第8話 兄ペコ ~破壊意思~
The Older Brother Bows ~Destructive Intent~
CAST
🔷影山茂夫 モブ Kageyama Shigeo CV.伊藤節生
🔷暗田トメ Kurata Tome CV.種﨑敦美
🔷桜威遊介 Sakurai Yūsuke CV.細谷佳正
🔷誇山恵 Koyama Megumu CV.三木眞一郎
暗田トメ「本当に超能力者って少ないのね。こんなに通行人がいるのに一人もピンとこないなんて…あなたまさか私をダマしてないでしょうね?」
花沢輝気「やぁこんな所でデートかい?」
暗田トメ「誰!?こんな特徴的な人!」
影山茂夫「花沢君」
花沢輝気「悪いね。緊急の用だ。彼ちょっと借りるよ」
影山茂夫「僕を名乗って喧嘩?」
花沢輝気「ああ、塩中の生徒だ。キミの知り合いかもな…この奥だ。キミ自身の目で確かめてみてくれ」
影山茂夫「律?何やってんの?」
影山律「兄さん…なぜここに…」
影山茂夫「律こそここで何してるの?」
花沢輝気「悪いね。緊急の用だ。彼ちょっと借りるよ」
影山茂夫「僕を名乗って喧嘩?」
花沢輝気「ああ、塩中の生徒だ。キミの知り合いかもな…この奥だ。キミ自身の目で確かめてみてくれ」
影山茂夫「律?何やってんの?」
影山律「兄さん…なぜここに…」
影山茂夫「律こそここで何してるの?」
影山律「………」
影山律「エクボは黙ってろ」
エクボ「(チッ!万能感に溺れたか!これだからガキは嫌いなんだ)」
エクボ「(負ける戦に付き合う気はねぇ!)」
影山茂夫「エクボ?」
影山律「別にいいさ。もう感覚は掴んだ。兄さん僕は大事なことに気付いたんだ」
エクボ「(負ける戦に付き合う気はねぇ!)」
影山茂夫「エクボ?」
影山律「別にいいさ。もう感覚は掴んだ。兄さん僕は大事なことに気付いたんだ」
影山律「それはつい最近までも同じさ。いいから聞いてよ兄さん。僕は超能力に憧れていたんだ。そして兄さんにも憧れていた」
影山茂夫「憧れなんて照れるな」
影山律「でもそれは大きな勘違いだったんだ。僕は兄さんに抱く劣等感と恐怖心に耐えられなくて憧れだと思い込むことで自分を守っていたんだ。僕はあなたが怖かった。ストレスが溜まると何をしでかすかわからない」
影山律「ずっと努力してたんだ…気が狂いそうになる自分を抑えながら…なのに!何の努力もしてない兄さんがなぜ!でも僕は手に入れた。これでもう恐れることはない。まやかしの憧れも残ってない。というか今となっては興味すら失せてしまった。仲良し兄弟はここで終わりだよ…兄さん」
影山茂夫「律…わかる。それは嘘だね」
影山律「ここで勝負しよう!僕に力をぶつけたっていいよ!」
影山茂夫「でも本当なんだね。僕は律の兄弟だ。ねぇ律…半分は本当なんだろう?」
影山茂夫「ウチの弟が怪我をさせてしまってどうもごめんなさい」
影山茂夫「今後とも仲良くしてやってください」
影山茂夫「あ…はい…」
影山律「おい…やめろ…何でだ兄さん!」
影山律「何やってんだよッ!」
影山茂夫「律、僕を突き離そうとしたって無駄だよ」
影山茂夫「兄弟なんだから」
桜威遊介「進捗状況を聞きたい。標的発見の連絡から10分以上経ってるぞ。何をしている」
誇山恵「ちょっと見学をな」
桜威遊介「バカかお前は…さっさと連れてこい」
影山律「おい…やめろ…何でだ兄さん!」
影山律「何やってんだよッ!」
影山茂夫「律、僕を突き離そうとしたって無駄だよ」
影山茂夫「兄弟なんだから」
桜威遊介「進捗状況を聞きたい。標的発見の連絡から10分以上経ってるぞ。何をしている」
誇山恵「ちょっと見学をな」
桜威遊介「バカかお前は…さっさと連れてこい」
誇山恵「わかったよ…」
桜威遊介「いや待て。念のため写真を送れ。関係ないガキを連れて来られても困る」
誇山恵「はいはい…バカにしやがって」
桜威遊介「確認した。そいつが影山茂夫で間違いない」
桜威遊介「覚醒ラボのデータにある通りだ。大層な名前付けやがって…口に出すのも恥ずかしいじゃねぇか」
桜威遊介「いや待て。念のため写真を送れ。関係ないガキを連れて来られても困る」
誇山恵「はいはい…バカにしやがって」
桜威遊介「確認した。そいつが影山茂夫で間違いない」
桜威遊介「覚醒ラボのデータにある通りだ。大層な名前付けやがって…口に出すのも恥ずかしいじゃねぇか」
「形勢逆転!」
「白Tポイズン!兄貴をボコられたくなかったらお前が顔面を差し出しな!」
影山茂夫「待った!そんなことしちゃ駄目だよ。もう傷つけるのも傷つけられるのも僕は見たくない」
「雑魚が頭に乗るんじゃねぇぞコラァ!」
「白Tポイズン!兄貴をボコられたくなかったらお前が顔面を差し出しな!」
影山茂夫「待った!そんなことしちゃ駄目だよ。もう傷つけるのも傷つけられるのも僕は見たくない」
「雑魚が頭に乗るんじゃねぇぞコラァ!」
「命令できんのは強い奴だけだ」
「一番強い奴がその場を制する」
「一番強い奴がその場を制する」
誇山恵「お前達の物差しでは喧嘩が強ければ学校、地区を制する事ができるのだろう?かわいい指標だな。せいぜい頑張るといい」
誇山恵「だがこいつは別格だ。お前達では万が一にも勝つことは不可能。だから同じ土俵から降ろしてやる。安心して小競り合いに励め。こいつは俺が預かる」
「待てコラァ!俺達の獲物…」
影山茂夫「弟を…」
影山律「に…兄さん」
誇山恵「そこのウド野郎!何だその反抗的な目は?」
「いや別に…見てただけじゃないですか…」
誇山恵「だがこいつは別格だ。お前達では万が一にも勝つことは不可能。だから同じ土俵から降ろしてやる。安心して小競り合いに励め。こいつは俺が預かる」
「待てコラァ!俺達の獲物…」
影山茂夫「弟を…」
影山律「に…兄さん」
誇山恵「そこのウド野郎!何だその反抗的な目は?」
「いや別に…見てただけじゃないですか…」
誇山恵「土下座して俺に謝れ。さっきまでのドラマのおさらいだ。そうだ!お前ら全員土下座しろよ!」
誇山恵「こう言えば必死になれるか?土下座しないと全員殺す」
誇山恵「ふふふふ…あはははは!壮観だなァ!若さと自由を履き違える馬鹿共にはいい教訓になっただろう」
誇山恵「今後の廃れた人生に一つアドバイスをしてやろう。なるべく人様に迷惑をかけないよう歩道の隅っこを歩くように生きろよ。じゃあなクソガキ共!はははは!」
「あいつは…」
影山茂夫「くっ…律ーーー!」
誇山恵「小僧!お前もか!超能力持ちの兄弟がいるなんて聞いてねぇぞ!」
誇山恵「こう言えば必死になれるか?土下座しないと全員殺す」
誇山恵「ふふふふ…あはははは!壮観だなァ!若さと自由を履き違える馬鹿共にはいい教訓になっただろう」
誇山恵「今後の廃れた人生に一つアドバイスをしてやろう。なるべく人様に迷惑をかけないよう歩道の隅っこを歩くように生きろよ。じゃあなクソガキ共!はははは!」
「あいつは…」
影山茂夫「くっ…律ーーー!」
誇山恵「小僧!お前もか!超能力持ちの兄弟がいるなんて聞いてねぇぞ!」
影山茂夫「おいお前…こんなの初めてだ…」
影山茂夫「わかるか?なぁ…僕の敵意!」
誇山恵「(この俺が手を付かされた…あんなガキに!)」
影山律「あの男…終わった」
影山茂夫「僕達に酷い事をした大人のお兄さん。言っとくけどお前のせいだからな。二度と僕達の前に顔を出すな!」
誇山恵「念動螺旋!」
誇山恵「(固い!さっきとは別物)」
影山茂夫「わかるか?なぁ…僕の敵意!」
誇山恵「(この俺が手を付かされた…あんなガキに!)」
影山律「あの男…終わった」
影山茂夫「僕達に酷い事をした大人のお兄さん。言っとくけどお前のせいだからな。二度と僕達の前に顔を出すな!」
誇山恵「念動螺旋!」
誇山恵「(固い!さっきとは別物)」
「すげェ!」
「刃物だ!気を付けろ!」
「お前は!黒酢中の!」
花沢輝気「彼をここまで追いつめるなんて信じられない。ただ者じゃないな」
エクボ「男も律の姿もない!一足遅かったか!」
霊幻新隆「これはヒマラヤ産の岩塩です。パスタや肉にもよく合うんですけど今回はこいつを使って除霊しましょう。肩が重いんですよね?」
「はい。占い師には何かが乗ってるって言われて…」
霊幻新隆「(言うだけ言って金取るのかよ。無責任な業者だな)」
「何を…」
霊幻新隆「幽霊は塩分に弱いですからね。まず岩塩の粉末で弱らせます」
霊幻新隆「あとこの耳元での騒音。静かな場所を好んで生息する霊にとっては迷惑で離れたくなるはず」
霊幻新隆「次に!」
霊幻新隆「岩塩のゴツゴツを利用したマッサージで強張った筋肉をほぐし血流を良くします」
霊幻新隆「蒸気で温めたタオルを顔に被せて霊の視覚干渉をシャットアウト。アロマオイルでリラックス効果を高めると共に霊が苦手なお香を焚きます」
「なんて…いい匂い~~~」
霊幻新隆「アロマ暴走特急」
『心と体をリラックスさせ美容効果てきめんの旅へと誘う霊幻の必殺技である』
霊幻新隆「これはヒマラヤ産の岩塩です。パスタや肉にもよく合うんですけど今回はこいつを使って除霊しましょう。肩が重いんですよね?」
「はい。占い師には何かが乗ってるって言われて…」
霊幻新隆「(言うだけ言って金取るのかよ。無責任な業者だな)」
「何を…」
霊幻新隆「幽霊は塩分に弱いですからね。まず岩塩の粉末で弱らせます」
霊幻新隆「あとこの耳元での騒音。静かな場所を好んで生息する霊にとっては迷惑で離れたくなるはず」
霊幻新隆「次に!」
霊幻新隆「岩塩のゴツゴツを利用したマッサージで強張った筋肉をほぐし血流を良くします」
霊幻新隆「蒸気で温めたタオルを顔に被せて霊の視覚干渉をシャットアウト。アロマオイルでリラックス効果を高めると共に霊が苦手なお香を焚きます」
「なんて…いい匂い~~~」
霊幻新隆「アロマ暴走特急」
『心と体をリラックスさせ美容効果てきめんの旅へと誘う霊幻の必殺技である』
霊幻新隆「それはよかった」
霊幻新隆「(今回はガチなやつじゃなくて助かったが、モブが約束の時間を無断で破るなんて初めてだ。次会った時は説教だな)」
影山茂夫「(律…律…そうか…気づいてあげられなくてごめんね…)」
花沢輝気「目が覚めたか影山君」
影山茂夫「花沢君…ここは」
花沢輝気「僕のアパートだ。話はエクボ君から聞いたよ」
霊幻新隆「(今回はガチなやつじゃなくて助かったが、モブが約束の時間を無断で破るなんて初めてだ。次会った時は説教だな)」
影山茂夫「(律…律…そうか…気づいてあげられなくてごめんね…)」
花沢輝気「目が覚めたか影山君」
影山茂夫「花沢君…ここは」
花沢輝気「僕のアパートだ。話はエクボ君から聞いたよ」
影山茂夫「え!?」
影山茂夫「関わるなって…」
花沢輝気「死ぬよ」
花沢輝気「ヤバい超能力者が結託した組織“爪”。革命を起こし世界転覆を目論んでいる。その組織力は群を抜いていて100人以上の超能力者を有している」
花沢輝気「人工的な超能力の開発を目指す施設が世界各地に沢山ある。でもその実験を成功させたのは世界でも爪だけだ。まだ成熟してない子供の超能力者を洗脳して兵隊に育て上げるらしい」
花沢輝気「人工的な超能力の開発を目指す施設が世界各地に沢山ある。でもその実験を成功させたのは世界でも爪だけだ。まだ成熟してない子供の超能力者を洗脳して兵隊に育て上げるらしい」
影山茂夫「知らないよ…律が…弟が…攫われたんだ」
影山茂夫「助けに行く」
花沢輝気「死にたいのか?」
影山茂夫「いや全然」
花沢輝気「だったら落ち着けよ」
影山茂夫「勝てると思うから」
花沢輝気「ふぅ…わかったよ。でもどうしてキミの弟なんだろうな?」
影山茂夫「助けに行く」
花沢輝気「死にたいのか?」
影山茂夫「いや全然」
花沢輝気「だったら落ち着けよ」
影山茂夫「勝てると思うから」
花沢輝気「ふぅ…わかったよ。でもどうしてキミの弟なんだろうな?」
影山茂夫「さっぱりわからない」
エクボ「あ!そういえばお前らと同類が集まる研究所があるんだ!律も最近そこに通ってた!」
影山茂夫「律が!」
花沢輝気「そこから情報が漏れたな。確かめてみるか。嫌な予感しかしないが」
エクボ「あ!そういえばお前らと同類が集まる研究所があるんだ!律も最近そこに通ってた!」
影山茂夫「律が!」
花沢輝気「そこから情報が漏れたな。確かめてみるか。嫌な予感しかしないが」
エクボ「案内するぜ」
エクボ「うわっこりゃひでぇな…一般人相手に」
花沢輝気「意識を飛ばされてるが死んではいない」
密裏賢治「き…キミ達は!?奴はどこに行った…刀の男は…」
花沢輝気「こっちの質問が先だ。あんた影山律の情報を爪に売ったのか?」
密裏賢治「爪?なんだそれは?影山律?知らないぞ。私が声をかけたのは影山茂夫君だ!」
影山茂夫「それは僕だ」
密裏賢治「キミが!?」
花沢輝気「意識を飛ばされてるが死んではいない」
密裏賢治「き…キミ達は!?奴はどこに行った…刀の男は…」
花沢輝気「こっちの質問が先だ。あんた影山律の情報を爪に売ったのか?」
密裏賢治「爪?なんだそれは?影山律?知らないぞ。私が声をかけたのは影山茂夫君だ!」
影山茂夫「それは僕だ」
密裏賢治「キミが!?」
影山茂夫「他の子達は?」
密裏賢治「攫われた。私のせいなのか…あんな奴がいるなんて…」
密裏賢治「ちょっと待ってくれ。キミ達は何の…」