Dr. STONE
🖊原作(Original Story) : 稲垣理一郎(Inagaki Riichiro)TVアニメ『Dr.STONE』 第1話ネタバレ
放送日(Air Date) : 2019年7月5日
第1話『Stone World』
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
『その日、世界中の人間はすべて石になった』
大木大樹「聞いてくれ千空!俺は決めた!今日こそ今から、この5年越しの想いを!」
大木大樹「杠に伝える!」
石神千空「ほお~そりゃすげえ興味深い深い。声帯がブチ切れるほど応援してるわ。この科学部室から」
大木大樹「おお!そうか!ありがとう千空!」
石神千空「うるせぇな。1ミリも応援してねえよこのデカブツ」
石神千空「うるせぇな。1ミリも応援してねえよこのデカブツ」
大木大樹「何!?どっちだ!」
石神千空「そもそも5年も何も言わねぇとかバカはどんだけ非合理的だ。俺が死ぬほど合理的なもんくれてやるよ」
石神千空「フェロモン放出を極度に活性化する、いわゆる惚れさせ薬。こいつ飲んできゃ100億%だ」
大木大樹「ありがとう千空!だがすまん!」
大木大樹「こんなインチキには頼れん!」
石神千空「フェロモン放出を極度に活性化する、いわゆる惚れさせ薬。こいつ飲んできゃ100億%だ」
大木大樹「ありがとう千空!だがすまん!」
大木大樹「こんなインチキには頼れん!」
「(いやわからん)」
「(わからんて)」
「それって、飲んでたら大樹くん死んでたんじゃないか?」
「(わからんて)」
「それって、飲んでたら大樹くん死んでたんじゃないか?」
大木大樹「杠!待たせてすまん!」
小川杠「んで、何だいね?大樹くん…話ってのは」
「フラれるに100円」
「思いっきりフラれるに300円」
「フルパワーでフラれるに500円」
石神千空「意外とフラれねえに1万円」
「マジか!?」
大木大樹「(想いを伝えることで、杠と友達ですらなくなるのが怖かった。俺は…ずっと腰抜けだった。だが…今日こそは!)」
大木大樹「杠!そのクスノキにつかまれ!」
大木大樹「(うおおおっ!死んでないぞ俺は!少しでも油断すると吸い込まれる!起きろ俺!杠なら大丈夫!きっと無事でいるバスだ!腰抜けのまま終われるか!今度こそ杠に伝える!)」
大木大樹「(生き延びてやるぞ!気合いで!何週間だろうが!)」
大木大樹「(何ヶ月だろうが!言う!必ず!絶対に!)」
大木大樹「(言うんだ杠に!死んでも生きてやる!)」
大木大樹「破った!破ったぞついに!」
大木大樹「石の…破片?」
大木大樹「そうか…みんな…やはり…そういうことか…一体…どれだけ時が経ったんだ…」
大木大樹「すまん。今の俺にできることはこれくらいしかない」
大木大樹「(地形が大幅に変わってないかぎり川に沿えばつけるハズだ。あのクスノキの場所に)」
「何か落ちてきた!」
「鳥の…石像?」
「これ作った奴ヤバくね?羽根とか細かすぎー」
「本物みたい!」
大木大樹「本物じゃないのか?別の場所でも見かけたと、友達が写真をアップしていた」
大木大樹「かわいそうに…なんかこう…皮膚が硬くなる的な鳥の病気なのかもしれん」
小川杠「登校前に開いてるわけないじゃん動物病院。考えなしだねホント」
大木大樹「(杠!)」
小川杠「だいたいこんな彫刻がさ、本物の鳥なわけないのに動物病院って、バカみたい、恥ずかし」
「鳥の…石像?」
「これ作った奴ヤバくね?羽根とか細かすぎー」
「本物みたい!」
大木大樹「本物じゃないのか?別の場所でも見かけたと、友達が写真をアップしていた」
大木大樹「かわいそうに…なんかこう…皮膚が硬くなる的な鳥の病気なのかもしれん」
大木大樹「(杠!)」
小川杠「だいたいこんな彫刻がさ、本物の鳥なわけないのに動物病院って、バカみたい、恥ずかし」
大木大樹「(よりによってこんなマヌケな姿を、一番見られたくない杠にバッタリ…) ん?バッタリ?」
小川杠「はい。そしてここにもう一人。その考えなしの恥ずかしい子がいます。ワオ!」
大木大樹「わはははははは!」
小川杠「なんだよう笑うなよ~同類でしょ?二人して完全に遅刻だよこれ!」
大木大樹「杠…(見間違うわけもない…何千年たとうが…生きてたんだな…あの日から…ずっと…)」
大木大樹「わはははははは!」
小川杠「なんだよう笑うなよ~同類でしょ?二人して完全に遅刻だよこれ!」
大木大樹「杠…(見間違うわけもない…何千年たとうが…生きてたんだな…あの日から…ずっと…)」
大木大樹「よくぞ生きてた!でかしたぞクスノキ!杠が流されて壊れないよう、守ってくれたんだな!ずっと…」
大木大樹「すまん。俺は守れなかった。いや…どっちかっつうと杠に守られてたのは俺だ。杠がいたから生きてられたんだ。ずっとあの絶望的な暗闇で一人…何百年、何千年…ずっと…」
大木大樹「うおおおおおおお!生きてたのか!千空ゥ!」
石神千空「素っ裸同然の格好で抱きつくんじゃねぇ!殺すぞ!」
石神千空「はァ…今日で西暦5738年の10月5日だ。どんだけ寝坊してやがんだテメー。こっちはもう半年以上前から起きて働いてんだよ」
大木大樹「つまり…あの日から…」
石神千空「ざっくり3700年は経ってる」
大木大樹「ん!?なんでわかるんだ?そんな正確な日付が」
石神千空「あ?ただ数えてただけだ。他に方法あんのかよ?」
石神千空「(4…5…6…7…8…クッソ…また意識もってかれそうになった…80万秒周期くらいでピークが来んな…クッ腹下してる時みてえなもんか…考えながらカウントしろ。脳を並列に使え。1164億2706万5530秒…)」
大木大樹「あの暗闇の中でか!ずっと…ずっと?」
石神千空「もしも意志の力で起きれても、裸一貫で冬に目覚めりゃ食料調達で即ゲームオーバーだ。春スタートは生き残りの絶対条件。正確な暦はどうしても必要な情報だった。おら着いたぞ。くっちゃくべってねーでテメーも働け」
石神千空「こっから先の文明に進むにはどうしても体力バカが欠かせねぇ。ずっと待ってたんだよ大樹、テメーを」
大木大樹「ああ!もちろんだ!」
石神千空「頭を使うことは千空、お前に任せる。体を使うことは、俺に任せろ!」
石神千空「人類が石の時代から近代文明まで200万年。そこを一気に駆け上がる。世界を取り戻してやる。石化や復活の原理も、科学的に突き止めて…」
石神千空「すげぇな量だけは。どんなチート体力してやがんだ大樹テメー」
大木大樹「あっ!」
石神千空「ドクツルタケ毒。 ブナシメジ食用。ベニテングダケ毒。見るからにアウトだろこんなマリオみてぇなのよォ」
石神千空「次、ヨモギ食用。トリカブト…誰殺すんだバカ」
大木大樹「うん!うまい!なんの味付けだこれは!」
石神千空「海水から取ったただの塩だ。人間塩振りゃ大抵のモンは食える。塩漬けの保存食にも必須だし、原子人類最大の発明だな」
大木大樹「ありがとう千空!何から何まで!俺は考える工夫のできん分、気合と量でカバーしてみせる!」
大木大樹「うおおおお!逆サイド採取!」
大木大樹「野生か?食えるのか?考えてもわからん!食ってみればわかる!」
大木大樹「テレビで見たことがあるぞ。確か、霊長類最強の高校生。獅子王司…こんな男まで…」
大木大樹「これは!おおお!俺と千空以外にも生き残りがいるのかァ!誰が置いたんだ!」
大木大樹「野生か?食えるのか?考えてもわからん!食ってみればわかる!」
大木大樹「テレビで見たことがあるぞ。確か、霊長類最強の高校生。獅子王司…こんな男まで…」
大木大樹「これは!おおお!俺と千空以外にも生き残りがいるのかァ!誰が置いたんだ!」
石神千空「俺だバカ」
大木大樹「お前かァー!」
大木大樹「やはり世界にはもう他に人間はいないのか…」
石神千空「人間は増やす。最優先課題だ。俺らオス二人ダラダラ生き延びて人類に何の未来があんだよ」
大木大樹「確かに…」
石神千空「そもそも3700年もかかって俺らの石化が解けた理由はなんだ?」
大木大樹「石が腐った?」
石神千空「ああ、この謎の鉱石の腐食だとして二人ほぼ同時ってのが妙じゃねぇか。3700年の半年差だぞ?偶然には必ず合理的な理由がある」
大木大樹「石が腐った?」
石神千空「ああ、この謎の鉱石の腐食だとして二人ほぼ同時ってのが妙じゃねぇか。3700年の半年差だぞ?偶然には必ず合理的な理由がある」
石神千空「そう単純なら苦労はしねぇがな」
石神千空「地道なもんだ科学は。酒さえあればな…」
大木大樹「ん?ん?」
石神千空「酒のアルコールがありゃ、硝酸プラスエタノールでナイタール液が作れる。モロ工業用の腐食液だ」
大木大樹「今…なんて言った千空」
石神千空「あ?ナイタールだよ。鉱物のフェライト粒界を…」
石神千空「あ、肉体作業はもう全部テメーに任せる。んのが合理的だ」
石神千空「思ったよりイケんじゃねーか。市販品の約100億倍酷ぇがな」
大木大樹「ブドウさえあれば、こんな簡単にできるんだな…!」
石神千空「地道に一歩一歩な。こっから先は、ちぃっと骨が折れんぞ。はじめようワインの蒸留。ブランデーの作り方だ」
大木大樹「蒸留か!全然わからん!」
石神千空「言うと思ったぞ。熱して冷ましてたらしてアルコール濃くすんだよ」
石神千空「なァに、紀元前3000年、メソポタミア文明の連中も土器で蒸留してたんだ」
大木大樹「ブドウさえあれば、こんな簡単にできるんだな…!」
石神千空「地道に一歩一歩な。こっから先は、ちぃっと骨が折れんぞ。はじめようワインの蒸留。ブランデーの作り方だ」
大木大樹「蒸留か!全然わからん!」
石神千空「言うと思ったぞ。熱して冷ましてたらしてアルコール濃くすんだよ」
石神千空「なァに、紀元前3000年、メソポタミア文明の連中も土器で蒸留してたんだ」
石神千空「科学ではわからないこともある、じゃねえ」
石神千空「わからないことにルールを探す。そのクッソ地道な努力を、科学って呼んでるだけだ」
大木大樹「うおおおおおおおおおおおお!」
石神千空「実験始めて1年…意外と早かったなぁ…地道なもんだ…ファンタジーに科学で勝ってやんぞ…唆るぜ…これは…」
石神千空「わからないことにルールを探す。そのクッソ地道な努力を、科学って呼んでるだけだ」
大木大樹「うおおおおおおおおおおおお!」
石神千空「実験始めて1年…意外と早かったなぁ…地道なもんだ…ファンタジーに科学で勝ってやんぞ…唆るぜ…これは…」