第2期5話『Steam Gorilla』
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷獅子王司 Shishio Tsukasa CV.中村悠一
🔷氷月 HYOGA CV.石田彰
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ KOKUYO CV.金尾哲夫
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
石神千空「おらどけどけ!ブッ飛ばされっぞ!」
浅霧幻「ジーマーで大ケガするからみんな離れて!」
マグマ「ムハハハハ!なにが大ケガだ。こんなただ走ってるだけのケダモン、この俺のナンバー1パワーに勝てるわけもねえだろが」
マグマ「んだよ、こんなもん…」
マグマ「あああああ!」
石神千空「バカかテメーは。人力で蒸気機関が止まるわけねえだろが」
コハク「これで皆でクロムを助けに行けるのだな?」
石神千空「エンジンさえできりゃ、自動車完成は目前」
石神千空「科学の怪力モンスター、スチームゴリラ号だ」
石神千空「さぁて、アホほど世話になったこの村ともしばらくお別れだ。なんつう感動のお涙垂れ流してる暇もねえぞ」
石神千空「エンジンさえできりゃ、自動車完成は目前」
石神千空「科学の怪力モンスター、スチームゴリラ号だ」
石神千空「さぁて、アホほど世話になったこの村ともしばらくお別れだ。なんつう感動のお涙垂れ流してる暇もねえぞ」
浅霧幻「ガガガタガタすぎて…わわわれちゃうよ。バイヤーでしょこれ荷物がさあ!バババイヤ~~!」
浅霧幻「ん?竹?」
浅霧幻「これって…」
石神千空「ああ、NASA開発の惑星探査用エアレスタイヤな。それの竹編み版だ」
浅霧幻「いやそんな“あの有名な!ご存じの!”みたく言われてもまるで知らないけどね」
カセキ「オホー!完成しちゃったぞい!スチームゴリラ号!」
スイカ「カセキのじいちゃんがすごく悲しそうなんだよ」
カセキ「オ~ホホホ…これで早いとこ助けに行ってあげないと、捕まってるクロムが不憫でのう」
カセキ「自動車なんてこーんなワクワクしちゃう物作ってるこの場にいないクロムが、もうかわいそうすぎてのう」
石神千空「ああ、あわれすぎて全米が泣くな~このスチームゴリラ号全力で見せつけにいかねえとな~」
クロム「へくしっ!」
コクヨウ「いつでも出立できるぞ!クロム救出へ全軍出撃だ!」
石神千空「おーし、科学道具と歩くのトロくて邪魔くせえジジババだけ乗り込め」
なとり「千空、やはり私たちは行けないよ」
なとり「よく考えてみたのだよ。いくら科学の荷物が多くても何往復もする手はあった。では千空が自動車とやらを作ったのはなぜか。私たち長距離移動に耐えられない者のためだ。もう分かっているのだよ千空」
石神千空「関係ねえよそんなもん…ただ科学工作が面白えからに決まってんだろが…」
あるみ「私らだけ石神村に残るよ。これからみんなで戦うってのに足手まといになりたくないもの」
カセキ「自動車なんてこーんなワクワクしちゃう物作ってるこの場にいないクロムが、もうかわいそうすぎてのう」
石神千空「ああ、あわれすぎて全米が泣くな~このスチームゴリラ号全力で見せつけにいかねえとな~」
クロム「へくしっ!」
コクヨウ「いつでも出立できるぞ!クロム救出へ全軍出撃だ!」
石神千空「おーし、科学道具と歩くのトロくて邪魔くせえジジババだけ乗り込め」
なとり「千空、やはり私たちは行けないよ」
なとり「よく考えてみたのだよ。いくら科学の荷物が多くても何往復もする手はあった。では千空が自動車とやらを作ったのはなぜか。私たち長距離移動に耐えられない者のためだ。もう分かっているのだよ千空」
石神千空「関係ねえよそんなもん…ただ科学工作が面白えからに決まってんだろが…」
あるみ「私らだけ石神村に残るよ。これからみんなで戦うってのに足手まといになりたくないもの」
なとり「その分科学道具も多く運べるじゃないか」
ルリ「しかし、それは危険です」
コハク「ああ、司軍の後詰めに襲われたらどうするのだ」
金狼「否応なしに全滅だぞ」
コハク「ああ、司軍の後詰めに襲われたらどうするのだ」
金狼「否応なしに全滅だぞ」
コクヨウ「皆で一緒に行かねば」
スイカ「残っちゃダメなんだよ」
カセキ「オッホホ!めっちゃ順調じゃないのスチームゴリラ号」
石神千空「まあ平地はな」
浅霧幻「俺何往復もしてルート見てっから、ちょっと遠回りだけど、なるべく平坦な道行ってんだよね。でも…」
浅霧幻「そうは言っても…ねえ」
金狼「上り坂だと止まるのか」
コハク「皆で押すしかない!」
カセキ「首振りエンジンは仕組みがね、勢いつけないと回んないからのう」
石神千空「複動式ってダブル蒸気ならもっとパワーみ出たがな…時間節約が裏目に出たか」
石神千空「(あっ!もっとパワー)」
石神千空「まあ平地はな」
浅霧幻「俺何往復もしてルート見てっから、ちょっと遠回りだけど、なるべく平坦な道行ってんだよね。でも…」
浅霧幻「そうは言っても…ねえ」
金狼「上り坂だと止まるのか」
コハク「皆で押すしかない!」
カセキ「首振りエンジンは仕組みがね、勢いつけないと回んないからのう」
石神千空「複動式ってダブル蒸気ならもっとパワーみ出たがな…時間節約が裏目に出たか」
石神千空「(あっ!もっとパワー)」
石神千空「生産設備は下だ。大量の木で少しでも煙をごまかす」
スイカ「(今こそ!名探偵スイカがお役に立てるときなんだよ!)」
クロム「ヒヒッ」
クロム「ヤベーーっ!」
クロム「暇すぎんだろ!こんな洞穴と竹の牢に閉じ込めやがってー!」
スイカ「(今こそ!名探偵スイカがお役に立てるときなんだよ!)」
クロム「ヒヒッ」
クロム「ヤベーーっ!」
クロム「暇すぎんだろ!こんな洞穴と竹の牢に閉じ込めやがってー!」
マグマ「ムハハハ!正面から突っ込んで全員ブチ殺しゃいいだろうが」
銀狼「一番ダメでしょそれ」
石神千空「ククク…ブチ殺すのはアレだがな~今回に限っちゃ正面突破は悪くねえ」
銀狼「しょしょ…正面突破って!僕じゃない人がやるならいいけど?そんなめちゃくちゃな…」
石神千空「力ずくで竹の牢ごとブチ破るぞ。こっちには頼もしいメカがいんだろが」
石神千空「科学の怪力スチームゴリラ号を超絶改造パワーアップで戦車にする!」
銀狼「一番ダメでしょそれ」
石神千空「ククク…ブチ殺すのはアレだがな~今回に限っちゃ正面突破は悪くねえ」
銀狼「しょしょ…正面突破って!僕じゃない人がやるならいいけど?そんなめちゃくちゃな…」
石神千空「力ずくで竹の牢ごとブチ破るぞ。こっちには頼もしいメカがいんだろが」
石神千空「科学の怪力スチームゴリラ号を超絶改造パワーアップで戦車にする!」
石神千空「紙」
浅霧幻「ええ~~~~っ!!」
ルリ「本当にどんな草でもよいのですか?」
石神千空「ああ、大抵はな。この大量の草を水酸化ナトリウムで煮込んでほぐす」
メカ千空「俺の名はメカ千空!家で作ってみるなら、重曹や漂白剤で煮るといいぞ」
石神千空「で、その煮込んだドロドロを洗って」
石神千空「潰して」
石神千空「乾かす」
浅霧幻「おお!それっぽい!紙ってこんな簡単にできんのね!」
石神千空「設計図描きとかがはかどるな」
カセキ「今まで皮に描いていっぱい無駄にしちゃってたからの」
浅霧幻「もしかしてそれって…ただの障子的なアレじゃあ…」
石神千空「正解100億点な」
石神千空「最後にアイロンであっためりゃ…」
石神千空「紙の盾の完成だ。さぁて、あとはこの紙の盾を周り中にベタベタ貼り付けて、スチームゴリラ号を戦車にする」
金狼「千空、貴様は知らないのだろうが…」
金狼「槍使いの一突きは木の盾をも貫く。その軽い紙の盾とやらで司軍の武器を防げるとはさすがに思えんぞ」
石神千空「お~ならちょうどいいテストじゃねえかククク…勝負してみっか?」
金狼「危険だ千空。俺には…」
石神千空「全力で突かなきゃテストになんねえだろうが。それがルールだ。“ルールはルールだ”だろ?テメーはよ」
金狼「わかった。ならば一切手は抜かない」
浅霧幻「さっき紙に塗ってたの、ただののりとかじゃないでしょ」
石神千空「ククク…大正解100億万点だ」
石神千空「塗ったのは固まる前のプラスチックだ。紙のしなやかさにプラスチックの硬さを混ぜりゃ」
石神千空「カーボン樹脂の爆誕だ」
浅霧幻「カーボン?聞いたことあるようなないような」
石神千空「アホほど軽いくせにアホほど硬え」
石神千空「F1の車体やロケットにも使われてる。機動力SSで防御力SSの究極素材だ」
銀狼「おわあっ!スチームゴリラ号が…」
カセキ「めちゃんこパワーアップしたじゃないの!」
スイカ「すっごい強そうになってきたんだよ!」
石神千空「ダブル蒸気にして、クソでけえ前輪駆動にキャタピラもどき付けたからな」
クロム「(俺の捕まってる場所、スイカがみんなに伝えてくれたとは思うけどよ)」
「ションベン…」
「おいバカ!そっちは行くな!」
クロム「(ヤベー!これって…)」
氷月「罠?」
獅子王司「石炭は簡単に手に入るんだ。質を問わなければね」
獅子王司「うん、つまり火薬の次に警戒すべき科学は…蒸気機関の車両による突撃だ」
氷月「蒸気機関?このストーンワールドでですか?」
獅子王司「遅かれ早かれたどり着くさ…千空ならね」
氷月「あえてあんなにも見つかりやすい車両で突撃可能な場所に幽閉したのは…なるほど…クロム君はまき餌」
獅子王司「フフッ…千空は冷徹に見せて…その実、友を見捨てはしない。彼の致命的な弱点はそこなんだ」
石神千空「ダブル蒸気にして、クソでけえ前輪駆動にキャタピラもどき付けたからな」
クロム「(俺の捕まってる場所、スイカがみんなに伝えてくれたとは思うけどよ)」
「ションベン…」
「おいバカ!そっちは行くな!」
クロム「(ヤベー!これって…)」
氷月「罠?」
獅子王司「石炭は簡単に手に入るんだ。質を問わなければね」
獅子王司「うん、つまり火薬の次に警戒すべき科学は…蒸気機関の車両による突撃だ」
氷月「蒸気機関?このストーンワールドでですか?」
獅子王司「遅かれ早かれたどり着くさ…千空ならね」
氷月「あえてあんなにも見つかりやすい車両で突撃可能な場所に幽閉したのは…なるほど…クロム君はまき餌」
獅子王司「フフッ…千空は冷徹に見せて…その実、友を見捨てはしない。彼の致命的な弱点はそこなんだ」
銀狼「そしたら、僕らもう戦わなくても済むんじゃないの?」
石神千空「ククク…牢に体当たりクラッシュのあともまともに動いてりゃな。基本クロム救出用の使い捨てだ」
石神千空「一発勝負のビックリドッキリメカなんだよ。手の内バレて車両特攻対策されても終わりだしな」
「ワーハッハッハッハ!そこもあそこも、全部特攻に備えたトラップだ」
「ハハハハ!んじゃバカが人質助けに来てもいいように全滅だな!」
クロム「(ダメだ!罠だ千空!俺を助けに来てくれちゃ…千空たちに知らせねえと!誰か…ヤベー…何言ってんだ俺は…俺を助けに来てくれる?誰か?パパママ助けてのガキかよ。違うだろ!俺が助けるんだろうが。千空たちをよ)」
「ハハハハ!んじゃバカが人質助けに来てもいいように全滅だな!」
クロム「(ダメだ!罠だ千空!俺を助けに来てくれちゃ…千空たちに知らせねえと!誰か…ヤベー…何言ってんだ俺は…俺を助けに来てくれる?誰か?パパママ助けてのガキかよ。違うだろ!俺が助けるんだろうが。千空たちをよ)」
浅霧幻「でも使い捨てはもったいないねえ。時間かけて砲台でも付けたら、それこそ奇跡の洞窟の制圧にでも使えるじゃない」
石神千空「“たら・もし”の話すんじゃねえ。時間の無駄だ」
クロム「(脱獄してやるぜ!自力で科学の力で!そうだ俺は科学使いクロム!)」
石神千空「“たら・もし”の話すんじゃねえ。時間の無駄だ」
クロム「(脱獄してやるぜ!自力で科学の力で!そうだ俺は科学使いクロム!)」