『衝撃の事実が発覚してから数日。サー・ナイトアイとチームアップしたプロヒーローたちが死穢八斎會若頭・治崎とエリちゃんの居場所を特定するまでの間、僕らは待機となった』
『またインターンに関しては一切の口外を禁止された』
耳郎響香「インターン組、動きがキレてる…」
爆豪勝己「外で何か掴みやがったんだ」
爆豪勝己「こらァおい!何を掴んだ!?言え!」
切島鋭児郎「悪ぃ!言えねぇ!」
『切島君、麗日さん、蛙吹さん。あの場にいた皆がエリちゃんの救出作戦に加わる』
相澤消太「とは言ってもだ。プロと同等かそれ以上の実力を持つビッグ3はともかく、おまえたちの役割は薄いと思う」
相澤消太「蛙吹、麗日、切島。おまえたちは自分の意思でここにいるわけでもない。どうしたい?」
天喰環「会議に参加させてる以上、ヒーローたちは1年生の実力を認めていると思う。現に俺なんかよりも1年の方がよっぽど輝かしい」
天喰環「会議に参加させてる以上、ヒーローたちは1年生の実力を認めていると思う。現に俺なんかよりも1年の方がよっぽど輝かしい」
波動ねじれ「天喰くん隙あらばだねぇ」
切島鋭児郎「俺らの力が少しでもその子ん為になるならやるぜ!イレイザーヘッド!」
相澤消太「わかってるならいい。今回はあくまでエリちゃんという子の保護が目的。それ以上は踏み込まない」
相澤消太「警察やナイトアイの見解ではヴィラン連合と死穢八斎會は良好な協力関係にはなく、今回のガサ入れでヤツらも同じ場にいる可能性は低いとみている」
相澤消太「だが万が一、見当違いで連合にまで目的が及ぶ場合はそこまでだ」
『皆がエリちゃん保護に奮い立つ。その一方で…』
切島鋭児郎「俺らの力が少しでもその子ん為になるならやるぜ!イレイザーヘッド!」
相澤消太「わかってるならいい。今回はあくまでエリちゃんという子の保護が目的。それ以上は踏み込まない」
相澤消太「警察やナイトアイの見解ではヴィラン連合と死穢八斎會は良好な協力関係にはなく、今回のガサ入れでヤツらも同じ場にいる可能性は低いとみている」
相澤消太「だが万が一、見当違いで連合にまで目的が及ぶ場合はそこまでだ」
ナイトアイ「このままいけばあなたはヴィランと対峙し言い表せようもないほど凄惨な死を迎える!」
緑谷出久「(とてもナイトアイに聞ける雰囲気じゃなかった。インターンが口外禁止になってオールマイト本人には相談できない。切島くんたちに話すこともできない。エリちゃんのこと、オールマイトのこと、どちらも重すぎる)」
緑谷出久「(エリちゃん保護に向けて全力で臨まなくては…でもあの時の僕の心は散り散りに乱れてギリギリで…)」
轟焦凍「食わねぇのか?」
緑谷出久「あ、食うよ!食う食う!」
緑谷出久「(とてもナイトアイに聞ける雰囲気じゃなかった。インターンが口外禁止になってオールマイト本人には相談できない。切島くんたちに話すこともできない。エリちゃんのこと、オールマイトのこと、どちらも重すぎる)」
緑谷出久「(エリちゃん保護に向けて全力で臨まなくては…でもあの時の僕の心は散り散りに乱れてギリギリで…)」
轟焦凍「食わねぇのか?」
緑谷出久「あ、食うよ!食う食う!」
飯田天哉「大丈夫か?」
飯田天哉「本当にどうしようもなくなったら言ってくれ。友達だろ」
飯田天哉「いつかの愚かな俺に君がかけてくれた言葉さ。職場体験前の」
飯田天哉「おい!」
轟焦凍「緑谷…」
緑谷出久「ごめん大丈夫…何でもない…」
緑谷出久「(話すことはできない。でも…ありがとう飯田くん)」
緑谷出久「(後悔だったり悲しかったり心に溜め込んでいたグチャグチャが少し溢れてしまった)』
緑谷出久「ヒーローは泣かない」
轟焦凍「いやヒーローも泣く時は泣くだろ、たぶん」
轟焦凍「蕎麦、半玉やろうか?」
飯田天哉「ビーフシチューもやろう」
緑谷出久「ありがとう」
飯田天哉「おい!」
轟焦凍「緑谷…」
緑谷出久「ごめん大丈夫…何でもない…」
緑谷出久「(話すことはできない。でも…ありがとう飯田くん)」
緑谷出久「(後悔だったり悲しかったり心に溜め込んでいたグチャグチャが少し溢れてしまった)』
緑谷出久「ヒーローは泣かない」
轟焦凍「いやヒーローも泣く時は泣くだろ、たぶん」
轟焦凍「蕎麦、半玉やろうか?」
飯田天哉「ビーフシチューもやろう」
緑谷出久「ありがとう」
轟焦凍「ネギもいるか?」
緑谷出久「いただきます」
轟焦凍「ワサビいるか?」
緑谷出久「うん!」
『同日 死穢八斎會関連施設近辺』
ナイトアイ「拠点の捜索にあたっては以下のことを意識していただきたい。ひとつ、個性を破壊する弾を製造できる場所があるのかどうか」
ナイトアイ「ひとつ、頻繁に人や物の行き来があるか」
ナイトアイ「ひとつ、認可されていない薬物が多く出回ってないか」
ナイトアイ「八斎會は綿密な計画を練り、深く静かに事を進めています。細心の注意を払うようお願いします」
グラントリノ「塚内、警察の方は?……ああそうか、引き続き捜査を頼む。候補地の半分がシロか…こうなりゃしらみつぶしよ」
緑谷出久「いただきます」
轟焦凍「ワサビいるか?」
緑谷出久「うん!」
ナイトアイ「拠点の捜索にあたっては以下のことを意識していただきたい。ひとつ、個性を破壊する弾を製造できる場所があるのかどうか」
ナイトアイ「ひとつ、頻繁に人や物の行き来があるか」
ナイトアイ「ひとつ、認可されていない薬物が多く出回ってないか」
ナイトアイ「八斎會は綿密な計画を練り、深く静かに事を進めています。細心の注意を払うようお願いします」
グラントリノ「塚内、警察の方は?……ああそうか、引き続き捜査を頼む。候補地の半分がシロか…こうなりゃしらみつぶしよ」
ファットガム「どうやって確信に!?」
ナイトアイ「八斎會の構成員が先日近くのデパートにて女児向けの玩具を購入していました」
ファットガム「そういう趣味の人かもしれへんやろ!世界は広いんやでナイトアイ!ちゅーか何でおまえも買うとんねん!」
ナイトアイ「八斎會の構成員が先日近くのデパートにて女児向けの玩具を購入していました」
ファットガム「そういう趣味の人かもしれへんやろ!世界は広いんやでナイトアイ!ちゅーか何でおまえも買うとんねん!」
ナイトアイ「いえ、そういう趣味を持つ人間ならば確実に言わないセリフを吐いていた」
店員「もしかして”プリユア”のことでしょうか?」
八斎會「ああそれだ。思い出した“グンバツ!プリユア”ってやつ。おもちゃどこにある?」
店員「いえ、”グンバツ!プリユア”は何年も前のシリーズでして、今は”モーレツ!プリユア10”シリーズなんですが…」
八斎會「めんど、まァいいや、それどこ?」
ナイトアイ「ここにありますよ」
八斎會「なんだてめェ…」
ナイトアイ「私も好きなんですよ。プリユアが」
ロックロック「予知使うのかよ!」
ナイトアイ「確信を得た時ダメ押しで使うと言ったはず」
ファットガム「とにかくこれで決まりっちゅうわけやな」
センチピーダー「奴が家にいる時間帯は張り込みによりバッチリでございます」
バブルガール「警察との連携ですでに令状も出ています。あとは…」
ファットガム「踏み込むだけやな!」
バブルガール「セリフ取られた!」
通形ミリオ「緑谷くん!やるぞォ!やるんだ!」
緑谷出久「(先輩、雰囲気が戻ってる)」
通形ミリオ「やるぞー!」
ナイトアイ「(ミリオ…あの時のことをおまえは後悔し続けているだろう。しかしおまえが踏みとどまったからこそ万全の態勢を整えられた。後悔・失敗など生きていればいくらでもある。大切なのは次にどうするかだ)」
ナイトアイ「確信を得た時ダメ押しで使うと言ったはず」
ファットガム「とにかくこれで決まりっちゅうわけやな」
センチピーダー「奴が家にいる時間帯は張り込みによりバッチリでございます」
バブルガール「警察との連携ですでに令状も出ています。あとは…」
ファットガム「踏み込むだけやな!」
バブルガール「セリフ取られた!」
緑谷出久「(先輩、雰囲気が戻ってる)」
通形ミリオ「やるぞー!」
ナイトアイ「(ミリオ…あの時のことをおまえは後悔し続けているだろう。しかしおまえが踏みとどまったからこそ万全の態勢を整えられた。後悔・失敗など生きていればいくらでもある。大切なのは次にどうするかだ)」
📱「はい、こんな朝っぱらからヒーロー共が集まってポリも慌ただしく動いてます」
クロノスタシス「若、どうやらここが嗅ぎ付けられやした」
オーバーホール「来たか…手はず通りに進めろ」
クロノスタシス「わかっておりやす」
オーバーホール「準備しておけ」
ミミック「へい」
クロノスタシス「若、どちらへ?」
オーバーホール「野暮用だ」
『8:00AM 警察署前』
警察「ナイトアイが八斎會構成員のその後を見た結果、八斎會組長宅には届け出のない入り組んだ地下施設が存在し、その中の一室に今回の目的である女児が匿われていることが確定した」
警察「さすがに地下全体を把握することはかなわなかったが、男の歩いた道はそのまま目的への最短ルートであり、八斎會の広い敷地を捜索するにあたって最も有益な情報となる」
警察「しかし目指すにしても個性を駆使されれば捜索は難航する。そこでわかる範囲でだが八斎會の登録個性をリストアップしておいた。頭に入れといてくれ」
Mr.ブレイブ「こういうのパッと出せるっていいよな」
警察「さすがに地下全体を把握することはかなわなかったが、男の歩いた道はそのまま目的への最短ルートであり、八斎會の広い敷地を捜索するにあたって最も有益な情報となる」
警察「しかし目指すにしても個性を駆使されれば捜索は難航する。そこでわかる範囲でだが八斎會の登録個性をリストアップしておいた。頭に入れといてくれ」
Mr.ブレイブ「こういうのパッと出せるっていいよな」
警察「隠蔽の時間を与えぬ為にも全構成員の確認・補足など可能な限り迅速に行いたい」
切島鋭児郎「決まったら早いっスね!」
天喰環「君…朝から元気だな…」
切島鋭児郎「プロは皆落ち着いてんな…慣れか!」
緑谷出久「ねぇ今朝からグラントリノの姿が見えないけど、どうしたんだろう?」
ナイトアイ「あの人は来られなくなったそうだ」
緑谷出久「えっ!?」
切島鋭児郎「決まったら早いっスね!」
天喰環「君…朝から元気だな…」
緑谷出久「ねぇ今朝からグラントリノの姿が見えないけど、どうしたんだろう?」
ナイトアイ「あの人は来られなくなったそうだ」
緑谷出久「えっ!?」
警察「塚内が行ってる連合の件に大きな動きがあったみたいでな。だがまァこちらも人手は十分。支障はない」
切島鋭児郎「八斎會とヴィラン連合、一気に捕まったりしてな」
緑谷出久「それだ!」
相澤消太「おい、俺はナイトアイ事務所と動く。意味わかるな?」
切島鋭児郎「八斎會とヴィラン連合、一気に捕まったりしてな」
緑谷出久「それだ!」
相澤消太「おい、俺はナイトアイ事務所と動く。意味わかるな?」
緑谷出久「はい!」
警察「ヒーロー!多少手荒になっても仕方ない。少しでも怪しい素振りや反抗の意思が見えたらすぐ対応を頼むよ」
ファットガム「環これ食うとき、カジキ」
天喰環「何でカジキ…いただいておきます」
警察「相手は仮にも今日まで生き延びた極道者。くれぐれも気を緩めずに各員の仕事を全うして欲しい。突入開始時刻は0830とする!総員出動!」
警察「ヒーロー!多少手荒になっても仕方ない。少しでも怪しい素振りや反抗の意思が見えたらすぐ対応を頼むよ」
ファットガム「環これ食うとき、カジキ」
天喰環「何でカジキ…いただいておきます」
警察「相手は仮にも今日まで生き延びた極道者。くれぐれも気を緩めずに各員の仕事を全うして欲しい。突入開始時刻は0830とする!総員出動!」
警察「令状読み上げたらダーッと行くんで速やかによろしくお願いします」
ロックロック「しつこいな。信用されてねぇのか?」
ファットガム「そういう意味やないやろ。意地悪やな」
ロックロック「フン!そもそもよ、ヤクザ者なんてコソコソ生きる日陰者だ。ヒーローや警察見て案外縮こまっちまったりしてな」
活瓶力也「何なんですか?朝から大人数で」
ロックロック「おいおいおい待て待て!勘づかれたのかよ!?」
Mr.ブレイブ「いいから皆で取り押さえろ!」
活瓶力也「少し元気が入ったぞー」
ロックロック「しつこいな。信用されてねぇのか?」
ファットガム「そういう意味やないやろ。意地悪やな」
ロックロック「フン!そもそもよ、ヤクザ者なんてコソコソ生きる日陰者だ。ヒーローや警察見て案外縮こまっちまったりしてな」
活瓶力也「何なんですか?朝から大人数で」
ロックロック「おいおいおい待て待て!勘づかれたのかよ!?」
Mr.ブレイブ「いいから皆で取り押さえろ!」
活瓶力也「少し元気が入ったぞー」
リューキュウ「とりあえずここに人員を割くのは違うでしょ。彼はリューキュウ事務所で対処します」
リューキュウ「皆さんは今のうちに!」
警察「ヒーローと警察だ!違法薬物製造・販売の容疑で捜索令状が出ている!」
リューキュウ「皆さんは今のうちに!」
通形ミリオ「(今度こそ絶対に…)」
ミリオ・緑谷「(絶対に助ける!)」
クロノスタシス「かすかに聞こえやす。大人数が同じ方向に走ってる。つまり行きたい場所が決まってる…多分ここのこともバレてやすね」
オーバーホール「想定したより早かったな。今見つかるわけにはいかない」
オーバーホール「”アイツらが勝手に暴れた”そういうことにしよう。その為に育てた駒だ」