TVアニメ『名探偵コナン』 第1053話ネタバレ
♦放送日(Airdate): 2022年8月6日
第1053話 牧場に墜ちた火種(前編)
CAST
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ
🔷安室透 Amuro Toru CV.古谷徹
🔷吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子
🔷円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江
🔷小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉
🔷灰原哀 Haibara Ai CV.林原めぐみ
🔷風見裕也 Kazami Yuya CV.飛田展男
🔷日塚順哉 CV.岩田光央
🔷南武敬 CV.手塚秀彰
🔷加納昭吾 CV.藤原貴弘
🔷鳩山海輔 CV.野島裕史
風見裕也「はい、申し訳ありませんが、ここがどこだかわからないんです」
風見裕也「爆弾を大量に盗んだ疑いのある男を追って来たんですが、不意を衝かれて気付いたら…」
安室透「GPSは?」
風見裕也「はい…でも電池がもう残りわずかで」
安室透「その男に殺害された遺体なのか?」
若狭留美「でも何で児童達を連れて来たんですか?育て方を聞くのなら私達だけでも…」
小林澄子「子供の頃テレビで死んだシマウマに群がって貪り食うハゲタカの映像を観てから、あのギョロっとした目もとんがったクチバシも怖くて怖くて…だから私は無理だけど子供達が世話してる所を動画で撮れば説明しやすいと思って…」
若狭留美「でも小林先生がお付き合いにされている刑事さんって確か名前が“白鳥”…」
若狭留美「ただ…烏なら黒っぽくて狡猾で徒党を組んで行動する近寄り難い人…ってイメージは持ってしまいますね」
若狭留美「まぁ、そういう人に限って明るくて楽しい人だったりするんですけどね」
小林澄子「若狭先生…これは墓場まで持って行こうと思っていた機密事項なんですが…私、鳥が苦手なんです」
若狭留美「そ…そうなんですか?」
若狭留美「でも小林先生がお付き合いにされている刑事さんって確か名前が“白鳥”…」
小林澄子「はぁ?名前でしょ?じゃあ若狭先生は烏田さんって方がいたら烏だと思うんですか?」
若狭留美「お…思いませんけど…」
若狭留美「ただ…烏なら黒っぽくて狡猾で徒党を組んで行動する近寄り難い人…ってイメージは持ってしまいますね」
若狭留美「まぁ、そういう人に限って明るくて楽しい人だったりするんですけどね」
小林澄子「あ、それあるかも!」
コナン「(烏…烏丸蓮耶…オレの体を薬で幼児化した組織のボス…そして若狭先生はその組織のNo.2RUM候補)」
小林澄子「そういえばこれから会う牧場主の名前も鳩山さんですたね」
コナン「(烏…烏丸蓮耶…オレの体を薬で幼児化した組織のボス…そして若狭先生はその組織のNo.2RUM候補)」
小林澄子「そういえばこれから会う牧場主の名前も鳩山さんですたね」
南武敬「私は研究の為に行くだけだ。金目当ての君達とは違う」
日塚順哉「またまた~結局その研究を金にするんでしょ?」
加納昭吾「今すぐ消せその動画!」
光彦・歩美・元太「安室さん!」
加納昭吾「何だてめぇ!」
小林澄子「こちら安室さん、喫茶店の店員もやられている探偵さんだそうですよ」
加納昭吾「何だてめぇ!」
安室透「この辺にしておきませんか?」
安室透「光彦君も人が嫌がるプライベートな映像は消すように」
円谷光彦「はい」
安室透「これでいいですよね?」
小林澄子「あなたが安室さんですか!」
安室透「あ、はい」
小林澄子「私はこの子達のクラスの担任の小林といいます。あなたの噂は色々聞いてます」
小林澄子「こちら安室さん、喫茶店の店員もやられている探偵さんだそうですよ」
安室透「留守のようですね」
円谷光彦「門も開きっ放しでしたし…」
小嶋元太「牛とかも一頭もいねぇよな?」
小林澄子「牧場を潰してゴルフ場の一部にするらしいから、従業員さん達はもういないそうよ」
若狭留美「だからニワトリをタダで本校に…」
小林澄子「ええ、どうせならって…」
コナン「んじゃ牧場主が現れるまで目当てのニワトリでも見に行くか?」
小嶋元太「マジかよ!?ニワトリ一羽もいねぇじゃねぇかよ!」
安室透「もしかしたら小学校に譲る二羽だけ別にして他はもう売ってしまったんじゃ…」
円谷光彦「ちょっと外見てください!ホラ、こんな大きな穴が空いていますので、ここから逃げたんじゃないでしょうか」
安室透「確かに…」
コナン「(何だ?この穴の先にある土を埋めた跡…)」
吉田歩美「ねぇ、コナ…」
コナン「そろそろ教えてよ。ここへ来た理由」
安室透「教えるなんて言いましたっけ?」
吉田歩美「(声出したら逃げられちゃう)」
小林澄子「ええっ!?吉田さんがいなくなった!?」
若狭留美「トイレ休憩中にどこか行ってしまったみたいで」
小林澄子「とにかく手分けして捜しましょう!こっちは私と安室さんと江戸川君と円谷君で」
若狭留美「じゃあ私は小嶋君と灰原さんと一緒に」
安室透「ん?」
安室透「(何だ?)」
円谷光彦「いたら返事してくださーい!」
鳩山海輔「もしかして…」
鳩山海輔「この子でしょうか?」
鳩山海輔「誰かお捜しですか?」
小林澄子「あ…はい…」
鳩山海輔「私はこの鳩山牧場の経営者、鳩山義輔の弟、海輔です。二日前から兄と連絡が取れなくなったので様子を見に来たんですが…」
円谷光彦「ボク達は連れの女の子を捜していて」
小林澄子「小学一年生なんですけど見ませんでした?」
鳩山海輔「ああ、見かけましたよ」
鳩山海輔「もしかして…」
鳩山海輔「この子でしょうか?」
円谷光彦「歩美ちゃん!」
鳩山海輔「では」
風見裕也「降谷さん?」
風見裕也「降谷さん?」
風見裕也「降谷さんだ!助けに来てくれたんですね!」
安室透「(風見)」
風見裕也「やった!これで助かる!」
安室透「僕も捕まったから状況は変わらんよ」
コナン「(この人確か…安室さんの部下の…)」
円谷光彦「あのー」
コナン「ねぇそれよりさ、ベッドに遺体が寝かされてるんだけど…それにこの遺体の顔…ボク達を閉じ込めた人とそっくりだよ」
小林澄子「フルヤって誰ですか?」
安室透「僕の偽名です。探偵やってると必要になるので」
安室透「彼は僕の探偵助手の…」
風見裕也「飛田男六です!」
コナン「ねぇそれよりさ、ベッドに遺体が寝かされてるんだけど…それにこの遺体の顔…ボク達を閉じ込めた人とそっくりだよ」
安室透「会われた事があるんですか?」
小林澄子「いえ、電話で話しただけですけど、ネットで検索したら顔写真が載っていて…」
安室透「となると、あの男が言っていたここの経営者の弟というのはウソではなさそうですね」
コナン「ねぇ、そろそろ教えてくれない?安室さんがここへ来た本当の理由」
安室透「それは飛田、君から」
風見裕也「はい。今から30時間前、工事現場から爆弾が大量に盗まれたとの情報を得てテロの恐れがあると判断し」
風見裕也「疑わしい作業員の一人、鳩山海輔の足取りを追ってこの牧場に来たのですが」
風見裕也「はい。今から30時間前、工事現場から爆弾が大量に盗まれたとの情報を得てテロの恐れがあると判断し」
風見裕也「疑わしい作業員の一人、鳩山海輔の足取りを追ってこの牧場に来たのですが」
コナン「いや、この人自殺したんだと思うよ」
小林澄子「何でそんな事がわかるの!?」
コナン「だってこの人、首が絞まって亡くなった跡が残ってるのに抵抗した跡がないもの。誰かに首を締められたら自分の爪痕が首に残るぐらい抵抗するでしょ?」
コナン「両手が縛られてたら別だけど、そんな跡付いてないから…」
コナン「だってこの人、首が絞まって亡くなった跡が残ってるのに抵抗した跡がないもの。誰かに首を締められたら自分の爪痕が首に残るぐらい抵抗するでしょ?」
コナン「両手が縛られてたら別だけど、そんな跡付いてないから…」
風見裕也「でも睡眠薬で眠らせたこの人の首に縄をかけてどこか高い所から突き落とせば…」
コナン「それはないと思うよ。首を吊った場所って多分この部屋の机のそばだし」
コナン「この人靴を履いてないから机のそばの、あの長靴を履いてたって事だよね?誰がこの遺体をベッドに寝かせたかは知らないけど、寝かせた時に長靴を脱がせたんなら、ベッドのそばに置いてあるはずでしょ?」
コナン「って事は首を吊ろうと思ってそのイスに乗ろうとした時に、自ら靴を脱いだとしか思えないよ」
風見裕也「しかし自分が目を覚ました時はイスは倒れてなかったし、座る時に払ってしまったけど、座面に靴の跡があったよ」
安室透「それって長靴の跡だったのか?」
風見裕也「そういえば革靴の跡でした」
安室透「じゃあ我々を監禁したあの男の靴だろう。革靴だったから」
安室透「恐らくここで首を吊っている兄を発見し、助け降ろそうとイスを立てて乗り、縄から外したんだ」
安室透「問題は自殺した動機だが…」
コナン「何か調べ物してたかもしれないね」
小林澄子「ホントだ!蛍光ペンって調べ物をする時によく使うし」
円谷光彦「キャップをペンに挿し損ねてよく左手に色が付いてしまいますから」
小林澄子「それより外にいる若狭先生達が心配なんですけど」
風見裕也「あなた方も携帯を奪われてしまったなら連絡の取りようが…」
コナン「それなら大丈夫。ボク達にはトランシーバー付きの探偵バッジがあるからさ!」
灰原哀「ええっ!?ここの事務所の地下室に監禁された!?牧場主の弟に!?」
コナン「ああ、しかもその牧場主の遺体がこの地下室に寝かされてたんだ」
小嶋元太「それで歩美は見つかったのかよ?」
コナン「ああ、その弟に薬をかがされてまだ眠ってるけどねなぁ」
小嶋元太「んじゃすぐ助けに行ってやっから…」
コナン「待て!不用意に動くな!そいつは工事現場から大量に爆弾を盗んできてる!下手に動くと何しでかすかわからねぇ」
コナン「とにかくオレ達を監禁したのは牧場主の弟、鳩山海輔!白いサファリハットを被った30代ぐらいの細い目の男だから」
コナン「そいつに気づかれないように警察に連絡を…」
鳩山海輔「あの…もしかして誰かお捜しですか?」
小嶋元太「おう、実はよォ…」
灰原哀「バスで一緒だった私達のような子供連れの観光客を捜しているの!仲良くしたかったなーって…」
鳩山海輔「あ~あの親子なら牧場主の私の兄弟が留守だと言ったら、残念がって帰ったよ」
日塚順哉「何だ、やっぱ留守だったんスか」
小嶋元太「おう、実はよォ…」
灰原哀「バスで一緒だった私達のような子供連れの観光客を捜しているの!仲良くしたかったなーって…」
鳩山海輔「あ~あの親子なら牧場主の私の兄弟が留守だと言ったら、残念がって帰ったよ」
日塚順哉「何だ、やっぱ留守だったんスか」
南武敬「まあ私はこの辺に来るのは初めてで知り合いもなく、この人に付いて来ただけですが」
日塚順哉「俺っちもそんなに詳しくないから、一度会った事のある鳩山さんに色々聞きたかったんスけどねぇ…」
鳩山海輔「最近ショッキングな事があったらしく入院してしまったんです」
日塚順哉「にゅ…入院!?」
南武敬「それでお兄さんの容態は?」
鳩山海輔「回復には向かっているようなんですが、言伝を預かっていて…“この山のある場所へ行きソレを見つけたら、こっそり持ち帰って自分が退院するまで保管しておけ”って」
鳩山海輔「さぁ、行けばわかると…」
小嶋元太「もう一人いたぞ。でっかくて怖ぇ兄ちゃんがよ」
若狭留美「じゃあ私のスマホで…」
小嶋元太「あれ?先生の尻のポケット穴が空いてるぞ?」
日塚順哉「じゃあ行ってみようじゃないっスか」
鳩山海輔「バスで来たのはあなた方とさっきの親子だけなんですか?」
小嶋元太「もう一人いたぞ。でっかくて怖ぇ兄ちゃんがよ」
鳩山海輔「じゃあその人も見つけて4人で行きましょう」
日塚順哉「見つかるっスかねぇ?」
南武敬「勝手に山に入っちゃったから」
コナン「よし灰原、その男が離れたら警察に…」
灰原哀「悪いけど私のスマホ電池切れて」
小嶋元太「オレは家に忘れちまってよォ…」
若狭留美「じゃあ私のスマホで…」
若狭留美「え?」
若狭留美「(ない…なくなってる!?)」
小嶋元太「そういえば、安室の兄ちゃんが何か拾ってたなぁ…木のカケラみたいなの…」
若狭留美「(ない…なくなってる!?)」
灰原哀「何か落としたの?」
若狭留美「まあ大した物じゃないんだけど」
小嶋元太「そういえば、安室の兄ちゃんが何か拾ってたなぁ…木のカケラみたいなの…」
若狭留美「あの探偵さんが?」
小嶋元太「ああ」
灰原哀「それより早く警察に!」
若狭留美「そ…そうね」
加納昭吾「くそ…どこだ」
円谷光彦「はい…でも小さな声で“誰だ?山ん中でロケット花火飛ばしてる奴は”って入ってましたからSFコメディかも…」
風見裕也「将棋っていえば羽田秀吉名人!またタイトルを防衛して六冠維持!スゴイですよね!」
安室透「(羽田!17年前アメリカで謎の死を遂げた天才棋士羽田浩司!)」
安室透「(あの事件の後、彼の所持品で唯一紛失したのが御守りとして肌身離さず持っていた角の駒)」
コナン「夜空にビーム?そんな映画を観てたのか、あの男」
円谷光彦「はい…でも小さな声で“誰だ?山ん中でロケット花火飛ばしてる奴は”って入ってましたからSFコメディかも…」
風見裕也「あの降谷さん、さっきから何を?」
安室透「将棋の駒だよ。左下に傷が付いたこの角の駒。以前どこかで見たような気がして…」
風見裕也「将棋っていえば羽田秀吉名人!またタイトルを防衛して六冠維持!スゴイですよね!」
安室透「(羽田!17年前アメリカで謎の死を遂げた天才棋士羽田浩司!)」
安室透「(あの事件の後、彼の所持品で唯一紛失したのが御守りとして肌身離さず持っていた角の駒)」
安室透「(公安の研修で未解決の難事件として見せられた資料には、その角は彼が初めて将棋の師匠に勝った対局で最後に指した駒)」
安室透「(遺族は“息子がその駒を手離すわけがない。それを持っているのは息子を殺した犯人しかありえない”と…この角はあの時に見た駒の写真に傷の形状も文字の形も酷似している)」
コナン「大丈夫。ここには歩美ちゃんをさらった奴はいないから。歩美ちゃん、さらわれた時の事、思い出せるか?」
吉田歩美「ニワトリさんを追っかけて森の中に入ったら、変な所に出ちゃったの」
吉田歩美「コゲた木の枝がいーっぱい落ちてたんだよ。あと、長ーい溝みたいなもの…地面に掘ってあってさ」