DETECTIVE CONAN
🖊原作者(Original Story):青山剛昌(Gosho Aoyama)
TVアニメ『名探偵コナン』 第R119話ネタバレ
♦放送日(Airdate): 2022年2月12日
第R119話 救急車を呼びに行った男
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV. 高山みなみ
🔷高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉
🔷広松広 CV.山田義晴
🔷水原良二 CV.小西克幸
🔷安永雪子 CV.原亜弥
🔷桜田泰造 CV.小山力也
広松広「ん?」
広松広「あの…寝てるんですか?風邪引きますよ」
広松広「えっ!」
広松広「ああっ!救急車!」
広松広「男の人が倒れてるんです!頭から血流して!場所ですか!?ここは…えっと…」
広松広「遅いな救急車…何ですぐ来ないんだよ!」
広松広「駅の手前だったよな消防署…来ないんだったらこっちから迎えに!」
コナン「(第一発見者が姿を消した!?)」
桜田泰造「だから逃げ去ったんだ。119番してすぐに」
広松広「それってもしかして俺のことじゃ…」
桜田泰造「ん?お前さんが慌てて姿を暗ませた第一発見者か?」
広松広「べ…別に姿を暗ませたわけじゃないですよ!俺は救急車を呼びに…」
桜田泰造「お~救急車をねぇ、そんな必要ないだろ!?被害者はとっくに息を引き取っているんだから」
広松広「んな事言ったって亡くなってるかどうかなんてわかるわけ…」
桜田泰造「名前!お前さんの!」
広松広「広松広です」コナン「(フン!なんか物凄く傲慢な感じの刑事さんだ)」
桜田泰造「ホレ!住所、氏名、年齢、職業!詳しく書いてくれ」
桜田泰造「ん?上から読んでも下から呼んでも“広松広(ひろまつひろし)”!?フン!ふざけた名前だ」
広松広「仕方ないでしょ…本名なんだから…」
桜田泰造「職業“お笑いタレント”!?見たことないな」
広松広「ほとんど売れてないっスから…ハハハ」
桜田泰造「第一発見者もふざけた奴なら、この仏も」
桜田泰造「(こんなの見たことあるか?ピース、2)」
コナン「(何だ!?にっこり笑ってピース!?)」
桜田泰造「すぐ聞き込みに行ってくれ。この男だ。頼んだぞ」
高木刑事「広松君!」
桜田泰造「米花東町の桜田です。この男ご存知なんで?」
桜田泰造「米花東町の桜田です。この男ご存知なんで?」
高木刑事「以前、万引き犯逮捕に協力してもらったことがありまして…何で君がここに?」
広松広「俺なんです。ジョギング中に被害者を発見したのは…」
高木刑事「第一発見者か…」
桜田泰造「本当に発見しただけかな?」
高木刑事「どういう意味ですか?」
桜田泰造「“第一発見者を疑え”捜査の基本!」
広松広「俺は犯人じゃないですよ!」
高木刑事「広松君の人柄は僕も知っていますが、決して…」
コナン「水原良二さんだよね?テレビドラマとかよく出てる」
高木刑事「あ!ホントだ。俳優の…」
桜田泰造「大久保岩男さん。被害者だ」
安永雪子「間違いありません」
桜田泰造「ご存知なんですか?この男…」
水原良二「同じアパートの隣り同士なんです」
水原良二「僕の部屋にいたんです。ついさっきまで。訪ねて来たのは昨夜遅くです」
安永雪子「この人が大久保さんを?」
水原良二「君が?」
広松広「違うって!」
桜田泰造「まず君は第一発見者ということ!犯人が犯行を行った場合、現場にどんな遺留品を残してしまうかわからない。しかし第一発見者を装えば、そこにどんな遺留品があろうとも発見時に落としたと言い逃れができるんだ」
桜田泰造「まず君は第一発見者ということ!犯人が犯行を行った場合、現場にどんな遺留品を残してしまうかわからない。しかし第一発見者を装えば、そこにどんな遺留品があろうとも発見時に落としたと言い逃れができるんだ」
桜田泰造「次に、お前さんは消防署に救急車を呼びに行った。そんな真似、普通はやらん。恐らく消防署へ向かったのには別の目的があった」
広松広「どういう意味ですか?」
桜田泰造「上高田橋…やっぱりな…ご苦労さん!」
高木刑事「上高田橋って?」
桜田泰造「この現場と消防署の間にあるのが上高田橋だ」
桜田泰造「つまり、お前さんが消防署に走ったのは、救急車を呼びに行く為などではなく、凶器を処分する為だったんだ!」
高木刑事「上高田橋って?」
桜田泰造「この現場と消防署の間にあるのが上高田橋だ」
桜田泰造「つまり、お前さんが消防署に走ったのは、救急車を呼びに行く為などではなく、凶器を処分する為だったんだ!」
広松広「ムチャクチャだ!第一どうして俺があの人にそんな事を!」
桜田泰造「もちろん動機も見当がついてる!お前さんはお笑いタレントと言いながら、まったく売れていない」
桜田泰造「そこで担当マネージャーとして隣の水原さんの部屋にちょくちょく来ていた大久保さんに自分にも仕事を紹介してくれと頼み込んだ」
桜田泰造「そこで担当マネージャーとして隣の水原さんの部屋にちょくちょく来ていた大久保さんに自分にも仕事を紹介してくれと頼み込んだ」
桜田泰造「しかし相手にされず、かっとして」
桜田泰造「何より被害者の残したダイイングメッセージが犯人は君だと教えているんだ!」
コナン「(ダイイングメッセージ!?)」
桜田泰造「大久保さんのあの奇妙な亡くなり方だよ。にっこり笑いながらのVサイン!」
高木刑事「あれがダイイングメッセージ!?」
広松広「でも俺は犯人じゃない!信じてよ高木さん!」
コナン「ねぇ、アリバイは証明できないの?」
広松広「殺害されたのが4時40分なら俺はまだ部屋にいましたよ!5時ちょっと前にアパートを出てジョギングを始め間もなく発見したんです!」
水原良二「そういえば、大久保さんが帰った後」
水原良二「寝ようと思って目覚まし時計をかけた時、隣でトイレの水を流す音が聞こえたような気が…」
高木刑事「それ、4時40分だったんですね?水原さん」
コナン「ねぇ、アリバイは証明できないの?」
広松広「殺害されたのが4時40分なら俺はまだ部屋にいましたよ!5時ちょっと前にアパートを出てジョギングを始め間もなく発見したんです!」
水原良二「そういえば、大久保さんが帰った後」
水原良二「寝ようと思って目覚まし時計をかけた時、隣でトイレの水を流す音が聞こえたような気が…」
高木刑事「それ、4時40分だったんですね?水原さん」
広松広「あの…俺も帰っていいっスか?」
桜田泰造「遺体を発見した状況に関して詳しく聞いてないだろ!まだ!」
広松広「ハハハ…そうですよね…」
桜田泰造「うん…うん…間違いないんだな?わかった。ご苦労さん」
桜田泰造「残念だったな。早くも崩れたよ。お前さんのアリバイ!」
桜田泰造「三丁目のコンビニの防犯カメラに」
桜田泰造「お前さんの姿が映っていたそうだ。撮られたのは今朝の4時半!」
広松広「すみません!俺、ウソつきました。ジョギングの為にアパートを出たのは4時半より前です」
広松広「でも本当のこと言ったら、俺犯人にされるじゃないですか!」
桜田泰造「うん…うん…間違いないんだな?わかった。ご苦労さん」
桜田泰造「残念だったな。早くも崩れたよ。お前さんのアリバイ!」
桜田泰造「三丁目のコンビニの防犯カメラに」
桜田泰造「お前さんの姿が映っていたそうだ。撮られたのは今朝の4時半!」
広松広「すみません!俺、ウソつきました。ジョギングの為にアパートを出たのは4時半より前です」
広松広「でも本当のこと言ったら、俺犯人にされるじゃないですか!」
高木刑事「苦し紛れの君のウソと水原さんの勘違いがたまたま重なった…そういうことか…」
コナン「亡くなった大久保さんはよくそれを知ってたね。僕、全然知らなかった。お隣の水原良二さんの方なら知ってたけど…」
高木刑事「水原さんはあまり見なくなったけど…」
高木刑事「以前はよくテレビに出ていたよねぇ」
高木刑事「決して笑顔を見せないクールな二枚目ってことでね」
高木刑事「広松君が心配なんで僕も取り調べに立ち会ってくるよ」
コナン「(にっこりピース…笑顔のVサイン…笑顔…もしかすると!)」
安永雪子「えっと…」
コナン「江戸川コナンです」
高木刑事「以前はよくテレビに出ていたよねぇ」
高木刑事「決して笑顔を見せないクールな二枚目ってことでね」
高木刑事「広松君が心配なんで僕も取り調べに立ち会ってくるよ」
コナン「(にっこりピース…笑顔のVサイン…笑顔…もしかすると!)」
コナン「江戸川コナンです」
安永雪子「でコナン君、何の用かしら?」
安永雪子「ああ、今後の新しい展開のこと?」
コナン「笑顔って?」
安永雪子「水原良二は決して笑わないクールな二枚目ってことで売って来たんだけど、もう限界なのよその路線じゃ…だから大久保さんはこれから笑顔を売りにしようって提案しにゆうべここを訪ねてきたはずなの」
安永雪子「だって、水原良二って笑うととっても魅力的なんだもの」
安永雪子「だって、水原良二って笑うととっても魅力的なんだもの」
高木刑事「これからは笑顔を売りにする!?」
コナン「あ、うん、でもそんな事いきなり言われたら水原さん困っちゃうよね?」
コナン「あ、うん、でもそんな事いきなり言われたら水原さん困っちゃうよね?」
高木刑事「ふ~ん…困るっていうより怒るんじゃないのかなぁ。突然今までとは全く逆のことしろって言われたんだからねぇ」
高木刑事「ん!?まさか」
コナン「それにね、大久保さんって本当に水原さんのこと大切にしてたんだって」
安永雪子「大久保さん実は病気でね、あと半年の命って言われていたの。本当は入院してなきゃいけないのに自分が育てた水原をなんとかもう一度、以前みたいな人気者にしようと自分の命をすり減らして水原の為に打ち込んできた」
コナン「ホント?」
高木刑事「ああ、もし僕の推理通りなら、この事件はとても切ないものだ」
コナン「(そう、これっぽちもふざけた事件なんかじゃねぇ)」
高木刑事「桜田さん、大久保さんを殺害した真犯人は広松君ではありません。別にいるんです」
高木刑事「まず凶器の処分について。犯行後、真犯人は当然この現場から逃げ去りました。では、どっちに逃げたのか」
高木刑事「凶器が発見された上高田橋はあっちです」
高木刑事「だからと言って犯人が逃げた先もあっちかというとそうとは限らない」
コナン「(そう、これっぽちもふざけた事件なんかじゃねぇ)」
高木刑事「桜田さん、大久保さんを殺害した真犯人は広松君ではありません。別にいるんです」
高木刑事「まず凶器の処分について。犯行後、真犯人は当然この現場から逃げ去りました。では、どっちに逃げたのか」
高木刑事「凶器が発見された上高田橋はあっちです」
高木刑事「だからと言って犯人が逃げた先もあっちかというとそうとは限らない」
コナン「ふ~んそっか、真犯人はこっちに住んでる人なのか」
コナン「あれれ?こっちって水原さん達のアパートがある方向だよね?」
水原良二「ああ」
高木刑事「次にアリバイ工作について。これに関しては恐らく衝動的な犯行だった為、真犯人も事前の準備は何もしていなかった。でも後になっていい手を思いついた」
コナン「あれれ?こっちって水原さん達のアパートがある方向だよね?」
水原良二「ああ」
高木刑事「次にアリバイ工作について。これに関しては恐らく衝動的な犯行だった為、真犯人も事前の準備は何もしていなかった。でも後になっていい手を思いついた」
高木刑事「アリバイについて君が苦し紛れのウソをついただろ?犯人はあのウソを利用しようとしたんだ」
広松広「どういう意味ですか?」
高木刑事「ゆうべ大久保さんは、あなたに今後の新しい展開について提案した。笑顔を売りにしようというものです。しかし決して笑わないクールな二枚目というこれまでのイメージにしがみつきたいあなたには、その提案はとてものめるものではなかった」
高木刑事「そしてあなたは思った。このままでは無理矢理路線を変えられる。冗談じゃないと。違いますか?」
桜田泰造「し…しかし、なら被害者のあの奇妙な亡くなり方は何だったんだ」
高木刑事「もちろん桜田さんが睨んだ通りダイイングメッセージだったんですよ。ただし、にっこりピースではなく笑顔とVサインだったんです」
高木刑事「自分がずっと育ててきた水原さんに対するマネージャー大久保さんからの最後のメッセージ」
水原良二「知らなかった…」
桜田泰造「自分を襲った犯人を励ます人間がどこにいる!」
高木刑事「いるんですよ」
安永雪子「それだけ大久保さんは、この水原のことを思っていたということです。残り少ない自分の命をすり減らしてでもあなたのことだけを考え続けてきたんだもの」
高木刑事「最後の一瞬まであなたを思いやっていた大久保さんの為にも罪を償い生き直してください、水原さん」
桜田泰造「さてと、詳しい話は署の方で聞かせてもらいましょうか」
高木刑事「桜田さん、広松君に謝ってください。犯人だと疑ったこと謝ってください。アリバイに関して広松君はウソをついた」
高木刑事「ウソをつくのはもちろんよくない。でも、ウソをつかせるほど追い込んだ側にも責任はあると、僕は思うんです。違いますか?桜田さん」
桜田泰造「さてと、詳しい話は署の方で聞かせてもらいましょうか」
高木刑事「桜田さん、広松君に謝ってください。犯人だと疑ったこと謝ってください。アリバイに関して広松君はウソをついた」
高木刑事「ウソをつくのはもちろんよくない。でも、ウソをつかせるほど追い込んだ側にも責任はあると、僕は思うんです。違いますか?桜田さん」
高木刑事「“第一発見者を疑え”というのは捜査の基本です。でも、そこには陥りがちな誤りがあるのも事実なんです。自分自身への戒めも込めて言います。警察官は、先入観を持っては絶対にいけないんですよ!絶対に!」
桜田泰造「悪かった。この通りだ」
広松広「いえ、いいんです」
広松広「ありがとうございました!高木さん」
高木刑事「そもそも初めから無理なんだよ、その解釈は」