第8話『Stone Road』
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ CV.金尾哲夫
カセキ「村の外の人間?」
エン「あれよ!大昔に睦から追放された犯罪者!それしかありえないじゃなーい」
コクヨウ「まさかとは思うが、そのよそ者、コハクが連れてきたんじゃあるまいな」
コクヨウ「あのバカ娘!親子の縁を切ってもなおルールばかり破りよる。まったく!」
コクヨウ「ルリ!」
クロム「教えてくれ千空!万能薬の作り方をよ!ルリの病気ブッ倒してやるぜ!」
コハク「ルリ姉が治るのならば!どんな協力でもするぞ!」
「わーい!わーい!病気が治った!」
「科学ばんざーい!」
「俺も科学王国に入ろう!」
「科学ばんざーい!」
「俺も科学王国に入ろう!」
クロム「見えたぜ!今奴だけはゲスい計算でルリを助けようとしていやがる」
コハク「紳士なのかゲスなのか微妙な男でな、まぁ単純に合理的なんだろうが」
コハク「紳士なのかゲスなのか微妙な男でな、まぁ単純に合理的なんだろうが」
石神千空「血液検査もできねえ、病名もわかりゃしねえ、それでも飲ましてみる価値はある」
クロム 「おう!それなら今すぐ作ろうぜ!」
コハク「何が要る?」
石神千空「あらゆるブツが足んねえ。話聞きやがれ」
石神千空「万能薬を作るルートはざっくり2つ。生き物からペニシリンを作るバイオルートと石からサルファ剤を作るストーンルートだ」
コハク「待ってくれ千空。生き物?石?それがどう薬になるんだ?」
石神千空「有名なのは青カビで作るペニシリンだな。ただ、ペニシリンのバイオルートで肝心な青カビはこのストーンワールドじゃ」
石神千空「何故か偶然100億倍パワーのスーパー青カビを見つけたぜウェーイ!っつー超ラッキーに期待する運ゲーだ」
石神千空「神様ー!ナイスな青カビくださいお願いしますー!って祈り続けるしかねえ」
石神千空「逆にサルファ剤のストーンルートは死ぬほど根気と人手が要るが、この石だらけの世界でも100億%必ず万能薬に辿り着ける」
クロム「だったら!答えはもう決まってるぜ!」
石神千空「わかってんじゃねえかクロム。俺らは神様でも天才でもねえ。一歩ずつ一歩ずつ地べた這いずり回って作ってくんだよ」
石神千空「進むのはストーンルート!地道に1個ずつゲットして科学史200万年、一気にワープするぞ。これは万能薬へ向かう科学のロードマップだ!」
クロム「あ?そうなのか?」
コハク「若干真北とはズレてるようにも見えるが…」
石神千空「んなわきゃねえだろ。誤差の範囲…」
石神千空「地軸のズレか!」
石神千空「3700年かけて少しずつ…地球全体が傾いた!」
石神千空「現在西暦5739年。北極星が変わってやがる」
コハク「若干真北とはズレてるようにも見えるが…」
石神千空「んなわきゃねえだろ。誤差の範囲…」
石神千空「地軸のズレか!」
石神千空「3700年かけて少しずつ…地球全体が傾いた!」
石神千空「現在西暦5739年。北極星が変わってやがる」
石神千空「ククク…科学使いが聞いてあきれるぜ。こんなことすら見落とすとはな。固定概念がねえテメーらの方がよっぽど気付いてんじゃねえか。しょうもねえ奴だ俺も」
コハク「ハ!私には千空、君はしょうもない奴などには見えんぞ?」
石神千空「ん?なんで今元北極星が北とズレてるってわかった?」
クロム「おおう!さすがの千空もこの石は知らねーみてえだな!はげ山でたまたま拾った超ヤベー石だぜ!」
クロム「吊すか浮かべるとなぜか必ずジャスト北に向くんだぜ!ヤベーだろ!」
クロム「おおう!さすがの千空もこの石は知らねーみてえだな!はげ山でたまたま拾った超ヤベー石だぜ!」
クロム「吊すか浮かべるとなぜか必ずジャスト北に向くんだぜ!ヤベーだろ!」
クロム「怪力のゴリラは何人かいるけどな~身軽なゴリラはコハクだけだ」
コハク「だからゴリラじゃない!」
コハク「というかほとんど私が集めてるじゃないか!君たちも少しは身軽に働け!そもそも人手が足りないのだ!」
千空・クロム「サーセン」
石神千空「確かにこの分じゃ日が暮れちまうなぁ」
クロム「村から誰か助っ人連れてくるか?」
コハク「村の皆から見れば、君たちはただの怪しい妖術使いだ。残念ながら誰も手助けには来ないだろうな」
石神千空「スイカっつう名前なのか?」
クロム「あだ名だぜ多分。スイカの殻かぶりっぱだからな」
クロム「あだ名だぜ多分。スイカの殻かぶりっぱだからな」
スイカ「だからスイカはね!困ってる人がいたら」
石神千空「あー御託はもういい」
石神千空「実におありがてえ。科学王国は来る者拒まず、猫の手も借りてんだ」
石神千空「砂集めなんか、むしろチビのが100億倍有利だからな…頼むぜ、スイカ」
コハク「それは君、あまりにも千空を知らない。美化しすぎだ」
クロム「戦力となりゃ顔なんてどうでもいいってだけだぜ、あいつは」
クロム「戦力となりゃ顔なんてどうでもいいってだけだぜ、あいつは」
スイカ「スイカはいっぱい採るんだよ!黒い砂!ドンブラコードンブラコー」
クロム「桃太郎かよ!おぼれんなよ!」
石神千空「ドラクエ、モンハンは知らねえで桃太郎は知ってる?誰に聞いた?」
クロム「千空も知ってんのか?桃太郎」
スイカ「ルリ姉がいっぱいお話してくれたんだよ!」
石神千空「考えてみりゃゴリラのこともなんで知ってる?野生でいるのか?」
コハク「実物を見たことはないな」
クロム「おう、でも桃太郎に出てくんじゃねえか、ゴリラ」
石神千空「出てこねえよ!」
クロム「ん?キビ団子で仲間にゲットしただろ?熊、ライオン、ゴリラ、ワニ」
石神千空「なんだそのワイルドすぎる桃太郎!」
石神千空「(危険な猛獣を教えるために物語でわかりやすくしてんのか)」
コハク「私もルリ姉からはめっぽうたくさんお話を聞いたぞ。言われてみれば、難しい言葉はルリ姉から覚えた気もするな」
石神千空「(ルリ…何モンだ一体) ククク…俄然そのルリって女に興味が湧いてきやがった。こうなりゃなおさら、意地でも万能薬作って助けねえとなァ」
クロム「なんだルリに興味って!どういう意味だ?千空」
石神千空「あ?」
石神千空「あ~そういうことか!出・た・よ」
コハク「これでクロムもなかなかお子ちゃまでな、無自覚なのがなかなか尊い」
クロム「おう何の話だ!クッソ誰がお子ちゃまだ!」
スイカ「川で集めたこの黒い砂が砂鉄ってのになるんだね?」
石神千空「ああ、砂鉄4に炭1ちょい混ぜて焼くだけだ」
クロム「おう、なんだ簡単じゃねえか」
石神千空「フッ…そう甘かねえ。土器焼くのとはわけが違う」
コハク「全く足りないじゃないか。どうするんだ?」
金狼「ダメだ銀狼!持ち場を離れるな。ルールはルールだ」
銀狼「じゃ槍かえてよぉ」
金狼「ダメだ」
銀狼「もうこの際、銀狼の銀じゃなくて金で我慢するからさあ」
金狼「ダメだ!」
石神千空「マンパワーが最優先だ!科学王国民増やすっきゃねー!」
銀狼「槍…銀の…」
石神千空「ククク…やっぱりな、銀狼はもうほぼゲットだな」
クロム「よーし!行けるぜこのパターン!」
石神千空「マンパワーをゲットする」
千空・クロム「科学のエサでな!」
千空・クロム「科学のエサでな!」
コハク「エサ言うな、二人して」
石神千空「だが村人全員がキラキラ槍で大喜びじゃねえ。情報収集がいる。そいつの今何を欲しがっているか…」
スイカ「そういうのスイカ得意だよ!ただのスイカになれるからコッソリいろんなとこ行けるんだよ!」
「おおー!」
石神千空「ククク…やるじゃねえか!よォーし!鉄作りのマンパワーゲットに名探偵スイカ様ご出動だ」
クロム「おう!頼むぜ名探偵スイカ!」
石神千空「だが村人全員がキラキラ槍で大喜びじゃねえ。情報収集がいる。そいつの今何を欲しがっているか…」
「おおー!」
石神千空「ククク…やるじゃねえか!よォーし!鉄作りのマンパワーゲットに名探偵スイカ様ご出動だ」
クロム「おう!頼むぜ名探偵スイカ!」
スイカ「名探偵スイカ!みんなのお役に立つんだよーー!」
カーボ「んで結局どォしたんだよオ!コハクが連れてきたよそ者っつうのはよオ!」
シャベル「クロムのね!クロムのね!倉庫に住みついてるよ!」
なとり「村に押し入る気がなければ、事を荒立てないというのが長のお考えだよ」
あるみ「それは私も賛成だ」
カーボ「んで結局どォしたんだよオ!コハクが連れてきたよそ者っつうのはよオ!」
シャベル「クロムのね!クロムのね!倉庫に住みついてるよ!」
なとり「村に押し入る気がなければ、事を荒立てないというのが長のお考えだよ」
あるみ「それは私も賛成だ」
なとり「ただね…もし悪さをするようであれば…」
マグマ「危ない奴なら俺が殺す!」
マントル「あい~」
マグマ「そしてルリは俺に惚れる」
マントル「あい~」
ガーネット「問題はその男が強い男かどうか。それだけでしょ?」
サファイア「え~?強いとかマジどうでもいい。肝心なのは顔っしょ顔」
マグマ「危ない奴なら俺が殺す!」
マントル「あい~」
マグマ「そしてルリは俺に惚れる」
マントル「あい~」
ガーネット「問題はその男が強い男かどうか。それだけでしょ?」
サファイア「え~?強いとかマジどうでもいい。肝心なのは顔っしょ顔」
ルビィ「男の顔も中身もどうでもいいよ!狩りとか上手なら!」
コハク「おお!村一番の綺麗どころだ」
スイカ「3人がすっごく欲しがってるモノは…」
石神千空「この時代の科学で作れるモンだとおありがてえがな」
スイカ「3人がすっごく欲しがってるモノは…」
石神千空「この時代の科学で作れるモンだとおありがてえがな」
スイカ「彼氏だよ!」
石神千空「ぜってえ科学じゃ不可能なのきたー!」
ガーネット「強い男」
サファイ「イケメーン」
ルビィ「おごってくれる人」
コハク「欲望にもう果てしなく忠実だな…ハ!私から見れば千空、君はなかなかの色男だが、サファイアの言うイケメンとはそういうことでもなさそうだ」
クロム「あ~あ~勝手なことばっか言いやがって!女はこれだからよ!だから俺は女が嫌いだっつってんだよ!」
コハク「お子ちゃまだなクロムは。ルリ姉や私も女だが嫌いか?」
クロム「コハク!テメーは女と思ってねえよ。ゴリラだしな」
コハク「サーセン」
石神千空「おごってくれる人つってる奴だけワンチャンあんな。何を欲しがってる?」
スイカ「魚とかのお食事だよ。あ、お食事といえば」
スイカ「村一番の食いしん坊ガンエンも、毎日毎日焼き魚に飽き飽きで死にそう!って新しいお食事探してたんだよ」
石神千空「ククク…さすがは名探偵スイカ様だ。アッサリ見えてきたじゃねえか。仲間をゲットするための科学の餌がな」
コハク「まさか食事を作るのか?」
クロム「科学関係ねえじゃねえか」
石神千空「関係ねえどころか、飯=科学だ。そもそもテメーらが毎日食ってる魚の旨味ってのはなんだと思ってやがる。グルタミン酸やイノシン酸だぞ」
石神千空「スイカ、テメーのそれなんだ?」
スイカ「ああ、これはね、友達のチョークが大好きなオモチャ、犬じゃらしだよ」
石神千空「ぜってえ科学じゃ不可能なのきたー!」
ガーネット「強い男」
サファイ「イケメーン」
ルビィ「おごってくれる人」
コハク「欲望にもう果てしなく忠実だな…ハ!私から見れば千空、君はなかなかの色男だが、サファイアの言うイケメンとはそういうことでもなさそうだ」
クロム「あ~あ~勝手なことばっか言いやがって!女はこれだからよ!だから俺は女が嫌いだっつってんだよ!」
コハク「お子ちゃまだなクロムは。ルリ姉や私も女だが嫌いか?」
クロム「コハク!テメーは女と思ってねえよ。ゴリラだしな」
コハク「サーセン」
石神千空「おごってくれる人つってる奴だけワンチャンあんな。何を欲しがってる?」
スイカ「魚とかのお食事だよ。あ、お食事といえば」
スイカ「村一番の食いしん坊ガンエンも、毎日毎日焼き魚に飽き飽きで死にそう!って新しいお食事探してたんだよ」
石神千空「ククク…さすがは名探偵スイカ様だ。アッサリ見えてきたじゃねえか。仲間をゲットするための科学の餌がな」
コハク「まさか食事を作るのか?」
クロム「科学関係ねえじゃねえか」
石神千空「関係ねえどころか、飯=科学だ。そもそもテメーらが毎日食ってる魚の旨味ってのはなんだと思ってやがる。グルタミン酸やイノシン酸だぞ」
スイカ「ああ、これはね、友達のチョークが大好きなオモチャ、犬じゃらしだよ」
石神千空「このままじゃ食えねえからブッ叩いて脱穀してんだろうが」
石神千空「猫じゃらしは100億%立派な穀物だ。粟のご先祖様だな」
コハク「う~む…めっぽう汚く見えるな」
スイカ「毛みたいなのがいっぱいだよ」
石神千空「猫じゃらしは100億%立派な穀物だ。粟のご先祖様だな」
コハク「う~む…めっぽう汚く見えるな」
スイカ「毛みたいなのがいっぱいだよ」
石神千空「飯はまさに科学じゃねえか」
石神千空「小麦粉、じゃあねえ」
石神千空「猫じゃらし粉の完成だ!」
石神千空「灰のアク、炭酸カリウムでモチモチにする。4世紀ごろに名も無きモンゴル人が偶然みつけた科学の飯だ」
石神千空「クロム、テメーみてえな何でも試すヤベーバカがいたんだろうなァ~4世紀のモンゴルにもよ」
クロム「しかし、これ正体は猫じゃらしだろう?」
クロム「おう毒味は任せろ!新しいモンにためらわねーで飛びつくのが、妖術使いの生き様だぜ!」
クロム「うめぇえええええ!!」
石神千空「ククク…俺も実食といくか」
石神千空「(3700年ぶりのまともな料理だ)」
石神千空「(まともじゃなかった…もとが猫じゃらしだからな…なんだこのボッソボソ、後引く苦味がニチョニチョと…薬膳だと思えば食えるか?)」
石神千空「(つっても連中にとっちゃ十分神の飯なはずだ…行けるぜこれは!猫じゃらしラーメン!)」
クロム「おう毒味は任せろ!新しいモンにためらわねーで飛びつくのが、妖術使いの生き様だぜ!」
クロム「うめぇえええええ!!」
石神千空「(3700年ぶりのまともな料理だ)」
石神千空「(まともじゃなかった…もとが猫じゃらしだからな…なんだこのボッソボソ、後引く苦味がニチョニチョと…薬膳だと思えば食えるか?)」
石神千空「(つっても連中にとっちゃ十分神の飯なはずだ…行けるぜこれは!猫じゃらしラーメン!)」