通形ミリオ「今回、実際にホシを監視するのはサーたちで、俺たちはパトロール。色々教えるよ。ついておいでよ!」
緑谷出久「(にしてもオールマイト…なぜ僕に何も言ってくれなかったんだろう…オールマイトとナイトアイ…2人の間に一体何が…)」
通形ミリオ「そういやさ、ヒーロー名聞いてなかったよね、お互い」
緑谷出久「た、確かに、デクです」
通形ミリオ「デク?木偶?いいのそれ?」
緑谷出久「いいんです」
通形ミリオ「俺はルミリオン。全てとまではいかないが100万、オールではなくミリオンを救う人間になれるようにルミリオンと命名した」
通形ミリオ「コスチュームをまとって街に出れば俺たちはヒーローだ。油断はするなよ、デク君」
緑谷出久「いいんです」
通形ミリオ「俺はルミリオン。全てとまではいかないが100万、オールではなくミリオンを救う人間になれるようにルミリオンと命名した」
通形ミリオ「コスチュームをまとって街に出れば俺たちはヒーローだ。油断はするなよ、デク君」
オーバーホール「ヒーローに迷惑かけちゃ」
オーバーホール「ウチの娘がすみませんねヒーロー」
オーバーホール「遊び盛りで怪我が多いんですよ。困ったものです」
緑谷出久「(死穢八斎會の治崎!ナイトアイが追っている男!)」
通形ミリオ「またフードとマスク外れちゃってるぜ。サイズ調整ミスってんじゃないのか?」
通形ミリオ「こっちこそすみません。ぶつかっちゃって」
緑谷出久「(そうか表情!ウソだろって気持ちが顔に出てた。怪しまれればナイトアイの仕事に支障が出る)」
通形ミリオ「その素敵なマスクは八斎會の方ですね。ここらじゃ有名ですよね」
オーバーホール「ええ、マスクは気になさらず、汚れに敏感でして…お2人とも初めて見るヒーローだ」
通形ミリオ「またフードとマスク外れちゃってるぜ。サイズ調整ミスってんじゃないのか?」
通形ミリオ「こっちこそすみません。ぶつかっちゃって」
緑谷出久「(そうか表情!ウソだろって気持ちが顔に出てた。怪しまれればナイトアイの仕事に支障が出る)」
通形ミリオ「その素敵なマスクは八斎會の方ですね。ここらじゃ有名ですよね」
オーバーホール「ええ、マスクは気になさらず、汚れに敏感でして…お2人とも初めて見るヒーローだ」
オーバーホール「どこの事務所所属なんです?」
通形ミリオ「学生ですよ。所属だなんておこがましいくらいの匕ヨッ子でして。職場体験で色々回らせてもらってるんです。では我々、昼までにこの区画を回らないといかんので。行くよ」
エリ「い、いかないで…」
緑谷出久「あ、あの…娘さん怯えてますけど…」
オーバーホール「叱りつけた後なので」
通形ミリオ「学生ですよ。所属だなんておこがましいくらいの匕ヨッ子でして。職場体験で色々回らせてもらってるんです。では我々、昼までにこの区画を回らないといかんので。行くよ」
エリ「い、いかないで…」
緑谷出久「あ、あの…娘さん怯えてますけど…」
オーバーホール「叱りつけた後なので」
オーバーホール「よく転ぶんですよ」
緑谷出久「こんな小さい子が声も出さず震えて怯えるって…普通じゃないと思うんですけど」
オーバーホール「人の家庭に自分の普通を押し付けないでくださいよ」
通形ミリオ「性格は様々だよね (やめろ。治崎は明らかに詮索を嫌がってる。警戒が強まれば、益々尻尾を出さなくなる。無難にやり過ごすんだ)」
緑谷出久「こんな小さい子が声も出さず震えて怯えるって…普通じゃないと思うんですけど」
オーバーホール「人の家庭に自分の普通を押し付けないでくださいよ」
通形ミリオ「性格は様々だよね (やめろ。治崎は明らかに詮索を嫌がってる。警戒が強まれば、益々尻尾を出さなくなる。無難にやり過ごすんだ)」
緑谷出久「(違う。その方が怪しまれる。不自然だ。ヒーローが怯えた子どもをやり過ごすわけがない)」
オーバーホール「実は最近エリについて悩んでいまして、何を言っても反抗ばかりで」
緑谷出久「(虐待…?)」
緑谷出久「何で…」
通形ミリオ「追わないよ。気付かなかったかい?殺意を見せつけてあの子を釣り寄せた。深追いすれば余計に捉えづらくなる。サーの指示を仰ごう」
通形ミリオ「追わないよ。気付かなかったかい?殺意を見せつけてあの子を釣り寄せた。深追いすれば余計に捉えづらくなる。サーの指示を仰ごう」
ナイトアイ「マークから1週間半。いつもより人の出入りがない」
バブルガール「ミリオン、治崎と接触したらしいです」
オーバーホール「最近の若者は一段と病んでるな。クロノ 風呂の用意をしろ」
クロノスタシス「へい」
「すんません若頭!ちょっと目を離した隙にそのガキが逃走しやがっ…」
オーバーホール「掃除もだ」
クロノスタシス「へい」
オーバーホール「忌々しい!英雄症候群の病人ども」
通形ミリオ「すみません。事故りました。まさかあんな転校生と四つ角でばったりみたいな感じになるとは…」
バブルガール「ミリオン、治崎と接触したらしいです」
オーバーホール「最近の若者は一段と病んでるな。クロノ 風呂の用意をしろ」
クロノスタシス「へい」
「すんません若頭!ちょっと目を離した隙にそのガキが逃走しやがっ…」
オーバーホール「掃除もだ」
クロノスタシス「へい」
オーバーホール「忌々しい!英雄症候群の病人ども」
ナイトアイ「先日強盗団が逃走中、人を巻き込むトラック事故を起こした。巻き込まれたのは治崎ら八斎會。だが死傷者はゼロだった。強盗団の連中は激痛を感じ気を失ったが、なぜか傷一つなくどころか、持病のリウマチや虫歯など一切きれいに治っていたそうだ」
ナイトアイ「治崎の個性だと思われるが、結果的に怪我人ゼロのヴィラン逮捕となった為、特に罪には問われなかった」
バブルガール「でも奪われたお金だけはきれいに燃えてなくなっちゃったんだって。警察は事件性無しって結論を出したけど、どう考えても怪しいってことでナイトアイ事務所は本格マークを始めたの」
バブルガール「何考えてるかわからないけど、やるときはやる奴ってこと」
通形ミリオ「そうだ、サー、怪我の功名というか新しい情報を得ましたよね。治崎には娘がいます」
緑谷出久「エリちゃんと呼ばれてました。手足に包帯を巻かれて何もわからないけど助けを求めてた。どうにか保護してあげられていたら…」
ナイトアイ「傲慢な考えをするんじゃあない」
ナイトアイ「事を急いては仕損じる。焦って追えば益々逃げられる」
ナイトアイ「まず相手が何をしたいか予測し、分析を重ねた上で万全の準備を整えなければならない。志だけで助けられるほど世の中甘くはない。真に賢しいヴィランは闇に潜む。時間を掛けねばならない時もあると心得ろ」
ナイトアイ「今日のところは2人とも事務所へ戻っていろ。バブル行くぞ」
バブルガール「はい」
『こうして僕のインターン初日は終わった。大きなシコリを残して』
オーバーホール「頼むからもう俺の手を汚させないでくれ」
ミミック「オーバーホール電話。ヴィラン連合、死柄木からだ」
ミミック「この前の返事を聞かせてやる、と」
芦戸三奈「バクゴーどったのあれ?またケンカ?」
上鳴電気「女子は見てねえのか。轟も見てみ」
芦戸三奈「ひょー!イケメン台無し!どうしたのさ!?」
上鳴電気「仮免講習がスパルタだったみてえだよ」
芦戸三奈「体育会系だね!」
緑谷出久「え?」
ミッドナイト「知らなかった?家庭訪問終わってから何故か鍛え始めたの。引退したならゆっくりすればいいのにね」
緑谷出久「(オールマイト!全部教えてくれオールマイト!)」
緑谷出久「オールマイトォオオ!」
ミッドナイト「知らなかった?家庭訪問終わってから何故か鍛え始めたの。引退したならゆっくりすればいいのにね」
緑谷出久「オールマイトォオオ!」
オールマイト「緑谷少年が来た!?」
緑谷出久「全部知ってたんですか?ナイトアイがワン・フォー・オールを知っていて、通形先輩が後継の候補だったって、全部知ってたんですよね?何で言ってくれなかったんですか?」
オールマイト「言う必要あったかな?」
緑谷出久「全部知ってたんですか?ナイトアイがワン・フォー・オールを知っていて、通形先輩が後継の候補だったって、全部知ってたんですよね?何で言ってくれなかったんですか?」
オールマイト「言う必要あったかな?」
緑谷出久「あるでしょ!新事実ばっかりでなんかよくわかんないまま否定されて!何よりオールマイトの意図がわからなくて!秘密にする意図がわからないからモヤモヤする!何で教えてくれないんですか!?あなたのファンとしてじゃなく後継者として全部知りたい!」
オールマイト「この話は君の為にならないと思った。本当に聞きたいのか?」
緑谷出久「このまま秘密にされるよりはいいです」
オールマイト「後悔するなよ」
緑谷出久「このまま秘密にされるよりはいいです」
オールマイト「後悔するなよ」
緑谷出久「はい」
オールマイト「ナイトアイは元々私の大ファンでね。サイドキックは取らない主義だった私だが、根負けする形で彼を迎え入れたんだ。共に活動していたのは5年ほど。ブレーンとして私の活動を支えてくれた」
緑谷出久「知ってます。仲も良かったはずです」
オールマイト「ああ…だが6年前、私の怪我によってコンビは解消した」
オールマイト「価値観の違いだった」
オールマイト「皆が私を探している…待っているなら行かなきゃな…」
ナイトアイ「その体でヒーローを続けてもみんなが辛くなるだけだ」
ナイトアイ「あなたの願う平和の為にも伝説のまま引退すべきだ」
根津「後継者ならウチでいくらでも探すといい。君は十分に頑張ったさ」
ナイトアイ「もうフカフカのベッドで安眠をとっていいんだ。明るく強く親しみのある人間、あなたのような人間を見つけ託そう」
オールマイト「その人間が見つかるまでの象徴は?オール・フォー・ワンがいなくなってもすぐ後釜が現れるぞ」
ナイトアイ「象徴論はわかる!敬服している!」
ナイトアイ「けれどなァ!全然笑えてないじゃないか!」
ナイトアイ「もう一度言う。引退すべきだ」
ナイトアイ「これ以上ヒーロー活動を続けるなら私はサポートしない。できない。したくない!」
オールマイト「”見た”のか?私のことは見なくてもいいって言ったハズだろ」
ナイトアイ「あなたが引退しても次のNo.1は現れる!少しの間、荒れるかもしれないが、避けられるかもしれないんだ!」
オールマイト「その少しの間にどれだけの人々が脅えなければならない?」
ナイトアイ「けれどなァ!全然笑えてないじゃないか!」
ナイトアイ「もう一度言う。引退すべきだ」
ナイトアイ「これ以上ヒーロー活動を続けるなら私はサポートしない。できない。したくない!」
オールマイト「”見た”のか?私のことは見なくてもいいって言ったハズだろ」
ナイトアイ「あなたが引退しても次のNo.1は現れる!少しの間、荒れるかもしれないが、避けられるかもしれないんだ!」
オールマイト「その少しの間にどれだけの人々が脅えなければならない?」
ナイトアイ「オールマイト!」
オールマイト「それに君の予知が外れたことはないだろう」
ナイトアイ「前例が今まで無かっただけだ!未来など私が変えてやる!」
ナイトアイ「このままじゃ予知通りになるんだよ!それはダメなんだ!私はあなたの為になりたくてここにいるんだ!オールマイト!」
オールマイト「それに君の予知が外れたことはないだろう」
ナイトアイ「前例が今まで無かっただけだ!未来など私が変えてやる!」
ナイトアイ「このままじゃ予知通りになるんだよ!それはダメなんだ!私はあなたの為になりたくてここにいるんだ!オールマイト!」
オールマイト「私の未来を巡り対立…ナイトアイとはそのまま喧嘩別れした。根津校長は通形少年を私に薦めたが彼と出会う前に私は君と出会ってしまった」
オールマイト「言いたくなかったんだ。ごめんな…君は私のファンだから」
緑谷出久「オールマイトが死んじゃう…」
『突きつけられる。これまでにも予感はあった。そりゃいつか人は亡くなるよ。でもさ、本人の口からこうもハッキリ突きつけられると』
オールマイト「言いたくなかったんだ。ごめんな…君は私のファンだから」
緑谷出久「オールマイトが死んじゃう…」
『突きつけられる。これまでにも予感はあった。そりゃいつか人は亡くなるよ。でもさ、本人の口からこうもハッキリ突きつけられると』
オールマイト「(君と出会い、力の譲渡を決めた事、ナイトアイにも報告したんだ。けれど、そこでも対立し彼との溝は益々深まる結果となった)」
ナイトアイ「無個性の中学生にワン・フォー・オールを譲渡しただと!?」
オールマイト「人を助けられる人間になりたがっている」
ナイトアイ「志だけでは務まらない!相応しい人間なら他にいくらでもいるだろう!」
オールマイト「だが無個性の中学生だって相応しい人間だ (馬鹿げていると一蹴し、彼は真に相応しいと思う後継者候補を、通形少年を育成し始めたんだ)」
オールマイト「6、7年後だって。遠い未来ほど時間に誤差が生じるらしいが、予知で見た光景を変えられた事はないそうだ」
緑谷出久「じゃあ…今年か来年じゃないか…ウソでしょ…そんな…なんで…嫌だよオールマイト!生きててよ!体育祭で覚えてますか?約束!」
オールマイト「緑谷少年、私ね、予知を聞いて割とすんなり受け入れたんだ。ゴールが…終わりが見えたのならそこまでひた走ろうって」
緑谷出久「そんな…」
オールマイト「オール・フォー・ワンと戦った時、ここがゴールなんだと思ったんだ」
オールマイト「でも、君がいた」
オールマイト「君が、小心者で無個性だった君が、私に答えてくれる日々が、その日々が私に生きろと囁いてくれた」
オールマイト「そして君のお母さんに”生きて守り育てろ”と仰っていただいた!今更足掻くよ!君が変えてくれた!」
オールマイト「私は生きる!運命などこの腕で好きな形にねじ曲げてやるさ!」
オールマイト「私は死なないぞ。私は殺されないぞ。貴様の思い描く未来にはならない」
オールマイト「(そういうケジメだ。オール・フォー・ワン)」
オールマイト「しかし巡り巡って辿り着いた結論、結局、ナイトアイの言った通りになっている。今更会わせる顔がない、というわけさ。強くなろうとひた走る君の枷になりたくなかった」
オールマイト「(そういうケジメだ。オール・フォー・ワン)」
オールマイト「しかし巡り巡って辿り着いた結論、結局、ナイトアイの言った通りになっている。今更会わせる顔がない、というわけさ。強くなろうとひた走る君の枷になりたくなかった」