第2期10話『人類最強のタッグ』
Humanity's Strongest Tag Team
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷獅子王司 Shishio Tsukasa CV.中村悠一
🔷氷月 HYOGA CV.石田彰
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
🔷獅子王未来 Shishio Mirai CV.石見舞菜香
🔷西園寺羽京 Saionji Ukyo CV.小野賢章
🔷上井陽 Uei Yo CV.中島ヨシキ
大木大樹「待て千空!」大木大樹「未来ちゃんは裸だ!ダメだ!このまま復活させては」
石神千空「まった非合理的なバカ言いだしやがった。非常事態のストーンワールドだぞ」
小川杠「サイズこのぐらいかな?」
千空・コハク「速っ!」
小川杠「準備できたよ。千空君」
クロム「おおっ!ヤベー!」
銀狼「すごっ!」
小川杠「お願い…石化が解けるときに千空君の首が治ったみたく…未来ちゃんの全身を中身まで治してくれたら…」
石神千空「ククク…そもそも復活液っつうのはよ、何千年も意識ねえ、100億%脳死みてえな状態からたたき起こす薬じゃねえか」
石神千空「だったら同じ脳の1つや2つ、修復できねえ道理はねえだろうよ」
獅子王未来「イシシッ…よう老けてもたね。でもシュッとしてるわ。私、何年寝とったんかな?」
獅子王司「6年…いや…数千年だよ…未来」
コクヨウ「さあ!荷物を片し、皆の待つキャンプへ向けて出発だ!」
氷月「未来君、石片がまだたくさん付いている。美女が台なしです」
氷月「顔を洗ってくるといいですよ。そちらの川で」
クロム「千空、ダイナマイトの残り本数が合わねえ」
銀狼「ええ?いっぱい使ってんだからちょっとはズレるでしょ?そんなの」
クロム「おぅこれでも素材王だ。ブツのことだけは間違えねえよ」
西園寺羽京「誰かがとったなら、僕の耳に聞こえたはずだ。それをかいくぐるような隠密行動ができるのは、僕の知るかぎり…1人しかいない」
スイカ「あれ?ほむらの牢屋の見張りの順番はマントルなのに、またいないんだよ」
上井陽「あ…んだよクソッ…もうバレたのかよ」
上井陽「(ヤベッ!逆転思いついちまったわこれ。逃げられたクロムをもう1回拉致ってくりゃいいんじゃね?クロムが逃げた方向知ってんの俺だけじゃん。千空たち敵の本陣があんじゃね?あっ)」
石神千空「ククク…決まってんじゃねえか」
獅子王未来「えっ爆発!?なんでなん?」
獅子王司「うん…ちょっと見てくるよ」
石神千空「そこから離れろ!未来!司!」
氷月「背後から忍ぼうが寝込みを襲おうが、霊長類最強の高校生、獅子王司を消すことは不可能でした」
氷月「司君、君に守る者さえいなければね。待っていたのは私です。ずっと…この時を」
獅子王未来「えっ爆発!?なんでなん?」
獅子王司「うん…ちょっと見てくるよ」
石神千空「そこから離れろ!未来!司!」
氷月「背後から忍ぼうが寝込みを襲おうが、霊長類最強の高校生、獅子王司を消すことは不可能でした」
氷月「司君、君に守る者さえいなければね。待っていたのは私です。ずっと…この時を」
獅子王司「千…空…」
石神千空「ハァ…ハァ…」
氷月「司君の胸を貫きました」
氷月「致命傷です。助けても無駄ですよ」
氷月「流れでこの場所にたどり着けることは下調べ済みでした」
石神千空「ああだろうな。氷月テメーみてえなヤツがイチかバチか川飛び込んで追うわきゃねえ」
氷月「はい。つまり邪魔な司君を始末したあとで千空君、君と2人きりで話がしたかった」
石神千空「ククク…校舎裏に告りに呼び出す中坊かよテメーはよ」
石神千空「あいにくこっちは既婚者でなあ。あ、もうバツイチか。1ミリも話すこたあねえなテメーとは」
石神千空「ハァ…ハァ…」
氷月「司君の胸を貫きました」
氷月「致命傷です。助けても無駄ですよ」
氷月「流れでこの場所にたどり着けることは下調べ済みでした」
石神千空「ああだろうな。氷月テメーみてえなヤツがイチかバチか川飛び込んで追うわきゃねえ」
氷月「はい。つまり邪魔な司君を始末したあとで千空君、君と2人きりで話がしたかった」
石神千空「ククク…校舎裏に告りに呼び出す中坊かよテメーはよ」
石神千空「あいにくこっちは既婚者でなあ。あ、もうバツイチか。1ミリも話すこたあねえなテメーとは」
氷月「でしょうね。でも聞くだけでも、ぜひ納得して動くか、それとも拷問で動くか、それだけの差なんですから」
氷月「私と司君は一致していたんですよ。根底となる信念」
氷月「それは、数千年前に地球に降り注いだこの石化現象は人類の選別。間引きのためだったということです」
石神千空「ほお~そりゃまた100億%唆らねえ話だな」
石神千空「根拠ゼロの俺様理論は、科学の世界じゃギャグでしかねえって覚えとけ」
氷月「きれい事はよしましょう千空君。君だって本当はわかっているはずですよ。この地球でもはや、70億人もの人口は絶対支えられない。ならば誰を生かすのか」
獅子王司「氷月、君はどう思う?優先すべきは若者たちの未来ある命だ。持たざる若者からむさぼるだけの既得権益者たちを退場させて、新世界を作るチャンスなんだ」
氷月「ご高潔な司君が目指したのは、“人が人から奪わないシャングリラ”。私はそんなものにつゆほどの興味もない」
氷月「なぜなら若者というだけで脳の溶けた無能たちを残しては、彼らを養うために結局奪われる」
氷月「つまり必要なのは選別!この新世界にすぐれた人間だけを生かすべきです」
氷月「凡夫には全員消えてもらう。それが合理的でしょう?石化はそのために人類に与えられたチャンスなん…」
石神千空「ああ実に超絶合理的だ。合理的だが、唆らねえ」
石神千空「70億人が支えきれねえなら、70億人支える手を70億人で探しまくる。それが科学のやり口だ」
氷月「そう千空君、君の科学力はすばらしい。時間はかかるが硝酸を作れるのは知っています」
氷月「世界を制して人類を選別しましょう。私と千空君が組めば、最強タッグになる」
氷月「君の返事はイエスです。それまで指を1本ずつ落としていく。そのあとは両足。最初に言ったじゃないですか。選択の余地はないんですよ」
石神千空「クソッ来んなよ!来んじゃねえ!」
氷月「なんと見苦しい、この期に及んで、千空君、少し君のことを買いかぶっていたのかもしれませんね」
石神千空「うるせえーっ!」
氷月「うわっ!」
獅子王司「ただ一つ約束する。君らにはもう二度と危険ってやつは訪れない」
獅子王司「俺はかつて理想のために千空…君との約束をたがえた。なのに君は約束を果たしたんだ」
獅子王司「今度は俺が果たす番だ。停戦の約束を!今度こそもう二度と危険ってやつは訪れない。これからはこの俺が戦うからだ!」
氷月「まとめて潰せばいいだけです。この新世界の地球で双頭だった司君がすでに死に体の今、霊長類最強の男はこの私です」
獅子王司「氷月は心を折るために言っている。でも戦況内容は事実だよ」
石神千空「ああだろうな。司、テメーが言うなら間違いねえ」
獅子王司「2人で組んで戦おう、千空!」
石神千空「ああ…」
石神千空「俺と司のタッグチーム。科学と力でブチ殺す。唆るぜ、これは」
氷月「(目は切りませんよ千空君。君からも)」
石神千空「11時!」
石神千空「バケモンかテメー」
石神千空「(ククク…ノータイムで俺潰しかよ) 俺は!科学で指1つ触りゃテメーをブチ殺せる!」
氷月「その手の脳の溶けたハッタリが通るのは原始人相手だけですよ千空君」
氷月「司君、今の君が私にかなうわけもない。最初から知っていたはずです。肺の穴が文字どおりの致命傷だと」
獅子王司「うん…そうだね…」
石神千空「(ククク…ノータイムで俺潰しかよ) 俺は!科学で指1つ触りゃテメーをブチ殺せる!」
氷月「その手の脳の溶けたハッタリが通るのは原始人相手だけですよ千空君」
氷月「司君、今の君が私にかなうわけもない。最初から知っていたはずです。肺の穴が文字どおりの致命傷だと」
獅子王司「うん…そうだね…」
氷月「ならばなぜもがくのですか。君の死だけはとうに確定しているのに」
獅子王司「さあね…わからないな…俺にも…ただ…もしかすると」
獅子王司「少しでも長く戦っていたい。そう思うほど楽しかったのかもしれない。最後の今…この…つかの間の共闘が…」
氷月「そうですか。それはとても残念ですね。楽しい時間もそろそろ終わりです」
石神千空「ああ…終わりだ」
氷月「なぜ!どこから?いつの間にそんな機器!」
石神千空「ククク…もう忘れやがったのか。氷月、テメーがご親切に材料届けてくださったんじゃねえか」
石神千空「携帯の細線グルグル巻きコイルに電池つなぐだけで、高圧トランスになる。10万ボルトのスタンガンが爆誕だ」