「おはようございます、ヘンダーソン先生」
ヘンリー「おはようございます先生。先生も紅茶はいかがかね?」
「ええ、いただきます」
「ええ、いただきます」
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「先生が初等生の担任を持たれるのは久しぶりでしたね。どうですか今年は?」
ヘンリー「ま、しごき甲斐のある生徒たちだよ」
「ハハハ!なんでも早速初日にトニトをお与えになったとか」
ヘンリー「まぁ名門イーデンにおいては稀有なことではあったが…」
「私も知るかぎり初めてですね」
ヘンリー「あくまで公正な裁定を下したまでのことだよ。よき行いは称え不始末には相応の罰を与える。それが教育の本懐というものだ」
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ダミアン「ああ…」
ユーイン「お兄さまの入学式ですね。他にも写ってるんじゃないですか?」
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エミール「あ、いた!ここにも!」
ユーイン「ここにも!これなんかMVPですよ!」
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エミール「ダミアンさまのお兄さますげえ勢いでステラ授与されてますね。さすがです!」
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ユーイン「でもダミアンさまならもっと早くインペリアル・スカラーになれますよ。オレらの学年のステラ1号はダミアンさまに決まってます!」
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ダミアン「ま…まぁな」
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エミール「といっても試験はまだ先だし…」
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エミール「最初のチャンスは…あ!来週の体育!組対抗ドッジボール大会がありますよ!」
ヘンリー「(天気は快晴。少年少女たちよ、今日もキミたちがイーデン校の新たな歴史の1ページを紡ぐ)」
ベッキー「女の子に対してそんなこと言っちゃいけないんです!」
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ヘンリー「(エレガン…ト…)」
アーニャ「アーニャきかーん」
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ベッキー「あたしの友達が7組の友達から聞いた話らしいんだけど、来週の対抗戦、勝った方のクラスのMVPにステラ一つジュヨされるってウワサよ!」
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ヘンリー「(エレガン…ト…)」
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ヨル「おかえりなさいアーニャさん」
アーニャ「ちちーびっぐにゅーすしいれた」
ロイド「なに?今度の体育の授業でステラがもらえる?」
アーニャ「ベッキーが言ってた」
アーニャ「ベッキーが言ってた」
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ベッキー「あたしの友達が7組の友達から聞いた話らしいんだけど、来週の対抗戦、勝った方のクラスのMVPにステラ一つジュヨされるってウワサよ!」
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ヨル「わかりました。私が一球必殺の技、お教えします!」
ロイド「ヨルさんはスポーツも得意なんですか?」
ヨル「あ、いえ、昔弟とキャッチボールした程度で…」
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ヨル「(日頃から人間をちぎっては投げてますとは言えない)」
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ヨル「私に任せてくださいアーニャさん!必殺技でスターをキャッチです」
アーニャ「アーニャ、ドッジボールでおほしさまつかむ!すたーきゃっちアーニャがんばる!」
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ロイド「(やる気なのはありがたいが…)」
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ヨル「まずは筋トレからです。1回…2回…」
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ヨル「スタミナも大事ですよ!」
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ヨル「アーニャさん!?」
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ヨル「いいですか?ボールは腕の力だけで投げるんじゃありません」
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ヨル「しっかり足を踏み出して体重を移動しながら腰をひねり、肩に力を伝えて」
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ロイド「(やる気なのはありがたいが…)」
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ヨル「スタミナも大事ですよ!」
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ヨル「アーニャさん!?」
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ヨル「いいですか?ボールは腕の力だけで投げるんじゃありません」
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ヨル「しっかり足を踏み出して体重を移動しながら腰をひねり、肩に力を伝えて」
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アーニャ「(おほしさまいっぱいとってちちのにんむのおてつだい!)」
エミール「やる気だけはいっちょまえだな」
ユーイン「ダミアンさまの足だけは引っ張るなよ。短足女」
アーニャ「じなん…!とけらい」
ユーイン「ダミアンさまの足だけは引っ張るなよ。短足女」
アーニャ「じなん…!とけらい」
アーニャ「(じなん…ちちのにんむのたーげっとのむすこ。なかよくなるとおとくまんさい)」
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ダミアン「な…何見てんだコラ!」
アーニャ「(でもいじめてくるからきらい)」
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ダミアン「(クッ…こっちだっておまえみたいなちんちくりんに構ってる暇はないんだ)」
アーニャ「(ちんちくりん)」
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ダミアン「(この試合でMVPを取ってステラを獲得するんだ。兄貴と同じインペリアル・スカラーにならないと…でないと…父上に振り向いてもらえない…)」
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ヘンリー「体育のボビー先生が病欠のためワシが代わりにこの授業を担当する。皆紳士淑女の精神にのっとりエレガントなプレーを心がけるように」
ヘンリー「それではこれより3組セシル寮対4組ウォルド寮のドッジボールクラス対抗戦を行う!」
ダミアン「よし…(ステラを授与されるためにはMVPになるしかない。敵は…こいつだ!)」
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ダミアン「(この試合、4組に勝つにはまずあいつを倒さなくては!)」
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ダミアン「(司令部少佐の息子、ビル・ワトキンス!)」
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ダミアン「(この試合、4組に勝つにはまずあいつを倒さなくては!)」
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ダミアン「(司令部少佐の息子、ビル・ワトキンス!)」
ユーイン「奴だ…」
エミール「魔弾のビル!その恵まれた体格と頭脳で幼稚園時代から数々の球技大会を総なめにしてきたボーダムの怪童」
エミール「魔弾のビル!その恵まれた体格と頭脳で幼稚園時代から数々の球技大会を総なめにしてきたボーダムの怪童」
ベッキー「幼稚園でそんなに大会あんの?」
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ダミアン「フン…メガネなんかかけてたら危ないぜオッサン!」
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ビル「心配ありがとう総裁の息子ダミアンくん。でもボクには当たらないから大丈夫。あと肩から上のヒットはノーカウントだよ」
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ビル「(敵配置確認。気流・湿度・補正よし)」
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ヘンリー「4ヒット!」
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ダミアン「フン…メガネなんかかけてたら危ないぜオッサン!」
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ビル「心配ありがとう総裁の息子ダミアンくん。でもボクには当たらないから大丈夫。あと肩から上のヒットはノーカウントだよ」
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ビル「(敵配置確認。気流・湿度・補正よし)」
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ヘンリー「4ヒット!」
エミール「なに!?」
ダミアン「ビビるな!まぐれに決まってる!」
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ビル「まぐれなんかじゃないさ」
ビル「ボクのボールは完璧に計算し尽くされている」
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ビル「シミュレーションだけじゃない。フィジカルだって鍛え抜いてある」
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ビルの父「我が息子ビルよ」
ビル「はいダディー」
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ビルの父「おまえはイーデンの…いずれは陸軍の英雄となるべき男」
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ビル「まぐれなんかじゃないさ」
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ビルの父「我が息子ビルよ」
ビル「はいダディー」
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ビルの父「おまえはイーデンの…いずれは陸軍の英雄となるべき男」
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ビルの父「その手にステラをつかめ!明日のオスタニアのために!」
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ビル「サーイエッサー!」
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ビル「そう、ボクの勝利は決まっているのさ」
ベッキー「ちょっと!あんなの当たったら死んじゃうし!」
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ビル「安心しろ。女には手加減する」
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ビル「サーイエッサー!」
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ヘンリー「4ヒット!」
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ダミアン「クッ…まだまだ!」
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エミール「影…」
ユーイン「分…」
ダミアン「身…」
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「アタック!」
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ビル「分身というのはな…」
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ビル「こうするんだ!」
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エミール「(ダミアンさま…オレ…ダミアンさまのおそばにいられて幸せでした)」
ユーイン「エミールぅ!」
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エミール「(オレ、ダミアンさまのいいとこいっぱい知ってますよ。今ちょっと思い出せないけど…何かあったと思います)」
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エミール「(ダミアンさま勝ってください。だってダミアンさまはいつだってオレたちの…MVPなんですから!)」
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ユーイン「分…」
ダミアン「身…」
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エミール「(オレ、ダミアンさまのいいとこいっぱい知ってますよ。今ちょっと思い出せないけど…何かあったと思います)」
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エミール「(ダミアンさま勝ってください。だってダミアンさまはいつだってオレたちの…MVPなんですから!)」
ユーイン「あぁ…あぁわかってる!」
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ユーイン「諦めたらそこで試合終了…がふっ」
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ダミアン「(クソッこのままじゃ負ける!何とかして奴の隙を…他の奴がいくらやられようが知ったこっちゃないがオレだけは勝ち残って目立たなくては!)」
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ダミアン「(クソッこのままじゃ負ける!何とかして奴の隙を…他の奴がいくらやられようが知ったこっちゃないがオレだけは勝ち残って目立たなくては!)」
ヘンリー「ヒット」
ビル「(バカなッ!読まれている!完全に球筋を読まれているッ!何者だあの女!?)」
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ダミアン「な…なかなかやるなおまえ」
アーニャ「フッ」
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ヘンリー「(ドッジボールの語源…ドッジとは素早く身をかわすこと。エレガント回避!)」
ベッキー「アーニャちゃん外野気をつけて!」
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アーニャ「あっ!」
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ダミアン「な…なかなかやるなおまえ」
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ヘンリー「(ドッジボールの語源…ドッジとは素早く身をかわすこと。エレガント回避!)」
ベッキー「アーニャちゃん外野気をつけて!」
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アーニャ「あっ!」
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ダミアン「はっ!?しまったMVPが…」
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アーニャ「アーニャまもってくれた?おまえいいやつ?」
ダミアン「ち…ちがう!あいつの球にやられっぱなしで悔しいからちょっと捕ってみたかったっていうか…」
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ダミアン「くそがっ!残りはおまえだけだ。任せたぞ」
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ヨル「アーニャさん最後の教えです。投球のコツは体全体を使うこと」
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ヨル「このボールを光の矢だと思うんです」
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アーニャ「じなんのしをむだにはしない」
ダミアン「死んでねーし!」
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アーニャ「アーニャがかたきとる!」
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ベッキー「(何だかわからないけどすごい迫力…ひょっとして…)」
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アーニャ「(だいじなのはたいじゅーいどー)」