第2期3話『死者からの電話』
Call from the Dead
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
🔷花田仁姫 Hanada Niki CV.種﨑敦美
🔷リリアン・ワインバーグ Lillian Weinberg CV.Lynn
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ KOKUYO CV.金尾哲夫
石神千空「ククク…俺は死んだことになってんだ。墓参りは欠かすんじゃねえぞ」
小川杠「大樹君見て。一度掘り起こされた跡がある」
大木大樹「ん?ホントだ!よく気が付いたな!さすがだ杠!」
小川杠「千空君たちが…私たちに何か渡すために埋めたってこと?」
小川杠「でもどうしよう…監視の人が見てるから、スコップとかで掘ったりはできないし」
花田仁姫「(毎日毎日墓参り。死んだ人間と話でもできるってのかい?)」
大木大樹「任せろ」
大木大樹「こ…これは…」
石神千空「よう」
大木大樹「千空ーーーーーーーー!!」
石神千空「超絶懐かしくてお涙が出るなあ…アホほどでけえその声もよ」
大木大樹「任せろ」
大木大樹「こ…これは…」
石神千空「よう」
大木大樹「千空ーーーーーーーー!!」
石神千空「超絶懐かしくてお涙が出るなあ…アホほどでけえその声もよ」
銀狼「この人があのウワサの?」
コハク「大樹か!」
カセキ「オホー!ついにつながっちゃったぞい!携帯ホットラインとんでもない距離で!」
大木大樹「千空!」
石神千空「ククク…あれからざっくり、1年ぶりってとこか…」
コハク「大樹か!」
カセキ「オホー!ついにつながっちゃったぞい!携帯ホットラインとんでもない距離で!」
大木大樹「千空!」
石神千空「ククク…あれからざっくり、1年ぶりってとこか…」
大木大樹「千空…俺は…千空…俺は…」
石神千空「クク…いつまで泣いてんだデカブツ。耳が腐るわ」
大木大樹「ウウ…すまん感極まりすぎてな」
小川杠「千空君」
石神千空「よう、杠」
小川杠「1年で携帯まで作っちゃったんだね。アッハハ…もうすごすぎだよ、知ってたけど」
花田仁姫「(何だい今日ずっと叫んでるね。命日とかそういうのかい?)」
石神千空「ついにつながった携帯の感動に打ち震えながら、100億時間ほど思い出話に花咲かせてえとこだがな。そう堂々とくっちゃべってもいらんねえだろ」
石神千空「用件だけ伝える。まずは1人、司軍のヤツを切り離して携帯の前に引っ張ってこい。理由なんざ何でもいい。詳細はそん時話す」
大木大樹「よしわかった!千空!お前がそう考えるのならば説明など要らん!」
コハク「1年離れていようとも、みじんも揺るがないのだな信頼が…千空と大樹たちが司相手に生き残れた理由がわかった気がする」
石神千空「司軍総攻撃のタイムリミットまでもうあんま時間がねえ。明日あたりゲンが戻ってくっからソッコーでミッション始めんぞ。ゲンたちから何かメッセージ付いてたか?」
コハク「1年離れていようとも、みじんも揺るがないのだな信頼が…千空と大樹たちが司相手に生き残れた理由がわかった気がする」
石神千空「司軍総攻撃のタイムリミットまでもうあんま時間がねえ。明日あたりゲンが戻ってくっからソッコーでミッション始めんぞ。ゲンたちから何かメッセージ付いてたか?」
クロム「だから場所がわかりゃな!戦場で真っ先に死ぬタイプだなマグマテメー!」
浅霧幻「しーっ!しーっ!」
浅霧幻「敵は羽京ちゃんっつってね」
浅霧幻「ゴイスーすぎんのよ、耳が」
クロム「じゃあヤベーじゃねえかこの茂み」
浅霧幻「ピンポーン!こんなとこ逃げたら、ずーっと枝の音バキバキで、もうね、そこに確実に撃ってくる。てか…この茂みに隠れたんじゃなくてね」
浅霧幻「しーっ!しーっ!」
浅霧幻「敵は羽京ちゃんっつってね」
浅霧幻「ゴイスーすぎんのよ、耳が」
クロム「じゃあヤベーじゃねえかこの茂み」
浅霧幻「ピンポーン!こんなとこ逃げたら、ずーっと枝の音バキバキで、もうね、そこに確実に撃ってくる。てか…この茂みに隠れたんじゃなくてね」
クロム「クッソ…せめてゲンだけでも科学王国に帰さねえと!そしたら司帝国攻略の電話作戦が始められるっつうのによ」
マグマ「ああっ!ゲンさえ帰りゃいいってんなら、いい手があんぜ?」
マグマ「まずクロム、テメーが飛び出る。そんで俺が続く!」
クロム「おおっ!そっからどうする?」
マグマ「あそこから撃ってんな?ムハハッ見つけたぜ」
マグマ「SMAAAASH!!!」
クロム「うおっ!なるほどな…じゃねえ!俺が死ぬじゃねえか!」
マグマ「ああっ!ゲンさえ帰りゃいいってんなら、いい手があんぜ?」
マグマ「まずクロム、テメーが飛び出る。そんで俺が続く!」
クロム「おおっ!そっからどうする?」
マグマ「あそこから撃ってんな?ムハハッ見つけたぜ」
マグマ「SMAAAASH!!!」
クロム「うおっ!なるほどな…じゃねえ!俺が死ぬじゃねえか!」
マグマ「んだよ!自分が死ぬからやだとか、テメーのことしか考えてねえじゃねえか。勝手な野郎だな」
クロム「どっちがだ!」
クロム「どっちがだ!」
マグマ「うああああ!」
クロム「ヤベーー!」
クロム「ヤベーー!」
浅霧幻「(煙幕で見えなくしといて、叫び声で俺が逃げる茂みの音をかき消すために…)」
マグマ「ムハハハハ!面白え。コソコソ待ってるよかずっとマシだぜ。ぬああああ!」
クロム「ヤベー!」
クロム「(おうそうだゲン!行ってくんなきゃ俺らのおとりが無駄になっからな!テメーには司軍の連中を口説いて仲間に引き込むっつうヤベーほど大事な仕事があんだ!)」
マグマ「とっとと帰り着かなかったらブチ殺すぞ!うあああああ!」
小川杠「(仲間に誘う1人目は…もう決まってる)」
大木大樹「聞いてほしい話がある」
小川杠「(監視の人さえ味方につければ、あとは根気で1人ずつ、司帝国のみんなを仲間にできるはず!)」
カセキ「オッホー!できちゃったぞい!なんか銅板のグルグル」
スイカ「レコードがすっごいスムーズにグルグル回ってるんだよ」
石神千空「手回しじゃ再生スピードぶれて歌が崩れっからな」
石神千空「(レコード再生が完璧でも、肝心のゲンがいなきゃ意味がねえ。もうすぐ杠と大樹が、携帯んとこにターゲットを連れてくる。それまでにゲンが戻らねえと、ゲームオーバー…)」
浅霧幻「ハァ…ハァ…で?千空ちゃん…俺が口説く1人目の子は誰?」
大木大樹「ニッキーさんといったか?話があるんだ。聞いてく…」
石神千空「手回しじゃ再生スピードぶれて歌が崩れっからな」
石神千空「(レコード再生が完璧でも、肝心のゲンがいなきゃ意味がねえ。もうすぐ杠と大樹が、携帯んとこにターゲットを連れてくる。それまでにゲンが戻らねえと、ゲームオーバー…)」
浅霧幻「ハァ…ハァ…で?千空ちゃん…俺が口説く1人目の子は誰?」
大木大樹「ニッキーさんといったか?話があるんだ。聞いてく…」
花田仁姫「聞かないよ!私の仕事はあんたらの監視だ」
花田仁姫「誰かと密会しないか、妙な動きはないかって見張ってるんだ!バラすなって司は言うだろうけど構やしないさ!あんたらはもう分かってんだろうからね!」
花田仁姫「だから大樹!杠!あんたたちとなれ合う気はないよ!回れ右しな!私が聞くのは“はい”の2文字か“イエス”の3文字だけ!4文字目しゃべったらぶん殴るよ!」
花田仁姫「ん?これは…」
花田仁姫「まさか電話かい?こんな世界でどうやって…」
リリアン(幻)「Hi!I'm Lilian Weinberg!」
大木大樹「詳しくない俺でもわかるぞ!歌う人だアメリカの!知ってるのかニッキー?」
花田仁姫「バカにするんじゃないよ。知ってるに決まってる」
石神千空「あーわたーしは通訳のセバスチャンでーす」
大木大樹「(セバスチャン?…ってこの声、千空じゃないか!いや、妙な話が出ても口出すなって言ってたからな)」
リリアン(幻)「Hello? I'm calling from USA」
石神千空「この電話はアメーリカからです」
リリアン(幻)「Everyone in Japan, Please listen to me!」
リリアン(幻)「Everyone in Japan, Please listen to me!」
石神千空「聞いてください日本の皆さ~ん」
リリアン(幻)「USA is back from the "STONE"!」
リリアン(幻)「USA is back from the "STONE"!」
リリアン(幻)「そう!地球に戻ったらすぐ石化しちゃって。起こしてもらったの最近なんだ」
花田仁姫「リリアン…私が…私がどれだけリリアンの歌に救われたか!こんなゴツい私の学生生活がさ、あんたに救われたんだよ!」
花田仁姫「私は…あんたにならいくらでも手を貸すよ…だけど…もし誰かがリリアン・ワインバーグを騙ってんなら…」
花田仁姫「絶対に許さない!」
浅霧幻「(あっ…うん…バイヤーだね)」
石神千空「(ガチなやつだこれ~ガチファン来ちゃったわいきなり)」
浅霧幻「前から思ってたけど、千空ちゃんって悪い意味で引き強いよね。最初に起こしたの司ちゃんだったり、準備前にいきなり雷来たり…」
花田仁姫「どうしても、声が違う気がするんだよ。本物だったら本当にすまない。本物だと確かめるために、質問に答えてほしい。でも本人ならわかるはずさ。これまでのCDの総売上枚数は?」
浅霧幻「1、ごまかす」
石神千空「4、当てる」
石神千空「即興のフェルミ推定、論理的な概算だ。宇宙船ソユーズの席が5000万ドル。つまり50億円。リリアンの財布はその倍の100億円以上として…その手の歌手はツアーでざっくり10倍稼ぐことから、印税を逆算」
石神千空「即興のフェルミ推定、論理的な概算だ。宇宙船ソユーズの席が5000万ドル。つまり50億円。リリアンの財布はその倍の100億円以上として…その手の歌手はツアーでざっくり10倍稼ぐことから、印税を逆算」
浅霧幻「オーケー十分。あとは俺の仕事だよ」
リリアン(幻)「だいぶ前に5000万枚突破の記念パーティーはやったけど、今CDはもう主力じゃないから覚えてないの。ごめんね。マネージャー起こそっか?」
花田仁姫「いや…(合ってる) じゃあ…最後にもう1つだけ…この数字言えたら信じるよ」
リリアン(幻)「だいぶ前に5000万枚突破の記念パーティーはやったけど、今CDはもう主力じゃないから覚えてないの。ごめんね。マネージャー起こそっか?」
花田仁姫「いや…(合ってる) じゃあ…最後にもう1つだけ…この数字言えたら信じるよ」
浅霧幻「いけるでしょこれ千空ちゃん!お堅い数字クイズなら、その計算ドンのフェルミ何とかで…」
花田仁姫「スリーサイズは!」
石神千空「88…65…85!」
花田仁姫「プロフィールではもっとずっと細いよ」
石神千空「(知らねえよんなことは!そりゃファンにはサバ読んでんだろプロだから!)」
浅霧幻「…んとね、今のはリアルな数字」
花田仁姫「そうファンにはリアルな数字を言わないさ…リリアンなら…こんな世界でだってプロだから。ファンのためにファンタジーを投げ捨てないよ。あんたはリリアン・ワインバーグじゃない!」
浅霧幻「(ズイマーすぎるねえ。イチかバチか歌流す?いやでもガチファンが俺の声と本物続けて聞いたら、それこそ違いがバレちゃうし…このままトークでごまかす?それとも…)」
石神千空「レコードいくぞ。ぜんまいで音質も上がってんだ。ハッタリより科学に賭ける」
大木大樹「おん…」
小川杠「がく!?」
花田仁姫「ああ…本物だよ…この歌だけは…聞き間違えるはずがない…マネなんかできっこない!」
花田仁姫「リリアンはもうこの世にいない…そうなんだね…」
石神千空「ああ…そうだ」
花田仁姫「でも、あんたが復活させてくれた…この歌の中だけではずっと生きてる」
花田仁姫「これは科学の質問だよ。あんたの力なら、他のリリアンの曲も復活させられるのかい?」
浅霧幻「って…イエス!千空ちゃんそこはイエス!」
石神千空「ああ…そうだ」
花田仁姫「でも、あんたが復活させてくれた…この歌の中だけではずっと生きてる」
花田仁姫「これは科学の質問だよ。あんたの力なら、他のリリアンの曲も復活させられるのかい?」
浅霧幻「って…イエス!千空ちゃんそこはイエス!」
石神千空「いや無理だな」
浅霧幻「だああっ!」
石神千空「ボロい録音媒体どもなんざ、100億%ちりに返ってるわ」
石神千空「テメーに約束してやれんのは1つだけだ。この最後の歌だけは俺が必ず守ってやる。科学の力で」
花田仁姫「あんたも不器用だね。すぐにわかるよ。科学にだけはウソをつかない。信じるものがあんだね。フッ…ちょっとホレそうだよ」
浅霧幻「だああっ!」
石神千空「ボロい録音媒体どもなんざ、100億%ちりに返ってるわ」
石神千空「テメーに約束してやれんのは1つだけだ。この最後の歌だけは俺が必ず守ってやる。科学の力で」
花田仁姫「あんたも不器用だね。すぐにわかるよ。科学にだけはウソをつかない。信じるものがあんだね。フッ…ちょっとホレそうだよ」