リンリン「セ~ム~ラ~」
「村の食糧庫に冬至祭用のが」
カルメル「従いなさい!」
「火に顔が!」
「怖いよ」
「悪魔みたいだ」
「奇跡を…」
カルメル「いいえ、私ではありません。太陽の神がすべてを治めたのよ」
「ヨルル様!手当てを急げ!」
「山ひげ様!」
ヤルル「リンリン」
カルメル「どうかお慈悲を!」
ヤルル「止めるのか?カルメル…ヨルルは300年…共に戦った戦友…!この歳じゃ…奴はもう助からん!」
ヤルル「長生きではない!死に様なのだ戦士とは!ケジメをつけねば…エルバフの仕来りを汚した者に許される道はない!」
カルメル「わかっています!でも許されなくとも、リンリンは他の子同様全てに見放され、羊の家に行き着いた哀れな子!私が見捨てる訳にはいかないのです!」
「山ひげ様!」
ヤルル「リンリン」
カルメル「どうかお慈悲を!」
ヤルル「止めるのか?カルメル…ヨルルは300年…共に戦った戦友…!この歳じゃ…奴はもう助からん!」
ヤルル「長生きではない!死に様なのだ戦士とは!ケジメをつけねば…エルバフの仕来りを汚した者に許される道はない!」
カルメル「わかっています!でも許されなくとも、リンリンは他の子同様全てに見放され、羊の家に行き着いた哀れな子!私が見捨てる訳にはいかないのです!」
ヤルル「どうするつもりだ?」
カルメル「私がこの子を連れてここを出ていきます!」
ハイルディン「山ひげ様!リンリンを殺してくれ!こんなことされて!何で見逃してやらなきゃいけねェんだ!?エルバフの誇りはどこへ行ったんだ!」
ヤルル「ならば早くわしの目の前から消えてくれ!」
ハイルディン「山ひげ様!リンリンを殺してくれ!こんなことされて!何で見逃してやらなきゃいけねェんだ!?エルバフの誇りはどこへ行ったんだ!」
ヤルル「ならば早くわしの目の前から消えてくれ!」
リンリン「え!?何で?死んじゃったの?可哀そう…」
「覚えてないのかよ!」
巨人「これでいいか?」
カルメル「十分よ」
カルメル「ありがとう」
『つのる子供達の不安を取り除こうと、カルメルは一層笑顔に務めた』
「きゃーリンリンに殺されるーー」
『エルバフを離れて数日を数える頃にはもういつも通り』
『エルバフを離れて数日を数える頃にはもういつも通り』
政府の役人「時間通りだな」
カルメル「当然だろ。私が一度でも約束をすっぽかしたことがあるかい」
カルメル「早速商談と行こうか…良い子がいるよ」
政府の役人「まさかエルバフを出るとは」
カルメル「そうしてでもあの子を手放したくなかったのさ。よく考えな!5歳にしてエルバフの村を半壊させるほどの逸材だよ!」
政府の役人「しかしこの額は…」
カルメル「当然だろ。私が一度でも約束をすっぽかしたことがあるかい」
カルメル「早速商談と行こうか…良い子がいるよ」
政府の役人「まさかエルバフを出るとは」
カルメル「そうしてでもあの子を手放したくなかったのさ。よく考えな!5歳にしてエルバフの村を半壊させるほどの逸材だよ!」
政府の役人「しかしこの額は…」
カルメル「出せねェ筈ないよな?海兵なら将来の大将、元帥クラス。サイファーポールなら天竜人達の最強の盾となるだろう。ガキ売り稼業50年、ウチにしたって歴代最高の商品だ!」
カルメル「37年前海軍とひと芝居打ってエルバフに潜り込み、海軍初の巨人の海兵ジョン・ジャイアントが誕生したのもあたしのパイプがあってこそ!羊の家でずっとガキどもを騙し続け、2年に一度イキのいいみなしごを政府に売ってあげてる。諜報部員にうってつけだろ?みなしごは足がつかない」
政府の役人「わかった!わかったよ!金は何とかする」
カルメル「当たり前だよ。聖母やんのも楽じゃねェんだ!これを機にぼちぼちこの稼業から足を洗おうと思っててね。最後の商売だ。きっちり払ってもらうよ!」
『みなしご売り マザー・カルメル (闇の名 : 山姥)』
カルメル「まァそれは海賊の歌よ?」
子供「そうさ!おれ達いつか海賊になるんだ!」
「♪空にゃ 輪をかく鳥の唄♪」
カルメル「(お前らは海賊じゃなくて政府に売り飛ばすがな)」
カルメル「(お前らは海賊じゃなくて政府に売り飛ばすがな)」
リンリン「うん、でもこれなに?」
「せーの、誕生日!おめでとう~~リンリンっ~~!!」
リンリン「わーーーっ!!ありがとうーー!みんな~~!!」
「リンリンの大好物のセムラを積み上げて、みんなで作ったクロカンブッシュだぞ~~!」
「せーの、誕生日!おめでとう~~リンリンっ~~!!」
リンリン「わーーーっ!!ありがとうーー!みんな~~!!」
「リンリンの大好物のセムラを積み上げて、みんなで作ったクロカンブッシュだぞ~~!」
「おいしくできたかな?」
リンリン「ロカンブッシュっていうの~?おいしそ~♡♡」
「お茶会しよう!」
リンリン「お茶会?」
リンリン「お茶会?」
「みんなでテーブルを囲んで紅茶を飲んだりスイーツを食べたり優雅に時を過ごすんだ!」
「たべてたべて」
リンリン「うん!いただきまーす!!」
「すげー食いっぷり!」
「たくさん食えよリンリン」
「たくさん食えよリンリン」
『それは人生で一番楽しかったリンリンの誕生日』
『今日はなんて素敵な誕生日!』
リンリン「みんな~~~~!!」
リンリン「あ~!見つけた!」
リンリン「ひとりにしないでよ…」
リンリン「どこなのみんな…」
リンリン「え~~~~~~~ん!!」
リンリン「ねェマザー…どうして急にいなくなったの?」
リンリン「アァアアアアア~~~~~~~!!」
ルフィ「アイツ…何言ってんだ!?」
リンリン「どこへ行ったの!?マザァ~~~~ッ!!」