第1032話 モデル、毛利蘭
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
🔷毛利小五郎 Mori Kogoro CV.小山力也
🔷毛利蘭 Mori Ran CV.山崎和佳奈
毛利蘭「こんにちは」
込山義男「えっと…」
六井理子「こちらコナン君。蘭さんの絵が今日完成するから見学に来てるのよ」
コナン「込山さんって昔からの弟子さんなの?」
六井理子「いいえ、最近弟子入りされたばかりの新人画家さんだけど」
コナン「ふ~ん」
六井理子「あっ、そろそろ作業に戻られた方がいいかと」
春日隆二「ああ、わかった。ありがとう。その前に少しだけ込山君の様子を見て来るよ」
毛利蘭「理子さんは春日先生に信頼されてるんですね」
六井理子「どうかしら…春日先生の場合、タイムキーパーも助手の仕事なだけよ」
コナン「どうして?」
六井理子「いいえ、最近弟子入りされたばかりの新人画家さんだけど」
コナン「ふ~ん」
六井理子「あっ、そろそろ作業に戻られた方がいいかと」
春日隆二「ああ、わかった。ありがとう。その前に少しだけ込山君の様子を見て来るよ」
毛利蘭「理子さんは春日先生に信頼されてるんですね」
六井理子「どうかしら…春日先生の場合、タイムキーパーも助手の仕事なだけよ」
コナン「どうして?」
込山義男「ありがとうございます」
込山義男「しかも女性モデルばかりというのが…なんとなく…」
込山義男「モデルを選ぶ基準はあるんですか?」
春日隆二「いや?みんな街でスカウトした見ず知らずの人さ。直感かな」
込山義男「そうですか…」
春日隆二「モデルは僕の中では重要じゃない。イメージを起こすツールでしかないんだ。結局はそう。僕の絵が全てだから」
春日隆二「でも、越えられないリアルっていうのもあるみたいだ」
コナン「(あった!)」
庭師「やあ!君は?」
込山義男「そうですか…」
春日隆二「モデルは僕の中では重要じゃない。イメージを起こすツールでしかないんだ。結局はそう。僕の絵が全てだから」
春日隆二「でも、越えられないリアルっていうのもあるみたいだ」
コナン「(あった!)」
庭師「いや実はね…彼のモデルのアルバイトはいわくつきなんだよ。前にも2人モデルになった女性がいるんだが…」
コナン「その話、詳しく教えて」
コナン「(ここだ)」
永畠愛由「ここで私は誰かに後ろから突き落とされたの」
永畠愛由「どうかした?」
コナン「ううん、目撃者は誰も?怪し人を見たりしなかった?」
永畠愛由「ううん、いないみたい…そういえばあの日、ここで来る途中で春日さんを見かけたわ。後ろ姿だから多分だけど土手に腰かけて川を見ていたと思う」
永畠愛由「私がモデルにスカウトされたのもこの辺りだから、よく来るのかもと思って気にしなかったけど…」
毛利蘭「ん?」
コナン「(ここだ)」
永畠愛由「ここで私は誰かに後ろから突き落とされたの」
永畠愛由「どうかした?」
コナン「ううん、目撃者は誰も?怪し人を見たりしなかった?」
永畠愛由「ううん、いないみたい…そういえばあの日、ここで来る途中で春日さんを見かけたわ。後ろ姿だから多分だけど土手に腰かけて川を見ていたと思う」
永畠愛由「私がモデルにスカウトされたのもこの辺りだから、よく来るのかもと思って気にしなかったけど…」
春日隆二「実は理子さんは僕がお金にならない趣味の絵を描いているのをよく思わないんだ」
毛利蘭「そ…そうなんですか…」
春日隆二「理子さんには助手の仕事だけでなくマネージャー業もしてもらっていてね、お金を管理している人からしたら迷惑だよねぇ、それはわかってるんだけど…」
野上町子「私はここで信号待ちをしていたの」
野上町子「そうしたら誰かに背中を押されて…」
コナン「犯人の姿は見なかった?」
野上町子「ええ、ここは夜人通りがなくて目撃者もいないって警察の人が…犯人の手がかりは私が聞いた音だけ」
コナン「音?」
野上町子「そう、ガチャって…なんだか聞いた事のある音だったけど…何の音かはわからない」
野上町子「ええ、ここは夜人通りがなくて目撃者もいないって警察の人が…犯人の手がかりは私が聞いた音だけ」
コナン「音?」
野上町子「そう、ガチャって…なんだか聞いた事のある音だったけど…何の音かはわからない」
コナン「そっか…町子さんがモデルにスカウトされたのはどこなの?」
野上町子「え?ああ…この近くのカフェよ。そういえば事件に遭った日もこの近くで春日先生を見たかも」
コナン「え!?」
野上町子「作業が終わった後、春日先生はでっきり自宅に帰ったのかと思っていたんだけど」
野上町子「もしかしたらそのカフェに行く途中だったのかもね。常連みたいだったから」
野上町子「兄はそれをとても悔しがって絶対に犯人を捕まえるって…」
コナン「お兄さん…」
六井理子「込山さん?」
込山義男「えっと…すみません…画材を探していて…あの…この部屋は?」
六井理子「春日先生の亡くなった奥様の部屋よ」
野上町子「これが兄よ」
コナン「(そういうことか!)」
コナン「ねぇ、もしかしてさ、町子さんが事件に遭った日って」
春日隆二「サイン入れて完成としよう」
コナン「絵が完成した日なんじゃない?」
毛利小五郎「ったく!ホントなんだろうな?」
コナン「(そういうことか!)」
コナン「ねぇ、もしかしてさ、町子さんが事件に遭った日って」
春日隆二「サイン入れて完成としよう」
コナン「絵が完成した日なんじゃない?」
毛利小五郎「ったく!ホントなんだろうな?」
庭師「でもしばらく経った頃から急にモデルを見つけてきては絵を描きだしたんだよ。しかし、そのモデル達が2人共アトリエの帰り道に何者かに襲われて…」
コナン「それが決まって絵が完成した日に起きていたことがわかったんだ」
毛利小五郎「蘭の絵が完成するのは今日!ちくしょう!ボウズ急げ!」
込山義男「春日隆二、話がある」
コナン「それが決まって絵が完成した日に起きていたことがわかったんだ」
毛利小五郎「蘭の絵が完成するのは今日!ちくしょう!ボウズ急げ!」
春日隆二「どうした?」
野上義男「アトリエに入ってしばらくした時だった。被害に遭っていたのは妹だけじゃないと知ったんだ!他のモデルも事件に遭っていた!」
野上義男「今日まだ調べていなかったアトリエ内の部屋を見てようやく春日の動機がわかった」
野上義男「春日は突然妻を失ったショックで狂ったんだよ!妻との思い出の場所で知り合った女性に声をかけ、絵のモデルにし、そして絵が完成するとモデルを傷つけていたんだ!」
六井理子「先生そんなまさか…」
春日隆二「いや!待ってくれ!」
野上義男「今日まだ調べていなかったアトリエ内の部屋を見てようやく春日の動機がわかった」
野上義男「春日は突然妻を失ったショックで狂ったんだよ!妻との思い出の場所で知り合った女性に声をかけ、絵のモデルにし、そして絵が完成するとモデルを傷つけていたんだ!」
六井理子「先生そんなまさか…」
春日隆二「いや!待ってくれ!」
野上義男「春日!俺と一緒に警察に行くんだ!」
春日隆二「確かに僕は心の中では妻の絵を描いていた。彼女を思い出にできるのだろうかと思ってね…しかしモデルを襲う!?何の事だか…」
野上義男「しらばくれる気か!?お前のせいで妹の夢は途絶えたんだぞ!」
毛利小五郎「おい!何してる!!」
春日隆二「あなたは毛利小五郎!?」
野上義男「しらばくれる気か!?お前のせいで妹の夢は途絶えたんだぞ!」
毛利小五郎「おい!何してる!!」
春日隆二「あなたは毛利小五郎!?」
毛利蘭「お父さん!」
コナン「(悪ぃおっちゃん)」
小五郎(コナン)「そう、大事な娘のアルバイト先、色々調べさせて貰いました」
小五郎(コナン)「込山さん、あなたは犯行時の状況をこう考えた。モデル達はいずれもアトリエからの帰り道に人気のない場所で襲われている」
小五郎(コナン)「つまり犯人はアトリエからずっと被害者の後をつけていた」
小五郎(コナン)「すなわち、アトリエ内に犯人がいるのではないかと踏んだんですね」
小五郎(コナン)「そう、犯人はあなたの読み通りこのアトリエ内にいますが、春日さんではありません」
小五郎(コナン)「そう、大事な娘のアルバイト先、色々調べさせて貰いました」
小五郎(コナン)「込山さん、あなたは犯行時の状況をこう考えた。モデル達はいずれもアトリエからの帰り道に人気のない場所で襲われている」
小五郎(コナン)「つまり犯人はアトリエからずっと被害者の後をつけていた」
小五郎(コナン)「すなわち、アトリエ内に犯人がいるのではないかと踏んだんですね」
小五郎(コナン)「そう、犯人はあなたの読み通りこのアトリエ内にいますが、春日さんではありません」
六井理子「違うわよ!やめてください!突然何を…」
小五郎(コナン)「残念ながら証拠があるんですよ、六井理子さん」
小五郎(コナン)「私もはじめは春日さんの犯行を疑いました。なにせ春日さんは事件時2人の被害者両方の現場付近で目撃されている」
小五郎(コナン)「そうです。荷物を持ち歩かない春日さんの犯行ならば被害者が音を聞くはずはない」
小五郎(コナン)「それは“カチャ”という音だったそうですが、恐らくデッサン用の鉛筆の音なのではないかと…」
小五郎(コナン)「画家の助手のあなたなら常に持ち歩いているのではないですか」
六井理子「しかしそれだけで…」
小五郎(コナン)「あなたが犯人だという証拠があります」
春日隆二「そんな…ウソだろ!?」
野上義男「ちょ…ちょっと待ってください!どうしてあなたが?」
六井理子「モデル達が…憎かったのよ」
六井理子「私は元々先生のファンで頼み込んで助手にしていただいたんです。お仕事の絵を描いてる時は2人の時間で幸せだった」
六井理子「それが奪われて…」
六井理子「どうしてモデルは私じゃダメなんだろって…」
六井理子「それで気がついたら、後をつけていました」
六井理子「そして…」
六井理子「素敵ね…先生の事を知りもしない人が」
六井理子「こんな絵を描いてもらえるなんて許せない!!」
コナン「(やべぇ!)」
毛利蘭「春日先生、言ってました」
毛利蘭「人物画を描くのは私の絵で最後だって…描き終えたらまた理子さんと一緒に仕事の絵を頑張りたい」
毛利蘭「支えてくれる人だからって」
野上義男「ちょ…ちょっと待ってください!どうしてあなたが?」
六井理子「モデル達が…憎かったのよ」
六井理子「私は元々先生のファンで頼み込んで助手にしていただいたんです。お仕事の絵を描いてる時は2人の時間で幸せだった」
六井理子「それが奪われて…」
六井理子「どうしてモデルは私じゃダメなんだろって…」
六井理子「そして…」
六井理子「素敵ね…先生の事を知りもしない人が」
六井理子「こんな絵を描いてもらえるなんて許せない!!」
コナン「(やべぇ!)」
毛利蘭「春日先生、言ってました」
毛利蘭「人物画を描くのは私の絵で最後だって…描き終えたらまた理子さんと一緒に仕事の絵を頑張りたい」
毛利蘭「支えてくれる人だからって」