第22話『The Treasure』
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ KOKUYO CV.金尾哲夫
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
石神千空「おら!とっとと出発すんぞ。3人で」
石神千空「お目当ては真空管作りのフィラメントに欠かせねえ魔法の石」
石神千空「紫外線を当てると青く光る灰重石。熱に負けねえ全宇宙最強の金属、タングステンだ!」
クロム「このカケラも洞窟の川に流れてきたんだ!きっと奥にお宝ザクザクだぜ!」
石神千空「水温がちーとぬるいな…ククク…お宝が期待できんぞこれは」
クロム「おう千空」
石神千空「あ?」
マグマ「大丈夫かよ?マグマなんか連れて来てよ」
クロム「元々猿山のボスになりてえだけの脳筋だかんな。スキあらば千空の寝首かいて村乗っ取る気満々だぜあの野郎」
クロム「おう千空」
石神千空「あ?」
マグマ「大丈夫かよ?マグマなんか連れて来てよ」
クロム「元々猿山のボスになりてえだけの脳筋だかんな。スキあらば千空の寝首かいて村乗っ取る気満々だぜあの野郎」
石神千空「話は100億%シンプルじゃねえか。やるしかねえ以上、だって・リスキー・もしかしたらは考えるだけ時間もったいねえ」
石神千空「あーそこまで考えてもねえよ、脳筋は」
石神千空「下がれ!」
石神千空「雲母だ。バームクーヘンみてえに…っつってもわかんねえか、とにかく石のくせにひっぺがせるほど脆い」
石神千空「見ろ。天然の落とし穴になってやがる」
クロム「ヤベー…エグすぎんだろ自然様トラップ」
石神千空「下がれ!」
石神千空「雲母だ。バームクーヘンみてえに…っつってもわかんねえか、とにかく石のくせにひっぺがせるほど脆い」
石神千空「見ろ。天然の落とし穴になってやがる」
クロム「ヤベー…エグすぎんだろ自然様トラップ」
マグマ「落ちたらもう上がれねえレベルか?」
クロム「おう…こんなもんロープやハシゴでムリヤリ登ったら、ソッコー崩れて生き埋めに…」
クロム「ダメだ離せ千空!すぐそこも崩れ落ちんぞ!おう見ただろ今の!雲母の穴に俺らを突き落とそうとしやがったんだぜ、マグマはよ!」
マグマ「ムハハハハ!あーそうだよ!俺はこの洞窟でテメーらを殺しに来た!ヒョロガリ共がデケェ面しやがって!ろくに狩もできねえ役立たずのクセによ!」
マグマ「強ぇ奴がボスになる。女ももらう。村が強くなる。それが自然だろうが。生きもんだろうが!何が科学だ!」
クロム「おう…こんなもんロープやハシゴでムリヤリ登ったら、ソッコー崩れて生き埋めに…」
クロム「ダメだ離せ千空!すぐそこも崩れ落ちんぞ!おう見ただろ今の!雲母の穴に俺らを突き落とそうとしやがったんだぜ、マグマはよ!」
マグマ「ムハハハハ!あーそうだよ!俺はこの洞窟でテメーらを殺しに来た!ヒョロガリ共がデケェ面しやがって!ろくに狩もできねえ役立たずのクセによ!」
マグマ「強ぇ奴がボスになる。女ももらう。村が強くなる。それが自然だろうが。生きもんだろうが!何が科学だ!」
マグマ「クッソ…千空テメーさえ…あの日あの時テメーさえ石神村に来なけりゃ…ずっと天下だったんだ…本当に強ぇ…俺の!」
マグマ「俺が!一番の男なんだ!」
クロム「千空ー!マグマー!」
マグマ「ウロチョロすんじゃねえ!うっとうしい野郎だな!」
石神千空「もろもろ測ってんだよ」
マグマ「出れるわけねえだろうがこんな穴からよ!」
石神千空「座って怒鳴ってるバカよか100億倍マシだ。アホ丸出しの声出してっと崩れて生き埋めになんぞ?」
マグマ「クッソ…ヒョロガリが…」
マグマ「テメー!嫌がらせか殺すぞ!ヒョロガリ2号!」
石神千空「だ・か・ら怒鳴ると崩れるっつってんだろ!」
クロム「そこの洞窟湖からちょっとずつ水ぶっかけて溜めてきゃ泳いで上がれっかもしんねえじゃねえか!」
マグマ「テメー!嫌がらせか殺すぞ!ヒョロガリ2号!」
石神千空「だ・か・ら怒鳴ると崩れるっつってんだろ!」
クロム「そこの洞窟湖からちょっとずつ水ぶっかけて溜めてきゃ泳いで上がれっかもしんねえじゃねえか!」
マグマ「あぁ!?できるわけねえだろがんなチビチビ!」
クロム「根性で一歩一歩だろ!なんもやんねえよか…」
石神千空「ククク…待て。悪かねぇ」
石神千空「諦めにも感情論にも用はねえ。いけるいけねえは料学がキメる」
石神千空「ガスマスクのチューブを繋げりゃ水面から落差1メートルはとれる。チューブの内径を2センチとして、トリチェリーの定理で流量は毎秒0.00139立方メートル」
石神千空「穴のサイズが28立方メートルなら、20131.68秒=5.59時間。このぬるい水なら低体温症もギリギリ耐えれる」
石神千空「クロム!これから俺が説明するもん、工作できっか?」
クロム「おう当たりめーだろが。ナメてんじゃねえぞ!科学使いクロムをよ!」
石神千空「ククク…ほ~れ見やがれ。どっちが欠けてもできねえんだよ」
マグマ「あ?」
石神千空「俺らの世界じゃヒョロガリが筋肉牛耳ってた?んなわきゃねえだろ。手分けしてただけだ。科学文明じゃ俺らヒョロガリも必須だし、テメーみてえな筋肉雑アタマも必須だ」
石神千空「なーんも取り柄がねえ奴だっていつか何かの役に立つ。誰がボスだの一番だの関係ねえ。色んな奴がいる=強さなんだよ」
マグマ「知るかよそんな理屈。千空!テメーは長を俺から奪りやがった。そんだけだ」
石神千空「あ゙ぁ、そうだな、その代わり」
石神千空「人類が200万年手分けして作った」
クロム「根性で一歩一歩だろ!なんもやんねえよか…」
石神千空「ククク…待て。悪かねぇ」
石神千空「諦めにも感情論にも用はねえ。いけるいけねえは料学がキメる」
石神千空「ガスマスクのチューブを繋げりゃ水面から落差1メートルはとれる。チューブの内径を2センチとして、トリチェリーの定理で流量は毎秒0.00139立方メートル」
石神千空「穴のサイズが28立方メートルなら、20131.68秒=5.59時間。このぬるい水なら低体温症もギリギリ耐えれる」
石神千空「クロム!これから俺が説明するもん、工作できっか?」
クロム「おう当たりめーだろが。ナメてんじゃねえぞ!科学使いクロムをよ!」
マグマ「あ?」
石神千空「俺らの世界じゃヒョロガリが筋肉牛耳ってた?んなわきゃねえだろ。手分けしてただけだ。科学文明じゃ俺らヒョロガリも必須だし、テメーみてえな筋肉雑アタマも必須だ」
石神千空「なーんも取り柄がねえ奴だっていつか何かの役に立つ。誰がボスだの一番だの関係ねえ。色んな奴がいる=強さなんだよ」
マグマ「知るかよそんな理屈。千空!テメーは長を俺から奪りやがった。そんだけだ」
石神千空「あ゙ぁ、そうだな、その代わり」
石神千空「人類が200万年手分けして作った」
石神千空「テメーが一生出会えねえはずだったすげえもん。これでもかってほど見してやる」
クロム「なんで水が下から上に流れんだ?コレ」
メカ千空「たのしい小学生の科学、サイフォンの原理だ。一応説明しとくぞ」
メカ千空「まず管の中を水でいっぱいにして、そのまま水面より低い位置に持っていくと、水が上がってきて流れ続ける。風呂でも簡単にできっから試してみるといいぞ」
クロム「(ヤベーな…水貯まるまでもう一息かかんのによ。千空の体力が限界だ)」
マグマ「ヒョロガリは一足先に上がってろ」
石神千空「あぁ!?」
マグマ「水に生きる石神村のNo.1パワー、ナメんじゃねえぞ」
マグマ「ただつまんねえもん見せやがったら殺すぞ!」
石神千空「ククク…マグマのバカ力のおかげで、最悪の事態だけは免れたな」
クロム「最悪の事態って…」
マグマ「もうちょい体冷えてたらくたばってたっつう話だろ?これだからヒョロガリはよ」
石神千空「違う!もうちょい冷えてたら起こった最悪の事態…それは」
石神千空「マグマと俺で抱き合って体温キープする羽目に…」
クロム「たしかに誰得の最悪の事態だな」
石神千空「ククク…思った通りだ」
石神千空「見つけたぞ。このシマシマの岩壁。今、俺らが居るダンジョンは、スカルン鉱床!つまり唆る鉱石がアホほど採れる、自然様の作った宝石箱だ!」
クロム「最悪の事態って…」
マグマ「もうちょい体冷えてたらくたばってたっつう話だろ?これだからヒョロガリはよ」
石神千空「違う!もうちょい冷えてたら起こった最悪の事態…それは」
石神千空「マグマと俺で抱き合って体温キープする羽目に…」
クロム「たしかに誰得の最悪の事態だな」
石神千空「ククク…思った通りだ」
クロム「ヤベーなこれ…白・黒・青・黄!マジでクッキリハッキリシマシマに分かれてやがる!初めて見んぜこんな岩!」
マグマ「岩は岩だろ」
石神千空「地中のマグマでグツグツ煮立った水が、そこらにある白い岩…石灰岩のヒビに流れこんだんだ。熱湯ん中のいろんな成分が周りの石にとけこんで、いろんな石に大変身」
石神千空「それが天然の宝石箱、スカルン鉱床だ」
クロム「そうか…だからヒビの周りだけが変身してシマシマができんのか」
石神千空「つまり俺らはマグマのパワーが加わったおかげで超絶レア宝石ゲットできるわけだな」
石神千空「よーしここだ。お目当ての宝石はこの壁ん中にある。アホほど硬え石だからな…この掘り出しばっかはヒョロガリじゃ打つ手なしだ」
石神千空「地中のマグマでグツグツ煮立った水が、そこらにある白い岩…石灰岩のヒビに流れこんだんだ。熱湯ん中のいろんな成分が周りの石にとけこんで、いろんな石に大変身」
石神千空「それが天然の宝石箱、スカルン鉱床だ」
クロム「そうか…だからヒビの周りだけが変身してシマシマができんのか」
石神千空「つまり俺らはマグマのパワーが加わったおかげで超絶レア宝石ゲットできるわけだな」
石神千空「よーしここだ。お目当ての宝石はこの壁ん中にある。アホほど硬え石だからな…この掘り出しばっかはヒョロガリじゃ打つ手なしだ」
クロム「おう頼むぜ!No.1パワー!」
マグマ「正面から襲って科学武器で返り討ちはごめんだったからな。だがお宝掘り出す時なら、俺が武器振り上げても警戒しやしねえだろ?」
マグマ「あぁそうだ!最後に!今ここで!テメーらもろとも後ろからザクッと!」
マグマ「ブチ殺してやるつもりだった」
石神千空「ククク…だろうな。だからこそ雲母の落とし穴ん時は、俺らを思わず助けちまったんだろ?」
マグマ「ブチ殺してやるつもりだった」
石神千空「ククク…だろうな。だからこそ雲母の落とし穴ん時は、俺らを思わず助けちまったんだろ?」
石神千空「あん時は俺を突き落とそうとしたんじゃなくて、助けようとしたんだってのはわかってる」
クロム「マグマ、すまねえ!あの時俺は…テメーを侮辱した。一発ブン殴れ」
マグマ「かわりはねえんだからな!」
クロム「熱耐性宇宙最強の石!」
クロム「ゲットォ!」
クロム「タングステンもヤベー宝だけどよ。この宝のダンジョンで俺ら3人は、仲間の絆っつうもっとでけえ宝を手に入れたって話だな」
石神千空「言ってんだテメー。気持ち悪ぃ」
マグマ「あぁ…気持ち悪ぃ」
クロム「う…うるせー!俺も勢いあまって言った後後悔しまくりだよなんで仲良く意気投合してんだテメーら2人!」
クロム「ヤベーお宝ザクザクすぎんだろ!」
石神千空「マンガン来た!マンガン電池のマンガン来たぜー!」
石神千空「黄銅鉱!閃亜鉛鉱!」
マグマ「だから石だろ全部!いつまでやってんだ!日が暮れちまう!」
マグマ「ヒョロガリがそんな!持ちきれるわけねえだろが!早くしろ!」
クロム「なんでそんないきなし急いでんだよ」
クロム「クッソ…どこに千空連れてくんだよ!オイ!」
浅霧幻「やあ千空ちゃん、お帰~」
石神千空「ククク…ひょっとしてテメーらもようやく気がつきやがったか?俺の首と科学さえ司に差し出しゃあ、村は安泰っつう合理的な裏技によ」
浅霧幻「何言っちゃってんのかわかんないけど」
石神千空「天体…望遠鏡?」
石神千空「いや…天文台」
石神千空「宇宙に行く」
コハク「今日が誕生日と聞いたぞ!千空の!」
スイカ「みんなからの誕生日プレゼントなんだよ!」
浅霧幻「みんな~!ちょっと聞いてよ。素敵な話があるんだよ~」
浅霧幻「いやまあね、俺のうろ覚えで筒にレンズ2枚入れてみただけっていうテキトーすぎなアレだけども」
浅霧幻「村のみんな総出で頑張ってくれちゃったから、あとはホラ、千空ちゃんが自力で調整してよ」
銀狼「あっれ~?千空、珍しく感動しちゃったんじゃないの~?泣いちゃいなよう~ホラホラ、我慢しないでさぁ」
金狼「最低すぎるぞ、銀狼貴様!」
石神千空「やるじゃねえかテメーら!実に実用的だ。VS司軍の物見やぐらに使えるな」
浅霧幻「相変わらず合理的なご感想」
石神千空「ククク…男が自分の誕生日なんつうもんいちいち話すわけもねえ。なんで今日ってわかった?」
浅霧幻「みんな~!ちょっと聞いてよ。素敵な話があるんだよ~」
浅霧幻「いやまあね、俺のうろ覚えで筒にレンズ2枚入れてみただけっていうテキトーすぎなアレだけども」
浅霧幻「村のみんな総出で頑張ってくれちゃったから、あとはホラ、千空ちゃんが自力で調整してよ」
銀狼「あっれ~?千空、珍しく感動しちゃったんじゃないの~?泣いちゃいなよう~ホラホラ、我慢しないでさぁ」
金狼「最低すぎるぞ、銀狼貴様!」
石神千空「やるじゃねえかテメーら!実に実用的だ。VS司軍の物見やぐらに使えるな」
浅霧幻「相変わらず合理的なご感想」
石神千空「ククク…男が自分の誕生日なんつうもんいちいち話すわけもねえ。なんで今日ってわかった?」
浅霧幻「でも石化の分、体内カレンダーズレちゃってるし。もう自分の年も分かんないね」
石神千空「生きてた日数で考えろ」
浅霧幻「千空ちゃんは…」
石神千空「6268日」
石神千空「あー…あれが誘導尋問か…つっても俺が石化解けた日付知らなきゃ逆算はできねえ…」
浅霧幻「覚えてない?書いてたじゃない。石化が解けた日付なら」
浅霧幻「(石化とけた時コレ書いたってこと?)」
浅霧幻「(なんで日付が分かったの?まさか…ずっと…?)」
浅霧幻「(バイヤーすぎでしょ!この男!)」
浅霧幻「思えば、俺は最初から、会う前から、わりと好きだったのよ千空ちゃんが。損得は置いといてさ、そういうことでしょ、村の皆も」