第12話『背中合わせの仲間たち』
Buddies Back to Back
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ CV.金尾哲夫
クロム「この細ぇ毛みてぇのが銀になんのか!ヤベー…植物の根っこだと思ってたぜ!」
銀狼「フフフ…あれが僕の銀の槍にねぇ~いやぁ科学ってホーント不思議だよねぇ。ところで金狼ももちろん、すでに金の槍を貰って…」
銀狼「あれぇ!?ごめんねぇ~気がつかなくて!まさか金の槍はなくて銀の槍だけなんて!」
コハク「銀狼!口より手を動かせ!」
クロム「おうでもよ、なんで銀の槍だけ作ってやんだ?」
石神千空「ああ、危険度MAXのお宝素材ゲットに必要なもんでな」
銀狼「おおー!やったあ!ついに銀の槍ィイイ!」
スイカ「わーい!わーい!」
銀狼「ありがとおお千空ー!」
金狼「フン!」
石神千空「1ミリもありがたがられる筋合いはねえよ。テメーのために作っちゃいねえんだ。とっとと出発すんぞ」
石神千空「銀狼、テメーの仕事はチームの護衛だ」
銀狼「護衛~護衛~♪僕は護衛~♪銀狼だぁ♪」
銀狼「ああー!」
クロム「なんだよ千空?ここじゃねえのか?ゴール」
石神千空「いやここだ。完璧だ。まさにこの緑の泉を汲みに来た。ただ地形が気になる」
石神千空「このエリアに出る毒ガス、硫化水素や二酸化硫黄は空気より重い。たまるんだよ。こういう窪地にはよ」
クロム「もしかして、その毒ガスが銀の槍でわかんのか?」
石神千空「ああ、銀は硫化水素と反応して、ソッコー黒く…」
クロム「その硫酸っつうの抜きじゃ、ルリの万能薬は作れねえのかよ?」
石神千空「無理だな。そもそも硫酸源を覚悟しねえと、今後のバケ学もどん詰まりだ」
コハク「やはり強行突破で汲むしかないな。ルリ姉を救うためなら命などいくらでも賭ける!私のスピードならば!」
クロム「おう!次は俺のマスク…」
石神千空「あーそれはいらねえ」
石神千空「クロム、テメーは硫酸採集にはもう行かねえ。ここに残れ」
クロム「あ?いきなり何だ…」
石神千空「黙って聞きやがれ。こんなガスマスクに保証はねえ」
石神千空「万が一科学者が全滅したら、この先誰がルリを救う?人間はいつか必ず死ぬ。だがその知恵は死なねえ。継がれて来たんだ。200万年」
石神千空「良く聞けクロム。今からテメーに俺の知る科学を、人類200万年の全てを継ぐ」
クロム「おう待て待て待て待ていきなり!後継者はお前だみてえな話してんじゃねえよ縁起でもねえ!」
石神千空「おやまあずいぶんとお優しいこって。テメーは俺の彼女かよ。1ミリも死ぬ気はねえから安心しやがれ」
石神千空「だがな、ルリの病気を治すためには毒ガスエリアに特攻して硫酸汲んでくるしかねえ。万が一俺とテメーが共倒れになりゃ、その瞬間、人類から科学の全てが消え失せる」
クロム「千空が死んだ時のために、俺はお留守番か」
石神千空「ああ、科学知識を継いでからな」
石神千空「ククク…いざって時はもう毒ガスで死んでんだ。救えるもクソもねえだろが!」
クロム「お、おう…でもよ!ヤベー足つった!とかなんとかあるかもしんねえじゃねえかよ!」
石神千空「ああそうだな。0.1%かもしんねえが、生存率は上がるわな」
クロム「大樹と杠…だったか。司帝国にスパイで潜入してんだろ?」
クロム「それこそ命懸けじゃねえか!テメーと背中預けあってんじゃねえか!俺らもよ、下も上もねえ仲間だってんなら」
クロム「俺がテメーを守ってやるじゃねえんだよ!違うだろ!セリフがよ!」
石神千空「ああ、テメーのせいで作んなきゃなんねえガスマスクが一つ増えたじゃねえか」
石神千空「クロム、俺にテメーの命を預けろ」
クロム「おうよ。千空そっちもな!」
コクヨウ「察しろコハク。ルリの体は長生きには耐えられん。百物語の断絶だけはまかりならん。健康なお前が、ルリの次の巫女として…」
コハク「ハ!継ぐことはできんな!そういうことならな!これでルリ姉が死んでもOK!そんなプランに手を貸す気はさらさらないということだ!」
コハク「(私がいつでも巫女を継げるとなれば、真面目なルリ姉をもたせている気力の糸は切れてしまう)」
コハク「そうだ私が!父上に嫌われればよいのだな!やんちゃな娘になろう!とうてい巫女などにはふさわしくないような!湯治の湯を運ぼう!何千杯でも何万杯でも!私が絶対にルリ姉を治してみせる!)」
クロム「銀狼テメー…おう行くぞ!」
石神千空「あーいいからもう留守番してろ。足手まといだ」
石神千空「ただな、これは呪いなんかじゃねえ。科学だ」
石神千空「硫化水素の黒ずみを適当なアルカリにひっつけりゃ戻る。たとえばホカホカの灰で揉むだけで」
クロム「おお!毒ガスセンサー復活!」
コハク「なんだ、いつも湯を汲みに来ている温泉地帯じゃないか」
クロム「危険度MAXとか言うから、やたら身構えちまったぜ」
石神千空「危ねえのはこの先だ。銀狼!遊んでねえで槍は前に構えながら歩け」
石神千空「この銀の槍はセンサーだ。そのために作ってやったんだよ。槍先をよーく見てやがれ。もしも、その銀の槍が黒く変色したら…」
クロム「危険度MAXとか言うから、やたら身構えちまったぜ」
石神千空「危ねえのはこの先だ。銀狼!遊んでねえで槍は前に構えながら歩け」
石神千空「この銀の槍はセンサーだ。そのために作ってやったんだよ。槍先をよーく見てやがれ。もしも、その銀の槍が黒く変色したら…」
銀狼「黒く…なったら?」
石神千空「それから僅か数秒でテメーは死ぬ」
銀狼「ぬあっ!」
石神千空「だから0.1秒でその場から逃げろ。そん時ゃ俺らも即逃げる。これから俺らが闘う相手は、ミスったら即あの世行き。サルファ剤作りぶっちぎりの最難関素材だ」
石神千空「それから僅か数秒でテメーは死ぬ」
銀狼「ぬあっ!」
石神千空「だから0.1秒でその場から逃げろ。そん時ゃ俺らも即逃げる。これから俺らが闘う相手は、ミスったら即あの世行き。サルファ剤作りぶっちぎりの最難関素材だ」
コハク「この先にその最難関の素材が…」
銀狼「だいじょぶう…だいじょぶうう…だいじょぶ…まだ黒くない…だいじょうぶ…」
石神千空「あああっ!センサー役がケツ歩いてどうすんだ銀狼テメー!」
銀狼「だって死ぬとか言うからぁ!怖いじゃんかぁ!」
コハク「ハァ…代わるか私が…渡せ、その銀の槍」
銀狼「それはやだ!やるよう!やりますよ!」
銀狼「だいじょぶう…だいじょぶう…」
銀狼「クロム、千空、コハクちゃん!」
石神千空「あああっ!センサー役がケツ歩いてどうすんだ銀狼テメー!」
銀狼「だって死ぬとか言うからぁ!怖いじゃんかぁ!」
コハク「ハァ…代わるか私が…渡せ、その銀の槍」
銀狼「それはやだ!やるよう!やりますよ!」
銀狼「だいじょぶう…だいじょぶう…」
銀狼「クロム、千空、コハクちゃん!」
クロム「着いたぜ千空」
石神千空「あ…案の定…見つけたぞ。最難関素材の源泉だ!」
コハク「何を採りに来たのか知らない私ですら、ここがゴールということだけはわかった。それほどまでに神々しく美しい。エメラルドグリーンの泉だ!」
石神千空「あ…案の定…見つけたぞ。最難関素材の源泉だ!」
コハク「何を採りに来たのか知らない私ですら、ここがゴールということだけはわかった。それほどまでに神々しく美しい。エメラルドグリーンの泉だ!」
銀狼「ああー!」
クロム「なんだよ千空?ここじゃねえのか?ゴール」
石神千空「いやここだ。完璧だ。まさにこの緑の泉を汲みに来た。ただ地形が気になる」
石神千空「このエリアに出る毒ガス、硫化水素や二酸化硫黄は空気より重い。たまるんだよ。こういう窪地にはよ」
クロム「もしかして、その毒ガスが銀の槍でわかんのか?」
石神千空「ああ、銀は硫化水素と反応して、ソッコー黒く…」
銀狼「うわああ!あっち行けぇえ!」
コハク「落ちつけ!誰もいない!誰もいないぞ銀狼!」
コハク「溶けた…鳥の羽根が?」
クロム「なんなんのだよ泉の水はよ!千空!」
石神千空「8世紀頃、錬金術の研究中に発見されて俺らの時代ではあらゆるバケ学産業の根幹になっている薬品。硫酸だ」
コハク「落ちつけ!誰もいない!誰もいないぞ銀狼!」
コハク「溶けた…鳥の羽根が?」
クロム「なんなんのだよ泉の水はよ!千空!」
石神千空「8世紀頃、錬金術の研究中に発見されて俺らの時代ではあらゆるバケ学産業の根幹になっている薬品。硫酸だ」
クロム「その硫酸っつうの抜きじゃ、ルリの万能薬は作れねえのかよ?」
石神千空「無理だな。そもそも硫酸源を覚悟しねえと、今後のバケ学もどん詰まりだ」
コハク「やはり強行突破で汲むしかないな。ルリ姉を救うためなら命などいくらでも賭ける!私のスピードならば!」
石神千空「俺の時代の話だが、似たような硫酸エリアの調査に出た一団がいてな」
石神千空「先頭の男が靴紐でも直しにふっとしゃがんだ」
石神千空「死んでたんだよ。しゃがんだ高さに硫化水素が溜まってた。マジで実際にあった事故だ。自然様がその気になりゃ人間なんぞ瞬殺だってこった。コハクが超スピードとかそういう次元の問題じゃねぇ」
石神千空「先頭の男が靴紐でも直しにふっとしゃがんだ」
石神千空「死んでたんだよ。しゃがんだ高さに硫化水素が溜まってた。マジで実際にあった事故だ。自然様がその気になりゃ人間なんぞ瞬殺だってこった。コハクが超スピードとかそういう次元の問題じゃねぇ」
コハク「しかしならどうするんだ千空!私は絶対にルリ姉を!」
石神千空「決まってんじゃねえか。作るんだよ。ガスマスクを!」
石神千空「バケ学の敵をブチのめすにはバケ学で闘うしかねえ」
石神千空「ククク…こんなもんでどこまで毒吸えっかだな…」
石神千空「こればっかりはトライ&エラーっつうわけにもいかねえ。エラー=死だ」
石神千空「決まってんじゃねえか。作るんだよ。ガスマスクを!」
石神千空「ククク…こんなもんでどこまで毒吸えっかだな…」
石神千空「こればっかりはトライ&エラーっつうわけにもいかねえ。エラー=死だ」
クロム「おう!次は俺のマスク…」
石神千空「あーそれはいらねえ」
石神千空「クロム、テメーは硫酸採集にはもう行かねえ。ここに残れ」
クロム「あ?いきなり何だ…」
石神千空「黙って聞きやがれ。こんなガスマスクに保証はねえ」
石神千空「万が一科学者が全滅したら、この先誰がルリを救う?人間はいつか必ず死ぬ。だがその知恵は死なねえ。継がれて来たんだ。200万年」
石神千空「良く聞けクロム。今からテメーに俺の知る科学を、人類200万年の全てを継ぐ」
クロム「おう待て待て待て待ていきなり!後継者はお前だみてえな話してんじゃねえよ縁起でもねえ!」
石神千空「おやまあずいぶんとお優しいこって。テメーは俺の彼女かよ。1ミリも死ぬ気はねえから安心しやがれ」
石神千空「だがな、ルリの病気を治すためには毒ガスエリアに特攻して硫酸汲んでくるしかねえ。万が一俺とテメーが共倒れになりゃ、その瞬間、人類から科学の全てが消え失せる」
クロム「千空が死んだ時のために、俺はお留守番か」
石神千空「ああ、科学知識を継いでからな」
クロム「継がねえよ!そういうことならな」
石神千空「あ?ガキかテメーは…お留守番にふてくされてんじゃ…」
クロム「んな話じゃねえ!これで友達が死んでもOK!そんなプランに手ェ貸す気はさらさらねえってことだよ!」
クロム「残念だったな。俺が知識を継がねえもんだから、千空、テメーがくたばったら科学はゲームオーバーだぜ!100億%生きて戻んなきゃなんねえんだ!千空テメーはよ!」
クロム「そもそも毒ガス特攻をなんでわざわざ科学のキーマン、千空がやんだよ?俺でも誰でも他の奴を犠牲にすりゃいい。千空、テメーの大好きな合理的って奴だぜ。なのにクロムテメーは留守番だ?護ってやろうって気丸出しじゃねえか!」
クロム「俺はテメーの子供かよ!下に見てんじゃねえぞ、この野郎」
石神千空「ああ?下も上もねえよバカ。単純に合理的な理由だ。ガスマスクの原理やら、ついでに採る素材やら、諸々わかってる俺が直に行くのが一番勝率が高ぇ。それだけだ」
石神千空「あ?ガキかテメーは…お留守番にふてくされてんじゃ…」
クロム「んな話じゃねえ!これで友達が死んでもOK!そんなプランに手ェ貸す気はさらさらねえってことだよ!」
クロム「そもそも毒ガス特攻をなんでわざわざ科学のキーマン、千空がやんだよ?俺でも誰でも他の奴を犠牲にすりゃいい。千空、テメーの大好きな合理的って奴だぜ。なのにクロムテメーは留守番だ?護ってやろうって気丸出しじゃねえか!」
クロム「俺はテメーの子供かよ!下に見てんじゃねえぞ、この野郎」
石神千空「ああ?下も上もねえよバカ。単純に合理的な理由だ。ガスマスクの原理やら、ついでに採る素材やら、諸々わかってる俺が直に行くのが一番勝率が高ぇ。それだけだ」
クロム「違うのかよ!」
石神千空「ククク…いざって時はもう毒ガスで死んでんだ。救えるもクソもねえだろが!」
クロム「お、おう…でもよ!ヤベー足つった!とかなんとかあるかもしんねえじゃねえかよ!」
石神千空「ああそうだな。0.1%かもしんねえが、生存率は上がるわな」
クロム「大樹と杠…だったか。司帝国にスパイで潜入してんだろ?」
クロム「それこそ命懸けじゃねえか!テメーと背中預けあってんじゃねえか!俺らもよ、下も上もねえ仲間だってんなら」
クロム「俺がテメーを守ってやるじゃねえんだよ!違うだろ!セリフがよ!」
石神千空「ああ、テメーのせいで作んなきゃなんねえガスマスクが一つ増えたじゃねえか」
石神千空「クロム、俺にテメーの命を預けろ」
クロム「おうよ。千空そっちもな!」
ルリ「コハク、お母様が亡くなった今、大切なお話があります。巫女の一番大事な仕事は何か知っていますか?」
コクヨウ「察しろコハク。ルリの体は長生きには耐えられん。百物語の断絶だけはまかりならん。健康なお前が、ルリの次の巫女として…」
コハク「ハ!継ぐことはできんな!そういうことならな!これでルリ姉が死んでもOK!そんなプランに手を貸す気はさらさらないということだ!」
コハク「(私がいつでも巫女を継げるとなれば、真面目なルリ姉をもたせている気力の糸は切れてしまう)」
コハク「そうだ私が!父上に嫌われればよいのだな!やんちゃな娘になろう!とうてい巫女などにはふさわしくないような!湯治の湯を運ぼう!何千杯でも何万杯でも!私が絶対にルリ姉を治してみせる!)」
コハク「私たちの計画通りいけば、ルリ姉の夫は金狼か銀狼になってしまう。その詫びに、ルリ姉と似ている私が代わりに嫁にでもなってやるか?」
クロム「似てねえよ。ルリはお嬢だけどコハクはゴリラだろ?」
クロム「おう…こんなガラスの使い方もあんのか!」
石神千空「ラーメンでも使った炭酸カリウム。灰のアクをガンガンにブチ込む」
石神千空「できた黒い粉、炭酸カリウムしみしみの活性炭で毒ガスを中和してキャッチする」
クロム「VS毒ガス、バケ学のバリヤーの完成だ!」
クロム「千空&俺の科学使いタッグでリベンジマッチだぜ!」
石神千空「ククク…今度こそ頂くぞ。万能薬の最難関素材、硫酸をな」
銀狼「絶対!泉の妖精の呪いだよこれぇ!」
銀狼「鳥だって死んでたし!銀の槍が真っ黒に!いやだもうあんなとこ!」
石神千空「ラーメンでも使った炭酸カリウム。灰のアクをガンガンにブチ込む」
石神千空「できた黒い粉、炭酸カリウムしみしみの活性炭で毒ガスを中和してキャッチする」
クロム「VS毒ガス、バケ学のバリヤーの完成だ!」
クロム「千空&俺の科学使いタッグでリベンジマッチだぜ!」
石神千空「ククク…今度こそ頂くぞ。万能薬の最難関素材、硫酸をな」
銀狼「絶対!泉の妖精の呪いだよこれぇ!」
銀狼「鳥だって死んでたし!銀の槍が真っ黒に!いやだもうあんなとこ!」
クロム「銀狼テメー…おう行くぞ!」
石神千空「あーいいからもう留守番してろ。足手まといだ」
石神千空「ただな、これは呪いなんかじゃねえ。科学だ」
石神千空「硫化水素の黒ずみを適当なアルカリにひっつけりゃ戻る。たとえばホカホカの灰で揉むだけで」
クロム「おお!毒ガスセンサー復活!」
石神千空「とっとと行くぞ。硫酸の泉に」
クロム「(ぶっつけ本番じゃねえか)」
クロム「(太刀打ちできんのか…吸ったら終わりの死の毒ガスエリアによ)」
クロム「あ!?ヤベー!マジかそんなスッタスタ!」
石神千空「ん?あーだこーだ心配して呼吸量が増えりゃ、ガスマスクの毒ガス浄化が追っつかなくなる」
石神千空「ククク…アホほど単純な理屈だ。ビビるほど死ぬ。わかったらとっとと行くぞ」
クロム「おう理屈ではわかっけどよ!クッソ…こっちは千空、テメーほど心臓に毛ェ生えちゃいねっ…」
クロム「(ぶっつけ本番じゃねえか)」
クロム「あ!?ヤベー!マジかそんなスッタスタ!」
石神千空「ん?あーだこーだ心配して呼吸量が増えりゃ、ガスマスクの毒ガス浄化が追っつかなくなる」
石神千空「ククク…アホほど単純な理屈だ。ビビるほど死ぬ。わかったらとっとと行くぞ」
クロム「おう理屈ではわかっけどよ!クッソ…こっちは千空、テメーほど心臓に毛ェ生えちゃいねっ…」
カセキ「全く…ワシもなんでまたせっせと手伝っちゃっとるんだか…」
銀狼「おかしいよ…千空もクロムもさ…」
銀狼「怖いにきまってるじゃんよ!死ぬかもなんだよ!?あー!やだなぁほんとああいうの!ただのムボーなのに勇気あるぶっちゃってさぁ!」
カセキ「黙って逃げんでわざわざ悪態つくっちゅうことは、怖がってる自分の弱さに引け目を感じちゃっとるんじゃの」
銀狼「別に…」
銀狼「おかしいよ…千空もクロムもさ…」
銀狼「怖いにきまってるじゃんよ!死ぬかもなんだよ!?あー!やだなぁほんとああいうの!ただのムボーなのに勇気あるぶっちゃってさぁ!」
カセキ「黙って逃げんでわざわざ悪態つくっちゅうことは、怖がってる自分の弱さに引け目を感じちゃっとるんじゃの」
銀狼「別に…」
カセキ「安心せい銀狼。ヌシはちーとも弱くなんかないわい。怖がりは長生きの秘訣じゃ。ジジイが言うと説得力ビンビンじゃろ?」
カセキ「ワシも怖がりじゃった」
カセキ「皆だって内心、実は、怖がりじゃない人間などおらんよ」
カセキ「ワシも怖がりじゃった」
カセキ「皆だって内心、実は、怖がりじゃない人間などおらんよ」
銀狼「(そうだ。想像したこともなかったな)」
銀狼「(みんなは知らないけど、金狼はボヤボヤの目で闘うマグマがどれだけ怖いか)」
カセキ「じゃが何か大切なもののために理屈と心で恐怖に勝とうとしとる。よう知らんけどワシにはそう見えるの~」
カセキ「おっと!うっかり勢い余ってガスマスクもう一個作っちゃったわい。とくに使い道もないし」
カセキ「ここにおいとくかの」
クロム「千空!ガスマスクの根元が溶けて外れかかってんぞ!」
石神千空「ククク…危ねえ…タッグで来てて助かった…」
クロム「(ヤベー…これはマジで…)」
クロム「(おう…千空がかけつけようとしてやがる…無理すんな…どう見ても間に合わねえ)」
クロム「(クッソ…こんな一瞬のミスで…あとは頼んだぜ…ルリを!)」
クロム「銀狼!」
銀狼「重いィ~~!」
石神千空「呼吸を鎮めろ銀狼!吸気量にガスマスクがもたねぇ!」
銀狼「もたないって…毒ガスで死ぬの!?今死ぬの僕!?」
石神千空「大量の活性炭と炭酸カリウムが必ず毒ガスをフチ壊す!呼吸さえ整えれば!」
石神千空「テメーは勝てる!恐怖に!だからここまで自分で出向いて来れたんだろがよ!」
クロム「おう銀狼、ココと…ココで考えろ!自然がどんだけ強かろうがな、自然には考える頭もねえしハートもねえ!俺らヒトが勝てんのは、そこだけだろうがよ!」
銀狼「(みんなは知らないけど、金狼はボヤボヤの目で闘うマグマがどれだけ怖いか)」
カセキ「じゃが何か大切なもののために理屈と心で恐怖に勝とうとしとる。よう知らんけどワシにはそう見えるの~」
カセキ「ここにおいとくかの」
クロム「千空!ガスマスクの根元が溶けて外れかかってんぞ!」
石神千空「ククク…危ねえ…タッグで来てて助かった…」
クロム「(ヤベー…これはマジで…)」
クロム「(おう…千空がかけつけようとしてやがる…無理すんな…どう見ても間に合わねえ)」
クロム「(クッソ…こんな一瞬のミスで…あとは頼んだぜ…ルリを!)」
クロム「銀狼!」
銀狼「重いィ~~!」
銀狼「もたないって…毒ガスで死ぬの!?今死ぬの僕!?」
石神千空「大量の活性炭と炭酸カリウムが必ず毒ガスをフチ壊す!呼吸さえ整えれば!」
石神千空「テメーは勝てる!恐怖に!だからここまで自分で出向いて来れたんだろがよ!」
クロム「おう銀狼、ココと…ココで考えろ!自然がどんだけ強かろうがな、自然には考える頭もねえしハートもねえ!俺らヒトが勝てんのは、そこだけだろうがよ!」
銀狼「(そうだ!僕は護衛・銀狼。頭とハートで恐怖に勝つ!)」