竈門炭治郎「ゆう…かく?」
我妻善逸「ほら、あれだよ、わわかんない?あそこ…え?わかんない?」
宇髄天元「いいか?俺は神だ!」
宇髄天元「お前らは塵だ!」
宇髄天元「まず最初はそれをしっかりと頭に叩き込め!ねじ込め!」
宇髄天元「俺が犬になれと言ったら犬になり」
「ウッキー!」
我妻善逸「(アホだな、アホを司っているな、間違いなく)」
嘴平伊之助「俺は山の王だ!よろしくな!祭りの神!」
宇髄天元「何言ってんだお前…気持ち悪い奴だな」
我妻善逸「(いや!あんたとどっこいどっこいだろ!引くんだー!?)」
竈門炭治郎「やめるんだ伊之助!」
宇髄天元「キモい」
嘴平伊之助「放せ権八郎!」
我妻善逸「(同じような次元に住んでる奴に対しては嫌悪感があるんだな…)」
宇髄天元「遊んでる暇はねぇんだ。行くぞ」
宇髄天元「付いてこい」
宇髄天元「キモい」
嘴平伊之助「放せ権八郎!」
我妻善逸「(同じような次元に住んでる奴に対しては嫌悪感があるんだな…)」
宇髄天元「遊んでる暇はねぇんだ。行くぞ」
宇髄天元「付いてこい」
我妻善逸「えっ!?消えた!?速っ!もうあの距離!ごま粒みたいになっとる!」
きよ・すみ・なほ「お気を付けて」
宇髄天元「はあ?何勘違いしてやがる」
宇髄天元「だからそう言っただろうが!」
竈門炭治郎「具体的にどうするんですか?」
宇髄天元「そりゃまあ変装よ。不本意だが地味にな」
宇髄天元「俺の嫁は三人共優秀な女忍者くの一だ。花街は鬼が潜む絶好の場所だと俺は思ってたが俺が客として潜入した時、鬼の尻尾は掴めなかった」
宇髄天元「だから客よりももっと内側に入ってもらったわけだ。すでに怪しい店は三つに絞っているからお前らはそこで俺の嫁を探して情報を得る。ときと屋の“須磨”、荻本屋の“まきを”、京極屋の“雛鶴”だ」
「…いやぁ…こりゃまた…不細工な子達だね」
『善子(ぜんこ)・炭子(すみこ)・猪子(いのこ)』
「悪いけど…」
「まあ一人くらいならいいけど~」
「えぇ!?」
宇髄天元「じゃあ一人頼むわ、悪ぃな、奥さん」
「じゃ真ん中の子をもらおうかね。素直そうだし」
炭子「一生懸命働きます!」
宇髄天元「ほんとにダメだなお前らは!二束三文でしか売れねぇじゃねぇか!」
善子「俺、あなたとは口利かないんで」
善子「女装させたからキレてんのか?何でも聞くって言っただろうが」
善子「(女装なんかどうでもいいんじゃボケが!おめぇのツラだよ!普通に男前じゃねえか、ふざけんなよ!)」
「まあ一人くらいならいいけど~」
「えぇ!?」
宇髄天元「じゃあ一人頼むわ、悪ぃな、奥さん」
「じゃ真ん中の子をもらおうかね。素直そうだし」
炭子「一生懸命働きます!」
宇髄天元「ほんとにダメだなお前らは!二束三文でしか売れねぇじゃねぇか!」
善子「俺、あなたとは口利かないんで」
善子「女装させたからキレてんのか?何でも聞くって言っただろうが」
善子「(女装なんかどうでもいいんじゃボケが!おめぇのツラだよ!普通に男前じゃねえか、ふざけんなよ!)」
宇髄天元「あ~ありゃ花魁道中だな」
宇髄天元「ときと屋の鯉夏花魁だ。一番位の高い遊女が客を迎えに行ってんだよ。それにしても派手だぜ」
善子「嫁!?もしや嫁ですか!?あの美女が嫁なの!?あんまりだよ!三人もいるのみんなあんな美女っすか!?」
宇髄天元「ときと屋の鯉夏花魁だ。一番位の高い遊女が客を迎えに行ってんだよ。それにしても派手だぜ」
善子「嫁!?もしや嫁ですか!?あの美女が嫁なの!?あんまりだよ!三人もいるのみんなあんな美女っすか!?」
宇髄天元「嫁じゃねえよ!」
猪子「歩くの遅…山の中にいたらすぐ殺されるぜ」
遣手「ちょいと旦那、この子はうちで引き取らせてもらうよ。いいかい?」
宇髄天元「ああ、あんた確か…」
遣手「そう、荻本屋の遣手でござんすよ」
宇髄天元「荻本屋さんの方から目ぇ付けてもらえるたぁこりゃありがたい」
宇髄天元「けどどういう風の吹き回しだい?」
遣手「なーに、あたしの目に狂いはないのさ」
宇髄天元「達者でな~!猪子」
善子「(やだ!アタイだけ余ってる!)」
「きゃーっ!すごい!」
遣手「変なふうに顔を塗ったくられていたけど落としたらこうよ!すごい得したわ!こんな美形の子安く買えて」
遣手「仕込むわよ仕込むわよ!京極屋の蕨姫やときと屋の鯉夏よりも売れっ子にするわよ!」
「でも何か妙にこの子がっちりしてるんだけど」
「ふっくらと肉づきがいい子の方がいいでしょー!」
「ふっくらっていうかがっちりしてるんだけど…」
「あ…あの子三味線うまいわね…」
「そうね、すごい迫力、最近入った子?」
遣手「変なふうに顔を塗ったくられていたけど落としたらこうよ!すごい得したわ!こんな美形の子安く買えて」
遣手「仕込むわよ仕込むわよ!京極屋の蕨姫やときと屋の鯉夏よりも売れっ子にするわよ!」
「でも何か妙にこの子がっちりしてるんだけど」
「ふっくらと肉づきがいい子の方がいいでしょー!」
「ふっくらっていうかがっちりしてるんだけど…」
「あ…あの子三味線うまいわね…」
「そうね、すごい迫力、最近入った子?」
「遣手婆がポッとなっちゃってさ」
「フフフ…アタイには分かるよ。あの子はのし上がるね。自分を捨てた男見返してやろうっていう気概を感じる。そういう子は強いんだよ
宇髄天元「便所掃除でも何でもいいんでもらってくださいよ~いっそタダでもいいんでこんなのは」
「フフフ…アタイには分かるよ。あの子はのし上がるね。自分を捨てた男見返してやろうっていう気概を感じる。そういう子は強いんだよ
宇髄天元「便所掃除でも何でもいいんでもらってくださいよ~いっそタダでもいいんでこんなのは」
炭子「はい!」
「人手が足りなくってね、これ運んでくれる?」
炭子「分かりました!すぐ運びます」
「ありがとう。よく働くねぇ」
「おしろいを取ったら額に傷があったもんだから昨日は女将さんが烈火のごとく怒っていたけど…」
炭子「はい!働かせてもらえてよかったです!」
「なんか…力強くない?」
「強っ…」
「京極屋の女将さん、窓から落ちて死んじゃったんだって」
「怖いね」
「炭ちゃん知らないの?足抜けっていうのはねぇ、借金を返さずにここから逃げることだよ」
「見つかったらひどいんだよ。好きな男の人と逃げきれる人もいるんだけどね」
「はーい」
「わっちも欲しい!」
「花魁花魁」
鯉夏「だめよ。さっき食べたでしょう」
炭子「あの、須磨花魁は足抜けしたんですか?」
鯉夏「どうしてそんなことを聞くんだい?」
炭子「(警戒されている。うまく聞かないと…須磨さんのことを…)」
鯉夏「男の人にのぼせている素振りもなかったのに…だけど日記が見つかっていて、それには足抜けするって書いてあったそうなの」
炭子「(足抜け…これは鬼にとってかなり都合がいい。人がいなくなっても遊郭から逃亡したのだと思われるだけ。日記は恐らく偽装だ)」
「あらヤエちゃん、ちょっといいかい?」
「まきをさん大丈夫かしらね」
「具合が悪いって言ったきりで病院にも行かないし、そろそろ女将さんに引きずり出されちゃうわよ」
猪子「(まきを!?宇髄の嫁だ。やっと名前を聞けたぜ。具合が悪い?それだけで連絡が途切れるか?)」