錦えもん「かつてここには“おでん城”という城があった。だがそれは異名。本当の名は“九里城”。九里の人々はおでん様が心底好きでそう呼んだのだ」
ルフィ「モモの父ちゃんか!」
光月モモの助「そうでござる!」
錦えもん「我らが主君おでん様は実に破天荒なお方。当時、ワノ国の将軍であった光月スキヤキ様の子息でありながら、血気盛んな振る舞いをなさる自由人であった」
錦えもん「暴力事件をくり返しついには花の都を追放されてしまったのだ。若き日のおでん様には花の都は退屈にして狭すぎたのだ」
錦えもん「各郷から追放された罪人・浪人達が徒党を組み奪い合い斬り合い毎日血が流れる。将軍家もさじを投げる程凶悪な土地、それがこの九里だった」
錦えもん「若き日のおでん様は事もあろうにその九里に踏み込んだ」
ルフィ・チョッパー「おー!すげェー!」
錦えもん「皆の為に桃源農園を作った」
錦えもん「九里は自由で笑いの絶えぬ活気ある郷となり」
錦えもん「おでん様はとうとう将軍スキヤキ様より、九里大名の地位を与えられた」
錦えもん「それがおでん様弱冠20歳の偉業」
光月おでん「この者達が何をした!?異形を恐れるのは己の無知ゆえ!恥を知れ貴様らァ~!」
光月モモの助「父上…」
錦えもん「花の都にて…罪人として亡くなり申した」
ルフィ「何だとォ―!冗談じゃねェ!汚ねェぞオロチ!」
錦えもん「その壮絶なるおでん様の死は…20年前の昔話だが…我らにとっては…ほんの数ヶ月前の出来事…」
錦えもん「“光月おでん”という勇ましき武士の最期!まだ鮮烈にまぶたに浮かび申す!」
ルフィ「何だとォ―!冗談じゃねェ!汚ねェぞオロチ!」
錦えもん「その壮絶なるおでん様の死は…20年前の昔話だが…我らにとっては…ほんの数ヶ月前の出来事…」
錦えもん「“光月おでん”という勇ましき武士の最期!まだ鮮烈にまぶたに浮かび申す!」
錦えもん「ああ…もはや我らに味方はおらずそこからは無我夢中で逃走の一路でござる」
錦えもん「処刑場を後にし一心におでん城を目指した!」
錦えもん「途中でイガミ合うネコマムシとイヌアラシがオロチの手の者に捕まり2人の命は諦めた!」
錦えもん「処刑場を後にし一心におでん城を目指した!」
錦えもん「途中でイガミ合うネコマムシとイヌアラシがオロチの手の者に捕まり2人の命は諦めた!」
錦えもん「もはや誰が死のうとも誰かがおでん城に辿り着かねばならぬ」
錦えもん「光月家転覆を目論むオロチが次に狙うは、城にいたモモの助様の命!」
錦えもん「しかし、すでにカイドウの手が回り城は燃えていた」
錦えもん「城内にはモモの助様と妹君の日和様、そして母君、光月トキ様が取り残されていた!」
錦えもん「モモの助様!よくぞご無事で!」
錦えもん「申し訳ございませぬ!我々がついておりながら、見す見すおでん様を…」
光月トキ「あなた達に落ち度はありませんわ。頭を上げなさい」
錦えもん「トキ様ここは危険です!逃げましょう!」
カン十郎「我々と共に城を出ましょう」
錦えもん「ならば我らも!ここで運命を共にします!」
光月トキ「お逃げなさい。未来へ」
光月トキ「人は決して過去には戻れないけれど、未来へなら行けるのよ」
光月トキ「私はこの不思議なトキトキの力で、未来へ、未来へと旅をして、終に辿り着いたの。旅の終着点に」
光月トキ「お逃げなさい。未来へ」
光月トキ「人は決して過去には戻れないけれど、未来へなら行けるのよ」
光月トキ「私はこの不思議なトキトキの力で、未来へ、未来へと旅をして、終に辿り着いたの。旅の終着点に」
錦えもん「信じ難き事だったが、トキ様は遥か遠い過去に生まれたお方だというお噂があった」
錦えもん「そのご決心!誰が止められましょうか!」
錦えもん「もし真に未来へ飛んだならば、我ら必ずやおでん様の想いを遂げ!オロチを!カイドウを!討ち果たし、きっとこの国を開国してみせまする!」
光月トキ「モモの助を…頼みました」
錦えもん「もし真に未来へ飛んだならば、我ら必ずやおでん様の想いを遂げ!オロチを!カイドウを!討ち果たし、きっとこの国を開国してみせまする!」
光月トキ「モモの助を…頼みました」
光月モモの助「母上…」