Dr. STONE
🖊原作(Original Story) : 稲垣理一郎(Inagaki Riichiro)
TV Special RYUSUI (2)
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
🔷西園寺羽京 Saionji Ukyo CV.小野賢章
🔷上井陽 Uei Yo CV.中島ヨシキ
🔷花田仁姫 Hanada Niki CV.種﨑敦美
🔷北東西南 Hokutozai Minami CV.日笠陽子
🔷獅子王未来 Shishio Mirai CV.石見舞菜香
🔷七海龍水 Nanami Ryusui CV.鈴木崚汰
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
七海龍水「ハハハハハハ!」
銀狼「何あれ!羨ましい!」
上井陽「復活して秒で大富豪じゃん。クソッどうやって…よし」
上井陽「ようウィース。龍水っつったか?テメーうらやま…あっズル…あっ怪しいな。俺も仲間に…じゃねえ!元警官として、やり方とか知っとかねえとってよ~」
七海龍水「龍水財閥の発行する通貨ドラゴだ。この100ドラゴで1ミリリットル、石油を売ってやる。手に入りしだいな」
上井陽「え?俺別に石油とかいらねえんだけど。大体どこで使えんだよこんなカネ」
七海龍水「あれを見な」
上井陽「アエ~~イ!」
七海龍水「千空たちは石油のためにドラゴを集めなきゃならない。そのために科学であらゆるものを作って売るはずだ。違うか?」
浅霧幻「すっかりジーマーのお金になっちゃってるねえ」
七海龍水「いらないか?これでも」
石神千空「ククク…かまいやしねえ。今はな。通貨も立派な科学の発明品だ。人の力をまとめ上げる」
石神千空「わざわざ作ってくれたんなら、おありがたく利用させていただこうじゃねえか」
石神千空「連中がたっぷりため込みまくった頃にな」
七海龍水「ほぉ見事だニッキー。その力が欲しい」
花田仁姫「龍水、あんたは新入りだから手伝いならしてやるさ。でもね、こんなカネもどきは受け取らないよ。そもそも実際に今石油はないんだろう?こんな紙切れに何の価値があるっていうんだい」
七海龍水「フゥン!いい質問だぜ。通貨の価値は実際そこに物があるかどうかなど関係ない。信頼だ。千空…この石だらけの世界に、これだけの科学技術をもたらした奴なら必ず油田を見つけ出す。そしてその期待そのものが、紙切れを宝に変える!」
コハク「どうした?」
西園寺羽京「滝の音」
コハク「何?」
コハク「見えたぞ!」
クロム「ヤベー」
コハク「千空の地図とまるで違うぞ。描き間違えたのか?」
西園寺羽京「いや…僕だって地理を覚えてるわけじゃないけど、3700年前には絶対なかったはずだよ」
コハク「あの一番巨大な山を目印に、そこから西が荒れているな」
西園寺羽京「僕らはいまだに甘く見てたのかもしれない…3700年っていう時の流れを…」
石神千空「ああそうか…海岸線もボコボコだったがな」
西園寺羽京「内地もだね」
浅霧幻「どしたの?千空ちゃん」
石神千空「ククク…よく考えりゃたりめえだ。相変わらず俺も科学使いが聞いてあきれるぜ。周期はたったの数百年だぞ」
石神千空「富士山の大噴火」
石神千空「1発でも地形変わるレベルの大惨事だっつうのによ。俺らが石化中の3700年で少なくとも4、5回、多けりゃ10回以上ブッ放してるわけだ」
石神千空「現代人の地形図なんざ、もうクソの役にも立ちゃしねえ」
西園寺羽京「新しい地図がいるよ。少しずつでも作っていかないと」
クロム「おう、んなもんなくたってなんとかすんぜ」
西園寺羽京「いや、右も左も分からず闇雲に油田を探すなんてのはただの神頼みだし危険すぎる」
獅子王未来「地図…」
花田仁姫「でもどうやって…」
スイカ「あっ」
スイカ「鳥…鳥に乗って見れたらよかったんだよ。あんなすっごい上からなら、地面がどうなってるかなんてきっと全部わかるんだ」
石神千空「麻だ。麻が欲しい。人海戦術でアホほど集めるっきゃねえ」
浅霧幻「あ…でもね千空ちゃん、みんな船造りで大忙しよ?」
浅霧幻「あ…でもね千空ちゃん、みんな船造りで大忙しよ?」
石神千空「ここで石油探しと通貨つながったじゃねえか」
浅霧幻「え?」
石神千空「ククク…連中がためまくったドラゴを利用させていただくわけだ」
上井陽「ウェーイ!大金持ちになったんじゃね?俺」
マントル「あい~!こっちはその倍ありますよドラゴ」
浅霧幻「でも今ねぇ、そのドラゴが大ピンチのバイヤーなのよ」
上井陽「何?」
浅霧幻「え?」
石神千空「ククク…連中がためまくったドラゴを利用させていただくわけだ」
上井陽「ウェーイ!大金持ちになったんじゃね?俺」
マントル「あい~!こっちはその倍ありますよドラゴ」
浅霧幻「でも今ねぇ、そのドラゴが大ピンチのバイヤーなのよ」
上井陽「何?」
浅霧幻「いや~油田が探せなくてさあ。もし石油が出なかったらドラゴと石油を交換って話自体パーでしょ?」
浅霧幻「だから、せっかくのドラゴを紙クズにしない方法、教えてあげちゃう」
花田仁姫「完全にお金ってもんに振り回されてるねあいつら」
浅霧幻「だから、せっかくのドラゴを紙クズにしない方法、教えてあげちゃう」
花田仁姫「完全にお金ってもんに振り回されてるねあいつら」
浅霧幻「通貨なんてウワサ一つで暴落するのよ数千年前からね、アハハハハ!」
七海龍水「さんざん通貨をためさせたとこで相場をいじって利用する…よっぽどあくどいじゃないか千空貴様ら」
石神千空「スイカの言う通り上から探しゃよかったんだよ油田をな。気球だ」
石神千空「科学のお宝探検隊は…」
七海龍水「さんざん通貨をためさせたとこで相場をいじって利用する…よっぽどあくどいじゃないか千空貴様ら」
石神千空「スイカの言う通り上から探しゃよかったんだよ油田をな。気球だ」
石神千空「科学のお宝探検隊は…」
石神千空「世界に飛び出るために、富士山が作ったこの新生日本を制覇してやろうじゃねえか」
マグマ「ムハハハ!笑わせるぜ千空!いくらテメーでもよ。人間が空飛べるわけ…あっ」
上井陽「いやダメだな。未開の人を笑っちゃあ」
マグマ「ムハハハ!笑わせるぜ千空!いくらテメーでもよ。人間が空飛べるわけ…あっ」
上井陽「いやダメだな。未開の人を笑っちゃあ」
上井陽「いや笑わねえよ。俺らもわかんねえし、こんな何もねえとこからどうやって空なんか飛ぶのかはよ」
七海龍水「ハッハー!ますます面白くなってきたな!空か!欲しいぞ!」
石神千空「できたぞ。俺らが空飛ぶためのロードマップだ」
カセキ「今までで一番、断トツで道のり長そうね。でもがぜん燃えちゃうわいワシ」
カセキ「短っ!」
石神千空「ククク…気球様のお手軽っぷりは半端じゃねえぞ?飛行キット一式畳んで車にでもブチ込めっからな」
浅霧幻「空飛ぶってそんな気軽な話だったんだ」
花田仁姫「麻の布?そんなんで空気とか漏れちまわないのかい?」
石神千空「多少は問題ねえ。人類が初めて空飛んだ気球も麻布製だ」
石神千空「唯一にして最大のハードルは…」
小川杠「はい…」
小川杠「たっくさんの布でしょ?」
石神千空「あれぇえ?1ミリも気づかなかったわ!こんなとこに偶然にも手芸部がいんじゃねえか」
石神千空「科学チームは搭乗部の設計に籠もる」
カセキ「必要な道具があったら作るから」
石神千空「多少は問題ねえ。人類が初めて空飛んだ気球も麻布製だ」
石神千空「唯一にして最大のハードルは…」
小川杠「はい…」
小川杠「たっくさんの布でしょ?」
石神千空「あれぇえ?1ミリも気づかなかったわ!こんなとこに偶然にも手芸部がいんじゃねえか」
石神千空「科学チームは搭乗部の設計に籠もる」
カセキ「必要な道具があったら作るから」
石神千空「布作りはまるまる任して問題ねえか?杠手工芸チームによ」
小川杠「もちろんです!」
大木大樹「麻の潰しほぐしは任せろ」
陽・マグマ「コマ?」
小川杠「ほぐした麻から繊維を取り出すと、こんなワシャワシャの毛に」
小川杠「それを軽くまとめたものをコマに結んで…ちょっとだけクルクルして」
小川杠「あとは回すだけ」
小川杠「はい完成」
上井陽「意外と面白えし」
小川杠「それでこれを…」
小川杠「何万キロか作ります」
上井陽「ウェイ!出たよそれ!やっぱりね」
マグマ「ますますわっけわかんねえ、この糸で空が飛べんのか?」
上井陽「だから糸じゃ飛べねえよ。布作んだろそれで」
小川杠「それじゃあ次は布の作り方ね」
小川杠「もちろんです!」
大木大樹「麻の潰しほぐしは任せろ」
マグマ「わっけわかんねえ。この草で空が飛べんのか?」
上井陽「プフッ!草じゃ飛べねえよ。糸作んだろそれで」
小川杠「糸はね、コマで作るの」陽・マグマ「コマ?」
小川杠「ほぐした麻から繊維を取り出すと、こんなワシャワシャの毛に」
小川杠「それを軽くまとめたものをコマに結んで…ちょっとだけクルクルして」
小川杠「あとは回すだけ」
小川杠「はい完成」
上井陽「意外と面白えし」
小川杠「それでこれを…」
小川杠「何万キロか作ります」
上井陽「ウェイ!出たよそれ!やっぱりね」
マグマ「ますますわっけわかんねえ、この糸で空が飛べんのか?」
上井陽「だから糸じゃ飛べねえよ。布作んだろそれで」
小川杠「それじゃあ次は布の作り方ね」
小川杠「楽器のハープみたく糸を縦に何本も張ります」
小川杠「そして今度は横に!上・下・上・下・上・下、交互にくぐらしてきます。それをひたすら繰り返すと~~だんだん布っぽく」
銀狼「まさか!こうやって1本ずつジワジワ線引いて増やしてくの!?」
上井陽「じ…地道すぎんだろ」
小川杠「手芸は根気」
マグマ「これのどこが簡単なんだよ!」
小川杠「大変なだけで、やってることは簡単だから…」
小川杠「とはいえ、さすがにこれじゃあ永遠に終わんないから、科学チームにお願いしちゃおうかな」
石神千空「織り機か…フッ」
小川杠「(ついに織り機!)」
石神千空「おう、できたぞ」
カセキ「ん?なんか杠ちゃんが思ってたんと違った?」
石神千空「あぁ時間がなくてなぁ、やっぱ電動のがよかったか?」
小川杠「ちちち違うの!ありがたいです!とてつもなく」
花田仁姫「せっかくだからどうだい?これで色とか染めるの」
獅子王未来「ニッキーちゃん乙女やなあ」
スイカ「すっごいきれいなんだよフフッ…」
浅霧幻「聞いた?みんな。まだまだ糸が足りないんだって。そこで楽しい糸紡ぎ選手権開幕」
浅霧幻「一番長い糸作った優勝者にはなんと賞金1万ドラゴ」
石神千空「何吹いてんだテメー。そりゃアホみたく張り切るだろうけどよ」
石神千空「どっから?こんな軍資金…おい」
浅霧幻「一番長い糸作った優勝者にはなんと賞金1万ドラゴ」
石神千空「何吹いてんだテメー。そりゃアホみたく張り切るだろうけどよ」
石神千空「どっから?こんな軍資金…おい」
浅霧幻「大丈夫。ガッポリ入ってきちゃうから。だってほら、余ってる通気よすぎる布でさ、商品作って売ったらいいんじゃないの?」
銀狼「なんかすごい音してるけど…」
銀狼「杠ちゃん、大丈夫…」
金狼「おい銀狼」
小川杠「うおおおおお!おりゃりゃりゃりゃ…」
金狼「狂戦士化しているぞ」
銀狼「人格変わってない?杠ちゃん」
大木大樹「そうか?手芸中はいつもあんな感じだぞ」
浅霧幻「エスニックな雰囲気のセットアップには、ストールを合わせてエレガントさをプラス」
銀狼「金狼?」
マグマ「手と足が一緒に出てんぞ」
浅霧幻「タイトシルエットにこだわったトラディショナルなスタイルを、ニットと小物でカジュアルダウンが大人の余裕」
銀狼「杠ちゃん、大丈夫…」
金狼「おい銀狼」
小川杠「うおおおおお!おりゃりゃりゃりゃ…」
金狼「狂戦士化しているぞ」
銀狼「人格変わってない?杠ちゃん」
大木大樹「そうか?手芸中はいつもあんな感じだぞ」
浅霧幻「エスニックな雰囲気のセットアップには、ストールを合わせてエレガントさをプラス」
銀狼「金狼?」
マグマ「手と足が一緒に出てんぞ」
浅霧幻「タイトシルエットにこだわったトラディショナルなスタイルを、ニットと小物でカジュアルダウンが大人の余裕」
浅霧幻「デパートSENKU初の超高級品だから、売れるまでちょっと時間かかるかもね」
石神千空「作業した連中にはくれてやりゃいい。カネに糸目つけねえ物欲の権化が一人いんだろうが」
浅霧幻「ああ!」
浅霧幻「ああ!」