シルヴィア「おまえウソ下手になったな」
ロイド「(トニト8つなら2か月で取れそうだが…)」
ロイド「(トニト8つなら2か月で取れそうだが…)」
シルヴィア「まあいい。ところで今朝方市役所内の情報提供者がやられた。敵の締めつけが厳しくなっている。用心しろ黄昏。街なかはもとよりイーデン校内とてどこに監視の目があるかわからん。この国の防諜機関は手ごわいぞ…」
ヘイワード「ス…スパイ?何の話だ?ちょっ…おい!?」
「弁明は庁舎で聞く」
ミリー「ってなことがあったのよ今朝!もうマジ怖かったんだから!」
シャロン「連れていかれた財務部の人、役所の書類横流ししてたらしいわよ」
ヨル「悪い方ですね」
カミラ「あーそうだヨル先輩、カレシに聞いたんですけど結婚のこと弟にも言ってないんですって?」
「弁明は庁舎で聞く」
ミリー「ってなことがあったのよ今朝!もうマジ怖かったんだから!」
シャロン「連れていかれた財務部の人、役所の書類横流ししてたらしいわよ」
ヨル「悪い方ですね」
カミラ「あーそうだヨル先輩、カレシに聞いたんですけど結婚のこと弟にも言ってないんですって?」
ヨル「そうでした!忘れてました!」
シャロン「え…忘…1年間も?」
カミラ「なんかあとでここに電話するって言ってたらしいですよ」
ヨル「(そうでした!今の家の番号も伝えてなかった。籍を入れたことにホッとしていろいろすっぽ抜けてしまいました!)」
ミリー「ねー弟くんってイケメン?」
ミリー「えーかわいいじゃーん」
ヨル「はい。ユーリはとてもかわいいです」
ヨル「いつも私にベッタリで姉さん姉さんって♡」
ミリー「げ~シスコンじゃ~ん…パス」
シャロン「そんなに慕ってくれる弟に結婚の報告忘れるってひどくない?」
「ではもう一度最初から、役所から持ち出したファイルの種類・部数は?取引相手の名前と特徴・連絡方法は?いつどこで何回会った?」
ミリー「えーかわいいじゃーん」
ヨル「はい。ユーリはとてもかわいいです」
ヨル「いつも私にベッタリで姉さん姉さんって♡」
ミリー「げ~シスコンじゃ~ん…パス」
シャロン「そんなに慕ってくれる弟に結婚の報告忘れるってひどくない?」
「ではもう一度最初から、役所から持ち出したファイルの種類・部数は?取引相手の名前と特徴・連絡方法は?いつどこで何回会った?」
ヘイワード「家に帰してくれ」
『国家保安局。国内の治安維持を目的とした組織であり、スパイ狩りや市民の監視などが主な仕事』
『任務のためには暴行・盗聴・脅迫・拷問も日常茶飯事で市民からは秘密警察と呼ばれ恐れられていた』
「OK。ではあとは頼んだぞブライア少尉」
ボス「え?だってかわいいじゃんユーリくん。なんか犬みたいだし」
ユーリ「こんにちはヘイワードさん」
ユーリ「知ってます?キレイで優しくて自慢の姉さんなんです。今日ボク、姉さんの結婚祝いに行くんですよ。会えるのも久々だし楽しみだなぁ!」
ユーリ「というわけで早く終わらせて帰りたいんです。パーッと全部話しちゃいましょうよ」
ユーリ「というわけで早く終わらせて帰りたいんです。パーッと全部話しちゃいましょうよ」
ヘイワード「⸺で言われた通り書類を渡し金をもらってただけなんだ。相手の男は西側の人間ってこと以外は何も知らない。名前さえも」
ユーリ「その男、話し方や身振りに違和感などはありませんでしたか?年相応に感じられなかったりとか」
ヘイワード「え?誰だって?」
ユーリ「西側のスパイです。変装の名人らしい。この国を混乱に陥れる悪の張本人です。ウチの天敵といってもいい」
ヘイワード「そ…そいつの逮捕に協力できればオレの罪もチャラになるか?」
ユーリ「何か知っているのですか?」
ヘイワード「い…いや待て思い出すから」
ユーリ「デタラメ述べたら罪が増えるので気をつけてくださいね」
ヘイワード「オレはただ女と遊ぶ小遣い欲しさにやってただけで悪気はないんだ!」
ユーリ「あなた奥さんいますよね?」
ヘイワード「アンタも男ならわかるだろ?ちょっと紙切れ流してただけで決して政治犯とかじゃないんだ。見逃してくれよ!なっ!」
ユーリ「ヘイワードさん、ボクはね、保安局に勤めていることを姉さんには内緒にしています。危険が伴う仕事だから心配かけちゃうし、何より、汚れ仕事をしているなんて知られたくないからね」
ユーリ「ヘイワードさんあなたのしたことは国家反逆罪だ。あなたにとっては紙切れ一枚かもしれないが、それによって我が国の大勢の命が危険にさらされるかもしれないんだ!わかるかい?」
ユーリ「ボクはあなたと違って家族を姉さんを愛している」
ユーリ「ボクは姉さんのいるこの国を守るためだったら何だってする。何だってだ」
アーニャ「ボンドマンのぴすとるなんぱつのやつ?」
ロイド「そうだ正解だ!」
アーニャ「ざんだんすう、はちぶんのに!」
ロイド「よくそんな単語知ってるな (アニメで例えれば理解しやすいのか?)」
ヨル「たたたた大変ですロイドさん!」
ロイド「おかえりヨルさん」
アーニャ「ざんだんすう、はちぶんのに!」
ヨル「ユーリが!弟がうちへ来るそうです!今日!」
ロイド「よくそんな単語知ってるな (アニメで例えれば理解しやすいのか?)」
ヨル「たたたた大変ですロイドさん!」
ロイド「おかえりヨルさん」
アーニャ「ざんだんすう、はちぶんのに!」
ヨル「ユーリが!弟がうちへ来るそうです!今日!」
ロイド「今日!?」
ヨル「というわけでどうしてもお祝いに行きたいって…どうしましょう…偽装だとバレないでしょうか?」
ロイド「大丈夫です。こんな時のために仲睦まじい夫婦セットを用意してあるので」
アーニャ「ちちとははイチャイチャ」
ロイド「してない!」
ヨル「してません!」
アーニャ「ははのおとうとまだこない?」
ロイド「叔父さんな」
ロイド「もう遅いから無理せず寝ろ」
アーニャ「アーニャもおじおでむかえ…」
ヨル「仕事が長引いてるみたいですね」
ユーリ「(ついカッとなって遅くなってしまった…)」
ユーリ「(でもやっと姉さんに会える!久しぶりに!ランラン♪うぐっ…昔姉さんに折られたアバラが疼く…包み込んでくれた愛を思い出して全身が痺れる…ッ♡)」
ユーリ「(しかしなんだって姉さんは1年もの間結婚したこと教えてくれなかったんだ?まさかボクに紹介できないような極悪人なのでは?)」
ユーリ「(姉さんのいるこの国からあらゆる脅威を排除する。それは配偶者であっても同じだ。ロイド・フォージャー。姉さんを脅かすクソ野郎だったら即刻牢にぶち込んでやる!)」
ユーリ「(いや落ち着け。裏の顔を知られてはならない。仕事も幸せも守るためにはこの正体を隠し通さねば)」
ロイド「(ユーリ・ブライア。フォージャー家にとって唯一の親族。身近な相手にほどボロは出やすい。用心せねば。順調に築き上げたこの家族を今ここで失うわけにはいかん)」
ロイド「簡単な料理でよければすぐ用意しますので二人でくつろいでてください」
ユーリ「お気遣いなく」
ユーリ「(誰が貴様の作ったものなど)」
ヨル「ユーリったら怖い顔。緊張しちゃって」
ユーリ「し…してないよ (マズい敵意が顔に出ちゃってた?尋問のあとだからかまだ頭に血が…姉さんの前ではマジメな公務員を演じなければ…!)」
ヨル「(ユーリの前ではステキな奥さんを演じなければ!)」
ユーリ「うん、でも姉さん、ボクはまだこの結婚を認めたわけじゃない。なんで1年も黙ってたの?ちゃんと答えてくれないと納得できないよ!」
ロイド「(当然の追及だな。さて…)」
ロイド「弟さんの件ですがすべて話してしまうのはどうでしょうか。独身女性が世間から怪しまれる云々のことはこのご時世深刻な問題でもありますし、弟さんも理解を示してくれるのでは?」
ロイド「(当然の追及だな。さて…)」
ロイド「弟さんの件ですがすべて話してしまうのはどうでしょうか。独身女性が世間から怪しまれる云々のことはこのご時世深刻な問題でもありますし、弟さんも理解を示してくれるのでは?」
ヨル「ダ…ダメです!弟はちょっと神経質なところがあるというか…私がその…す…好きでもない方と結婚したと知ったらきっと取り乱しちゃうと思うんです」
ヨル「ロイドさんにもご迷惑がかかるかもしれないし…それにやっぱり弟に余計な心配をかけたくないです。だ…大丈夫です。私とっておきの言い訳を考えてあるんです。ユーリのことは私が一番よくわかってるので任せてください!」
ユーリ「どうなの姉さん?なんで言ってくれなかったの?」
ヨル「そ…それは…」
ヨル「わ…忘れてたからです!」
ユーリ「え?うん…えっと…」
ヨル「忘れてたんです!」
ユーリ「ていうかこの間の電話の時パートナーいるって…なんでせめてあの時…」
ヨル「あ…あれは…」
ヨル「結婚のこと伝え忘れてたのを忘れてたからです!」
ユーリ「姉さんがそう言うのならそうなんだね!ごめんよ」
ロイド「(納得した!?)」
『男は姉に対する理性を持っていなかった』
ヨル「そ…それは…」
ヨル「わ…忘れてたからです!」
ユーリ「え?うん…えっと…」
ヨル「忘れてたんです!」
ユーリ「ていうかこの間の電話の時パートナーいるって…なんでせめてあの時…」
ヨル「あ…あれは…」
ユーリ「姉さんがそう言うのならそうなんだね!ごめんよ」
ロイド「(納得した!?)」
『男は姉に対する理性を持っていなかった』
ユーリ「(チッ!姉さんとの楽しいひとときを邪魔するな)」
ユーリ「(いや邪険な態度ばかりとっていては姉さんに嫌われるかもしれない。形だけでも…)」
ヨル「ロイドさんの料理おいしいでしょう?」
ユーリ「(フン…料理ごときで簡単に認めると思うなよ!外道が)」
ユーリ「そうだワインも持ってきたんですよ。よかったら」
ロイド「これはご丁寧に」
ユーリ「(いや邪険な態度ばかりとっていては姉さんに嫌われるかもしれない。形だけでも…)」
ヨル「ロイドさんの料理おいしいでしょう?」
ユーリ「(フン…料理ごときで簡単に認めると思うなよ!外道が)」
ユーリ「そうだワインも持ってきたんですよ。よかったら」
ロイド「これはご丁寧に」
ロイド「三番街のブティックです」
ヨル「知らない方がすごくジロジロ見てくるのでうわぁ~って思って」
ロイド「ああいやあまりにキレイな方でしたので…(言い方…この話題はボロが出そうだ。話を逸らさねば)」
ヨル「知らない方がすごくジロジロ見てくるのでうわぁ~って思って」
ロイド「ああいやあまりにキレイな方でしたので…(言い方…この話題はボロが出そうだ。話を逸らさねば)」
ロイド「えっと…(なんだこの尋問のような感じは…)」
ユーリ「二人はお互いに何と呼び合っているので?」
ロイド「え…?まあヨルと」
ユーリ「ねね姉さんはまさか“ロイロイ”とか“ロッティ”とか…」
ヨル「え?え?」
ユーリ「うおおおおロッティ!」
ユーリ「チクショォオオ!!」
ヨル「ふ…普通にロイドさんですよ!」
『男は姉に対する理性を以下略』
ロイド「大丈夫?ほら水」
ユーリ「(姉さんはこんな奴のどこを好きになったんだ?)」
ユーリ「(こんなちょっと料理ができて、顔がよくて、背が高くて、気遣いができるだけの医者なんかなんか…なんか…くっ…)」
ヨル「ユーリ落ち着いて!」
ロイド「(ブライア家は酒癖が悪いのか?)」
ヨル「ドミニクさんに聞いたけど、この間はフーガリアまで行ったんですって?」ロイド「(ブライア家は酒癖が悪いのか?)」
ユーリ「店主のじいさんが作るシチューが絶品で」
ロイド「ボクもそれ食べました」
ロイド「ああこのワインもフーガリア産のやつでしたか。いい品だ (これは…)」
ユーリ「ああ、それは…」
ロイド「(ヘジャー通りの店で買ったもの)」
ユーリ「ヘジャー通りの専門店でたまたま見つけて…」
ロイド「お高かったでしょう?(“200ダルク”だろ)」
ユーリ「いえ、200ダルクほどですよ」
ロイド「(やはりな…) 十分高価ですよ。ありがとうございます」
ロイド「(やはりな…) 十分高価ですよ。ありがとうございます」
ロイド「(ましてやカルパティアの店主は今は息子に店を任せている)」
ロイド「(外務省勤務と聞いた時点で警戒はしていた。外交官というのはスパイの入り口みたいなものだからな。フランキーに調べさせたところ、職員として務めた形跡があるのは1年ほど前まで。その前後に情報機関から引き抜かれたのであろう)」
ヨル「ユーリ?」
ユーリ「認めないって言っただろ姉さん!誰がそんな奴兄だなんて呼ぶものか!」
ヨル「失礼ですよユーリ」
ユーリ「アンタの言う通りさ。ボクは社会に出て立派になり高い酒も買えるようになった。でもそれも全部姉さんのおかげなんだ。うちは両親がいなくて貧しかったから勉強道具もまともにそろえられなかった。だけど…」
ユーリ「認めないって言っただろ姉さん!誰がそんな奴兄だなんて呼ぶものか!」
ヨル「失礼ですよユーリ」
ユーリ「アンタの言う通りさ。ボクは社会に出て立派になり高い酒も買えるようになった。でもそれも全部姉さんのおかげなんだ。うちは両親がいなくて貧しかったから勉強道具もまともにそろえられなかった。だけど…」
ユーリ「姉さん遅いなーバイトまだ終わらないのかなー」
ヨル「ただいまユーリ!」
ユーリ「姉さん!?」
ユーリ「どうしたの血まみれだよ!?いったいどんなバイトしてたの!?」
ヨル「ああ平気 (これ返り血だから)」
ヨル「それよりユーリ、見てほら!じゃーん!ユーリが欲しがってた図鑑セットです!」
ヨル「バイト代たくさん入ったので買っちゃいました」
ユーリ「姉さん…」
ユーリ「姉さんはいつもボクのためだけにボロボロになるまで働いて…」
ユーリ「ボクは決めたんだ。早く立派になって姉さんを守れる男になるんだって」
ユーリ「たった一人の肉親をボクがずっと守っていくんだって」
ヨル「ユーリ…」
ユーリ「そりゃいつかは結婚して幸せになってほしいと思っていた」
ユーリ「だけどその相手はボク以上に姉さんを守れる奴じゃないとだめなんだ!アンタにその役が務まるのか!」
ユーリ「ロッティ!」
ユーリ「そりゃいつかは結婚して幸せになってほしいと思っていた」
ユーリ「だけどその相手はボク以上に姉さんを守れる奴じゃないとだめなんだ!アンタにその役が務まるのか!」
ユーリ「ロッティ!」
ヨル「(いやいやこれは弟をごまかすための演技ですから!)」
ロイド「彼女はボクにとってももう家族です。たとえ槍が降ろうと、隕石が落ちてこようと、ボクは生涯をかけて彼女を守り抜きます」
『男は堂々としたウソつきだった』
ユーリ「(隕石…だと?槍なら防いでやれる自信はあるが隕石!?実はコイツすごい奴なのか?どうやって)」
ヨル「あ~もうユーリは昔からそそっかしいんですから」
ヨル・ロイド「はっ」
ユーリ「え…結婚して一年もたっているのに手が触れただけで?え?本当に夫婦?」
ロイド「な…何言ってるの…いつもラブラブだよ」
ヨル「そ…そうですよ」
ユーリ「怪しい。本当に夫婦だと言うのなら証明してみせてよ」
ロイド「証明書ならありますけど」
ユーリ「そうじゃない!」
ユーリ「今ここでキスしてみろ」
ロイド・ヨル「えっ!?」
ユーリ「好きどうしなら簡単なことだろ?」
ヨル「その…だって人前で…」
ユーリ「え…結婚して一年もたっているのに手が触れただけで?え?本当に夫婦?」
ロイド「な…何言ってるの…いつもラブラブだよ」
ヨル「そ…そうですよ」
ユーリ「怪しい。本当に夫婦だと言うのなら証明してみせてよ」
ロイド「証明書ならありますけど」
ユーリ「そうじゃない!」
ユーリ「今ここでキスしてみろ」
ロイド・ヨル「えっ!?」
ユーリ「好きどうしなら簡単なことだろ?」
ヨル「その…だって人前で…」