第7話『200万年の在処』
Where Two Million Years Have Gone
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
石神千空「あ~なんか死ぬほど面倒くせえことほざきだしやがった。いきなり惚れたはれたかよ。この非常時によ…」
コハク「そんな話は微塵もしていない!君という人間を気に入ったから協力しようと言ってるんだ!」
石神千空「あーだったらおありがてえ。恋愛脳は一番非合理的なトラブルの種だからな」
石神千空「剣構える寝相の新人類かよテメーはよ」
コハク「恋愛脳がどうとか言うからだ!ハ!君の生き様は気に入ったが信用したわけではないのでな。己の身は己で護って生きてきた癖だ。あまり気に留めるな」
石神千空「おもむろに雌ライオン襲うほど勇者じゃねえから0.1秒でも早く寝やがれ」
コハク「雌ライオン!傷つくぞ私も!生き様は紳士だが口の悪さは異次元の男だな。いつかうっかり殺しそうだ」
石神千空「ああ、そのために科学の国を作るんだよ。とにかくまず、マンパワーがいる」
コハク「つまり、仲間が欲しいのだな?ハ!ならば私と一緒に来るか!」
石神千空「いるんだな、他にも、ライオン仲間がよ」
コハク「ああ、味方にできればきっと頼りになる。うってつけの男もいるぞ。案内しよう千空!私についてくるといい!」
石神千空「お湯ー?」
コハク「ああ、運んで帰って温泉の風呂を作る。療養のためにな」
コハク「つまり、仲間が欲しいのだな?ハ!ならば私と一緒に来るか!」
石神千空「いるんだな、他にも、ライオン仲間がよ」
コハク「ああ、味方にできればきっと頼りになる。うってつけの男もいるぞ。案内しよう千空!私についてくるといい!」
石神千空「お湯ー?」
コハク「ああ、運んで帰って温泉の風呂を作る。療養のためにな」
石神千空「どう見ても100億%優良児じゃねえかテメー。お元気一杯雌ライオンがそれ以上療養してどうすんだ」
コハク「雌ライオンじゃない!そもそも私じゃなく姉者だ!」
コハク「全く…実に迷惑千万の足手まといな姉者だ。最近はとくに具合が優れない。私のこのありあまる健康体と代わってあげられるものならな」
石神千空「50リットル弱ってとこか...その水がめ、風呂にはちーっと足んなそうだが…クッソ重いそれ持って何往復してんだテメー…毎日毎日」
コハク「ハ!単なる私の日々のトレーニングだ。おかげで私も鍛えられた。迷惑な姉者にも少しは感謝しなくては」
石神千空「ダメージ治りきってねえだろがテメーはよ。無茶やってくたばられたらこっちが迷惑だ。貸しやがれ」
石神千空「このストーンワールドは俺以外全員ゴリラかよ。コハクに司に大樹に…」
コハク「隠居と子供の数は忘れたが、それ以外だと確かちょうどフォーティー」
石神千空「40人!?」
石神千空「(となると初代がいたはず…例えば今からウン百年前、俺みてえな科学マンが初代にいて…復活液を作った?)」
コハク「狼藉はやめろ金狼、銀狼!私を救った恩人だぞ!」
銀狼「いやあダメでしょコハクちゃん。そりゃあダメだぁ。よそ者はダメってのはこれもう決まりだからねぇ。村長に怒られるよぅ」
金狼「シンプルな話をしている。ルールはルールだ」
銀狼「いやあダメでしょコハクちゃん。そりゃあダメだぁ。よそ者はダメってのはこれもう決まりだからねぇ。村長に怒られるよぅ」
金狼「シンプルな話をしている。ルールはルールだ」
銀狼「村の外に人間はいない。よそ者は過去に追放された罪人」
金狼「よって入れるわけにはいかない。恩人だとかなんとか個人事情は考慮できない」
コハク「ほお、ならやむを得ない。ここで私と闘うか?おお困った!ツーオンワンじゃないか!これは君たちが有利だな」
金狼「よって入れるわけにはいかない。恩人だとかなんとか個人事情は考慮できない」
コハク「ほお、ならやむを得ない。ここで私と闘うか?おお困った!ツーオンワンじゃないか!これは君たちが有利だな」
コハク「妖術!?」
銀狼「なんなのぉ?この…怪しげな空飛ぶ勾玉は!?」
石神千空「はーん、そのレベルね」
石神千空「ククク…なら丸ごとイタダけるな。科学力で40人のマンパワー。全員仲間にゲットしてやるよ。唆るぜ、これは」
コハク「ワッルい顔するな。君も大概だぞ」
銀狼「これどうにもなんないよ!突いても増えちゃうし仕方ないね!あれを出すしか!奥義!人任せ!おーい妖術だよぅクロムー!」
コハク「ハ!探しに行く手間が省けたな千空。ヤツが昨日話した男だ」
石神千空「ほ~ん、妖術使いねぇ~フッ!俺は千空。科学使いだ」
クロム「セッコい妖術にビビってんじゃねーぞ金狼銀狼!こんなもんはよ、木炭のアクからいくらでも作れんだよ!」
金狼「何をしに来たクロム!俺は貴様の怪しげな妖術とやらに頼る気はない!」
クロム「構いやしねー!好きにしな!だがな、ここだけは譲れねー!妖術なら負けねー!お前らは手ェ出すんじゃねーぞ!ここで闘っちゃ村の連中巻き込んで危ねー!場所だけは変えようぜ」
コハク「妖術…」
石神千空「何がレインボーブリッジだ。フッツ~の炎色反応じゃねえか。塩、銅、硫黄の順でブチ込んだだけだろが。銅はなんだ?硫酸銅とかか?つってもわかんねえか。洞窟でかっぱらってきた青い結晶だろ?」
石神千空「何がレインボーブリッジだ。フッツ~の炎色反応じゃねえか。塩、銅、硫黄の順でブチ込んだだけだろが。銅はなんだ?硫酸銅とかか?つってもわかんねえか。洞窟でかっぱらってきた青い結晶だろ?」
クロム「(ヤッベェー!)」
クロム「(ヤベーなんだこいつ!?青い結晶のことまで!頭ん中読むとか興んそういう術かヤベー!そ…そ…そんなもんあんのか?自然界すげえヤベー!)」
石神千空「ひー怖いよーもう逃げるー!」
クロム「(ってビビって逃げ出すか)」
石神千空「おみそれしやした弟子にしてください!」
クロム「(って感動して弟子になりたがるか、どっちかだと思ってたのにヤベー!弟子パターンだと困るぜオイーとか心配までしてたのにヤベー)」
銀狼「なんか取りに行った」
金狼「だから場所変えたのか」
金狼「だから場所変えたのか」
石神千空「冷めて固まったら外側を割って完成か…スゲー作り方だな」
石神千空「硫黄玉の静電気発生器。本来17世紀の発明品だ。唆るじゃねえかクロムテメー」
石神千空「ククク…手でこするよか革のが100億倍パワーあんぞ。科学の旗だ」
クロム「ヤァーベェー!」
銀狼「頭がツンツンに!」
コハク「元からツンツンだがな。どういう仕組みなのだ?それは」
クロム「おーいちょ返せバカ!」
石神千空「こども科実験教室かテメーらは…んな原始的な…」
石神千空「クロム、テメーはこの原始の村で全部自分で考えたのか。使えそうな鉱石や科学素材もあの倉庫に全部自分で集めたのか?」
クロム「それ以外にねーだろうが!」
石神千空「(ククク…見やがれ司。テメーが俺を殺そうが誰を殺そうが、科学をリセットしようがなぁ、ツルピカ猿は何でも試すバカが必ずまた興すんだ。科学文明をよォ)」
石神千空「クロムね、このままじゃいずれテメーも100億%司に殺される側の人間だ。俺ら科学王国の一味になるしかねえなァ」
クロム「司…なんの話だ!」
石神千空「ククク!テメーと一緒にこの科学倉庫もな!ぜひ王国に欲しいところだ」
クロム「やらねーよバカ!降りろ!(クッソダセえ。このまま引き下がるわけにはいかねー)」
石神千空「勝負?」
クロム「ヤベー術見せてやるぜ!生まれてこのかた誰にも負けたことねえ!算術だ!数字で俺と闘え!」
クロム「ヤベー術見せてやるぜ!生まれてこのかた誰にも負けたことねえ!算術だ!数字で俺と闘え!」
コハク「それは君、千空無双の予感しかしないぞ」
『科学倉庫&クロムを手に入れた』
石神千空「唆るじゃねぇか!」
石神千空「ククク!こんだけ種類集めんのに何年かかったクロムテメー!」
クロム「見たかヤベーだろ。妖術算術じゃボロ負…あ、いや…今日は調子が悪かったが…コレクションなら負けねーぜ!」
コハク「(いや…これ全部ただの石じゃあないか)」
コハク「ダメだ…この男子どもの何か集めて尊ぶ性質だけは理解できん」
銀狼「僕も昔、虫とか集めてたなぁ~今じゃキモくて触れないけど」
石神千空「賢者の石もあんじゃねぇか!」
コハク「戦利品鑑定祭りはもう任せる。温泉を姉者に届けなくては」
石神千空「辰砂、通称賢者の石。ドラクエでも出てきたな。熱すると水銀が取れる」
銀狼「また怪しげな術やってるなぁ」
金狼「村の外でなら好きにしろ。だがこの橋を一歩でも渡ったなら斬る。ルールはルールだ」
銀狼「僕も昔、虫とか集めてたなぁ~今じゃキモくて触れないけど」
石神千空「賢者の石もあんじゃねぇか!」
コハク「戦利品鑑定祭りはもう任せる。温泉を姉者に届けなくては」
石神千空「辰砂、通称賢者の石。ドラクエでも出てきたな。熱すると水銀が取れる」
銀狼「また怪しげな術やってるなぁ」
金狼「村の外でなら好きにしろ。だがこの橋を一歩でも渡ったなら斬る。ルールはルールだ」
石神千空「煌めく黄金の槍、完成だ」
銀狼「おおおおおおお!」
クロム「ヤベー!」
金狼「この妖術が何の役に立つ」
石神千空「ククク…クソの役にも立たねえが、テメー金狼だろ?金の槍、似合ってんじゃねえか」
金狼「まさかとは思うが、こんなくだらんもので俺を買収しようと考えたんじゃああるまいな」
石神千空「チッ…」
クロム「金狼はムリだぜ。ルールはルールだしか言わねー堅物だかんな」
クロム「金狼はムリだぜ。ルールはルールだしか言わねー堅物だかんな」
金狼「まぁ…わざわざ剥がす必要もない」
石神千空「ククク!もう一押しだ奴は!」
銀狼「ぎ…銀の槍は無いのかなぁ~」
石神千空「モンハンで素材ばっかやたら集めてる奴みてぇだな、テメーはよ」
クロム「モン…ハン?」
石神千空「植物もあんのか。センブリ、カンゾウ、オウレン…」
クロム「おう…効くのどうかも怪しいけどな…俺の体で試してイケてた奴だけ貯めてんだよ。ルリの病気が治んなら、なんだって集めやるぜ。俺はその為に妖術使いになったんだ」
ルリ「私の病のためにいつも療養の温泉水、感謝します。コハク」
ジャスパー「昨日は来なかったが、何かあったのか?」
コハク「ハ!うっかり道中で寝てしまってな。森で一晩明かしたのだ」
ターコイズ「うっかりてコハク貴女ね、そういういい加減なところ直しなさいよ」
ルリ「ジャスパー、ターコイズ、少しだけ外してもらえませんか?コハクと2人で話がしたいんです」
ジャスパー「できません、ルリ様」
ターコイズ「巫女様を一人にするってのはねぇ」
ターコイズ「巫女様を一人にするってのはねぇ」
ルリ「コハクは私の妹です。お願いします」
ルリ「ばか!コハク!結び目が変わっています。髪がほどけるほどの事故があなたの身に起きたということでしょう!?」
ルリ「ゴホッ…ゴホッ…」
コハク「ルリ姉!」
ルリ「お願い…無茶しないで…もう永くはない…私のためなんかに…」
クロム「千空!ルリの奴を救う妖術…カガクはねえのか!」
石神千空「モノによっちゃあ手はあんだ。ただこのストーンワールドじゃあ…クロム、テメーには全部話しといた方がいい。3700年前に何が起きたのか…崩壊前の世界のことを…」
ルリ「ばか!コハク!結び目が変わっています。髪がほどけるほどの事故があなたの身に起きたということでしょう!?」
ルリ「ゴホッ…ゴホッ…」
コハク「ルリ姉!」
ルリ「お願い…無茶しないで…もう永くはない…私のためなんかに…」
石神千空「モノによっちゃあ手はあんだ。ただこのストーンワールドじゃあ…クロム、テメーには全部話しといた方がいい。3700年前に何が起きたのか…崩壊前の世界のことを…」
石神千空「なんでいきなりガン泣きだよ?どうなってんだテメーの情緒」
クロム「泣いてねーよ!いやクッソ泣いてる!誰だよその石化の犯人はよ!見つけたらブッ殺してやる!」
クロム「悔しいじゃねーかよ…先輩人類たちが何百万年もかけてジワジワ作ってった…そんなヤベー科学文明が!一瞬で…アッサリ全部消されちまったのが、悔しくてしょうがねえんだよ!」
石神千空「そしてテメーのここにもだ。違うよかよ」
クロム「おう違わねーよ!決まってんじゃねーか!千空!俺も一緒に科学の国を興す!そしてルリの病気ブッ倒してやるぜ!教えろよ!さっき言ってたじゃねーか!ルリを救う科学の手があるってよ!」