第19話『そして現代へ』
To Modernity
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷獅子王司 Shishio Tsukasa CV.中村悠一
🔷氷月 HYOGA CV.石田彰
🔷紅葉ほむら Momiji Homura CV.豊崎愛生
🔷北東西南 Hokutozai Minami CV.日笠陽子
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ KOKUYO CV.金尾哲夫
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
「あれが噂の…司さんがずっと探してた男」「え?そうなの?」
「どんな奴が…」
獅子王司「やぁ氷月、ここは3700年後の世界。君のその腕が輝く新世界だ」
「ガーハハハハ!どんなスゲー奴が復活すんのかと思ったら、なんだ?このヒョロガリ」
「こんな奴が役に立つのかよ!」
獅子王司「闘えばわかるさ。手合わせしてみるかい?」
「えぇ?いいんスか?こいつ死んじまいますよ?さすがに可哀想っていうか…」
「さっき起きたとこなのにな」
氷月「構いませんよ。得意な武器を使っていいのなら10対1でも構いません」
「後悔しても!もう遅ぇぞー!」
浅霧幻「ひ~またこれゴイスー…」
獅子王司「うん、すまない。この程度の人数じゃ目覚ましのスパーリングにもならなかったね」
氷月「数の問題ではないですね。この中でちゃんとしてる、つまり闘いたくない相手は君だけですよ。霊長類最強の男、獅子王司くん」
獅子王司「案内するよ。俺たちの新世界を」
獅子王司「氷月、自然の恵みは豊かだ。暮らすには困らない。ヒトが誕生するはるか昔から世界はそこにある。誰のものでもなく」
「さっき起きたとこなのにな」
氷月「構いませんよ。得意な武器を使っていいのなら10対1でも構いません」
「後悔しても!もう遅ぇぞー!」
浅霧幻「ひ~またこれゴイスー…」
氷月「数の問題ではないですね。この中でちゃんとしてる、つまり闘いたくない相手は君だけですよ。霊長類最強の男、獅子王司くん」
獅子王司「案内するよ。俺たちの新世界を」
獅子王司「氷月、自然の恵みは豊かだ。暮らすには困らない。ヒトが誕生するはるか昔から世界はそこにある。誰のものでもなく」
獅子王司「だが、君や俺が生まれた瞬間、旧世界はこう言った。この世界は1㎠に至るまで全てどこかの肥えた老人のものだ」
北東西南「そうだよ~毎日死ぬほど働いて家賃だなんだで半分以上奪られるとかほぼ奴隷じゃん?今にして思えば」
獅子王司「持つ者が持たざる若者を養分にする。人が人から奪い争うのが旧世界だ」
北東西南「今のがぜんぜん幸せだよ。アハハ…私は元々霊長類最強マンのツカさんのファンだったってのもあるけど」
浅霧幻「(司ちゃんは旧世界でも元々カリスマってのがね~物腰おだやかな強いイケメンにある種の正論並べられたら口八丁で周りから切り崩すってのは厳しいねぇ)」
北東西南「今のがぜんぜん幸せだよ。アハハ…私は元々霊長類最強マンのツカさんのファンだったってのもあるけど」
浅霧幻「(司ちゃんは旧世界でも元々カリスマってのがね~物腰おだやかな強いイケメンにある種の正論並べられたら口八丁で周りから切り崩すってのは厳しいねぇ)」
氷月「その武器を使って全力で蘇らせるでしょうね。養分のピラミッドを。一度甘い汁を吸った人間は決してそれを放棄しない」
氷月「いずれにせよ、リセットされたこの世界で70億人は支えられない。間引きは必要です」
浅霧幻「(また妙に意見一致しちゃってるし、戦闘力最強の二人が)」
獅子王司「なら若者たちだけで新しい世界を築くべきだ。同じものを作り直す必要なんてない。友…と…言うべきかわからないが、千空という男は超人的な科学の力で全てを蘇らせようとした」
獅子王司「だから…俺がこの手で殺めたんだ。千空さえ消せば科学も消える」
獅子王司「汚れた人類を浄化して新世界へと踏み出すために。そのためなら俺は…この手をどれだけ汚すことも厭わない」
「斬られた!氷月さんの槍まで!」
「クッソダメだ!逃げろ!」
氷月「高い身体能力に息の合ったチームプレー…薄汚い裏切り…そして銃や日本刀を作り出す科学力。本当にちゃんとしてますね、君たちは」
石神千空「あ?」
氷月「この戦闘そのものが陽動なことに気づいていれば、もっとちゃんとしていましたが」
石神千空「ハッ!」
石神千空「あ…狙いはあっちかよ!」
氷月「僕の右腕、ほむらクンです」
氷月「脳が溶けてる他の男どもと違って」
氷月「すごくちゃんとしてくれますよ、彼女」
カセキ「マズいのう。一度火がついちゃったら、この山おろしの強風は火を煽って死の風になるぞい!」
浅霧幻「みんな~!こっちこっち!」
石神千空「家なんざケチケチ守ってんじゃねえ!死にてえのか!とっとと逃げやがれ!」
浅霧幻「みんな~!こっちこっち!」
石神千空「家なんざケチケチ守ってんじゃねえ!死にてえのか!とっとと逃げやがれ!」
「ヘヘヘヘ!やるじゃねえかほむら」
「ナメられっぱじゃ帰れねえからな」
「ナメられっぱじゃ帰れねえからな」
「あァ!?」
氷月「前回の前哨戦で彼らは門番の男一人見捨てられなかった甘い連中です」
「それがどうしたって…」
「そうか!燻り出したガキ一人でもフン捕まえて人質にすりゃ勝ちだ!」
氷月「前回の前哨戦で彼らは門番の男一人見捨てられなかった甘い連中です」
「それがどうしたって…」
「そうか!燻り出したガキ一人でもフン捕まえて人質にすりゃ勝ちだ!」
「そういうことか!ハハハハハ!」
金狼「正面から来るとは限らんぞ!全方位に全神経を集中しろ!」
銀狼「えぇ!?でも守れるの!?こんな人数!?」
コハク「子供たちは科学倉庫に匿え!それしかない!」
銀狼「うん!」
銀狼「うわっ!」
銀狼「燃えちゃうよ!クロムが何年もかかって集めた鉱石とかみんなで何か月もかかって作ったラボとか!もし壊されちゃったらもう!」
金狼「正面から来るとは限らんぞ!全方位に全神経を集中しろ!」
銀狼「えぇ!?でも守れるの!?こんな人数!?」
コハク「子供たちは科学倉庫に匿え!それしかない!」
銀狼「うん!」
銀狼「うわっ!」
銀狼「燃えちゃうよ!クロムが何年もかかって集めた鉱石とかみんなで何か月もかかって作ったラボとか!もし壊されちゃったらもう!」
スイカ「科学王国は…スイカが守るんだよ!」
「追えー!あいつを人質にするぞー!」
氷月「みんなを守るための献身的な囮でしょうか」
氷月「甘くて実にありがたいですね。一人捉えれば勝ちなんですから、科学戦士たちが守る本丸よりはるかに容易い」
紅葉ほむら「うん」
スイカ「(ちょびっとずつ隠れて逃げて科学王国から引き離すんだよ。また火ーつけてあぶりだされないよう…風にさからって、山のほうに逃げるんだよー!)」
「あっ!いたぞ!あそこだー!」
コハク「何!スイカが!?」
銀狼「と…止めたんだよ!温泉地帯の山の方行くって!」
石神千空「ちーとな…この風…」
石神千空「嫌な予感がしないでもねえ」
氷月「みんなを守るための献身的な囮でしょうか」
紅葉ほむら「うん」
スイカ「(ちょびっとずつ隠れて逃げて科学王国から引き離すんだよ。また火ーつけてあぶりだされないよう…風にさからって、山のほうに逃げるんだよー!)」
「あっ!いたぞ!あそこだー!」
コハク「何!スイカが!?」
銀狼「と…止めたんだよ!温泉地帯の山の方行くって!」
石神千空「ちーとな…この風…」
石神千空「嫌な予感がしないでもねえ」
コハク「もう心配するな!毒ガスは下に沈む!」
「え!?毒ガ…ス!?」
「うわあああああ!」
石神千空「自然様は敵でも味方でもねえ。ククク…実に公平だ」
「毒ガスだと!?まさかヒョロガリ、テメーが作ったのか!?」
石神千空「あーもちのろん」
石神千空「近代兵器ズラ~リの科学王国様にカミカゼ特攻するバカがいるかよ!」
石神千空「さて、とっとと帰んぞ。スイカ、ゆっくり呼吸さえしときゃ大丈夫だ」
スイカ「わ…わかったんだよ!」
石神千空「ククク…今は帰って司ママのオッパイでも吸ってろ!」
石神千空「毒ガスが流れて消えるまで100億秒ほどチンタラ待ってからな」
「あぁ!?ナメやがって!何が100億秒だ!」
「そもそも毒ガスとかホントかよ!んなもんこんなストーンワールドで作れるわけ…」
氷月「そうですね。ちゃんとしましょう。せめてガスを調べてから帰らないと。良かったですね。脳の溶けている君たちが初めてちゃんと仕事できますよ」
「あぁ!?ナメやがって!何が100億秒だ!」
「そもそも毒ガスとかホントかよ!んなもんこんなストーンワールドで作れるわけ…」
氷月「そうですね。ちゃんとしましょう。せめてガスを調べてから帰らないと。良かったですね。脳の溶けている君たちが初めてちゃんと仕事できますよ」
氷月「数の武力で制圧しましょう」
浅霧幻「でもどうすんの?とうとう司ちゃん知っちゃうよ?千空ちゃんが生きてること」
石神千空「あ…つまり、銃はあったとしても数撃てねえってバレてんだよ。だったら司はガッツリ人数集めてキッチリ大軍整えて攻めてくるっつう話だ」
浅霧幻「向こうの戦士は時間でひたすら増えてくからね~こっちの火薬は増えないのに…ハハハ…」
銀狼「えぇ!?ど…どうすんのそれ!」
石神千空「あぁ?決まってんじゃねえか。先制攻撃する。楽しい科学の発明品でな」
石神千空「ただし、科学の武器作ってからな」
クロム「おう…さっきから何だよそれはよ?」
浅霧幻「向こうの戦士は時間でひたすら増えてくからね~こっちの火薬は増えないのに…ハハハ…」
銀狼「えぇ!?ど…どうすんのそれ!」
石神千空「あぁ?決まってんじゃねえか。先制攻撃する。楽しい科学の発明品でな」
石神千空「ただし、科学の武器作ってからな」
クロム「おう…さっきから何だよそれはよ?」
浅霧幻「核…なわけないしね」
石神千空「ちがう」
石神千空「人類200万年最強の武器、それは通信技術だ。ケータイを作る。このストーンワールドでな」
浅霧幻「(バカじゃないの?とんでもないこと言い出しちゃったこの人…)」
銀狼「すっごい離れてる場所で!?」
スイカ「お話できちゃうんだよ?」
マグマ「完璧に妖術じゃねえか!」
コハク「ありうるのか?この世にそんなものが…」
クロム「ヤベー!知りてえ!原理がよ!」
カセキ「おほー!」
コハク「それが武器になるのか?」
石神千空「なりまくるわ!通信が戦力差をひっくり返す!例えば、内通者がリアルタイムに情報たれ流しゃ…」
銀狼「でも内通者なんて誰が…」
石神千空「あぁ!?とっくにいんだろうが!」
ゲン・クロム「あ!」
石神千空「大樹&杠、二人もよ!」
「スマホか!?」
「いいなスマホ!うん欲しいけどなスマホ!」
「スマホか!?」
「好きだなスマホ」
石神千空「ククク…雑アタマ大樹がさんざっぱら欲しがってたスマホがついにマジで爆誕だぞ。ククク…」
石神千空「まー今回はスマートじゃなくただのフォーンだがな!」
クロム「行けるぜ!あのヤベーほど遠かったサルファ剤だって作れたじゃねえか!」
浅霧幻「あのね、君ら知らないから言えるけど、ありえない物山盛りよ?このロードマップ」
石神千空「ククク…ありえなかねえよ」
石神千空「どんだけ遠くに見えようがな、ルールを辿れば100億%ゴールに着く。それが科学だ」
氷月「ゲンクンの報告は全て出鱈目です」
氷月「村は既に強大な科学力を持っていました」
ゲン・クロム「あ!」
石神千空「大樹&杠、二人もよ!」
「スマホか!?」
「いいなスマホ!うん欲しいけどなスマホ!」
「スマホか!?」
「好きだなスマホ」
石神千空「ククク…雑アタマ大樹がさんざっぱら欲しがってたスマホがついにマジで爆誕だぞ。ククク…」
石神千空「まー今回はスマートじゃなくただのフォーンだがな!」
クロム「行けるぜ!あのヤベーほど遠かったサルファ剤だって作れたじゃねえか!」
浅霧幻「あのね、君ら知らないから言えるけど、ありえない物山盛りよ?このロードマップ」
石神千空「ククク…ありえなかねえよ」
石神千空「どんだけ遠くに見えようがな、ルールを辿れば100億%ゴールに着く。それが科学だ」
氷月「村は既に強大な科学力を持っていました」