第21話『スパルタ工作クラブ』
Spartan Crafts Clubs
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷コクヨウ KOKUYO CV.金尾哲夫
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
コハク「こ…これは一体?」
石神千空「水力発電機だ」
金狼「水力?」
銀狼「発電?」
浅霧幻「ゴイスーすぎでしょこれ…千空ちゃん」
石神千空「ククク…お褒めの言葉なら、このクッソゴツい水車を作ったクロム&カセキのジジイにくれてやれ」
石神千空「つっても完成じゃねえぞ。まだ肝心の電気がダラダラ垂れ流しっぱじゃねえか」
石神千空「電気を貯めこむハコを作る」
銀狼「あのグルグルパワーって貯められるの!?」
石神千空「まぁちーっと作んの面倒だがな…ククク…ぶっ倒れてる場合じゃねーぞ!こっからケータイ完成までの道のりは難易度超絶アップの工作がアホほどあるからな」
金狼「水力?」
銀狼「発電?」
浅霧幻「ゴイスーすぎでしょこれ…千空ちゃん」
石神千空「ククク…お褒めの言葉なら、このクッソゴツい水車を作ったクロム&カセキのジジイにくれてやれ」
石神千空「つっても完成じゃねえぞ。まだ肝心の電気がダラダラ垂れ流しっぱじゃねえか」
石神千空「電気を貯めこむハコを作る」
銀狼「あのグルグルパワーって貯められるの!?」
石神千空「まぁちーっと作んの面倒だがな…ククク…ぶっ倒れてる場合じゃねーぞ!こっからケータイ完成までの道のりは難易度超絶アップの工作がアホほどあるからな」
石神千空「スパルタ工作クラブの始まりだ。唆るぜこれは」
浅霧幻「リューさん?ああ硫酸ね」
石神千空「ここに電気流しゃ勝手に貯まってく。ククク…思ったよか簡単だろ」
クロム「簡単じゃねえよ。結構キチーぞ」
石神千空「これをあと5台作って全部繋げる」
カセキ「オホ~!ワシら工作組ってば、ちょっとこれ頑張りすぎじゃないのこの間から」
銀狼「ホントにこんな小っちゃいいれものに貯まってんの?円盤のグルグルパワー…」
石神千空「ここに電気流しゃ勝手に貯まってく。ククク…思ったよか簡単だろ」
クロム「簡単じゃねえよ。結構キチーぞ」
石神千空「これをあと5台作って全部繋げる」
カセキ「オホ~!ワシら工作組ってば、ちょっとこれ頑張りすぎじゃないのこの間から」
銀狼「ホントにこんな小っちゃいいれものに貯まってんの?円盤のグルグルパワー…」
銀狼「ぎゃああああああ!」
銀狼「あの超必死に金狼と回すグルグル!やんなくていいってことぉ!?」
石神千空「ああ、一生な、言ったじゃねえか、動力の時代だってよ」
銀狼「動力ばんざぁあい!」
コクヨウ「サボリ魔銀狼はともかく超勤勉な金狼まで感動しとる」
スイカ「きっとあのグルグル、ホントに大変だったんだよ…」
石神千空「楽するためじゃねえぞ!他にマンパワー回せるっつう話だ」
石神千空「おら休んでる場合じゃねえぞテメーら」
クロム「スパルタすぎんだろ…」
スイカ「力セキじいちゃん死んじゃうんだよ…」
銀狼「あの超必死に金狼と回すグルグル!やんなくていいってことぉ!?」
石神千空「ああ、一生な、言ったじゃねえか、動力の時代だってよ」
銀狼「動力ばんざぁあい!」
コクヨウ「サボリ魔銀狼はともかく超勤勉な金狼まで感動しとる」
スイカ「きっとあのグルグル、ホントに大変だったんだよ…」
石神千空「楽するためじゃねえぞ!他にマンパワー回せるっつう話だ」
石神千空「おら休んでる場合じゃねえぞテメーら」
クロム「スパルタすぎんだろ…」
スイカ「力セキじいちゃん死んじゃうんだよ…」
石神千空「水車の死ぬほど大事な使い道がもういっちょあんだよ。ククク…楽しいギア工作だ。水車の回転があら不思議…」
石神千空「ガーン!」
石神千空「クッソまた割れた…設計図から写し直しだ」
クロム「円の半分にだけつけたギザギザが上下交互に引っかかって、ただの回転が往復の動きにすり変わんのか…良くできすぎだろ人類の考えたカラクリ!これはヤベー!」
カセキ「工作がもうめっちゃワクワクしちゃって腹立たしいのう。ほれ!こまい細工は職人に任せんかい!」
銀狼「こ…これは!?」
クロム「火ィ燃やしまくるフーフー装置も!」
クロム「レベル1!」
クロム「レベル2!」
クロム「ついにレベル3だぜ!」
ガンエン「ラーメン代とかいってやらされてたあの一番大変な仕事」
浅霧幻「地獄の製鉄がついに機械化!」
ガンエン「動力ばんじゃぁあい!」
石神千空「だから楽するためじゃねえっつってんだろ!」
コクヨウ「非戦闘員は冬備えに集中できるな」
コクヨウ「何もかもが初めて見る。ほう!これはビン詰めというのか」
浅霧幻「缶詰めのご先祖ね」
石神千空「ガーン!」
石神千空「クッソまた割れた…設計図から写し直しだ」
クロム「円の半分にだけつけたギザギザが上下交互に引っかかって、ただの回転が往復の動きにすり変わんのか…良くできすぎだろ人類の考えたカラクリ!これはヤベー!」
カセキ「工作がもうめっちゃワクワクしちゃって腹立たしいのう。ほれ!こまい細工は職人に任せんかい!」
銀狼「こ…これは!?」
クロム「火ィ燃やしまくるフーフー装置も!」
クロム「レベル1!」
クロム「レベル2!」
クロム「ついにレベル3だぜ!」
ガンエン「ラーメン代とかいってやらされてたあの一番大変な仕事」
浅霧幻「地獄の製鉄がついに機械化!」
ガンエン「動力ばんじゃぁあい!」
石神千空「だから楽するためじゃねえっつってんだろ!」
コクヨウ「非戦闘員は冬備えに集中できるな」
浅霧幻「缶詰めのご先祖ね」
ガンエン「冬備えで肉とっとけるとか天国だよ」
浅霧幻「スパルタ工作クラブは今度は何作ってんの?」
石神千空「電球」
浅霧幻「(う…うん…十分ゴイスーなんだけど、だいぶ慣れて驚かなくなってきた)」
石神千空「灯り点くとニ千度とかになって繋いだ金の配線が溶けちまうからな。ガラスを極小接着剤代わりに使って補強するしかねえ」
カセキ「さすがのワシでもこますぎて手こずっちゃうわい」
浅霧幻「スパルタ工作クラブは今度は何作ってんの?」
石神千空「電球」
浅霧幻「(う…うん…十分ゴイスーなんだけど、だいぶ慣れて驚かなくなってきた)」
石神千空「灯り点くとニ千度とかになって繋いだ金の配線が溶けちまうからな。ガラスを極小接着剤代わりに使って補強するしかねえ」
カセキ「さすがのワシでもこますぎて手こずっちゃうわい」
カセキ「おっ!」
クロム「うわっ!」
クロム「ヤベー!これはムズい!」
石神千空「ククク…なんだもう心折れてやがんのか?」
カセキ「ん?全然。体はとっくにくたばっとるがの」
石神千空「さすが職人。頼もしいじゃねえか」
カセキ「まったく…60年この村でノ~ンビリやってきたのに…千空、主が来てからっちゅうもの…桁違いに大変になっちゃって…そして桁違いに楽しいわい。村の連中も一部を除いてみんなそう思っとるんじゃないかの~」
クロム「ヤベー!これはムズい!」
石神千空「ククク…なんだもう心折れてやがんのか?」
カセキ「ん?全然。体はとっくにくたばっとるがの」
石神千空「さすが職人。頼もしいじゃねえか」
カセキ「まったく…60年この村でノ~ンビリやってきたのに…千空、主が来てからっちゅうもの…桁違いに大変になっちゃって…そして桁違いに楽しいわい。村の連中も一部を除いてみんなそう思っとるんじゃないかの~」
クロム「フーフー装置でガンガン空気を送る。水車で作った奴だろ?」
石神千空「じゃあ逆に燃やさねえためには?」
クロム「はっ!空気を…なくす?」
石神千空「超絶重い水銀の重量を利用して落ちるときに電球の中の空気を巻き込んで真空にしていく」
石神千空「どんだけ熱くなろうがな」
石神千空「周りに空気がなきゃ火は点かねえ」
石神千空「じゃあ逆に燃やさねえためには?」
クロム「はっ!空気を…なくす?」
石神千空「どんだけ熱くなろうがな」
石神千空「周りに空気がなきゃ火は点かねえ」
石神千空「ソッコー燃え尽きたりしねえで長持ちするっつうわけだ」
クロム「ヤベー雪だ!テスト中止か?」
石神千空「いや、できれば今日がいい」
石神千空「よし、じゃあ点けっぞ」
浅霧幻「イルミネーション…なんか一気に戻ったみたいだね…現代に」
カセキ「ここまで2ヶ月。オホーけっこうかかっちゃったのう」
石神千空「いやまあ予定通りだ」
浅霧幻「あぁ!もしかして今日って…」
浅霧幻「クリスマスか!」
石神千空「あぁ…そういやそうだな」
石神千空「偶然にもな」
浅霧幻「ウッソ」
浅霧幻「イルミネーション…なんか一気に戻ったみたいだね…現代に」
カセキ「ここまで2ヶ月。オホーけっこうかかっちゃったのう」
石神千空「いやまあ予定通りだ」
浅霧幻「クリスマスか!」
石神千空「あぁ…そういやそうだな」
石神千空「偶然にもな」
浅霧幻「ウッソ」
石神千空「あー、バッテリーと電球さえありゃその100億倍は漁れるな」
クロム「洞窟の奥とか面白え石だらけに決まってんじゃねえか!おう行くぜ科学発掘隊!ヤベー鉱石素材のお宝ゲットによ!おう千空、科学じゃまだまだ勝てねえがな、探索なら俺のが何百億倍も上手だぜ!」
石神千空「だろうな。年季が違う」石神千空「あぁ、足りねえ素材は…」
石神千空「ねえ!」
クロム「ねえのかよ!」
石神千空「もう一式揃ってるわー」
石神千空「ここまで俺らがさんざガンバったミッションでな」
石神千空「ククク…まあ銅とかモリモリ欲しいっちゃ欲しいがな。次の鬼レベル工作でどんだけ浪費してもおかしくねえ」
クロム「おうそれだそれ!」
クロム「まかせろぉお!」
石神千空「とっとと戻れよ!来週の年越しくらいまでにはな!」
カセキ「んで?鬼レベル工作って何?クロムが戻るまでに完成させてびっくりさせちゃいたいのう」
石神千空「電球のレベルアップ版だな」
カセキ「オホー!電球でもう鬼難易度だったのにワクワクしちゃうじゃないの」
石神千空「コンピューターの卵を作る。電子のギア、真空管だ」
クロム「ねえのかよ!」
石神千空「もう一式揃ってるわー」
石神千空「ここまで俺らがさんざガンバったミッションでな」
石神千空「ククク…まあ銅とかモリモリ欲しいっちゃ欲しいがな。次の鬼レベル工作でどんだけ浪費してもおかしくねえ」
クロム「おうそれだそれ!」
石神千空「とっとと戻れよ!来週の年越しくらいまでにはな!」
カセキ「んで?鬼レベル工作って何?クロムが戻るまでに完成させてびっくりさせちゃいたいのう」
石神千空「電球のレベルアップ版だな」
カセキ「オホー!電球でもう鬼難易度だったのにワクワクしちゃうじゃないの」
石神千空「コンピューターの卵を作る。電子のギア、真空管だ」
浅霧幻「真空管ね~」
浅霧幻「ついに何だかわからないもん登場しちゃった。いや知ってるよ?名前は知ってるけど…実際それが何なのって言われるとね…」
石神千空「高熱で電子をブチ飛ばして、電流の向きを揃えたりパワーアップしたりする。まぁ電気の世界のギアだって思っときゃいい。ケータイの心臓部だ」
浅霧幻「ついに何だかわからないもん登場しちゃった。いや知ってるよ?名前は知ってるけど…実際それが何なのって言われるとね…」
石神千空「高熱で電子をブチ飛ばして、電流の向きを揃えたりパワーアップしたりする。まぁ電気の世界のギアだって思っときゃいい。ケータイの心臓部だ」
カセキ「ふう…大変だけどこれ、電球とほとんど作り方一緒じゃないの」
石神千空「ああ、ただ真空管っつうくらいだから、真空…つまり空気を完璧に無くさなきゃなんねえ」
石神千空「だからフィラメントの熱くなるとこにリンを乗せた。熱で燃えりゃ周りの酸素を吸いこんで…」
カセキ「オホー!なんもしとらんよワシ」
スイカ「根本からヒビ割れちゃったんだよ?」
石神千空「あ…配線の膨張か…ガラスに刺してある金属線がリン燃やした熱でちーっとだけ膨張する。その数ミクロンの変化でガラスが割れるた」
浅霧幻「そんな精密な世界の話なの?これ…じゃあどうすんの?ジーマーで…」
カセキ「相変わらずワシら1発じゃ上手くいかんのう」
石神千空「ククク…ひたすらトライ&エラーだ。その繰り返しじゃねえか。いつでもよ」
カセキ「相変わらずワシら1発じゃ上手くいかんのう」
クロム「おう今戻ったぜ!どうだ!銅だ!」
千空・カセキ「あ?」
クロム「いや…ダジャレじゃねえぞ」
石神千空「ちょうどいいとこに来たな銅!」
クロム「あっ!」
浅霧幻「銅の…チューブ?」
石神千空「チューブ型なら膨張しても中に膨らむだけで周りのガラスは割れねえ」
カセキ「これでようやく!いや~苦労しちゃったわい!真空管」
クロム「ヤベー…竹の熱線がソッコーで燃え尽きた…」
石神千空「あぁ…クッソ…竹のフィラメントじゃ真空管には根本的にもたねえんだ」
クロム「何がいる?もっと強い材料がいるなら採ってくんぜ!」
石神千空「いいや…無えんだよ。この時代じゃそんなもんは」
クロム「色んな洞窟で手当たり次第ゲットしてきた鉱石だ!なんとかこん中からよ、熱線に使える強ぇー素材探してやるぜ!」
銀狼「この石は?なんかすごい黒くってこんなに軽いよー!」
石神千空「タヌキの糞だ」
銀狼「糞!」
石神千空「(ククク…詰みか…ここまで来てよ…)」
千空・カセキ「あ?」
クロム「いや…ダジャレじゃねえぞ」
石神千空「ちょうどいいとこに来たな銅!」
クロム「あっ!」
浅霧幻「銅の…チューブ?」
石神千空「チューブ型なら膨張しても中に膨らむだけで周りのガラスは割れねえ」
カセキ「これでようやく!いや~苦労しちゃったわい!真空管」
クロム「ヤベー…竹の熱線がソッコーで燃え尽きた…」
石神千空「あぁ…クッソ…竹のフィラメントじゃ真空管には根本的にもたねえんだ」
クロム「何がいる?もっと強い材料がいるなら採ってくんぜ!」
石神千空「いいや…無えんだよ。この時代じゃそんなもんは」
クロム「色んな洞窟で手当たり次第ゲットしてきた鉱石だ!なんとかこん中からよ、熱線に使える強ぇー素材探してやるぜ!」
銀狼「この石は?なんかすごい黒くってこんなに軽いよー!」
石神千空「タヌキの糞だ」
銀狼「糞!」
石神千空「(ククク…詰みか…ここまで来てよ…)」
スイカ「(スイカは千空みたいに石博士じゃないけど、森や山で遊んでるから、石ならいっぱい見てるんだよ。役に立つかもしれない珍しい石見つけて、お役に立ちたいんだよ)」
石神千空「(ケータイが詰みなら詰みで、凹んでるほどヒマ人じゃねえ。何か考えろ…別の手を)」
浅霧幻「千空ちゃーん、起きよっか!」
浅霧幻「今日新年だよ。初日の出、みんなで拝まなきゃ」
浅霧幻「気分一新切替大事。そういうの、俺の仕事でしょ」
石神千空「めんどくせえなメンタリストは」
スイカ「あっ!こ…これは…なんで光ってるんだよ」
石神千空「灰重石っつってな…紫外線が当たると蒼く光る」
石神千空「灰重石っつってな…紫外線が当たると蒼く光る」