『63年前、新世界エルバフへと遡る。ここは最も有名な巨人族、エルバフの戦士達が住む島である』
母親「さァいらっしゃい!」
リンリン「うわー!」
リンリン「ここなんてどこ?」
リンリン「ここなんてどこ?」
リンリン「えー!おれもいっしょに…」
父親「その代わり、リュックのお菓子を好きなだけ食べていいぞ」
母親「リンリン…」
父親「まだ泣くな…あれだけの被害を出して国外追放で済んだんだ」
『エルバフといえば、100年ほど前の事、世界が恐れた巨人戦士達』
海軍「天が和解を!?何を言ってる!こいつらが今まで世界に与えてきた恐怖は」
カルメル「ならばこそよ!なぜわからないの!?」
カルメル「この世のあらゆる種族が手を取り、笑い合える世界へ」
『やがてカルメルは聖母(マザー)と呼ばれ、身分や種族を問わず、行く宛を失った子供達を受け入れる“羊の家”という施設を開いた。巨人達の住むエルバフの地に、巨人族と人間との交流のかけ橋となりながら』
カルメル「その者達を殺せば!エルバフの戦士達は再び軍隊を成し!人間達に復讐を誓うでしょう!罪を許しなさい!私が導きます」
カルメル「この世のあらゆる種族が手を取り、笑い合える世界へ」
『やがてカルメルは聖母(マザー)と呼ばれ、身分や種族を問わず、行く宛を失った子供達を受け入れる“羊の家”という施設を開いた。巨人達の住むエルバフの地に、巨人族と人間との交流のかけ橋となりながら』
「迎えになんかこねェぞ!捨てられたんだ!」
カルメル「ここにいる子達はみんな個性的な子達」
「親が見放すレベルのな!ぎゃはは」
カルメル「すぐに仲良くなるわ」
「でけェなお前!巨人族か?」
『何より、いつでも誰よりも大きかったリンリンにとって、ここエルバフは初めて見る自分サイズの人・家・景色が立ち並び、とても居心地が良かった』
カルメル「!!!!」
リンリン「熊さんとオオカミさんが森でケンカしてたの。ケンカは良くないから仲良くさせなきゃって思って、おれ昨日同じおりに入れてあげたのよ」
リンリン「そしたら熊さんったらオオカミさんを食べちゃったの…悪い子だからおれ熊さんを叩いたんだ!」
リンリン「熊さんとオオカミさんが森でケンカしてたの。ケンカは良くないから仲良くさせなきゃって思って、おれ昨日同じおりに入れてあげたのよ」
リンリン「そしたら熊さんったらオオカミさんを食べちゃったの…悪い子だからおれ熊さんを叩いたんだ!」
カルメル「熊さん反省中みたいね、何回叩いたの?」
『リンリンにとってカルメルは生まれて初めて出会う理解者だった』
「見たんだ!リンリンが熊を一撃で殺した!」
「あいつヤベーぞ!!」
「巨人のエイリ君大けがしたの知ってる?」
「巨人のエイリ君大けがしたの知ってる?」
「蚊が止まってたから叩いたんだって」
「骨が何本も折れたのよ!」
カルメル「何をしてるの!?リンリン!?」「助けてマザー!」
リンリン「あのね、関節がいっこ多いから、ちぎってあげようと思って」
カルメル「リンリン!何をしているの?」
リンリン「あ~そうなんだ」
「え~~~ん怖かった」
カーシー「おうリンリン!おめェらんとこは準備は済んだのかァ!?」
ヤルル「うむ、ボジャジャジャ」
ライディーン「滝ひげ様!山ひげ様!」
ハイルディン「全巨人族に尊敬される戦士!」
ヨルル「村でセムラを食べるでな、羊の家の子らを呼びに来た。ちょうどよかったリンリン」
リンリン「セムラって?」
ゲルズ「甘くておいしいお菓子よ。断食に入る前にセムラで栄養をたくさんつけるの!」
リンリン「今から食べるの~?甘いお菓子~♡」
ゲルズ「マジパン入りの甘~いパン生地で甘~い生クリームをはさんで上からたっぷりの粉砂糖!断食前のお楽しみなの!」
リンリン「セムラって?」
ゲルズ「甘くておいしいお菓子よ。断食に入る前にセムラで栄養をたくさんつけるの!」
リンリン「今から食べるの~?甘いお菓子~♡」
ゲルズ「マジパン入りの甘~いパン生地で甘~い生クリームをはさんで上からたっぷりの粉砂糖!断食前のお楽しみなの!」
ヨルル「先日城で生まれたロキ王子の誕生を!そして村で生まれたロード!ゴールド!バーグ!」
ヤルル「子供達の成長を太陽に感謝して!」
「いっただきまーす!」
リンリン「マザー…おなかすいて死にそう…」
カルメル「苦しければ苦しいほど、太陽への感謝が深くなる。だから頑張りましょう」
『断食5日目』
リンリン「やせてきた…」
リンリン「やせてきた…」
「かわってねェよ」
リンリン「うん!」
リンリン「おいしかったな…セムラ」
ゲルズ「大変!マザー助けて!」
カルメル「どうしたの!?ゲルズ!」
リンリン「セ~~~ム~~~ラァ~~~~!!」
リンリン「セムラを持ってこい!!セ~~ム~~ラァ~~~アァアアア!!」
「リンリンがエルバフの村を破壊したァ~~!悪夢だァ~~!!」
ヨルル「とうとうやったなリンリン!太陽に感謝する資格もない!子供だとて許すにも限度がある」
リンリン「セムラを持ってこい!!セ~~ム~~ラァ~~~アァアアア!!」
「リンリンがエルバフの村を破壊したァ~~!悪夢だァ~~!!」
ヨルル「とうとうやったなリンリン!太陽に感謝する資格もない!子供だとて許すにも限度がある」
カルメル「ヨルル様!」
ヨルル「カルメルすまんな、こやつは子供の姿を借りた」
カルメル「おやめに!ヨルル様!」