My Hero Academia🖊原作者(Original Story): 堀越耕平(Kohei Horikoshi)
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第52話ネタバレ
第3期14話 編め必殺技
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放送日 | 2018年7月14日 |
OPテーマ | Make my story (歌 : Lenny code fiction) |
EDテーマ | ロングホープ・フィリア (歌 : 菅田将暉) |
CAST |
🔷緑谷出久 デク Midoriya Izuku CV.山下大輝 🔷爆豪勝己 かっちゃん Bakugo Katsuki CV.岡本信彦 🔷轟焦凍 ショート Todoroki Shoto CV.梶裕貴 🔷切島鋭児郎 烈怒頼雄斗 Kirishima Eijiro CV.増田俊樹 🔷上鳴電気 チャージズマ Kaminari Denki CV.畠中祐 🔷飯田天哉 インゲニウム Iida Tenya CV.石川界人 🔷オールマイト All Might CV.三宅健太 🔷相澤消太 Aizawa Shota CV.諏訪部順一 🔷ミッドナイト Midnight CV.渡辺明乃 🔷セメントス Cementoss CV.大隈健太 🔷エクトプラズム Ectoplasm CV. 西田雅一 🔷パワーローダー Power Loader CV. 北沢洋 🔷発目明 Hatsume Mei CV.桜あず
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緑谷出久「おはよう」
相澤消太「昨日話したと思うが、ヒーロー科1年A組は仮免取得を当面の目標にする。ヒーロー免許ってのは人命に直接係わる責任重大な資格だ」
相澤消太「当然、取得の為の試験はとても厳しい。仮免といえどその合格率は例年5割を切る。そこで今日から君らには一人最低でも二つ」
相澤消太「必殺技を作ってもらう」
「学校っぽくてそれでいて、ヒーローっぽいのキタァア!!」
エクトプラズム「必殺、コレスナワチ必勝ノ型・技ノコトナリ」
セメントス「その身に染みつかせた技・型は他の追随を許さない。戦闘とはいかに自分の得意を押しつけるか」
ミッドナイト「技は己を象徴する。今日日、必殺技を持たないプロヒーローなど絶滅危惧種よ」
相澤消太「詳しい話は実演を交え合理的に行いたい。コスチュームに着替え体育館γへ集合だ」
『体育館γ』
相澤消太「体育館ガンマ。通称、トレーニングの台所ランド。略してTDL」
セメントス「ここは俺考案の施設。生徒一人一人に合わせた地形や物を用意できる。台所ってのはそういう意味だよ」
飯田天哉「質問をお許し下さい!何故仮免許の取得に必殺技が必要なのか、意図をお聞かせ願います!」
相澤消太「順を追って話すよ。落ち着け」
相澤消太「ヒーローとは事件・事故・天災・人災、あらゆるトラブルから人々を救い出すのが仕事だ。取得試験では当然その適性を見られることになる」
相澤消太「情報力・判断力・機動力・戦闘力、他にもコミュニケーション能力・魅力・統率力など」
相澤消太「別の適性を毎年違う試験内容で試される」
ミッドナイト「その中でも戦闘力はこれからのヒーローにとって極めて重視される項目となります。備えあれば憂いなし。技の有無は合否に大きく影響する」
セメントス「状況に左右されることなく安定行動を取れれば、それは高い戦闘力を有している事になるんだよ」
エクトプラズム「技ハ必ズシモ攻撃デアル必要ハ無イ。例エバ、飯田クンノレシプロバースト、一時的ナ超速移動ソレ自体ガ脅威デアル為、必殺技ト呼ブニ値スル」
飯田天哉「あれ必殺技でいいのか!?」
砂藤力道「なる程、自分の中にこれさえやれば有利・勝てるって型をつくろうって話か」
ミッドナイト「その通り。先日大活躍したシンリンカムイの“ウルシ鎖牢”なんか模範的な必殺技よ。相手が何かをする前に縛っちゃう」
相澤消太「中断されてしまったが、林間合宿での個性を伸ばす訓練は、必殺技を作り上げる為のプロセスだった」
相澤消太「つまり、これから後期始業まで残り十日余りの夏休みは、個性を伸ばしつつ必殺技を編み出す」
相澤消太「圧縮訓練となる!」
相澤消太「尚、個性の伸びや技の性質に合わせてコスチュームの改良も並行して考えていくように」
相澤消太「プルスウルトラの精神で乗り越えろ。準備はいいか?」
1-A「はい!」
上鳴電気「ワクワクしてきたぁ!」
緑谷出久「(どうしよう…)」
エクトプラズム「“尾があるならこう動くだろう”トイウ動キダ。根本ノ立チ回リカラ見直シテコウ」
尾白猿夫「はい!(つまり普通ってことね…とほほ)」
芦戸三奈「必殺!こう手から酸をドバァアアア!どうでしょう!?」
エクトプラズム「ソウイウ方向性デアレバ、指デ噴射口ヲ作リ絞ルヨウニ、ソウ」
芦戸三奈「アハハ!距離が伸びた!」
緑谷出久「(みんな進んでいる…)」
エクトプラズム「何ヲボーットシテイル?」
緑谷出久「その…必殺技なんですけど…僕…腕に爆弾が出来てしまってあまり無理ができなくて…正直…必殺技のビジョンが全然見えないんです…」
エクトプラズム「確カニ君ノ個性ハアル意味安定行動トハ最モ遠イ。スタイルガマダ定マランノデアレバ、今日ハ個性伸バシニ専念シヨウ」
緑谷出久「はい…」
オールマイト「やってるね、皆」
相澤消太「ん?」
相澤消太「オールマイト…!?」
オールマイト「私が呼ばれてないけど、今日は特に用事もなかったので来た!」
相澤消太「いや、療養して下さいよ」
オールマイト「オイオイつれないな。必殺技の授業だろ!?そんなの見たいに決まっているんだよ。私も教師なんでね」
オールマイト「(どうやら悩んでいるみたいだね)」
爆豪勝己「くらえ!!」
爆豪勝己「久々に暴れるとスッキリすらァ」
爆豪勝己「エクトプラズム死んだ!もう一体頼む!」
オールマイト「彼はすごいな」
相澤消太「ええ、もっと強くなりますよ、あれは」
オールマイト「へい」
緑谷出久「オールマイト!」
オールマイト「アドバイス。君はまだ私に倣おうとしてるぞ」
緑谷出久「へ?それはどういう…」
オールマイト「やぁ切島少年」
切島鋭児郎「オールマイト!」
オールマイト「私がアドバイスして回るぞ」
オールマイト「君の硬化なら小細工を考えるよりゴリ押し技の方がいい」
切島鋭児郎「はい!」
オールマイト「(答えを教えるだけでは教育とは言えない。考えるのさ少年!正誤は重要じゃない。自分で考え気付くことが重要なんだ)」
オールマイト「耳郎少女、私がアドバイスして回るぞ」
相澤消太「(何なんだ急に…)」
パワーローダー「イレイザーヘッドから聞いてる。必殺技に伴うコス変の件だろ?入りな」
緑谷出久「うわー秘密基地みたいだ!」
パワーローダー「コスチュームの説明書見せて。ケースに同封されてたのがあるでしょ」
パワーローダー「俺、コスチュームの制作ライセンス持ってるからそれを見ていじれるところはいじるよ。小さい改良・修繕なら“こう変更しました”ってデザイン事務所に報告すれば手続きしといてくれるが」
パワーローダー「大きい改良となるとこちらで申請書作成してデザイン事務所に依頼する形になる。で、改良したコスチュームを国に審査してもらって許可が出たらこちらに戻ってくる」
パワーローダー「まっ、ウチと提携してる事務所は超一流だから、だいたい3日後くらいには戻ってくるよ」
緑谷出久「あの、僕は腕の靭帯への負担を軽減できないかと思って、そういうのって可能ですか?」
パワーローダー「ああ、緑谷君は拳や指で戦うスタイルだったね。そういう事ならちょっといじればすぐにでも可能だよ」
発目明「見た目よりがっしりしてますね。良いでしょう!そんなあなたにはとっておきのベイビー、パワードスーツ!筋肉の収縮を感知して動きを補助するハイテクっ子です!第49子です」
緑谷出久「僕、腕のサポートだけでいいんだけど…」
発目明「スタート!」
緑谷出久「わーすごい!勝手に動く」
緑谷出久「いたたたた腰がいたたたた!!」
発目明「ストップ!どうやら可動域のプログラミングをミスったようです。ごめんなさい」
飯田天哉「あの…脚部の冷却器を強化して頂きたいのですが…」
発目明「そういうことなら」
発目明「このベイビー!発熱を極限にまで抑えたスーパークーラー電動ブースターです!第36子です」
発目明「どっ可愛いでしょう!?」
飯田天哉「いや、ブースターは要らないんだ発目くん!しかも何故腕に」
発目明「ブースターオン!」
飯田天哉「俺の個性は脚なんだが!?」
発目明「フフッ知ってます。でもですねえ、私思うんですよ」
発目明「脚を冷却やしたいなら腕で走ればいいんじゃないですか」
飯田天哉「何を言っとるんだ君はもう!!」
オールマイト「君はまだ私に倣おうとしてるぞ」
緑谷出久「(あ、何か、おォ!?)」
パワーローダー「すまんね、彼女は病的に自分本位なんだ」
飯田天哉「よく存じております」
パワーローダー「ただまァ、君らもヒーロー志望なら彼女との縁を大切にしておくべきだよ。きっとプロになってから世話になる」
パワーローダー「あれを見てごらん。あのゴミ山、あれ全部発目が入学してから作ったサポートアイテムさ。学校が休みの時もここへ来て何かしらいじってる。今まで多くのサポート科を見てきたけど発目はやはり特異だ」
パワーローダー「常識とは18歳までに身に付けた偏見である。アインシュタインの残した言葉だ。彼女は失敗を恐れず常に発想し試行している」
パワーローダー「イノベーションを起こす人間ってのは、既成概念に囚われない」
緑谷出久「(おお…!何か…何か!…見えてきた!)」
緑谷出久「飯田くん!ちょっと教えてもらないかな!?」
オールマイト「進捗どうだ?相澤くん」
相澤消太「また来たんですか…ボチボチですよ」
峰田実「緑谷、コスチューム変えたのか」
緑谷出久「うん、腕の負担を減らしてくれるサポーターだよ」
峰田実「どうせなら全とっかえでイメチェンすりゃいいのに、地味目だしよ」
緑谷出久「いいんだ。ベースはなるべく崩さない」
常闇踏陰「纏え、ダークシャドウ!」
ダークシャドウ「アイヨ!」
常闇踏陰「ダークシャドウを纏うことで弱点であるフィジカル・近接をカバー。名付けて、“深淵闇躯”」
ミッドナイト「言いづらくない?技名は言いやすさも大事よ」
相澤消太「ようやくスタイルを定め始めた者もいれば、既に複数の技を修得しようとしている者もいます」
緑谷出久「掌全体じゃなく、一点に集中し起爆」
緑谷出久「A・Pショット!!」
緑谷出久「出来た!」
緑谷出久「(オールマイトの必殺技は基本的に拳。ワン・フォー・オールを授かった僕もそうあるべきだと、無意識の内に決めつけてた!)」
緑谷出久「(とてもシンプル!単純すぎて気付きすらしなかった)」
緑谷出久「(腕が不安なら脚をメインに)」
緑谷出久「(ワン・フォー・オール フルカウル シュートスタイル!)」
オールマイト「正解だ」