第24話『声は無限の彼方へ』
Voices Over Infinite Distance
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷獅子王司 Shishio Tsukasa CV.中村悠一
🔷氷月 HYOGA CV.石田彰
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷ルリ RURI CV.上田麗奈
🔷石神百夜 Ishigami Byakuya CV.藤原啓治
🔷シャミール Shamil Volkov CV.森久保祥太郎
🔷リリアン Lillian Weinberg CV.Lynn
🔷ヤコフ Yakov Nikitin CV.山本兼平
🔷ダリヤ Darya Nikitina CV.田中理恵
🔷コニー Connie Lee CV. 金元寿子
スイカ「不思議なんだよ」
コハク「うむ、ところで声が大空を舞うのはいいが、それをキャッチするのはどうやるんだ?」
石神千空「いっけね!もう1台必要だったわ」
浅霧幻「てか敢えて黙ってたでしょそれ。最初から2台って言うとみんな作ってて心折れるから」
石神白夜「てへ」
石神千空「ケータイ電話で話すには、もう1台ないとだがな…コード伸ばしまくりゃ電話としては通じるはずだ」
クロム「おう、こっから喋れば、ルリんとこに聞こえるんだな?」
銀狼「クロム、ついに完成した電話に乗せる大事な第一声は、もう決めたのかな?」
クロム「ん?」
銀狼「向こうでルリちゃんが聞いてるよ!ほら、クロムのホントの想い。言うチャンスなんじゃないの?今!ココなんじゃないの~?」
銀狼「通話スイッチ!」
スイカ「オンなんだよ!」
クロム「ルリ!見たかルリヤベーだろ!科学はよ!」
「おおおーーー!」
クロム「なんだよテメーらはさっきから…」
ジャスパー「驚いた!間違いなくクロムの声だ!」
マグマ「わけわかんねえ。なんでこんな小せえのが喋んだよ」
ルリ「まるでスピーカーですね!」
石神千空「まるでっつうかもろスピーカーだ。マイクとスピーカーは音と電気を変換するだけで同じもんに…」
石神千空「ルリ…テメー今なんつった?まるでスピーカー?」
石神千空「いっけね!もう1台必要だったわ」
浅霧幻「てか敢えて黙ってたでしょそれ。最初から2台って言うとみんな作ってて心折れるから」
石神白夜「てへ」
石神千空「ケータイ電話で話すには、もう1台ないとだがな…コード伸ばしまくりゃ電話としては通じるはずだ」
クロム「おう、こっから喋れば、ルリんとこに聞こえるんだな?」
銀狼「クロム、ついに完成した電話に乗せる大事な第一声は、もう決めたのかな?」
クロム「ん?」
銀狼「向こうでルリちゃんが聞いてるよ!ほら、クロムのホントの想い。言うチャンスなんじゃないの?今!ココなんじゃないの~?」
銀狼「通話スイッチ!」
スイカ「オンなんだよ!」
クロム「ルリ!見たかルリヤベーだろ!科学はよ!」
「おおおーーー!」
クロム「なんだよテメーらはさっきから…」
ジャスパー「驚いた!間違いなくクロムの声だ!」
マグマ「わけわかんねえ。なんでこんな小せえのが喋んだよ」
ルリ「まるでスピーカーですね!」
石神千空「まるでっつうかもろスピーカーだ。マイクとスピーカーは音と電気を変換するだけで同じもんに…」
石神千空「ルリ…テメー今なんつった?まるでスピーカー?」
子供「えースピーカー?」
子供「じゃあこなれって蜂なの?」
子供「蜂なんだって!蜂なんだって!」
浅霧幻「えっ…スピーカーが…蜂?」
ルリ「いえ、あの、スピーカーって蜂の種類の名前では?」
石神白夜「どうしてそうなった」
ルリ「それは百物語で…」
浅霧幻「そう伝わってんの?」
子供「じゃあこなれって蜂なの?」
子供「蜂なんだって!蜂なんだって!」
浅霧幻「えっ…スピーカーが…蜂?」
ルリ「いえ、あの、スピーカーって蜂の種類の名前では?」
石神白夜「どうしてそうなった」
ルリ「それは百物語で…」
浅霧幻「そう伝わってんの?」
ルリ「はい!百物語、其之14なんですが」
ルリ「スピーカーという、おしゃべりが大好きな蜂がいて」
ルリ「墓石に針を刺すと」
ルリ「死者の声をしゃべることができたらしいのです」
石神千空「スピーカー…墓石に針…死者の声…物語が何の知識継承にもなってねえ。存在意義が意味不明だ」
浅霧幻「怪しいね、ジーマーで…スピーカーなんて単語使って現代人にだけ何か伝えようとしてる」
浅霧幻「しかも物語其之14だってさ、1と4、いし、千空ちゃんの誕生日じゃない」
石神千空「あの親父の墓標…墓地だ!」
石神千空「ククク…ソッコーで気づくべきだったぜ。小賢しいんだよあの親父は。創始者の墓石だけ運んだ?よくよく考えりゃ意味不明度100億%じゃねえか」
石神千空「これは墓石なんかじゃねえ。コンクリでガチガチに固めまくった、タイムカプセルだ!」
石神千空「銀色なのはアルミホイルでガードされてるからだ」
石神千空「塩酸で洗えば…」
ルリ「スピーカーという、おしゃべりが大好きな蜂がいて」
ルリ「墓石に針を刺すと」
ルリ「死者の声をしゃべることができたらしいのです」
石神千空「スピーカー…墓石に針…死者の声…物語が何の知識継承にもなってねえ。存在意義が意味不明だ」
浅霧幻「怪しいね、ジーマーで…スピーカーなんて単語使って現代人にだけ何か伝えようとしてる」
浅霧幻「しかも物語其之14だってさ、1と4、いし、千空ちゃんの誕生日じゃない」
石神千空「あの親父の墓標…墓地だ!」
石神千空「ククク…ソッコーで気づくべきだったぜ。小賢しいんだよあの親父は。創始者の墓石だけ運んだ?よくよく考えりゃ意味不明度100億%じゃねえか」
石神千空「銀色なのはアルミホイルでガードされてるからだ」
石神千空「塩酸で洗えば…」
クロム「おう…マジでガラスだ!」
浅霧幻「瓶の底かなんかを切り取った感じだね」
石神千空「円盤、スピーカー、針でおしゃべり。ククク…なんか思い出すもんねえか?」
浅霧幻「レコード!」
石神千空「そん中に、俺の親父たちの声が入ってる。わざわざ音にまでして残したもん、聞いてやろうじゃねえか。唆らねえもんだったら、ブチ殺すぞ。あの親父」
ルリ「本当にクロムの言う通り、科学は素敵です」
ルリ「天国のお父様が千空さんに語りかけることができるのですね。今、数千年の彼方から科学で時を越えて」
クロム「お…おう千空、そのレコードっつうのは音を閉じ込めれるってことなのか?」
カセキ「ガラスに溝ほると音が溜まっちゃうってこと?オホー!びっくりしちゃうわい」
クロム「ヤベーな千空の親父!」
石神千空「ああそりゃ違う。百夜じゃ無理だな。作ったのは周りの連中だ」
石神千空「宇宙飛行士は科学エリートの集団だぞ。勢いで受かっちまった百夜以外はな」
石神千空「まぁ、思いつきはあの親父かもしんねえが。こんなしょうもねえマネすんのはよ」
クロム「ヤベーな千空の親父!」
石神千空「宇宙飛行士は科学エリートの集団だぞ。勢いで受かっちまった百夜以外はな」
石神千空「まぁ、思いつきはあの親父かもしんねえが。こんなしょうもねえマネすんのはよ」
リリアン「ふーん、それわかってて言ったの?」
石神白夜「全然だ!丸いからいけんじゃねーかと思った」
シャミール「そこはウソでも肯定しときなよ、おじさん」
石神白夜「全然だ!丸いからいけんじゃねーかと思った」
シャミール「そこはウソでも肯定しときなよ、おじさん」
石神白夜「つーわけでだ!みんな!協力頼むわ!」
石神白夜「って行っちゃっちゃったよ、なんだよ、もっとホラ、オジサンをいたわってくれってばよ~~シャミール~!」
シャミール「作るにしても部品が足りないだろおじさん。乗ってきたソユーズに何か残ってるかもしれない」
石神白夜「おーい!いいもんあったぞ~!」
石神白夜「テッテレ~!俺の相棒!電動ひげそり!」
石神白夜「スマン、ひげそり君!お前のモーターは無駄にはしねーぞ」
石神千空「レコードプレーヤーは、今まで使ったもんでけっこう簡単に作れるぞ」
石神千空「わたあめ機のギアも使う」
ルリ「お待たせしました。裁縫のときに使うものなんですが」
石神白夜「って行っちゃっちゃったよ、なんだよ、もっとホラ、オジサンをいたわってくれってばよ~~シャミール~!」
シャミール「作るにしても部品が足りないだろおじさん。乗ってきたソユーズに何か残ってるかもしれない」
石神白夜「テッテレ~!俺の相棒!電動ひげそり!」
石神白夜「スマン、ひげそり君!お前のモーターは無駄にはしねーぞ」
石神千空「レコードプレーヤーは、今まで使ったもんでけっこう簡単に作れるぞ」
石神千空「わたあめ機のギアも使う」
ルリ「お待たせしました。裁縫のときに使うものなんですが」
石神千空「ああ、完璧だ」
石神千空「骨の針、レコードの再生側は楽なもんだ」
石神千空「だが録音側はそうはいかねえ。ガラス削るんだから硬え石がいる」
クロム「おう、コランダムとかダイヤモンドだよな!」
ダリヤ「これ、使ってよ」
石神白夜「それは…」
ヤコフ「オホー!ダイヤモンドだよ」
ダリヤ「どうせ普段つけてないし、作業の邪魔だから。レコードの針にしてもらった方がダイヤも喜ぶよ」
ヤコフ「オホホー!その代わり、わしらも混ぜてね!レコード作りとか録音とか」
石神白夜「ありがとうな」
クロム「っしゃー!ソッコーで完成させてやったぜ!」
「なにごと?」
「創始者様の声が聞けるらしいぞ」
「え…創始者様の?」
「数千年前の人間の声…」
ヤコフ「オホホー!その代わり、わしらも混ぜてね!レコード作りとか録音とか」
石神白夜「ありがとうな」
「なにごと?」
「創始者様の声が聞けるらしいぞ」
「え…創始者様の?」
「数千年前の人間の声…」
🔊石神白夜「私は宇宙飛行士の石神百夜と申します」
浅霧幻「え?」
🔊石神白夜「堅っ苦しー建前、ハイおわり!」
🔊石神白夜「いやぁ!そういう父子の感動うんたらはいらねー派だなお前は!とっとと本題へいこう!」
石神白夜「音楽の灯の消えた…彼らに!」
リリアン「なんで急にレコードなの?」
石神白夜「ずっと考えてたんだ。人類が生み出してきた知恵や面白えもんを消さねえために、どうしたらいいかってな」
石神白夜「それによ、少しでも千空が聴いて唆るもん、残してえしな!」
銀狼「うおおお!すごいよ!歌がもうすごく!ものすごく…すごいんだよう!」
金狼「語彙」
浅霧幻「リリアンちゃんは、俺らの時代でも歌唱力世界トップの1人だから、そんなのいきなり聴いちゃったらね~」
クロム「ヤベー…人類200万年…ヤベー!千空!昔はこんなヤベー音楽がたくさんあったのかよ!」
石神千空「あ?」
浅霧幻「石神村のみんなにも、石化した旧人類を復活させたいってモチベ作っちゃった。リリアンちゃんの歌一発でね。村のみんなを戦いに巻き込んじゃったっていう千空ちゃんの引け目も、消えるんじゃないの?」
石神千空「ククク…ねえよ。そんな引け目はよ」
コハク「千空、あのときの言葉を見事実現させたな。初めて会った日に君が言った通り、この村は科学の国になったぞ。いよいよ始まるのだな。科学王国と司帝国の戦いが!」
クロム「おう!ソッコーでケータイもう1個作って運ばねーとな!」
浅霧幻「ってことは千空ちゃん、とうとうあの2人の出番ってわけね?」
石神千空「ああ、ついに繋がるぞ」
石神千空「科学王国の全員が…全戦力がな」
小川杠「もう…1年近く経つんだね」
大木大樹「ああ!」
大木大樹「待ってるぞー!千」
小川杠「おお大きい声出しちゃダメだよ大樹くん!」
大木大樹「あっ!しまった!そうだったな!」
大木大樹「千空!」
氷月「冬解けは近いですね」
獅子王司「うん、千空との決戦は近い」
獅子王司「さぁ、火薬の火を永遠に絶ち、汚れのない新世界を作り上げよう」
石神千空「ククク…VS地方帝国本土決戦。ストーンウォーズの開戦だ。唆るぜ…これは!」