第1033話 太閤名人の将棋盤(初手編)
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
円谷光彦「おー!今日の昼間にやってた試合日本が勝ったってネットのニュースに載ってますよ」
コナン「そういや今日試合だったな」
灰原哀「サッカー小僧が珍しいね」
円谷光彦「ヒゴ選手の事も出てますよ灰原さん」
コナン「それよりさ、太閤名人のご両親には会ったの?」
宮本由美「いや、まだだけど…プロ棋士を目指してた頃すごいお金持ちの家に養子に入った事は聞いたわよ」
宮本由美「その家の息子さんは、将棋の天才だったんだけど、事故で亡くなってしまって、養子になって息子の夢を叶えてくれないかって頼まれたんだって」
コナン「(やっぱり羽田浩司は資産家の御曹司…太閤名人は彼の夢を継ぐ為に羽田家の養子になったのか…)」
宮本由美「まぁ養子になった一番の理由は、チュウ吉が将棋にドハマりしちゃったかららしいけど」
コナン「へぇ~じゃあ太閤名人の本当の家族には会ったの?」
宮本由美「将棋の勉強会?その女の子達と?」
羽田秀吉「うん、彼女達は女流棋士で平日も高いレベルで腕を磨きたいって言うから、たまに顔出してるんだ」
羽田秀吉「まっ、本当は彼のお父さんに頼まれたからなんだけどね」
菱沼浩輔「マジか!ほんとだ!あったかくて美味しそうだ!」
瓜生祥子「今日はそんなに混んでなかったからキンキンに冷えたのがすぐに買えたわよ」
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
🔷灰原哀 Haibara Ai CV.林原めぐみ
🔷吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子
🔷円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江
🔷小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉
🔷宮本由美 Miyamoto Yum CV.杉本ゆう
🔷羽田秀吉 Haneda Shukichi CV. 森川智之
🔷高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉
🔷佐藤美和子 Sato Miwako CV.湯屋敦子
🔷服部平次 Hattori Heiji CV.堀川りょう
🔷菱沼浩輔 CV.伊藤健太郎
🔷勝又水菜 CV.寿美菜子
🔷瓜生祥子 CV.森なな子
🔷勝又力 CV.稲葉実
🔷立会人 CV.徳本恭敏
🔷カメラマン CV.麻生智久
少年探偵団「ハッピーニューイヤー!!」円谷光彦「おー!今日の昼間にやってた試合日本が勝ったってネットのニュースに載ってますよ」
コナン「そういや今日試合だったな」
灰原哀「サッカー小僧が珍しいね」
円谷光彦「ヒゴ選手の事も出てますよ灰原さん」
灰原哀「ほんと?」
灰原哀「江戸川君でも知らない事あるのね」
小嶋元太「常識だぞ」
コナン「(まぁ俺は今それどころじゃなく…太閤名人の羽田家を調べなきゃなんねぇんだけど)」
コナン「(今将棋で検索したら、大低このニュースばっか引っかかるんだよなぁ…八百長疑惑で失踪中だった錦戸棋士が遺体で発見された事件…未だ進展なしか…)」
コナン「(なお、遺体のそばに放置されていた将棋盤の脚が一つ切り取られていた事が新たに警視庁から発表された…)」
吉田歩美「その“ハッピャクナガ”ってなに?」
灰原哀「それは八百長(やおちょう)といって勝負にわざと負けたりする事を言うのよ。ほら、ゲームで江戸川君があなた達に負けてあげてるやつよ」
小嶋元太「常識だぞ」
コナン「(まぁ俺は今それどころじゃなく…太閤名人の羽田家を調べなきゃなんねぇんだけど)」
コナン「(今将棋で検索したら、大低このニュースばっか引っかかるんだよなぁ…八百長疑惑で失踪中だった錦戸棋士が遺体で発見された事件…未だ進展なしか…)」
コナン「(なお、遺体のそばに放置されていた将棋盤の脚が一つ切り取られていた事が新たに警視庁から発表された…)」
吉田歩美「その“ハッピャクナガ”ってなに?」
灰原哀「それは八百長(やおちょう)といって勝負にわざと負けたりする事を言うのよ。ほら、ゲームで江戸川君があなた達に負けてあげてるやつよ」
円谷光彦「え~!?」
小嶋元太「あれわざとだったのかよ?」
小嶋元太「あれわざとだったのかよ?」
灰原哀「さぁ…相撲とか?」
コナン「案外、将棋が由来だったりするかもな」
「これは将棋じゃなくて」
少年探偵団「ん~?」
羽田秀吉「囲碁が由来だよ」
少年探偵団「太閤名人!」
羽田秀吉「昔、八百長さんの長兵衛って人がいて」
羽田秀吉「みんなに“八百長”って呼ばれててね」
羽田秀吉「囲碁仲間に店の品を買ってほしいからわざと負けて機嫌を取ってたんだ」
羽田秀吉「でもある日、長兵衛さんが本因坊秀元って強い碁打ちと互角の勝負をしてしまい」
羽田秀吉「周りのみんなに長兵衛さんの囲碁の実力がバレてしまったんだ」
羽田秀吉「で、それ以来自分や誰かが得をする為にわざと負けたりすることを“八百長”って言うようになったわけさ」
少年探偵団「へえ~~」
コナン「ねぇ太閤名人、この遺体で見つかった錦戸棋士って人と対戦したことある?」
羽田秀吉「ああ、イベントで何度かね…」
羽田秀吉「特に印象のない棋士だったけど」
羽田秀吉「一度だけ彼がトイレから帰ってきて指した手が」
羽田秀吉「とんでもない妙手でビックリしたよ」
羽田秀吉「まぁなんとか凌いで勝ったけどね」
吉田歩美「ところでさ、今日由美さんとデートなの?」
「これは将棋じゃなくて」
少年探偵団「ん~?」
羽田秀吉「囲碁が由来だよ」
少年探偵団「太閤名人!」
羽田秀吉「昔、八百長さんの長兵衛って人がいて」
羽田秀吉「みんなに“八百長”って呼ばれててね」
羽田秀吉「でもある日、長兵衛さんが本因坊秀元って強い碁打ちと互角の勝負をしてしまい」
羽田秀吉「周りのみんなに長兵衛さんの囲碁の実力がバレてしまったんだ」
羽田秀吉「で、それ以来自分や誰かが得をする為にわざと負けたりすることを“八百長”って言うようになったわけさ」
少年探偵団「へえ~~」
コナン「ねぇ太閤名人、この遺体で見つかった錦戸棋士って人と対戦したことある?」
羽田秀吉「ああ、イベントで何度かね…」
羽田秀吉「特に印象のない棋士だったけど」
羽田秀吉「一度だけ彼がトイレから帰ってきて指した手が」
羽田秀吉「とんでもない妙手でビックリしたよ」
羽田秀吉「まぁなんとか凌いで勝ったけどね」
吉田歩美「ところでさ、今日由美さんとデートなの?」
羽田秀吉「えっ!?ど…どして?」
吉田歩美「だって着物着てない時はおヒゲ生えてるのに」
吉田歩美「今日はおヒゲそってるもん!」
羽田秀吉「ち…違う…大事な人と会うからだよ…デートじゃないよ…じゃあまたね」
コナン「何してるの?由美さん」
佐藤美和子「何って…」
佐藤美和子「尾行すんのよ!チュウ吉をね」
円谷光彦「どうして尾行なんか…」
吉田歩美「だって着物着てない時はおヒゲ生えてるのに」
吉田歩美「今日はおヒゲそってるもん!」
コナン「何してるの?由美さん」
佐藤美和子「何って…」
佐藤美和子「尾行すんのよ!チュウ吉をね」
円谷光彦「どうして尾行なんか…」
小嶋元太「ケンカでもしたのか?」
宮本由美「あ…いや…ケンカしたってわけじゃないんだけど…なんか最近妙なのよチュウ吉の奴」
宮本由美「おめかししてコソコソ出かけることが多くて、行き先聞いてもごまかしてるし…まぁ一緒に暮らすようになったから見なくていいところまで見えちゃうっていうか…」
宮本由美「あ…いや…ケンカしたってわけじゃないんだけど…なんか最近妙なのよチュウ吉の奴」
宮本由美「おめかししてコソコソ出かけることが多くて、行き先聞いてもごまかしてるし…まぁ一緒に暮らすようになったから見なくていいところまで見えちゃうっていうか…」
灰原哀「同棲し始めた事がきっかけじゃないかしら。男は好きな女が自分のものになったとわかると、安心して浮気に走るケースが多い…らしいから」
コナン「(おいおい)」
宮本由美「やっぱり尾行を続行する必要がありそうね」
コナン「(おいおい)」
宮本由美「やっぱり尾行を続行する必要がありそうね」
コナン「が…頑張ってね」
コナン「でもたくさん買ってるみたいだから、友達が集まって飲み会でもするんじゃない?」
コナン「それよりさ、太閤名人のご両親には会ったの?」
宮本由美「いや、まだだけど…プロ棋士を目指してた頃すごいお金持ちの家に養子に入った事は聞いたわよ」
宮本由美「その家の息子さんは、将棋の天才だったんだけど、事故で亡くなってしまって、養子になって息子の夢を叶えてくれないかって頼まれたんだって」
コナン「(やっぱり羽田浩司は資産家の御曹司…太閤名人は彼の夢を継ぐ為に羽田家の養子になったのか…)」
宮本由美「まぁ養子になった一番の理由は、チュウ吉が将棋にドハマりしちゃったかららしいけど」
コナン「へぇ~じゃあ太閤名人の本当の家族には会ったの?」
宮本由美「それもまだなのよ!何かお母さんとお兄さんと妹さんがいるみたいなんだけど」
宮本由美「どうせチュウ吉に似てのん気な家族なんでしょうね~」
コナン「(いや…のん気な人は一人もいないと思うよ)」
宮本由美「わっ!出てきた!」
宮本由美「え!?」
宮本由美「スタードーナツ…」
宮本由美「ウソ!この店スタードーナツじゃない!」
宮本由美「(前に私が雑誌で見つけて今度食べに行こうってチュウ吉にお勧めしたお店)」
宮本由美「(まさかチュウ吉私の為に♡)」
羽田秀吉「おーい!君達!」
宮本由美「どうせチュウ吉に似てのん気な家族なんでしょうね~」
コナン「(いや…のん気な人は一人もいないと思うよ)」
宮本由美「わっ!出てきた!」
宮本由美「え!?」
宮本由美「スタードーナツ…」
宮本由美「ウソ!この店スタードーナツじゃない!」
宮本由美「(まさかチュウ吉私の為に♡)」
羽田秀吉「おーい!君達!」
宮本由美「私が雑誌で見つけて教えてあげたからね」
宮本由美「コ…コナン君がスタードーナツ食べたいってきかなくて」
コナン「アハハ…で、これって何の集まり?」
宮本由美「将棋の勉強会?その女の子達と?」
羽田秀吉「うん、彼女達は女流棋士で平日も高いレベルで腕を磨きたいって言うから、たまに顔出してるんだ」
勝又水菜「はい」
勝又力「彼は“長考する”と宣言して席を立った」
宮本由美「名人戦?それどこで何時?」
羽田秀吉「山梨県の時和ホテルに3時までに着けばだけど…後1時間半もないからもう…」
宮本由美「チュウ吉、あんたこの車ナメてんじゃないの?」
羽田秀吉「お待たせしました」
勝又力「私は構わないが…大丈夫かね?君は持ち時間を使い切って1分将棋になっているが」
羽田秀吉「ええ、今の僕にとって1分は無限ですから」
宮本由美「あ~あの時の…」
勝又水菜「私は勝又水菜。父は自分の門下生達の面倒で手いっぱいらしくて、羽田名人にお願いしたんです」
宮本由美「チュウ吉、あんたこの車ナメてんじゃないの?」
羽田秀吉「お待たせしました」
勝又力「私は構わないが…大丈夫かね?君は持ち時間を使い切って1分将棋になっているが」
宮本由美「あ~あの時の…」
勝又水菜「私は勝又水菜。父は自分の門下生達の面倒で手いっぱいらしくて、羽田名人にお願いしたんです」
瓜生祥子「瓜生祥子です。水菜と共に女流名人目指して頑張ってまーす」
瓜生祥子「彼は太閤名人の大ファンですよ」
勝又水菜「その寝ぐせスタイルも名人にあやかってセットしてるんだよね!」
菱沼浩輔「あっははは…まあね」
宮本由美「(チュウ吉の寝ぐせはナチュラルだけど…)」
菱沼浩輔「でも困ったな…コーヒー人数分しか買ってないや。まぁここのコーヒー味が落ちてるからインスタントコーヒーと変わらないけど」
菱沼浩輔「飲んでみるかい?」
宮本由美「(チュウ吉の寝ぐせはナチュラルだけど…)」
菱沼浩輔「でも困ったな…コーヒー人数分しか買ってないや。まぁここのコーヒー味が落ちてるからインスタントコーヒーと変わらないけど」
菱沼浩輔「飲んでみるかい?」
菱沼浩輔「マジか!ほんとだ!あったかくて美味しそうだ!」
瓜生祥子「あれ?いつもの熱々のカレーパンがないわねぇ」
勝又水菜「ごめーん。ちょうど売り切れだったの…あ!ねぇあのアイスはちゃんと買えた?」
瓜生祥子「今日はそんなに混んでなかったからキンキンに冷えたのがすぐに買えたわよ」
菱沼浩輔「それがさっきから部屋番号を押してるんすけど源田さんの応答がなくて…」
コナン「ねぇ、源田さんって?」
羽田秀吉「ん?ああ、源田安清っていう棋士で部屋で待ってるもう一人の勉強会の参加者だよ」
勝又水菜「じゃあ、私一応合い鍵預かってるからこれで入ろうか?」
コナン「ねぇ、源田さんって?」
羽田秀吉「ん?ああ、源田安清っていう棋士で部屋で待ってるもう一人の勉強会の参加者だよ」
勝又水菜「じゃあ、私一応合い鍵預かってるからこれで入ろうか?」
宮本由美「へぇ~みんなでお金を出し合ってこのマンションの部屋を借りてるのね」
瓜生祥子「ええ、勉強会の為に」
勝又水菜「5等分すると割と安く済みますから」
宮本由美「5等分ってもしかしてチュウ吉もお金出してるの?」
菱沼浩輔「ったく…鍵くらい掛けといてくださいよ」
菱沼浩輔「源田さん?おかしいな…」
菱沼浩輔「源田さん?」
菱沼浩輔「あ!げ…源田さん!!」
菱沼浩輔「源田さん!大丈夫ですか!?源田さん!」
コナン「(だめだ…もう脈がない)」
菱沼浩輔「源田さん?おかしいな…」
菱沼浩輔「源田さん?」
菱沼浩輔「あ!げ…源田さん!!」
菱沼浩輔「源田さん!大丈夫ですか!?源田さん!」
コナン「(だめだ…もう脈がない)」
コナン「(絞殺か?)」
宮本由美「わかった!」
佐藤美和子「成程…由美の彼氏である羽田秀吉名人の浮気を疑って後をつけてみたら」
佐藤美和子「名人と若手棋士達がこのマンションに集まって将棋の勉強会をやってる事がわかり」
佐藤美和子「勉強会の会場であるこの部屋にやって来てみると」
佐藤美和子「この源田安清棋士が殺害されてたのね」
高木刑事「やはり絞殺のようですね。被害者が抵抗した痕跡の吉川線もありますし」
佐藤美和子「凶器は遺体のそばに落ちてるこの電気コードで間違いないようね」
羽田秀吉「でもひどいよ由美タン…僕の浮気を疑うなんて…」
宮本由美「だってチュウ吉行き先いっつもごまかせたし」
羽田秀吉「女性と一緒だって言うと由美タン怒るだろ?」
宮本由美「私はそんな器の小さい女じゃありません~!」
コナン「(いや…かなり小さかったけど…)」
佐藤美和子「そこ!無駄話しない!」
佐藤美和子「名人と若手棋士達がこのマンションに集まって将棋の勉強会をやってる事がわかり」
佐藤美和子「勉強会の会場であるこの部屋にやって来てみると」
佐藤美和子「この源田安清棋士が殺害されてたのね」
高木刑事「やはり絞殺のようですね。被害者が抵抗した痕跡の吉川線もありますし」
佐藤美和子「凶器は遺体のそばに落ちてるこの電気コードで間違いないようね」
羽田秀吉「でもひどいよ由美タン…僕の浮気を疑うなんて…」
宮本由美「だってチュウ吉行き先いっつもごまかせたし」
羽田秀吉「女性と一緒だって言うと由美タン怒るだろ?」
宮本由美「私はそんな器の小さい女じゃありません~!」
コナン「(いや…かなり小さかったけど…)」
佐藤美和子「そこ!無駄話しない!」