第4話 馬鹿オンリーイベント ~同類~
Idiots Only Event ~Kin~
🔷影山律 Kageyama Ritsu CV.入野自由
🔷花沢輝気 テル Hanazawa Teruki CV.松岡禎丞
🔷鬼瓦天牙 Onigawara Tenga CV.細谷佳正
🔷郷田武蔵 Goda Musashi CV.関俊彦
🔷志村遼平 Shimura Ryohei CV.綿貫竜之
🔷山村秀樹 Yamamura Hideki CV.黒石高大
🔷佐川純 Sagawa Jun CV.山下誠一郎
🔷隈川弘 Kumagawa Hiroshi CV.武内駿輔
🔷枝野剛 Edano Tsuyoshi CV.林勇
枝野剛「くそ…奴が塩中の鬼の天牙か!」鬼瓦天牙「こんなもんかよ!準備運動にもなりやしねぇ!」
「す…すげー!」
「さすがテルさん!」
「でもちょっとやりすぎなんじゃねぇかな」
花沢輝気「しょうがないだろ。歯向かって来たんだから。こういう馬鹿には徹底的な差を見せつけてやれば、以後は別人のようにへりくだるからね。今のキミ達と同じさ」
花沢輝気「(さらに言えば、こうしてバカ共に貸しを作るのも悪くないのさ。力も他人も利用できるものは全て利用する。僕は世の中の主役なのだから)」
影山茂夫「ホントかな…」
エクボ「ホントだよ…」
影山茂夫「わかった。じゃあ師匠に相談してみる。家や学校で変な事しないでよ」
エクボ「(けっ!お人好しかこいつは。隙を見てその体乗っ取ってやんよ)」
影山律「兄さん、母さんが早くご飯食べろって」
影山茂夫「うん、行くよ」
影山茂夫「わかった。じゃあ師匠に相談してみる。家や学校で変な事しないでよ」
エクボ「(けっ!お人好しかこいつは。隙を見てその体乗っ取ってやんよ)」
影山律「兄さん、母さんが早くご飯食べろって」
影山茂夫「うん、行くよ」
影山律「今誰かと話してた?」
影山茂夫「話してないよ」
エクボ「お…おうわかった…すまねぇ…シ…シゲオ」
エクボ「(昨日の件でわかったようにシゲオの思考展開は読みにくい。私生活や交友関係を探り内情を把握するんだ)」
エクボ「(うまくやればシゲオにとって俺様が無二の理解者になれる。やがて向こうから俺様を頼るようになれば…)」
エクボ「(昨日の件でわかったようにシゲオの思考展開は読みにくい。私生活や交友関係を探り内情を把握するんだ)」
エクボ「(うまくやればシゲオにとって俺様が無二の理解者になれる。やがて向こうから俺様を頼るようになれば…)」
米里イチ「ねぇ影山くん!1年3組の影山律くんよね?」
影山律「はい」
米里イチ「2年1組新聞部の米里です。ちょっと話せない?」
影山律「兄さんと同じクラスの人か…超能力の取材なら本人にしてください」
米里イチ「少しくらいいいじゃない。面白い話もあるわよ」
影山律「兄さんに何があったんですか」
霊幻新隆「確かにお預かりしました。この邪悪な心霊写真、こちらでお祓いしておくので2時間後にまた来てください」
霊幻新隆「お祓いグラフィック!」
『CGソフトを用いて写真を不自然なく合成処理する霊幻の必殺技である』
エクボ「いやお前ウソだろ」
影山茂夫「何が?」
エクボ「(全く何の霊力も感じられねぇぞ。シゲオの奴完璧に利用されてやがんな。入れ知恵してやってもいいが)」
エクボ「(いや、こいつはこのままでいい。俺様もとことん利用してやるぜ!)」
霊幻新隆「よし完了だ!」
エクボ「(全く何の霊力も感じられねぇぞ。シゲオの奴完璧に利用されてやがんな。入れ知恵してやってもいいが)」
エクボ「(いや、こいつはこのままでいい。俺様もとことん利用してやるぜ!)」
霊幻新隆「よし完了だ!」
影山茂夫「師匠、今朝からこの霊がくっついてるんですけど、どう思いますか?消した方がいいかな?」
霊幻新隆「ん?」
エクボ「(フッ…インチキ野郎には見えねぇよ)」
霊幻新隆「弱すぎて俺には見えん」
エクボ「は!?」
霊幻新隆「お前にとっちゃ肩にてんとう虫が付いたレベルだろ。好きにしろよ」
影山茂夫「よかったね。害がないなら消さないでおくよ」
霊幻新隆「弱すぎて俺には見えん」
エクボ「は!?」
霊幻新隆「お前にとっちゃ肩にてんとう虫が付いたレベルだろ。好きにしろよ」
影山茂夫「よかったね。害がないなら消さないでおくよ」
影山茂夫「似てない」
米里イチ「モブくんの隠れたカリスマ性は一度に多くの人々のを心酔させたのよ。新しい宗教が生まれるほどに。彼もっと注目されてもいい存在だと思うのよ」
米里イチ「だから弟の視点から特集を組んで…」
影山律「お断りです米里先輩。兄さんの力は見世物じゃない」
米里イチ「いやそんなつもりじゃ…なくはないけど…」
米里イチ「せっかく人気者になれそうなのに…」
影山律「じゃあ僕はこれで」
米里イチ「(影山律くん。成績は学年トップ。スポーツも万能な上にイケメンで女子にモテモテ。モブくんにないものを一通り持ってるじゃない。まったく、人が生まれながらに与えられるものは平等じゃないのよね)」
影山律「(兄さんは僕の世界の基本だった。僕にとっても超能力は当たり前に存在するものだった。弟の僕もいつか使えるようになる。そう思ってた。そう願っていた)」
影山律「(何がカリスマ?人気者?ふざけるな…超能力はそんな安い物じゃないんだ!)」
影山茂夫「行ってきまーす」
影山律「兄さん、僕も一緒に行くよ」
影山茂夫「珍しいね。いつも早く出るのに」
エクボ「そう思ってんのはお前だけ!意味ないんじゃなく用途を見出してないだけー!」
影山律「超能力を使っても手に入らないものなんてあるの?」
エクボ「そんなものはない!神にだってなれるんだ!」
影山茂夫「筋肉」
エクボ「(何言ってんだこいつ)」
影山茂夫「それに女心ってやつとか空気読む技術、他にもいっぱいあると思うよ。知恵とかね。僕は律がうらやましいよ」
影山茂夫「(ん…やっぱり超能力じゃ数学も解けないんだもんなぁ…)」
エクボ「(はぁ…力の持ち主さえ違えば、まったく違った世界が見えていただろうに…)」
郷田武蔵「肉体改造部に何の用だ?」
郷田武蔵「ここは貴様らのような輩の来るべき場所ではない。我々は無駄に時間を食い潰す貴様らと違い今を生きているのだ鬼瓦」
鬼瓦天牙「あいつらはどうなんだよ…」
郷田武蔵「話なら外で聞こう」
鬼瓦天牙「(ごまかしやがったな)」
鬼瓦天牙「スクワットってお前」
郷田武蔵「喧嘩などくだらん!我々の筋肉はそんなもののためにあるのでは断じてないッ!」
鬼瓦天牙「(この筋肉のバケモン共ならゼッテェ勝てるぜ!)」
鬼瓦天牙「(何だ?一人だけ肉体改造してねぇ奴が…)」
エクボ「シゲオ、まさかここまで目指してないだろうな?」
鬼瓦天牙「毒を持って毒を制す。黒酢中の裏番・花沢輝気に塩中の治外法権・肉体改造部をぶつける!」
「諺の使い方微妙に間違ってますよ。肉体改造部は別に毒じゃねぇし」
「治外法権もニュアンスおかしくね?言いたかっただけの感じするな」山崎「両方とも最近授業で出たからな…天牙さん意外と真面目に聞いてるんだ」
「出た!鬼ラッシュ!」
「天牙さん必殺の連続パンチ!」
エクボ「ラブレターのつもりだろ。好きの誤字だ」
エクボ「この状況理解してるのか?」
影山茂夫「いや、全然」
エクボ「お前の受けの姿勢は本当にブレないな」
枝野剛「影山とか言ったっけ?悪いがこっちにもメンツってもんがあってよぉ、てめェには人質になってもらうぜ」
花沢輝気「暴力装置って言葉を知ってるかい?そこに転がってるガラクタ達は僕の学園生活における権威の象徴でもあるんだ。それを壊したキミ達は大なり小なり僕の顔に泥を塗ったことになる」
郷田武蔵「お前も不良生徒か?」
枝野剛「あっははは!そのお方は裏番長の花沢輝気さんだ!テルさん!こいつら調子こいてるんでやっちゃってください!」
花沢輝気「枝野、今日を以てキミは番長を降りろ。レベルが低すぎる」
鬼瓦天牙「くそ!くらえ!」
鬼瓦天牙「(重い…平手打ちなのにとんでもねぇ重さだ!ヒョロいが熊みてぇに鍛えてやがる!)」
鬼瓦天牙「(本当に人間かよ!化物め!)」
郷田武蔵「驚いた」
郷田武蔵「この体重差で俺達を飛ばすとは…類稀なるいい筋肉を持ってるな」
花沢輝気「筋肉?フフッ」
鬼瓦天牙「この野郎ォ!地獄見やがれ!鬼ラッシュ!」
鬼瓦天牙「(何!?拳が届かねぇ!)」
花沢輝気「筋肉だの喧嘩術だの凡人は悲しいな。少し見せてやるよ」
鬼瓦天牙「(危ねェ!)」
鬼瓦天牙「うわああああああ!」
花沢輝気「ん?随分タフな奴がいたもんだな」
花沢輝気「(何こいつ…存在感薄すぎて気付かなかった…というかなぜ縛られて…)」
影山茂夫「人に向けちゃ駄目だよ」
影山茂夫「嘘なのこれ…」
エクボ「もういいよシゲオ…もういいんだ」
影山茂夫「嘘なの…」
エクボ「もういいよシゲオ…もういいんだ」
影山茂夫「嘘なの…」
「懲りない野郎だ」
枝野剛「鬼瓦が馬鹿なだけだろ!」
「(女子は女子ですって書かねぇだろ)」
「(誰も引っかからねぇよ)」
エクボ「ウウ…お前って…」
影山茂夫「だって、本当に女の子が待ってたらかわいそうだし」
エクボ「だからそれファンタジーだって…大体いいのか?筋肉達に断りも入れずに」
エクボ「だからそれファンタジーだって…大体いいのか?筋肉達に断りも入れずに」
「ねーねーどうする?今日」
花沢輝気「キミきどうしたい?」
エクボ「シゲオ、こいつら知り合いか?」
影山茂夫「いや、全然」
影山茂夫「いや、全然」
エクボ「この状況理解してるのか?」
影山茂夫「いや、全然」
エクボ「お前の受けの姿勢は本当にブレないな」
枝野剛「影山とか言ったっけ?悪いがこっちにもメンツってもんがあってよぉ、てめェには人質になってもらうぜ」
エクボ「成程、鬼瓦ってやつにまんまとハメられたな、シゲオ」
枝野剛「鬼瓦にはもう伝えてある。仲間を返してほしけりゃてめェが来いってな!」
「まぁどっちにしろ無事じゃ済まねぇんだけどな」
エクボ「シゲオ、ヤンキーと政治家ってのは体裁保たなきゃ息できない生き物だ。いつでも力を解放できるよう準備しとけよ」
影山茂夫「超能力は人に向けて使うものじゃないよ」
エクボ「(普段は受け身のクセに変に頑固な時がありやがる!パーッと使えよ!こんな時ぐらいよ!)」
「塩中の奴らが殴り込みに来たぞ!」
枝野剛「来たか鬼瓦!連中はまだ先日の傷が癒えてねぇはず!完膚なきまでにしめてやるよ!」
エクボ「シゲオ、ヤンキーと政治家ってのは体裁保たなきゃ息できない生き物だ。いつでも力を解放できるよう準備しとけよ」
影山茂夫「超能力は人に向けて使うものじゃないよ」
エクボ「(普段は受け身のクセに変に頑固な時がありやがる!パーッと使えよ!こんな時ぐらいよ!)」
「塩中の奴らが殴り込みに来たぞ!」
枝野剛「来たか鬼瓦!連中はまだ先日の傷が癒えてねぇはず!完膚なきまでにしめてやるよ!」
枝野剛「がけ…やま…?」
「誰だ?」
「早く…テルさんは…」
花沢輝気「暴力装置って言葉を知ってるかい?そこに転がってるガラクタ達は僕の学園生活における権威の象徴でもあるんだ。それを壊したキミ達は大なり小なり僕の顔に泥を塗ったことになる」
郷田武蔵「お前も不良生徒か?」
枝野剛「あっははは!そのお方は裏番長の花沢輝気さんだ!テルさん!こいつら調子こいてるんでやっちゃってください!」
花沢輝気「枝野、今日を以てキミは番長を降りろ。レベルが低すぎる」
枝野剛「え?ちょっと待って…」
花沢輝気「僕の沽券にかかわるんだよ」
志村遼平「今一瞬で移動したような」
隈川弘「見間違いじゃないか?」
郷田武蔵「我々の用は終えた。大人しく帰るとする」
花沢輝気「キミ達が帰れるかどうか、決めるのは僕だ」
郷田武蔵「仕方ない。華奢な肉体を相手にするのは気が引けるが」
花沢輝気「世間はそうやって僕を舐めてかかる。見えてるものしか見ようとしない愚か者達。だからこそ操りやすい」
志村遼平「今一瞬で移動したような」
隈川弘「見間違いじゃないか?」
郷田武蔵「我々の用は終えた。大人しく帰るとする」
花沢輝気「キミ達が帰れるかどうか、決めるのは僕だ」
郷田武蔵「仕方ない。華奢な肉体を相手にするのは気が引けるが」
花沢輝気「世間はそうやって僕を舐めてかかる。見えてるものしか見ようとしない愚か者達。だからこそ操りやすい」
郷田武蔵「鬼瓦!」
花沢輝気「キミか」
鬼瓦天牙「早くそいつをブッ潰せ!」
鬼瓦天牙「くそ!くらえ!」
鬼瓦天牙「(重い…平手打ちなのにとんでもねぇ重さだ!ヒョロいが熊みてぇに鍛えてやがる!)」
鬼瓦天牙「(本当に人間かよ!化物め!)」
郷田武蔵「驚いた」
郷田武蔵「この体重差で俺達を飛ばすとは…類稀なるいい筋肉を持ってるな」
花沢輝気「筋肉?フフッ」
鬼瓦天牙「この野郎ォ!地獄見やがれ!鬼ラッシュ!」
鬼瓦天牙「(何!?拳が届かねぇ!)」
花沢輝気「筋肉だの喧嘩術だの凡人は悲しいな。少し見せてやるよ」
鬼瓦天牙「(危ねェ!)」
鬼瓦天牙「うわああああああ!」
花沢輝気「ん?随分タフな奴がいたもんだな」
花沢輝気「(何こいつ…存在感薄すぎて気付かなかった…というかなぜ縛られて…)」
影山茂夫「人に向けちゃ駄目だよ」
花沢輝気「何の話だ」