第4話『狼煙をあげろ』
Fire the Smoke Signal
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
🔷獅子王司 Shishio Tsukasa CV.中村悠一
🔷石神百夜 Ishigami Byakuya CV.藤原啓治
🔷千空(幼少期) Ishigami Senku CV.小松未可子
🔷大樹(幼少期) Oki Taiju CV.田村睦心
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
石神千空「えへへ…えへへへへへ」
大木大樹「杠…石化中の出来事を話しておかなくてはな」
大木大樹「3700年前、俺が杠をクスノキに呼び出したときから」
大木大樹「聞いてくれ杠!俺は…5年間ずっと!」
大木大樹「杠…石化している間俺はずっと続きを話そうと思っていた。何百年も…何千年も…」
大木大樹「だが今、この逃げ場もない極限のストーンワールドでそれを伝えるのは男として卑怯な気がしてならん!すまん!内容を知らん杠には何を言ってるのかさっぱりわからんかもしれんが」
小川杠「ううん、わかるよ」
小川杠「うん、わかった。戻せるよ世界…絶対…」
石神千空「クク…火薬の素材の3つは揃った」
大木大樹「おお!もう揃ったのか!」
大木大樹「俺たちは文明を取り戻す!人類をみな助ける!その時こそ、3700年越しで俺の話の続きを聞いてくれないか、杠」
小川杠「うん、わかった。戻せるよ世界…絶対…」
石神千空「クク…火薬の素材の3つは揃った」
大木大樹「おお!もう揃ったのか!」
石神千空「火薬の素材①この温泉で採れ放題の硫黄」
石神千空「その②木炭、こんなもん木ィ燃やしゃいくらでも手に入る」
石神千空「そしてその③最後にして最大の難関が硝酸カリ。これ作んのはクソほど時間がかかるので」
石神千空「ククク!今日はあらかじめここにその硝酸カリが用意してあんぞ!」
大木大樹「おおおおーー!」
大木大樹「んーナントカ酸って…どっかで聞いたこと…」
大木大樹「ショー酸!奇跡の水!例の洞穴から採ったのかー!」
石神千空「雑アタマが珍しく正解じゃねえか。100億万点やるよ」
石神千空「硝酸カリ、硫黄、木炭をブチ込んだもんに隠し味で砂糖とかをちょちょっと足すとパワーが上がる。ちなみにこれはブドウから作ったブドウ糖な」
石神千空「よぉ!俺の名はメカ千空!今のレシピは全部マジ話だ」
石神千空「ホントに爆弾できっからマネすんじゃねえぞ!」
石神千空「その②木炭、こんなもん木ィ燃やしゃいくらでも手に入る」
石神千空「ククク!今日はあらかじめここにその硝酸カリが用意してあんぞ!」
大木大樹「おおおおーー!」
大木大樹「んーナントカ酸って…どっかで聞いたこと…」
大木大樹「ショー酸!奇跡の水!例の洞穴から採ったのかー!」
石神千空「雑アタマが珍しく正解じゃねえか。100億万点やるよ」
石神千空「硝酸カリ、硫黄、木炭をブチ込んだもんに隠し味で砂糖とかをちょちょっと足すとパワーが上がる。ちなみにこれはブドウから作ったブドウ糖な」
石神千空「よぉ!俺の名はメカ千空!今のレシピは全部マジ話だ」
石神千空「ホントに爆弾できっからマネすんじゃねえぞ!」
石神千空「仕上げにブッ叩いて固める!」
大木大樹「ぶっ叩くんだなァ!?体力作業は俺にまかせろォ!」
千空・杠「ええ~~~!」
小川杠「ささすがにマズくない?大樹くんのパワーでそれぶつけたら火花でドカーンて!火打ち石的な…」
石神千空「いやまあ石同士ぶつけても火花出ねえがな」
小川杠「こんなにすごいんだ火薬って…」
石神千空「ああ、昔から学生が実験とかでミスして手足吹っ飛ぶレベルの事故もバンバン起きてっから…その気になりゃ確実に凶器だ」
小川杠「これで司くんを攻撃するの?」
石神千空「いや、取引する。司は話の通じねえ殺人鬼じゃねえ。大樹、テメーとバトった時言ってたじゃねえか」
石神千空「逆に言やあ戦況次第で取引の余地はあるってことだ。火薬武器さえありゃ優位に立てる」
石神千空「(だがもしも司と取引が決裂したら…そのときは司を…)」
獅子王司「(もしも千空がすでに火薬を完成させていたなら…そのときは千空を…)」
司・千空「(殺すしかない)」
大木大樹「おーし!だいぶ弱くなってきたな!」
石神千空「クク…司が追ってきてたりしたら100億%見つかるからな」
小川杠「ハッ!千空くん…大樹くん…」
石神千空「いや逆方向だ。大体司がわざわざ居場所を俺らに知らせるわけがねえ」
大木大樹「じゃあなんだ?山火事か?」
石神千空「タイミングが偶然すぎる。明らかに俺らの噴煙に反応して上がった」
小川杠「じゃあ…」
石神千空「ああ、唆るぜこれは…このストーンワールドに俺らの他に誰かいる」
大木大樹「そういうことか!」
小川杠「でも、もし司くんが追ってきてたら…」
石神千空「ご親切に俺らの居場所を知らせるハメになる (勘とかいう非合理的なもんが告げてやがる。ここで点けたら俺はきっと…どっちを取る…安全か、未来か)」
獅子王司「(あの時、千空は俺の武力を警戒して隠した。つまり…)」
獅子王司「(貝殻の重要な使い道その4は科学の武器だ!予測はつく。例えば火薬原料となる硝酸カリの量産)」
獅子王司「(そうだ、千空はあの時から火薬で俺と闘う未来を見据えていた!)」
石神千空「ククク…科学の武器が登場したら、さいきょうのぼくがさいきょうじゃなくなっちゃう、そう駄々こねてるようにしか見えねえなあ、司」
獅子王司「うん、そう捉えてもらって構わないよ」
獅子王司「もし科学の武器を作り、旧世代を蘇らせれば、既得権益を求めて争い出し、たちまち汚れた世界へと逆戻りだ。それを食い止めるためなら、俺が力で統べることも厭わない」
石神千空「悪いが俺はテメーほどお優しかねえ。合理的にしか考えられねえタチでな、その女一人どうしようが1ミリも興味ねえや。メスなら他にいくらでも」
獅子王司 「駆け引きは無駄だよ千空。うん、だって君は杠を埋めなかった」
獅子王司「最善手は、杠を石のままどこか遠くへ埋めてしまうことだった。それなら人質にされようがない。俺でも思いつくことを、君の頭脳が思いつかないはずがない。だが君はしなかった。大樹のためか、杠のためか、いや、おそらくは二人とも」
獅子王司「最善手は、杠を石のままどこか遠くへ埋めてしまうことだった。それなら人質にされようがない。俺でも思いつくことを、君の頭脳が思いつかないはずがない。だが君はしなかった。大樹のためか、杠のためか、いや、おそらくは二人とも」
獅子王司「君は自分を合理的と言うが、大切な友人がいる。俺には取り巻きは山ほどいるが、大切な人間などいない」
獅子王司「だから千空、俺の勝ちだ」
小川杠「ハハッ…助かっちゃったかも…この世界だと髪洗うのも大変だし」
小川杠「言っちゃダメだよ千空くん。復活液のレシピ聞き出さないうちは、司くんは千空くんのこと殺せないんだから」
小川杠「私は全然大丈夫。でも千空くんだけは…みんなの未来のために絶対死んじゃダメだから!」
石神千空「復活液は、硝酸とアルコールの混合液だ」
石神千空「洞穴の奇跡の水を濾過した後、限界値96%目指して蒸留しまくったアルコールと混ぜる」
石神千空「奇跡の水30対アルコール70。数%ズレただけで反応しねえから、石化したツバメの羽根でつつきながら微調整する」
獅子王司「ありがとう千空。これで君を生かしておく理由がなくなってしまった」
大木大樹「おお!狼煙が3本!さっきの火薬3連発に返答してきたんだ!もう間違いない!人間がいるぞ!千空ー!杠ー!」
コハク「スリー」
獅子王司「君を生かしておけば、うん、必ず文明を発展させてしまう。それをしないと約束してくれないか」
石神千空「ククク…何言ってやがる。そんな約束なんざ適当に…」
獅子王司「いや!君は嘘をつかない。科学にだけは」
獅子王司「今ここで永遠に誓ってくれないか!科学を捨てると!そうすれば俺は、千空、君を殺さなくて済むんだ」
先生「じゃあ次は千空くん」
石神千空「宇宙に行く」
先生「宇宙飛行士!おお~いい夢ですね!では大人になったら…」
石神千空「いや、今すぐソッコーで行く」
石神千空「ククク…つってもこっちは科学のカの字も知らねえガキだ」
石神千空「全部イチから調べまくる」
石神千空「ああっ!」
大木大樹「ウオオオオオオ!」
石神千空「ひひ」
大木大樹「なんだそれは?」
石神千空「アブレータだ。使わねーとチャンバーが焼ける」
千空・大樹「うわっ!」
大木大樹「すいませーん!らずぱい…そうしんもじゅーる…じゃいろってやつください」
石神千空「データ受信は古き良き八木アンテナだ。テレビに使うやつな」
大木大樹「千空ー!軽い荷物を載せて試すって言ってたじゃないか」
大木大樹「手芸部の小川杠さんに頼んで、とりあえず3体乗客を作ってもらったぞ!」
大木大樹「ウオオオオオオ!」
石神千空「ひひ」
大木大樹「なんだそれは?」
石神千空「アブレータだ。使わねーとチャンバーが焼ける」
千空・大樹「うわっ!」
大木大樹「すいませーん!らずぱい…そうしんもじゅーる…じゃいろってやつください」
石神千空「データ受信は古き良き八木アンテナだ。テレビに使うやつな」
大木大樹「千空ー!軽い荷物を載せて試すって言ってたじゃないか」
大木大樹「手芸部の小川杠さんに頼んで、とりあえず3体乗客を作ってもらったぞ!」
小川杠「自分の編みぐるみとか超羞恥プレーなんですけど…」
獅子王司「かもね」