「花魁花魁あそぼう~!」
鯉夏「はいはい」
「花魁ご本読んで」
鯉夏「あ、そうそう」
鯉夏「二人にはこれあげる」
「うわぁ!ありがとう~!」
京極屋
旦那「いなくなった!?」
「はい…あの善子なんですけど…黄色頭の…気を失ってるの寝かせていたんですが…部屋に居なくて…探させますか?」
鯉夏「二人にはこれあげる」
「うわぁ!ありがとう~!」
京極屋
旦那「いなくなった!?」
「はい…あの善子なんですけど…黄色頭の…気を失ってるの寝かせていたんですが…部屋に居なくて…探させますか?」
旦那「下がれ!二度と善子の話はするな!」
旦那「皆にもそう伝えておけ!蕨姫花魁の気に障るようなことをするからだ。善子もお三津も」
猪子「だ~か~ら~!俺んとこに鬼がいんだよ!」
猪子「こういう奴がいるんだって!」
猪子「こういうのが!」
炭子「…うん…それは…あの…ちょっと待ってくれ」
猪子「こうか!?これならわかるか!?」
炭子「そろそろ宇髄さんと善逸が定期連絡に来ると思うから…」
宇髄天元「善逸は今行方知れずだ。昨夜から連絡が途絶えてる」
宇髄天元「お前らはもうここから出ろ。階級が低すぎる。ここにいる鬼が上弦だった場合対処できない」
宇髄天元「消息を絶った者は死んだと見做す。後は俺一人で動く」
炭子「いいえ宇髄さん、俺たちは…」
宇髄天元「恥じるな。生きてる奴が勝ちなんだ。機会を見誤るんじゃない」
炭子「え?」
猪子「階級覚えてるか?」
猪子「今は下から四番目“庚”だ」
村田「追いつかれた!」
猪子「ハッハッハッハ!ザマァ見ろションベン漏らしめ!すぐに抜いてやるぜ!」
村田「なんだとこのクソ猪ィ!」
猪子「藤花彫りっつって言葉と筋肉の膨張で浮き出るんだってよ」
猪子「鬼殺隊の印だ」
炭子「はぁ~~」
炭子「今日で俺のいる店も調べ終わるから!」
猪子「俺のトコに鬼がいるって言ってんだから今から来いっつーの!」
猪子「頭悪ィな!テメーはホントに!」
炭子「夜の間、店の外は宇髄さんが見張っていただろ?」
炭子「いたたたた!でも善逸は消えたし、伊之助の店の鬼も今は姿を隠してる」
炭子「建物の中に通路があるんじゃないかと思うんだよ」
猪子「あ!通路」
炭子「そうだ。しかも店に出入りしてないということは、鬼は中で働いてる者の可能性が高い。鬼が店で働いていたり、巧妙に人間のふりをしていればいるほど、人を殺すのには慎重になる。バレないように」
炭子「夜の間、店の外は宇髄さんが見張っていただろ?」
炭子「いたたたた!でも善逸は消えたし、伊之助の店の鬼も今は姿を隠してる」
炭子「建物の中に通路があるんじゃないかと思うんだよ」
猪子「あ!通路」
炭子「そうだ。しかも店に出入りしてないということは、鬼は中で働いてる者の可能性が高い。鬼が店で働いていたり、巧妙に人間のふりをしていればいるほど、人を殺すのには慎重になる。バレないように」
竈門炭治郎「鯉夏さん」
鯉夏「炭…ちゃん?」
竈門炭治郎「不躾に申し訳ありません。俺はときと屋を出ます」
竈門炭治郎「お世話になった間の食事代などを旦那さんたちに渡していただけませんか?」
鯉夏「炭ちゃん…その格好は?」
竈門炭治郎「訳あって女性の姿でしたが俺は男なんです」
鯉夏「あ、それは知ってるわ。見ればわかるし、声も…」
竈門炭治郎「お世話になった間の食事代などを旦那さんたちに渡していただけませんか?」
鯉夏「炭ちゃん…その格好は?」
竈門炭治郎「訳あって女性の姿でしたが俺は男なんです」
鯉夏「あ、それは知ってるわ。見ればわかるし、声も…」
竈門炭治郎「え?」
鯉夏「男の子だっていうのは最初からわかってたの。何してるのかなって思ってはいたんだけど…」
竈門炭治郎「(まさかバレていたとは…)」
鯉夏「事情があるのよね?須磨ちゃんを心配してたのは本当よね?」
鯉夏「ありがとう。少し安心できたわ。私ね、明日にはこの街を出て行くのよ」
竈門炭治郎「そうなんですか!それは嬉しい事ですね」
竈門炭治郎「それは当然です。どうか気にしないで…笑顔でいてください」
鯉夏「私はあなたにもいなくなってほしくないのよ、炭ちゃん」
竈門炭治郎「では行きます。お幸せに」
鯉夏「ありがとう。炭ちゃんもね。須磨ちゃんの事よろしくね」
竈門炭治郎「はい!」
鯉夏「ん?何か忘れ物?」
堕姫「そうよ、忘れないうちに喰っておかなきゃ…アンタは今夜までしかいないから…ねぇ、鯉夏」
竈門炭治郎「(マズい…ほとんど日が落ちかけてる!早く伊之助の所へ)」
竈門炭治郎「(匂いがする…甘い匂いが微かに…鬼だ!鬼の匂いだ!近くにいる!まさか)」
嘴平伊之助「遅いぜ…もう日が暮れるのに来やしねぇぜ!惣一郎の馬鹿野郎が!」
嘴平伊之助「俺は動き出す!」
嘴平伊之助「猪突猛進をこの胸に!」
嘴平伊之助「俺も忍獣使いてぇえ!!」
ムキムキねずみ「ムキ、ムキ」
ムキムキねずみ「ムキムキ!」
嘴平伊之助「行くぜ、鬼退治」
嘴平伊之助「猪突猛進!!」
京極屋
宇髄天元「善子と雛鶴はどうした?簡潔に答えろ」
宇髄天元「問い返すことは許さない」
旦那「善子は消えた…雛鶴は病気になって切見世へ…」
宇髄天元「心当たりのあることを全て話せ。怪しいの誰だ?」
旦那「蕨姫という花魁だ。日の当たらない北側の部屋にいる」
宇髄天元「(いない)」
宇髄天元「(人を狩りに出ているな)」
宇髄天元「(鬼の気配を探りつつ雛鶴の所へ行こう。まだ生きていれば情報を持っているはずだ。どの道、夜明けには鬼も此処へ戻るはず。俺の手で必ずカタをつける)」
堕姫「鬼狩りの子?来たのね、そう、何人いるの?一人は黄色い頭の醜いガキでしょう?」
竈門炭治郎「(体?どうなってる?鯉夏さんの体が無い!出血はしてない…血の匂いはしない)」
堕姫「私は汚い年寄りと不細工を喰べないし」
竈門炭治郎「(速い!見えなかった…上弦…手足に力が入らない…体が痺れて…落ちつけ!)」
堕姫「目玉だけほじくり出して喰べてあげる」
竈門炭治郎「(箱は!?……壊れてない。でも次攻撃を食らったら壊れる)」
竈門炭治郎「禰豆子ごめん。肩紐が千切れた。背負って戦えない」
竈門炭治郎「箱から出るな。自分の命が危ない時以外は」
竈門炭治郎「水の呼吸 」
竈門炭治郎「(やるんだ!)」
次回予告
宇髄天元「お前らご苦労だったな」
ムキムキねずみ「ムキ!」
ムキムキねずみ「ムキムキ!」
宇髄天元「影の鬼殺隊と言ってもいいだろ」
宇髄天元「ここで大正こそこそ噂話!ムキムキねずみは根性あるねずみだけを集めて鍛えたわけだが、自分の筋肉に惚れ惚れできるナルシストな一面も必要!要は派手好きな奴らって事だな!」
宇髄天元「次回、第五話 ド派手に行くぜ‼」
宇髄天元「影の鬼殺隊と言ってもいいだろ」
宇髄天元「ここで大正こそこそ噂話!ムキムキねずみは根性あるねずみだけを集めて鍛えたわけだが、自分の筋肉に惚れ惚れできるナルシストな一面も必要!要は派手好きな奴らって事だな!」
宇髄天元「次回、第五話 ド派手に行くぜ‼」