第1043話 復讐のフィギュア
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ
🔷吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子
🔷円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江
🔷小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉
🔷阿笠博士 Agasa Hiroshi CV.緒方賢一
緑山咲「あら?宅配便かしら」
青木啓二「近所の子だよ。フィギュアを見せてあげる約束でさ」
水原なおと「ごめん…」
青木啓二「謝るなよ。そもそも締め切りギリギリなったの白石のせいだろ」
円谷光彦「ライター?」
コナン「あの…歩美ちゃん?」
コナン「あの…歩美ちゃん?」
緑山咲「そうそう!それがいいわ青木君」
吉田歩美「ヤイバーがいっぱーい!」
円谷光彦「これ、限定品のヤイバーですよね!」
水原なおと「だからごめんって…」
青木啓二「ま、コンテストに間に合わなかったら学祭で展示すればいいさ」
白石和也「俺の将来がかかってるんだよ!」
白石和也「うるせぇな!何でもねぇよ!とにかく締め切りには間に合わせろよな」
水原なおと「大丈夫だよ。一次審査は写真投稿だから、今日中にサイトにアップすれば」
白石和也「今日中?締め切りは明日だろうが!」
水原なおと「明日はゆりの命日だから…墓参りに行ってゆりにも見せてやらないとな…作品」
緑山咲「コンテストで優勝するのが、ゆりの夢だったものね」
青木啓二「ああ、俺らの中でもゆりが一番センスがあったからな」
白石和也「ハ!いくらセンスがあったって死んじまっちゃあ意味ねぇよな」
白石和也「今日中?締め切りは明日だろうが!」
水原なおと「明日はゆりの命日だから…墓参りに行ってゆりにも見せてやらないとな…作品」
緑山咲「コンテストで優勝するのが、ゆりの夢だったものね」
青木啓二「ああ、俺らの中でもゆりが一番センスがあったからな」
白石和也「ハ!いくらセンスがあったって死んじまっちゃあ意味ねぇよな」
緑山咲「ちょっと白石君!」
青木啓二「おいタバコはやめろ!」
青木啓二「あいつ…そこまで追いつめて…」
緑山咲「でも、彼の気持ちもわかる。だって、ゆりがあんな事になったのは」
青木啓二「ああ、俺だって許せないさ」
白石和也「何とか間に合いそうです。それであの件はお約束通りですよね?」
白石和也「優勝したら御社の内定貰えるという」
円谷光彦「水原さんがアイスとジュースを買ってきてくれました!」
吉田歩美「わあー!いっぱいある!」
青木啓二「ああ、俺だって許せないさ」
白石和也「優勝したら御社の内定貰えるという」
円谷光彦「水原さんがアイスとジュースを買ってきてくれました!」
吉田歩美「わあー!いっぱいある!」
吉田歩美「元太君もう食べ終わっちゃったの?」
小嶋元太「いいのか!?」
水原なおと「どうぞ。そうだ君達、ヤイバーのDVD観るか?」
光彦・歩美・元太「見たいです!」
『爆発音』
コナン「でも!あの部屋で何かあったんじゃ」
緑山咲「あそこは危ないから!」
緑山咲「白石君!鍵を開けて!」
吉田歩美「そしたら大きな音がして停電になったの」
青木啓二「勿論、白石を助けようと制作部屋へ行ったんですが」
緑山咲「ドアに鍵がかかっていたんです」
目暮警部「鍵は普段から?」
青木啓二「いえ、今日は子供達がいたから、かけてたんだと思います」
水原なおと「僕がもっと早く鍵を見つけていれば…」
青木啓二「それで…火災の原因は?」
高木刑事「現場にライターが落ちていたので、恐らくタバコか何かに火をつけようとして、それが引火したのではないかと…」
コナン「あのさ、停電になる前に何か別の音がしたんだ」
青木啓二「それで…火災の原因は?」
高木刑事「現場にライターが落ちていたので、恐らくタバコか何かに火をつけようとして、それが引火したのではないかと…」
コナン「あのさ、停電になる前に何か別の音がしたんだ」
コナン「(ゴム手袋と銅線!?)」
コナン「(え!コンセントが焦げてる!あの音はこれか!)」
コナン「(ゴミ箱周りが一番燃焼が激しいみたいだけど…)」
コナン「(ん?何だこれ)」
コナン「(ライターってこれか!あれ?でもあの人のライターってたしか…)」
コナン「(あれはシンナーの瓶。しかも瓶のフタが開いててテグスが結び付けられている。これはもしかして…)」
コナン「(ゴミ箱周りが一番燃焼が激しいみたいだけど…)」
コナン「(ん?何だこれ)」
コナン「(ライターってこれか!あれ?でもあの人のライターってたしか…)」
コナン「(あれはシンナーの瓶。しかも瓶のフタが開いててテグスが結び付けられている。これはもしかして…)」
コナン「ごめんなさい。高木刑事がその拳銃型の奴の他にライターがなかったのか聞いてきてって」
鑑識員「いや、他にはなかったな」
コナン「あともう一つ!それって何?」
鑑識員「ああ、破裂したペットボトルだな。熱で変形してわかりづらいけど」
鑑識員「いや、他にはなかったな」
コナン「あともう一つ!それって何?」
コナン「ねぇお姉さん、あの部屋どうして窓にダンボールを貼ってたの?」
緑山咲「昨日、水原君が窓ガラスを割っちゃってね、それで応急処置として貼ったの」
目暮警部「現場を調べた結果、この火災は人為的に引き起こされた可能性が高いと思われます」
高木刑事「まず停電に関してですが、テレビ台の横にあるコンセントが焦げていました」
高木刑事「それにベランダからは銅線とゴム手袋が発見されています。つまり、誰かが故意に停電させる為に、コンセントに銅線を差し込んでショートさせた痕跡と考えられます」
コナン「最初の爆発音がした時、テレビの近くにいたのって…ヤイバーのDVDを探していた…」
歩美・元太・光彦「水原さん!」
緑山咲「昨日、水原君が窓ガラスを割っちゃってね、それで応急処置として貼ったの」
目暮警部「現場を調べた結果、この火災は人為的に引き起こされた可能性が高いと思われます」
高木刑事「まず停電に関してですが、テレビ台の横にあるコンセントが焦げていました」
高木刑事「それにベランダからは銅線とゴム手袋が発見されています。つまり、誰かが故意に停電させる為に、コンセントに銅線を差し込んでショートさせた痕跡と考えられます」
コナン「最初の爆発音がした時、テレビの近くにいたのって…ヤイバーのDVDを探していた…」
歩美・元太・光彦「水原さん!」
目暮警部「火事の時、爆発音が2回したそうですね」
青木啓二「それは、あの部屋にたさんくある溶剤が時間差で爆発したんでしょ」
目暮警部「しかし激しく燃えているのは、ゴミ箱の周りと白石さんが倒れていた辺りだけで、他はさほど燃えていない。つまり、溶剤が次々に爆発したわけではないんです」
コナン「そういえば、破裂したペットボトルが落ちてたよね」
青木啓二「それは、あの部屋にたさんくある溶剤が時間差で爆発したんでしょ」
コナン「そういえば、破裂したペットボトルが落ちてたよね」
高木刑事「ああこれだね」
コナン「それってたぶんペットボトルにドライアイスを入れて爆発させたんじゃないかな」
吉田歩美「え?どうして爆発しちゃうの?」
コナン「ペットボトルにドライアイスを入れてフタを閉めると、ドライアイスが気化した圧力でペットボトルが破裂するんだ。危ないから絶対マネするんじゃねぇぞ」
コナン「それってたぶんペットボトルにドライアイスを入れて爆発させたんじゃないかな」
吉田歩美「え?どうして爆発しちゃうの?」
コナン「ペットボトルにドライアイスを入れてフタを閉めると、ドライアイスが気化した圧力でペットボトルが破裂するんだ。危ないから絶対マネするんじゃねぇぞ」
高木刑事「このシンナーの瓶とそれに結び付けられてたテグスが部屋に落ちていました」
高木刑事「水原さん、あなたは白石さんにアイスを持って行った時、前以て用意していた水が入ったペットボトルにドライアイスを入れた」
高木刑事「そして、これも前以て用意していたフタを開けテグスを結び付けたシンナーの瓶と共にドア横の棚におき、部屋を出た」
高木刑事「テグスの先をドアの鍵にはりつけて」
高木刑事「その後、ペットボトルが破裂。その勢いでシンナーの瓶が落ち、テグスを引っ張ってドアに鍵がかかる。そして落ちた瓶からはシンナーがこぼれだした」
目暮警部「その状態で白石さんがタバコに火をつければ、引火して爆発する。しかしそのタイミングでタバコを吸うとは限らない。だからあなたはペットボトルの爆発音を合図に停電を起こして部屋を真っ暗にした」
高木刑事「窓ガラスを割り、ダンボールで応急処置をしたのも恐らくその為でしょう」
円谷光彦「あの、すいません。タバコを吸うとは限らないから停電を起こすってどういう意味ですか?真っ暗になってもタバコは吸わないと思うんですけど…」
コナン「お前ら、白石さんの気持ちになって考えてみな。突然ペットボトルが爆発して部屋が真っ暗になったらどうするか」
歩美・元太・光彦「あ!ライターの火を明りにする!」
高木刑事「水原さん、あなたは引火を確実にする為、白石さんの目を盗み、スマホやライターを持ち出してドアのそばにある蓄光塗料を塗ってある拳銃型ライターを使用するように仕向けた」
高木刑事「コナン君が冷凍庫の中から、アイスの箱に入ったスマホとライターを見つけてくれました」
目暮警部「さらに、ゴミ箱の激しい燃え具合から見て、何か引火しやすい液体を含ませたティッシュなど大量に仕込んでおいたんでしょう。どうです水原さん」
緑山咲「ごめんなさい!私、火事になる前あそこでこぼしたエタノールを拭いたティッシュを大量に捨てちゃったんです!だから…」
青木啓二「咲が悪いんじゃないです!俺がそうしろって」
高木刑事「水原さん、あなたは白石さんにアイスを持って行った時、前以て用意していた水が入ったペットボトルにドライアイスを入れた」
高木刑事「そして、これも前以て用意していたフタを開けテグスを結び付けたシンナーの瓶と共にドア横の棚におき、部屋を出た」
高木刑事「テグスの先をドアの鍵にはりつけて」
高木刑事「その後、ペットボトルが破裂。その勢いでシンナーの瓶が落ち、テグスを引っ張ってドアに鍵がかかる。そして落ちた瓶からはシンナーがこぼれだした」
目暮警部「その状態で白石さんがタバコに火をつければ、引火して爆発する。しかしそのタイミングでタバコを吸うとは限らない。だからあなたはペットボトルの爆発音を合図に停電を起こして部屋を真っ暗にした」
高木刑事「窓ガラスを割り、ダンボールで応急処置をしたのも恐らくその為でしょう」
円谷光彦「あの、すいません。タバコを吸うとは限らないから停電を起こすってどういう意味ですか?真っ暗になってもタバコは吸わないと思うんですけど…」
コナン「お前ら、白石さんの気持ちになって考えてみな。突然ペットボトルが爆発して部屋が真っ暗になったらどうするか」
歩美・元太・光彦「あ!ライターの火を明りにする!」
高木刑事「水原さん、あなたは引火を確実にする為、白石さんの目を盗み、スマホやライターを持ち出してドアのそばにある蓄光塗料を塗ってある拳銃型ライターを使用するように仕向けた」
高木刑事「コナン君が冷凍庫の中から、アイスの箱に入ったスマホとライターを見つけてくれました」
目暮警部「さらに、ゴミ箱の激しい燃え具合から見て、何か引火しやすい液体を含ませたティッシュなど大量に仕込んでおいたんでしょう。どうです水原さん」
緑山咲「ごめんなさい!私、火事になる前あそこでこぼしたエタノールを拭いたティッシュを大量に捨てちゃったんです!だから…」
青木啓二「咲が悪いんじゃないです!俺がそうしろって」
水原なおと「ええ」
目暮警部「しかしなぜこんな事…」
水原なおと「ゆりの為ですよ」
水原なおと「ゆりの為ですよ」
目暮警部「ゆりというのは?」
青木啓二「このサークルのメンバーだった子で、去年自殺したんです」
水原なおと「先日、ご両親にゆりのデザイン画を見せて貰ったら今僕達が作ってる白石がデザインしたハズのものと同じデザインがあったんです!白石を問い詰めたら、今までゆりのデザイン画を盗んでいた事をあっさり認めました。そのうえ…」
白石和也「ハハハハ!たかがフィギュアくらいで自殺するか!バカな女!ハハハハ!」
水原なおと「高校の頃からコンテストの常連だった白石は、ゆりの憧れでした」
水原なおと「一緒のサークルになって本当に喜んでいたのに…」
水原なおと「その純粋な気持ちを利用され、裏切られて絶望して自殺したんです!だから僕は…」
阿笠博士「待ちなさい」
白石和也「ハハハハ!たかがフィギュアくらいで自殺するか!バカな女!ハハハハ!」
水原なおと「高校の頃からコンテストの常連だった白石は、ゆりの憧れでした」
水原なおと「一緒のサークルになって本当に喜んでいたのに…」
水原なおと「その純粋な気持ちを利用され、裏切られて絶望して自殺したんです!だから僕は…」
阿笠博士「待ちなさい」
目暮警部「阿笠さん!」
阿笠博士「詳しい話はコナン君から聞かせて貰いました」
阿笠(コナン)「確かに仕掛けを使って火災を起こしたのは水原さんで間違いないじゃろう。しかし本当はすぐに白石さんを助け出す事ができたハズなんじゃ」
阿笠(コナン)「何しろ水原さんの仕掛けは失敗していたんじゃから」
阿笠(コナン)「高木刑事、仕掛けのシンナーの瓶はどこに?」
高木刑事「部屋の隅に落ちていましたが」
阿笠(コナン)「それこそが仕掛けがうまく作動していなかった事の証拠じゃ」
阿笠(コナン)「仕掛けがうまく作動していれば」
阿笠(コナン)「シンナーの瓶はそのままぶら下がり、やがてテグスが燃えて落下」
阿笠(コナン)「ドアのすぐ前に転がっているハズじゃ」
阿笠(コナン)「恐らくペットボトルの破裂の勢いが強すぎて、テグスの仕掛けごとシンナーの瓶が吹き飛ばされてしまったんじゃろ」
阿笠(コナン)「仕掛けがうまく作動していれば」
阿笠(コナン)「シンナーの瓶はそのままぶら下がり、やがてテグスが燃えて落下」
阿笠(コナン)「恐らくペットボトルの破裂の勢いが強すぎて、テグスの仕掛けごとシンナーの瓶が吹き飛ばされてしまったんじゃろ」
阿笠(コナン)「二人は水原さんの計画に気付いてたんじゃ。そしてその計画が失敗する可能性が高い事も」
阿笠(コナン)「だから最初の爆発が起き、停電になった後、すぐに駆け付けようとしたコナン君を引き止め、二度目の爆発が起きるのを待った」