ヨル「おはようございまふ…」
ロイド「おはようヨルさん。朝食できてますよ」
ロイド「(なんだかんだ3人の生活も馴染んできたな) アーニャのやつはまだ寝てんのか」
ロイド「怒らないから出てこい。早く食べないと遅刻するぞ」
アーニャ「アーニャがっこうへたくそでごめんなさい…」
ヨル「いえ、責任は私に…」
ロイド「過ぎたことはしかたない。これからはケンカしないよう気をつければいいさ」
ロイド「よしほら元気出せ!今日から授業だぞ」
ヨル「ロイドさんお優しいです」
ロイド「(ミスを引きずるよりも今後の対策に思考を費やす方が建設的だからな。それに万が一にも学校が嫌になって行きたくないと言い出されたら困る)」
ロイド「(任務のためにはなんとしても順風満帆な学園生活を送ってもらわねば…)」
アーニャ「アーニャがんばる!」
「いってらっしゃいませベッキーお嬢様」
アーニャ「おじょうさま!」
ベッキー「あらアーニャちゃんごきげんよう」
アーニャ「おじょうさま、おしろにすんでる?」
ベッキー「そんなわけないでしょ。あんたスクールバスなんかで来たの?今度からうちの車で一緒に送り迎えしてあげてもいいわよ」
アーニャ「アーニャもおじょうさまになれる?」
「いってらっしゃいませベッキーお嬢様」
アーニャ「おじょうさま!」
ベッキー「あらアーニャちゃんごきげんよう」
アーニャ「おじょうさま、おしろにすんでる?」
ベッキー「そんなわけないでしょ。あんたスクールバスなんかで来たの?今度からうちの車で一緒に送り迎えしてあげてもいいわよ」
アーニャ「アーニャもおじょうさまになれる?」
ベッキー「養子にするとは言ってない」
ベッキー「あーあ、寮生は登下校なくていいなー」
ユーイン・ダミアン・エミール「あっ!」
ベッキー「ゲェ~~っ」
エミール「ゲーとはなんだ!失礼なヤツめ!」
ベッキー「いやーん朝からうるさいー」
ベッキー「あーあ、寮生は登下校なくていいなー」
ユーイン・ダミアン・エミール「あっ!」
ベッキー「ゲェ~~っ」
エミール「ゲーとはなんだ!失礼なヤツめ!」
ベッキー「いやーん朝からうるさいー」
「あの子でしょ?暴力振るったって」
「こわーい超野蛮」
「隣の子も不良仲間?」
「いきなり理由もなく殴りかかってきたんだろ?ヤバくね?」
「(あんなのと同じクラスとか勘弁しろ)」
「(私も殴られたらどうしよう)」
「(よく登校できたな。すげえ迷惑)」
アーニャ「(がっこうこわい…)」
ベッキー「人間って浅はかよね。表面的な情報でしか物を見られないっていうか」
アーニャ「おまえあたまいいひと?」
ベッキー「え~そんなことないけどエヘヘ…ていうかおまえじゃなくてベッキーって呼んでよ。あたしたちもっと仲よくなりたいな!あたしだけはアーニャちゃんのいいとこちゃんと知ってるもんね!」
ベッキー「ねーねーこれかわいいでしょ」
エミール「なんで何も言ってやんないんすか、ダミアンさまあ」
ダミアン「(そう、オレの名はダミアン・デズモンド。名家の次男として生を受け何不自由なく育てられた。オレに逆らう者など誰ひとりとしていなかった)」
ダミアン「(兄貴にさえぶたれたことなかったのに…)」
先生「ダミアンくん!ダミアンくん!」
ダミアン「(なのに…ッ!)」
先生「(初日の一限目で居眠りとはやはり不良なのかあの子…こわい)」
ベッキー「アーニャちゃん次理科の教室だよ!起きろ~!」
ベッキー「ダミアン?いいよほっときなよあんなの!」
アーニャ「じなんにあやまらないとへいわがたいへん!」
先生「このように太陽光は鏡で反射させることができます」
「そしてジョンは決意したのです。たとえ仲間外れにされようとも自らの信念を貫き通すのだと」
「ジョンはそれからというもの決して誰にも謝りませんでした」
アーニャ「(アーニャのきょうかしょだけなんかちがう…)」
「ジョンはそれからというもの決して誰にも謝りませんでした」
アーニャ「(アーニャのきょうかしょだけなんかちがう…)」
『昼休み』
ベッキー「やっとごはんの時間よ。食堂行こ。しかしさすが名門校。初日から容赦ない本気授業ね。疲れちゃった」
ベッキー「やっとごはんの時間よ。食堂行こ。しかしさすが名門校。初日から容赦ない本気授業ね。疲れちゃった」
「新入生の皆さん、お昼は各自好きなメニューを注文できますよ」
ベッキー「ふーん、まあうちのシェフには及ばないでしょうけど」
アーニャ「アーニャオムライスたべたい!」
ベッキー「変わった料理ね」
アーニャ「ハッ!じなん!」
ベッキー「ゲェ~寮で食えよ~」
アーニャ「あやまらないと!」
ベッキー「いいってば!悪いのはあいつらじゃん」
ロイド「(あのガキャー!ダメだやつを引き離さなくては!)」
アーニャ「アーニャオムライスたべたい!」
ベッキー「変わった料理ね」
アーニャ「ハッ!じなん!」
ベッキー「ゲェ~寮で食えよ~」
アーニャ「あやまらないと!」
ベッキー「いいってば!悪いのはあいつらじゃん」
ロイド「(あのガキャー!ダメだやつを引き離さなくては!)」
アーニャ「あの…えっと」
エミール「不意打ちじゃなきゃダミアンさまはおまえなんかにやられないかんなー!」
ダミアン「だまれおまえら」
ユーイン「ダミアンさま自らガツンと言ってやるのですね!」
ダミアン「(なぜだ!こいつを前にすると言葉に詰まる…!)」
ユーイン「ダミアンさま?」
ダミアン「(なんだこの胸のモヤモヤは…!?)」
エミール「不意打ちじゃなきゃダミアンさまはおまえなんかにやられないかんなー!」
ユーイン「ダミアンさま自らガツンと言ってやるのですね!」
ダミアン「(なぜだ!こいつを前にすると言葉に詰まる…!)」
ユーイン「ダミアンさま?」
ダミアン「(なんだこの胸のモヤモヤは…!?)」
ユーイン「(一体どんな一撃を…チビ?いやそんなぬるいものではないはず)」
アーニャ「あのっアーニャ…」
「(ドブス?たぬきヅラ?)」
「(暴力ゴリラ女)」
アーニャ「き…きのう…」
「(角みたいなダッサい髪飾りつけやがって)」
「(おまえの母ちゃんでべそー)」
「(たぬきヅラした庶民の子)」
「(庶民菌がうつるからあっちに行ってろチビだぬきー!)」
「(たぬきのたの字は短足のたー!)」
アーニャ「アーニャ…うっ…きのう…いきなりなぐって…うぐっごめんなさい」
アーニャ「アーニャほんとうはおまえとなかよくしたいです」
アーニャ「うう…ごめんなさい…アーニャたんそくで…ごめんなさい…」
ダミアン「(こ…こいつ号泣するほど反省を…!?なんというしおらしさ…!)」
ロイド「(ふっ…オレがけしかけるまでもなかったな。偉いぞアーニャよく謝った)」
ユーイン「ダミアンさま?顔真っ赤ですよ」
ダミアン「これはあれだ!怒りだ!オレがこんな…」
ダミアン「(そうさこいつはオレに逆らったんだ!正面きって!)」
ダミアン「(そう正面から…)」
ダミアン「(まっすぐに)」
ダミアン「(オレを見つめて)」
ダミアン「(ち…違う…そういうのじゃない!トクンじゃない!)」
ダミアン「くそがーっ!死んでも認めてたまるかーっ!」
ダミアン「絶対許さん!オレのプライドが許さーん!!」
ユーイン「さすがダミアンさま。女の涙にも揺らがない」
エミール「今日はこのくらいで勘弁してやらー!」
ロイド「(謝罪の受け入れ完全拒否…だと!?)」
ロイド「(プランB詰んだ…ッ!)」
エミール「ところでなんで逃げるんです?」
ダミアン「うるせー!!」
アーニャ「(がっこうこわい…ベッキー…!)」
ベッキー「誰ーー!?あたしを呼び出したのは誰よー!?」
ロイド「…で分母が3になって3分の1だな。つまり3分の1が3つで1になるわけだ。簡単だろ?」
ダミアン「うるせー!!」
アーニャ「(がっこうこわい…ベッキー…!)」
ベッキー「誰ーー!?あたしを呼び出したのは誰よー!?」
ロイド「…で分母が3になって3分の1だな。つまり3分の1が3つで1になるわけだ。簡単だろ?」
ヨル「ロ…ロイドさん少し休憩にしませんか?」
ロイド「ダメです。今日中にここまで覚えないと」
ロイド「ダメです。今日中にここまで覚えないと」
ロイド「これが終わらないと夕方からのスパイアニメ見られないからな。ほらここの答えは?」
アーニャ「(ちちのこころよんではやくおわらせる!)」
ロイド「(特待生に進出するためのステラ獲得へのアプローチとして学業以外にもスポーツや社会貢献での獲得も可能だが成績不振によるトニトの累積⸺)」
ヨル「大丈夫ですかアーニャさん!?」
アーニャ「(ははのこころよむ…!)」
アーニャ「ははここのもんだい…」
ヨル「一緒に考えましょうか」
ヨル「(あれ?えっと…5…5…?5ってSと似てますよね)」
ヨル「大丈夫ですかアーニャさん!?」
ロイド「(正直こいつが何を理解できんのかが理解できん)」
アーニャ「べんきょうやぁ~~!」
ロイド「おい待てコラ!」
ヨル「ロ…ロイドさん!こういうのは無理にやらせてもよくないのでは…」
ロイド「ですが特待生になるためにはもっと勉強を…」
ヨル「それってご本人も望んでいることなのですか?」
ロイド「そう…ですね…(まだ幼いあいつにとって学校の成績など関心の外に違いない…)」
ヨル「あっすみません。よそのご家庭のことに差し出がましい口を…」
ロイド「いえいいんです。ありがとうヨルさん。あいつを相手にするとどうにも冷静さを欠く」
ヨル「あっすみません。よそのご家庭のことに差し出がましい口を…」
ロイド「いえいいんです。ありがとうヨルさん。あいつを相手にするとどうにも冷静さを欠く」
アーニャ「………」
ヨル「フフフ幼いころの弟を思い出します。そのうち出てきますよ」
ロイド「そういえば弟さん外務省勤務でしたよね。学歴も立派でしょう」
ロイド「ヨルさんが勉強見てあげてたんですか?何か教えるコツがあれば」
ヨル「いえ、ユーリは私なんかより全然出来のいい子でしたので…恥ずかしながら私の方がいろいろと教わってました。一緒に勉強するといつも…」
ロイド「そういえば弟さん外務省勤務でしたよね。学歴も立派でしょう」
ロイド「ヨルさんが勉強見てあげてたんですか?何か教えるコツがあれば」
ヨル「いえ、ユーリは私なんかより全然出来のいい子でしたので…恥ずかしながら私の方がいろいろと教わってました。一緒に勉強するといつも…」
ヨル「褒めてあげるといっつも満面の笑みで」
ユーリ「姉さん次は歴史!歴史を教えてあげる!」
ヨル「私に教えるのがよっぽど楽しかったのかほっといても勉強ばかりしてました」
ユーリ「姉さん起きて!九九を覚えたんだ聞いてくれ!」
ヨル「むにゅ…」
ロイド「(これまで理想とは程遠い醜態ばかりで)」
ロイド「(父親としてオレは…)」
ヨル「そ…そうでした私人妻でした…」
ロイド「アハハ…外ではちゃんと気をつけてくださいよ。よかったらヨルさんもアーニャの勉強見てあげてください」
ヨル「はい!私なんかでよければ。焦らず一緒に頑張りましょう!」
ロイド「(そうだ。焦るな黄昏。デズモンド一人を暗殺してそれで済むようならいくらでも手はあろうがそれでは真の解決には至らない)」
ロイド「(その地味で忍耐強い務めをこなしてこそのスパイ!まずはあいつ、アーニャを知ることからだ)」
ヨル「あっ!もうこんな時間」
ロイド「ちょっとアーニャと話してきます」
ロイド「寝てしまったのか…風邪ひくぞ」
ロイド「(一人で勉強してたのか…)」
ユーリ「そうだ!ドミニクさん、先日のパーティーはどうでしたか?姉さんはどんな男と…」
ドミニク「ヨルさんの?あぁ…ていうかおめでとさん!あれ?おまえまだ会ってないの?」
ドミニク「ヨルさんの?あぁ…ていうかおめでとさん!あれ?おまえまだ会ってないの?」