第1期7話 昂揚 ~喪失を手に入れた~
Exaltation ~I've Obtained Loss~
CAST
🔷影山茂夫 モブ Kageyama Shigeo CV.伊藤節生
🔷霊幻新隆 Reigen Arataka CV.櫻井孝宏
🔷エクボ Dimple CV.大塚明夫
🔷影山律 Kageyama Ritsu CV.入野自由
🔷花沢輝気 テル Hanazawa Teruki CV.松岡禎丞
🔷郷田武蔵 Goda Musashi CV.関俊彦
🔷鬼瓦天牙 Onigawara Tenga CV.細谷佳正
『黒酢中の裏番・花沢を蹴散らしたモブの噂は』
『様々な尾ひれが付けられ一人歩きを始めていた』
『白Tポイズン。それこそが正体不明のモブに付けられた呼び名だった』
富士「白Tポイズン…奴は俺が倒す」
剣崎「奴を倒し俺が最強と認めさせる!」
赤城「次の標的は塩中か」
五頭「白Tポイズンは俺の獲物だ」
磐梯「目立つチャンスだな」
『こうして白Tポイズンを巡る熾烈な戦いの火ぶたが、今まさに切って落とされようとしていた』
エクボ「いや~助かったぜ」
エクボ「素粒子レベルの状態からなんとか自力で復活したものの、霊力が前より更に激減しちまったせいでさ」
エクボ「ん?握手か?」
影山律「嫌だ」
エクボ「早いな…ちょっと待った。話を聞いてくれ。お前さん超能力に目覚めたばかりだろ?」
影山律「(何だと!?僕が超能力を!)」
エクボ「俺様を視認できているのがその証拠だ。おれ様はエクボ!俗に言う幽霊だ」
影山律「超能力っていうのは、お前を視覚で捉える程度の力の事か?」
エクボ「おっと、使いこなす以前に自覚がないんだな」
影山律「(僕には届かない世界なんだから…)」
影山律「(兄さんを…そんな!待って…できるのか?)」
影山茂夫「あれ?律は食べないの?」
影山律「どうやったら力を自由に使いこなせるようになる?」
エクボ「説明するよりやってみた方が早いぜ律ちゃん」
影山律「気安く呼ぶな」
影山律「ん?どこに消えた?エクボ」
山崎「ん?何だよ!」
山崎「だから何だ!うるせーな!」
影山律「使える…超能力が使えるよエクボ…」
エクボ「(俺様が出力を調整してやってるおかげだが、元々律には超能力の才能が潜在してたんだ。それが表に出た原因は俺様の推察だと感情に起因している)」
影山律「使える…超能力が使えるよエクボ…」
エクボ「(俺様が出力を調整してやってるおかげだが、元々律には超能力の才能が潜在してたんだ。それが表に出た原因は俺様の推察だと感情に起因している)」
影山律「あるわけないだろ。からかってるのか?」
エクボ「ジョークだよ~糞真面目だな律は…ん?そうか、優等生君なんだよな」
山崎「ん?何言ってんだお前!」
山崎「は?はあぁあ!?嘘つくんじゃねぇ!」
神室真司「言い逃れできるならしてもいいけど、無駄だと思うよ。今学内は特に変態に厳しい」
神室真司「一つだけ逃げ道を用意できる。鬼瓦に命令されてやったことなんだよな?」
神室真司「認めるなら君も被害者だ」
神室真司「ボタン、はずれてるよ」
神室真司「一つだけ逃げ道を用意できる。鬼瓦に命令されてやったことなんだよな?」
神室真司「認めるなら君も被害者だ」
神室真司「ボタン、はずれてるよ」
『巻き込んだ生徒達の人生の歴史に深く黒い傷跡を残すことになった』
エクボ「おっほー!すげぇパワー増してるぜ律!」
影山律「(背徳感、罪悪感、それが僕の力を育てる肥料になる)」
エクボ「効果バッチリじゃねーの。相当心病んでる?」
影山律「エクボ、お前はずっとうるさいな。もし僕がこの力を自分で操れたら、お前も消せるのか?」
エクボ「(性格も変わってきちゃった?)」
星野武史「マ…マジかよ…」
エクボ「効果バッチリじゃねーの。相当心病んでる?」
影山律「エクボ、お前はずっとうるさいな。もし僕がこの力を自分で操れたら、お前も消せるのか?」
エクボ「(性格も変わってきちゃった?)」
星野武史「マ…マジかよ…」
影山律「エクボ」
エクボ「任せな」
「こわ~」
「でもあっちの方がすごくない?あの頭」
「本当だ!」
花沢輝気「依存すると痛い目見るよ」
影山律「どうせ覚醒ラボのメンバーと大差ないだろ。試しに力比べがしたい…」
エクボ「張り合うな!手を離せ!」
花沢輝気「立ってるのがやっとかな?ハハッ若い若い」
エクボ「今だ!逃げろーッ!」
影山律「ハァ…ハァ…強くてびっくりしたよ…」
影山律「それに…すごく脳が発達していた。あれが強さの理由なのか?」
エクボ「いや、あれはヅラが馴染んでねぇだけだろ。なんで被ってんのか知らんけど」
「これが幸せの壺よ。家に置いておくだけで持ち主に幸せが訪れるの。本当は250万円だけど、僕には特別に80万円で提供するわ」
影山茂夫「そんなお金ないです…」
「じゃあ50万円にまけてあげる」
影山茂夫「いや、50万円も持ってないです」
「あれば買うのね?じゃあお母さん呼んでみてくれる?」
影山茂夫「お母さんも…買わないと思いますけど…」
「(あ、この子いけるわ)」
「ざらざらして気持ちいいでしょ~?」
影山茂夫「いや、よくわからないです。あ!」
影山茂夫「あっぶな…」
影山茂夫「そんなお金ないです…」
「じゃあ50万円にまけてあげる」
影山茂夫「いや、50万円も持ってないです」
「あれば買うのね?じゃあお母さん呼んでみてくれる?」
影山茂夫「お母さんも…買わないと思いますけど…」
「(あ、この子いけるわ)」
「ざらざらして気持ちいいでしょ~?」
影山茂夫「いや、よくわからないです。あ!」
影山茂夫「あっぶな…」
「人のせいにするの?」
影山茂夫「いや…」
「ねぇボク、お金で解決できる問題はまだマシなの。わかる?」
📱🎵🎵
霊幻新隆「何やってんだモブ。もうお客さんが来るっていうのに俺を呼び出すなんて」
霊幻新隆「なるほど」
「商品の弁償代500万円」
霊幻新隆「この安そ~~な壺をモブが割ったのか?」
「ん?なんだって?おい世間知らずの兄ちゃんよ、働けなくしてやろうか?」
「イッ…イッテェエエー!鎖骨にヒビはいっちゃった。これ治療費かかっちゃうよ~」
霊幻新隆「この安そ~~な壺をモブが割ったのか?」
「ん?なんだって?おい世間知らずの兄ちゃんよ、働けなくしてやろうか?」
「イッ…イッテェエエー!鎖骨にヒビはいっちゃった。これ治療費かかっちゃうよ~」
「諦めなさい!幸せの壺を割った時点で不幸になるのは決まったのよ!」
「災いがふりかかるかもな!」
霊幻新隆「不幸?災い?実は俺もさっきまで悪霊に憑りつかれた人と話しててな」
霊幻新隆「彼女曰く憑りつく先を俺に変えたらしい」
霊幻新隆「そうなると毎晩変な音が聞こえたり、写真に何か映ったりと災難が絶えないそうだ。今度はお前らにくっついたかもしれないな。幽霊には気を付けろよ」
「ん?幽霊!?」
「災いがふりかかるかもな!」
霊幻新隆「不幸?災い?実は俺もさっきまで悪霊に憑りつかれた人と話しててな」
霊幻新隆「彼女曰く憑りつく先を俺に変えたらしい」
霊幻新隆「そうなると毎晩変な音が聞こえたり、写真に何か映ったりと災難が絶えないそうだ。今度はお前らにくっついたかもしれないな。幽霊には気を付けろよ」
「ん?幽霊!?」
霊幻新隆「あいつら急におとなしくなってたな。モブ、最後の機転はなかなかよかったぞ」
影山茂夫「え?」
霊幻新隆「建物揺らしてビビらせただろ?」
影山茂夫「いや、あれは本当に師匠からあの二人に悪霊が…っていうかもしかして見えてない」
影山茂夫「いや、あれは本当に師匠からあの二人に悪霊が…っていうかもしかして見えてない」
「はい、キミもゴミなのかって…授業中ガム噛んでただけなのに…」
徳川光「(神室…学校はお前の物じゃないぞ)」
神室真司「まだ小さなゴミが残ってる。てきぱき行こう」
影山律「まだ続けるんですか?」
神室真司「まさか…辞めたいって言うんじゃないだろうね?」
影山律「いや、ただ反吐が出るなーと思いまして…ただのストレス発散でしょ?」
神室真司「フフッ協力者に君を選んでよかった。わかってたならなぜ協力してくれたんだ?」
影山律「飽きたから…自分に飽きたから…ですかね…ただなんとなく愚かな自分を感じてみたかった」
神室真司「愚か者ね…だが結局は人気者だ。我々は学校のヒーローになったんだよ」
エクボ「人気者になりたかったのか?あの老け顔は」
徳川光「(神室…学校はお前の物じゃないぞ)」
神室真司「まだ小さなゴミが残ってる。てきぱき行こう」
影山律「まだ続けるんですか?」
神室真司「まさか…辞めたいって言うんじゃないだろうね?」
影山律「いや、ただ反吐が出るなーと思いまして…ただのストレス発散でしょ?」
神室真司「フフッ協力者に君を選んでよかった。わかってたならなぜ協力してくれたんだ?」
影山律「飽きたから…自分に飽きたから…ですかね…ただなんとなく愚かな自分を感じてみたかった」
神室真司「愚か者ね…だが結局は人気者だ。我々は学校のヒーローになったんだよ」
エクボ「人気者になりたかったのか?あの老け顔は」
猿田尻彦「そういや部長、テレパシー使いは見つかったんですか?」
暗田トメ「見つかってたらこんなトコにいないわよ…って犬川!そこに爆弾置くの反則よ!」
暗田トメ「生徒会長!?」
神室真司「噂に聞いた通り、腐った空間だな」
神室真司「それよりもなんでいるのかな?鬼瓦君。出席しないで校内に侵入とは」
鬼瓦天牙「ちがッ!家にいるとオフクロに理由を聞かれるから…」
郷田武蔵「聞いてくれ生徒会長!鬼瓦は何もやってないんだ」
神室真司「君達も鬼瓦の取り巻きということで、それなりの処分をさせてもらおうか?」
「会長、正門前に変な人が来てるんですけど…」
神室真司「噂に聞いた通り、腐った空間だな」
神室真司「それよりもなんでいるのかな?鬼瓦君。出席しないで校内に侵入とは」
鬼瓦天牙「ちがッ!家にいるとオフクロに理由を聞かれるから…」
郷田武蔵「聞いてくれ生徒会長!鬼瓦は何もやってないんだ」
神室真司「君達も鬼瓦の取り巻きということで、それなりの処分をさせてもらおうか?」
「会長、正門前に変な人が来てるんですけど…」
鬼剣崎勇人「とぼけるな!今や不良中の噂だ!」
影山律「僕が相手しますよ。それで解決する」
神室真司「お…驚いたな…」
影山律「今のは正当防衛ですよ。それに他校の生徒だし関係ないでしょう」
神室真司「(彼が喧嘩をするなんて…しかもあんなに強かったのか…)」
「おい、剣崎さんをやったのはお前だな?お前が白Tポイズンか?」
神室真司「な…何を…ぼ…僕は見てただけで…」
「じゃあ誰が白Tポイズンだ?」
神室真司「知らな…」
影山律「僕が相手しますよ。それで解決する」
神室真司「お…驚いたな…」
影山律「今のは正当防衛ですよ。それに他校の生徒だし関係ないでしょう」
神室真司「(彼が喧嘩をするなんて…しかもあんなに強かったのか…)」
「おい、剣崎さんをやったのはお前だな?お前が白Tポイズンか?」
神室真司「な…何を…ぼ…僕は見てただけで…」
「じゃあ誰が白Tポイズンだ?」
神室真司「知らな…」
神室卓哉「徳川君か、真司は誰とも会いたくないそうだ」
徳川光「そうですか…」
影山律「酷いゴミ部屋だ。掃除が必要なのはこの部屋だったんじゃないですか?」
神室真司「どうやってここに…」
影山律「学校にはまだ小さなゴミが沢山残ってますよ」
神室真司「ぼ…僕はもう手を引く!出ていけ!」
影山律「もう遅い。僕達はお互い許されない事をした。もう誰も助けてくれない」
影山律「傀儡が壊れた。これで学校は綺麗になった」
エクボ「これからどうする気だ?また他校の連中が言いがかりをつけてくるぞ?」
影山律「どうとでもできる。この力さえあれば」
エクボ「おう!スーパースターになれるぜ!」
影山律「エクボ、お前も僕を利用しようとしてるんだろ?」
エクボ「な…何言ってんだ律ちゃんよ…相棒だろうが…」
影山律「多いな、今日は」
花沢輝気「(何事かと思ったら案の定)」
赤城「お前が花沢と剣崎を倒した白Tポイズンだって?」
花沢輝気「(何!?影山のフリをしているのか!?これは影山本人に聞く必要がありそうだな…)」
誇山恵「面白い所に出くわしたようだ。発見した。回収して帰る。の前にどれ程か少し見てやるか」
影山律「憑依!はい、それではどうぞ」
影山律「エクボ、強めに行くぞ!」
影山律「僕はあなた達を軽蔑しない。今ならわかるからだ。人が不意に道理を外れるその時、大概そこに理由はない」
影山律「今だってそうだ。戦意喪失の敵に歩み寄る。暴力の為に進む。そこに理由はない」
影山律「こういう自由は強い。あなた達より僕の方が自由なんだ。なぜか?制限を喪失したからだ。喪失を手に入れたからだ!」
影山茂夫「律、何やってんの?」