第1045話 天罰くだる誕生パーティー(前編)
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ
🔷毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈
🔷鈴木園子 Suzuki Sonoko CV. 松井菜桜子
🔷赤井務武 Akai Tsutomu CV.山寺宏一
🔷ベルモット Vermouth CV.小山茉美
🔷花崎瑞俊 CV.杉山大
🔷司会者 CV.帆世雄一
🔷関澤礼美 CV.皆口裕子
🔷関澤祐美 CV.大地葉
🔷櫛山認 CV.保村真
🔷初根継男 CV.間島淳司
毛利蘭「あった!関澤礼美の写真集!ドレミ♪」
鈴木園子「最後の一冊ゲットだね!」
世良真純「大人気者だな、君の姉さん」
関澤祐美「ありがとー」
関澤祐美「ありがとー」
関澤祐美「でもまあ…私にとってはただのズボラでおっちょこちょいな姉なんだけどね」
毛利蘭「それで私達本当に今夜行っていいの?」
鈴木園子「関澤礼美のバースデーパーティー」
関澤祐美「うん!姉が働いてる同級生のお店でこじんまりとやるパーティーだし、実は私の誕生会も兼ねてるから」
毛利蘭「そっか!祐美チンの誕生日ってバレンタインデーの翌々日だったね」
関澤祐美「そうそう2月16日。姉がバレンタインデーの翌日だから子供の頃から一緒に祝ってもらってるの。それにみんなに来て欲しいのは…他の理由があるんだけどね…」
世良真純「ん?何かあるの?」
コナン「う…うん。もっれきら (持って来た)」
鈴木園子「口内炎ならガキンチョ家に置いてくればいいのに」
毛利蘭「でも今晩、お父さん町内会の会合でコナン君一人でお留守番になっちゃうから…」
毛利蘭「じゃパーティーが始まる前にお薬飲んどこうか」世良真純「おい何なんだ?その青と白のカプセル」
コナン「な…な…なんれもないらいお!(何でもないよ)」
コナン「(まさか言えねぇよな…修学旅行の時、灰原からもらったAPTX4869解毒薬…その予備を1カプセル使わずにこっそり持ってたなんて…)」
メアリー世良「なるほどな…しかし白と青なら私が飲まされたあの毒薬とは違うようだが…その慌てぶりから察するに、この体を元に戻す解毒薬の線が濃厚だな」
世良真純「OKママ!」
関澤礼美「今日は存分に楽しんでいってね」
毛利蘭「それであの…今日礼美さんの写真集を買ったんですけど、後でいいのでサインを…」
関澤礼美「ああそれなら今書いちゃうわ」
関澤礼美「櫛山さん、私のバッグから油性マーカーを…」
櫛山認「あ、はい」
櫛山認「どうぞ」
関澤礼美「あれ?書けないわよ?この油性マーカー…」
関澤祐美「ったく…お姉ちゃんいつもキャップ閉めるの甘々だから…はい予備の油性マーカー」
鈴木園子「ねぇ祐美チン、お水で誰に言えばもらえる?この子、薬飲みたいみたいでさ」
櫛山認「それなら僕が貰ってきますよ」
鈴木園子「ねぇ祐美チン、お水で誰に言えばもらえる?この子、薬飲みたいみたいでさ」
櫛山認「それなら僕が貰ってきますよ」
関澤祐美「その時まで私が持っててあげるから」
初根継男「子供の頃からあんな感じだよ。4歳下の祐美ちゃんの方がしっかり者で、モデルに応募したのも祐美ちゃんじゃないかってマジで思ってたし」
初根継男「あ、自分は礼美の中学と高校の同級生の初根継男。将来自分の店を持ちたいと思ってるパティシェさ!今日のバースデーケーキはシェフに頼んで自分が作らせてもらったからお楽しみに!」
花崎瑞俊「はァ~アンタパティシェで一本立ちして自分の店持ちたいのか?」
初根継男「子供の頃からあんな感じだよ。4歳下の祐美ちゃんの方がしっかり者で、モデルに応募したのも祐美ちゃんじゃないかってマジで思ってたし」
初根継男「あ、自分は礼美の中学と高校の同級生の初根継男。将来自分の店を持ちたいと思ってるパティシェさ!今日のバースデーケーキはシェフに頼んで自分が作らせてもらったからお楽しみに!」
花崎瑞俊「はァ~アンタパティシェで一本立ちして自分の店持ちたいのか?」
初根継男「ええ…まぁ…」
鈴木園子「そんな奴シカトしちゃえばいいじゃん!」
関澤祐美「でもヘアメイクの腕は確かだからむげには出来ないんだよね…」
世良真純「なるほど…それでボク達を呼んだのか」
鈴木園子「大丈夫!ウチらが守るから!」
毛利蘭「安心して!」
「Happy Birthday to you~♬」
「Happy Birthday to you~♬」
「Happy Birthday dear Remi & Yumi ~♬Happy Birthday to you~♬」
「Happy Birthday to you~♬」
「Happy Birthday dear Remi & Yumi ~♬Happy Birthday to you~♬」
関澤礼美「3秒ルール」
コナン「(くそ…真っ暗で何も見えねぇ!)」
コナン「(倒れた花崎さんの光る眼鏡は見え隠れして…頭のそばに誰かいる!一体何を!)」
「きゃああああああああ!」
目暮警部「毒殺?被害者の花崎瑞俊さんは毒入りの何かを口にして亡くなったのかね?」
「きゃああああああああ!」
目暮警部「毒殺?被害者の花崎瑞俊さんは毒入りの何かを口にして亡くなったのかね?」
高木刑事「はい…鑑識さんが言うには、恐らく被害者が倒れる直前に食べていたあのケーキに毒が盛られていたんだろうと…」
高木刑事「被害者の席のテーブルの下から青酸系の毒が入った小瓶が見つかっていますし…」
目暮警部「しかしパーティー中にどうやって…」
高木刑事「丁度あのプロジェクターで写真を映写していた時に倒れたそうで…店内は薄暗かったようなのて…」
目暮警部「しかしなあ…いくら薄暗かったといっても…被害者の額に油性マーカーでこんな文字を書いてる奴がいたらさすがに誰か見てるだろ」
高木刑事「それが…被害者が倒れた直後に突然そのプロジェクターの電源が切れて部屋の中が真っ暗になってしまったそうなので…」
目暮警部「だが真っ暗なら逆にこの額の文字をどうやって書いたんだ?」
目暮警部「しかしなあ…いくら薄暗かったといっても…被害者の額に油性マーカーでこんな文字を書いてる奴がいたらさすがに誰か見てるだろ」
高木刑事「それが…被害者が倒れた直後に突然そのプロジェクターの電源が切れて部屋の中が真っ暗になってしまったそうなので…」
目暮警部「だが真っ暗なら逆にこの額の文字をどうやって書いたんだ?」
高木刑事「実はその被害者の眼鏡はパーティーグッズで、暗くなると光みたいです」
目暮警部「なるほど、頭の位置がわかっていれば、手探りで書けるというワケか…」
高木刑事「文字はかなりゆがんでいるので、利き手と逆の手で書いて筆跡を隠したようですね」
目暮警部「しかし店内は40人近くいる。この中から犯人を割り出すのは骨だぞ」
コナン「ようぎひゃはよひんやよ?」
高木刑事「文字はかなりゆがんでいるので、利き手と逆の手で書いて筆跡を隠したようですね」
目暮警部「しかし店内は40人近くいる。この中から犯人を割り出すのは骨だぞ」
コナン「ようぎひゃはよひんやよ?」
目暮警部「ようぎひゃ?」
世良真純「容疑者は4人だよって言ってるみたいぞ」
高木刑事「君達もいたのか!」
世良真純「ボクのクラスメイトの姉さんがモデルの関澤礼美で、彼女の誕生パーティーに蘭君達と招待されたんだよ」
目暮警部「容疑者が4人だというのは?」
世良真純「見ればわかるだろ?被害者の左腕はプロジェクターやポク達の席があって通れないし」
世良真純「被害者の右腕の床には…ホラ、店員が暗闇でワインボトルを落として割り、床がワインまみれなのに、それを踏んで通った跡がない」
世良真純「つまり、この殺人現場は、被害者が毒のケーキを食べて倒れた後、誰も抜け出せない閉鎖された空間になっていて、被害者と面識のないボク達を除けばその中にいたのは4人だけだったってワケさ」
目暮警部「なるほど…それでその4人とは?」
世良真純「何も外に持ち出せないように、部屋の隅に待機してもらってるよ」
世良真純「この4人が被害者に毒を盛る事ができる容疑者だよ」
毛利蘭「祐美チンも容疑者なの?」
鈴木園子「外してあげてよ!」
世良真純「一応だよ。容疑者と面識があるみたいだしな」
世良真純「な?コナン君?」
コナン「そらね…(そだね)」
世良真純「何だ何だ?口内炎まだ治ってないぞ?もう少し薬飲んだ方がいいんじゃないか?」
コナン「らいひょうぶらよ (大丈夫だよ)」
目暮警部「皆さんには一人ずつ話を聞かせてもらいましょうか」
関澤礼美「亡くなった花崎さんはヘアメイクをされてて、私のヘアメイクはほとんど彼にやって頂いてました。腕がよくて人気な方なので感謝してましたけど…」
高木刑事「では事件当時は何を?」
関澤礼美「花崎さんが光る眼鏡をされていたのでその感想を言った後、運ばれてきたケーキを食べていたら、花崎さんが急に立ち上がって倒れたんです。その後は明りがつくまで自分の席から離れてません」
高木刑事「ケーキを食べる以外の事は何もやってないんですね?」
目暮警部「では、仕事上の関係でしかなかったと?」
関澤礼美「ええ、まぁ何度か言い寄られた事はありますけど…」
高木刑事「言い寄るって花崎さんは確か既婚者ですよね?」
目暮警部「不倫かね?」
関澤礼美「だから毎回ちゃんとお断りしてました。冗談半分だったと思いますし…」
高木刑事「では事件当時は何を?」
関澤礼美「花崎さんが光る眼鏡をされていたのでその感想を言った後、運ばれてきたケーキを食べていたら、花崎さんが急に立ち上がって倒れたんです。その後は明りがつくまで自分の席から離れてません」
高木刑事「ケーキを食べる以外の事は何もやってないんですね?」
関澤礼美「写真をプロジェクターで映写する為に店内が薄暗かったので…ケーキの上のイチゴをテーブルに落としてしまって…」
関澤祐美「それ、私も見てました!お姉ちゃん“3秒ルール”って言ってイチゴをパクっと食べてましたから…」
高木刑事「あなたにもですか…」
関澤祐美「はい…」
櫛山認「花崎さんとは仕事先でよくお会いしてましたよ。まぁ担当モデルのヘアメイクさんですから」
関澤祐美「それ、私も見てました!お姉ちゃん“3秒ルール”って言ってイチゴをパクっと食べてましたから…」
目暮・高木「さ…3秒ルール」
関澤礼美「余計な事言わないでよ」
関澤祐美「ゴメン」
高木刑事「では事件当時裕美さんはずっとお姉さんの隣に?」
関澤祐美「はい!ケーキ大好きなのでペロっと食べちゃった後、トイレな行こうとしたら花崎さんがうめき声をあげて倒れたんです」
目暮警部「その後、彼に駆け寄ったりしてないのかね?」
関澤祐美「はい。真っ暗でしたし、近くでワインボトルが割れたって騒いでましたから…」
目暮警部「では被害者とは親しくなかったんだね?」
関澤祐美「ええ、私も何度か言い寄られましたけど断りましたから」高木刑事「あなたにもですか…」
関澤祐美「はい…」
櫛山認「花崎さんとは仕事先でよくお会いしてましたよ。まぁ担当モデルのヘアメイクさんですから」
目暮警部「では被害者とは何もトラブルはなかったと?」
櫛山認「その証拠に…ホラ…僕のケーキは手付かずになってるでしょ?それでその電話中に花崎さんが倒れ明りがついてあなた方警察が来たので、電話で立ってから自分の席には戻ってませんけど…」
初根継男「ええ…このケーキを作ってのは自分です」
初根継男「中・高の同級生の礼美の誕生パーティーだったのでシェフに頼んで作らせて貰いました」
目暮警部「ケーキを切り分けて被害者に運んだのもあなたなんですよね?」
櫛山認「さっきも彼女が言ってましたが、とても腕の立つ人気のヘアメイクさんだったので…ウチの関澤を優先する代わりに色々要求されましたけど…」
目暮警部「要求とは?」
櫛山認「彼女の好きな花とか食べ物とか教えたり、今回だと席を彼女の隣にしてくれとか…」
高木刑事「それで?事件当時は何を?」
櫛山認「丁度電話がかかって来たのでケーキを食べる前に席を立ちました」
櫛山認「その証拠に…ホラ…僕のケーキは手付かずになってるでしょ?それでその電話中に花崎さんが倒れ明りがついてあなた方警察が来たので、電話で立ってから自分の席には戻ってませんけど…」
初根継男「ええ…このケーキを作ってのは自分です」
初根継男「中・高の同級生の礼美の誕生パーティーだったのでシェフに頼んで作らせて貰いました」
目暮警部「ケーキを切り分けて被害者に運んだのもあなたなんですよね?」
初根継男「はい、一皿一皿イチゴを載せて、礼美はイチゴが好きだったから…」
初根継男「明るくなるまでケーキを載せたワゴンを押さえていました。誰かがぶつかって倒さないように…」
目暮警部「被害者の花崎さんとの面識は?」
初根継男「いえ、会うのは今日が初めてです。礼美がしつこく言い寄られて困ってると…妹の祐美ちゃんに聞いてはいましたが…」
目暮警部「では事件当時あなたは?」
初根継男「ケーキを切り分けていたら急に真っ暗になったので」
初根継男「明るくなるまでケーキを載せたワゴンを押さえていました。誰かがぶつかって倒さないように…」
高木刑事「本当ですね」
目暮警部「バッグの中がシンナー臭いですが、事件後にキャップを外して書けなくしたんじゃ…」
櫛山認「いや、パーティーが始まる前に関澤はあの子にサインを書こうとしたけど書けませんでしたよ」
目暮警部「本当かね?」
毛利蘭「はい」
目暮警部「じゃあサインはもらえなかったと?」
毛利蘭「いえ、祐美チンが予備の油性マーカーを持っててそれで書いてもらいました」
目暮警部「では、今書けるマーカーを持っているのは礼美さんですね?」
関澤礼美「あ、いえ」
櫛山認「ち…違う!これは何かの間違いだ!ウチの関澤が人殺しなんてするワケが…」
関澤礼美「マーカーなら妹に返しました」
メアリー世良「どうだ?例の薬は手に入れられそうか?」
世良真純「いや、パーティーやってるお店で毒殺事件が起きちゃってそれどころじゃないんだよ」
赤井務武「悪いなメアリー…久し振り過ぎて待ち合わせのいつもの場所っていうのがなかなか思い出せなくてね」
赤井務武「SIS本部の真ん前のヴォクスホールブリッジの欄干だった事をすっかり忘れていたよ」
メアリー世良「それで?羽田浩司を殺した犯人はわかったの?」
赤井務武「いや、とても大きな組織だという事しか掴めなかった。奴らに目をつけられて逃げるのに必死でね」
赤井務武「この前、偶然街で出会った時に話しただろ?奴らから逃げる際に頭に大怪我を負って長い間、記憶喪失で街をさまよっていたと…」
赤井務武「君と再会したお陰でようやく記憶が戻り1年後にはMI6に復帰できそうだ。それよりこっちには息子達と来たのか?」
赤井務武「君と再会したお陰でようやく記憶が戻り1年後にはMI6に復帰できそうだ。それよりこっちには息子達と来たのか?」
メアリー世良「いや、娘と一緒よ」
赤井務武「娘?」
メアリー世良「あら、自分が抱き上げた娘の事はまだ忘れているのね?」
赤井務武「ああ…あの子か…大きくなったか?」
メアリー世良「………」