切島鋭児郎「爆豪の奴アイツ何話してんだ?定点カメラで音声ないとわかんねえな」
オールマイト「小型無線でコンビと話してるのさ、持ち物は建物の見取り図、そしてこの確保テープ、コレを相手に巻き付けた時点で“捕えた”証明となる」
芦戸三奈「制限時間は15分間で核の場所はヒーローに知らされてないんですよね?」
芦戸三奈「制限時間は15分間で核の場所はヒーローに知らされてないんですよね?」
オールマイト「YES」
芦戸三奈「ヒーロー側が圧倒的不利ですね、コレ」
爆豪勝己「よそ見か!余裕だな!」
瀬呂範太「個性も使わずに入試一位と渡り合ってる!」
オールマイト「(元々とっさの判断には優れていたっちゃ優れていた。少年が何年にも渡って書き溜めて、頭に染み込ませたであろうオタク知識が今、報われてるんだ)」
爆豪勝己「待てコラ、デク」
緑谷出久「(作戦立てなきゃ)」
爆豪勝己「なァオイ、俺を騙してたんだろォ!?楽しかったかずっとぉ!あ!?ずいぶんと派手な個性じゃねぇか!?使ってこいや、俺の方が上だからよぉ!!」
オールマイト「(爆豪少年は緑谷少年から聞いた感じ自尊心の塊なんだろうが、肥大化しすぎてるぞ)」
緑谷出久「(麗日さんはガン無視で僕を狙い撃ち。やっぱりだ。尖兵出すなら機動力の高い飯田くんの方が良いし、彼ならそれをわかっているハズ。多分これはかっちゃんの暴走で二人は連携がとれてないってことだ。そもそも二人と正面戦闘なんて展開が僕らにとって一番勝ち筋の薄いパターン)」
爆豪勝己「(石っコロが)」
「おお!かっちゃん何回はねた?」
爆豪勝己「(大丈夫だったんだ)」
緑谷出久「大丈夫?立ってる?」
爆豪勝己「(俺をそんな顔で見てんじゃねえ)」
緑谷出久「君が助けを求める顔をしてた」
爆豪勝己「(やめろ!俺が…俺の方が上だ!)」
飯田天哉「爆豪くんはナチュラルに悪いが今回の訓練に関しては的を射ているわけだ。ふむ、ならば僕もヴィランに徹すべきなのだ。そうだ!これも飯田家の名に恥じぬ立派な人間となる為の試験、なりきれ!ヒーローになる為悪に染まれ!俺はぁ、至極悪いぞぉお」
緑谷出久「君が助けを求める顔をしてた」
爆豪勝己「(やめろ!俺が…俺の方が上だ!)」
麗日お茶子「ブフッ 真面目や」
飯田天哉「来たか、麗日くん、君が一人で来ることは爆豪がくんが飛びだした時点で判っていた」
飯田天哉「触れた対象を浮かしてしまう個性!」
飯田天哉「だから先程!君対策でこのフロアの物は全て片付けておいた!これで君は小細工出来ない!ぬかったなヒーロー、フハハハハハ!」
麗日お茶子「飯田くんに見つかっちゃった、ごめん」
緑谷出久「場所は!?」
麗日お茶子「5階の真ん中フロア」
緑谷出久「(ほぼ真上!もう時間もそんなにないハズ、タイムアップは敵側の勝ちだ)」
緑谷出久「(やるしかない、やれる、やれるさ) もう君を恐がるもんか!」
緑谷出久「ハァ…ハァ…そんな…ありかよ…」
緑谷出久「(噴出する爆発…遠距離にも対応出来るよう要望を出したんだ)」
切島鋭児郎「先生止めた方がいって!爆豪あいつ相当クレイジーだぜ、殺しちまうぜ!?」
オールマイト「いや…(妙な部分で冷静ではある。みみっちいというか何というか、ともかく)」
オールマイト「爆豪少年、次それ撃ったら強制終了で君らの負けとなる!屋内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く!ヒーローとしてはもちろんヴィランとしても愚策だ、それは!大幅減点だからな」
爆豪勝己「ああっ!じゃあもう!殴り合いだ!!」
緑谷出久「(ダメだ、避けられない!反撃っ、タイミング、ここ!)」
オールマイト「いや…(妙な部分で冷静ではある。みみっちいというか何というか、ともかく)」
オールマイト「爆豪少年、次それ撃ったら強制終了で君らの負けとなる!屋内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く!ヒーローとしてはもちろんヴィランとしても愚策だ、それは!大幅減点だからな」
爆豪勝己「ああっ!じゃあもう!殴り合いだ!!」
緑谷出久「(ダメだ、避けられない!反撃っ、タイミング、ここ!)」
緑谷出久「(考える暇もくれないつもりだ…やっぱりダメだ…強い…もう使うしか)」
常闇踏陰「ヒーローの所業に非ず」
上鳴電気「緑谷もすげえって思ったけどよ、戦闘能力に於いて爆豪は間違いなくセンスの塊だぜ」
緑谷出久「勝って!超えたいんじゃないか、バカヤロー!!」
爆豪勝己「そのツラやめろや、クソナード!!」
オールマイト「(“ヒーローになる”以外で初めて見せる激情!きっと君の見据える未来に、これは必須なんだろう!?)」
緑谷出久「行くぞ、麗日さん!」