Dr. STONE
🖊原作(Original Story) : 稲垣理一郎(Inagaki Riichiro)
TV Special RYUSUI (3)
CAST
🔷石神千空 Ishigami Senku CV.小林裕介
🔷浅霧幻 Asagiri Gen CV.河西健吾
🔷大木大樹 Oki Taiju CV.古川慎
🔷小川杠 Ogawa Yuzuriha CV.市ノ瀬加那
🔷西園寺羽京 Saionji Ukyo CV.小野賢章
🔷上井陽 Uei Yo CV.中島ヨシキ
🔷花田仁姫 Hanada Niki CV.種﨑敦美
🔷北東西南 Hokutozai Minami CV.日笠陽子
🔷獅子王未来 Shishio Mirai CV.石見舞菜香
🔷七海龍水 Nanami Ryusui CV.鈴木崚汰
🔷クロム Chrome CV.佐藤元
🔷金狼 KINRO CV.前野智昭
🔷銀狼 GINRO CV.村瀬歩
🔷コハク Kohaku CV.沼倉愛美
🔷スイカ SUIKA CV.高橋花林
🔷カセキ KASEKI CV.麦人
🔷マグマ MAGMA CV.間宮康弘
クロム「何!?空飛びマシーン?」
クロム「ヤベー!」
コハク「おいクロム!」
クロム「飛べるとかヤベー!」
小川杠「千空君、これをどれくらいの大きさに縫えばいいの?」
石神千空「そうだな…」
石神千空「(気球のサイズが2000立方メートルなら、15度の空気を90度まで熱すれば520キログラムが上がる。1000メートル上昇につき気温マイナス6.5度)」
石神千空「(麻布の発火リスクを踏まえて100度をキープしても、ジェット気流より下の限界高度1500メートルに到達できる。つまり…)」
スイカ「スイスイスイ」
上井陽「うますぎじゃね?原始人連中全員」
スイカ「皮の服とかでお裁縫なら、みんなしょっちゅうしてたんだよ」
上井陽「うますぎじゃね?原始人連中全員」
スイカ「皮の服とかでお裁縫なら、みんなしょっちゅうしてたんだよ」
銀狼「何で何にもしてないマグマがドヤってるの?」
上井陽「よう現代人のど・こ・が使えねえって?」
花田仁姫「だから何であんたがドヤってんだい」
銀狼「うわー!これが空飛びマシン?」
マグマ「でっけえなおい」
上井陽「ウエイ!」
浅霧幻「んで誰が乗るの?定員3人って…俺はやだけど」
大木大樹「仕組みを知ってる千空は決まりだろう。あと2人は誰だ?」
石神千空「気球は自分じゃ動けねえ。操縦は風読んで合わせるっきゃねえ。つまりパイロットは風のプロが絶対条件だ」
大木大樹「なるほどな、おーい龍水…」
浅霧幻「えっ!しっ!」
七海龍水「ん?」
浅霧幻「交渉が直球すぎんのよ千空ちゃん大樹ちゃんは!ほらまた龍水ちゃんぼったくってくるから」
石神千空「ああそういう寝技はテメーに任せるわ」
浅霧幻「もぉ!」
浅霧幻「はいみんな集まって!気球に乗るメンバーはあと2人。クジ引きで決めちゃうよ」
浅霧幻「トランプに2枚入ってるこのジョーカーが当たりね」
浅霧幻「はい、次は龍水ちゃんね」
小川杠「(あっ…クジで龍水君に、たまたま当たったことにして…)」
石神千空「(タダでやらせようっつう腹か。通るか?んなもんこいつに)」
七海龍水「フゥン…そういうことか。俺の力が欲しいのなら素直に言え。ゲン、貴様の小細工に免じてパイロット報酬は100万ドラゴにまけてやるぜ」
七海龍水「ハッハー!当たりのジョーカーは俺のものだ!」
七海龍水「は?」
浅霧幻「人間ってねえ。手に入ったかと思ったものを失うのが一番惜しくなるっていう心理実験があるのよ。恋愛なんかまさにそうだよねえ」
浅霧幻「あれ?まさかビックリ。俺にジョーカー当たっちゃうとか困ったなぁ」
上井陽「よう現代人のど・こ・が使えねえって?」
花田仁姫「だから何であんたがドヤってんだい」
銀狼「うわー!これが空飛びマシン?」
マグマ「でっけえなおい」
上井陽「ウエイ!」
浅霧幻「んで誰が乗るの?定員3人って…俺はやだけど」
大木大樹「仕組みを知ってる千空は決まりだろう。あと2人は誰だ?」
石神千空「気球は自分じゃ動けねえ。操縦は風読んで合わせるっきゃねえ。つまりパイロットは風のプロが絶対条件だ」
大木大樹「なるほどな、おーい龍水…」
浅霧幻「えっ!しっ!」
七海龍水「ん?」
浅霧幻「交渉が直球すぎんのよ千空ちゃん大樹ちゃんは!ほらまた龍水ちゃんぼったくってくるから」
石神千空「ああそういう寝技はテメーに任せるわ」
浅霧幻「もぉ!」
浅霧幻「はいみんな集まって!気球に乗るメンバーはあと2人。クジ引きで決めちゃうよ」
浅霧幻「トランプに2枚入ってるこのジョーカーが当たりね」
浅霧幻「はい、次は龍水ちゃんね」
小川杠「(あっ…クジで龍水君に、たまたま当たったことにして…)」
石神千空「(タダでやらせようっつう腹か。通るか?んなもんこいつに)」
七海龍水「フゥン…そういうことか。俺の力が欲しいのなら素直に言え。ゲン、貴様の小細工に免じてパイロット報酬は100万ドラゴにまけてやるぜ」
七海龍水「ハッハー!当たりのジョーカーは俺のものだ!」
七海龍水「は?」
浅霧幻「人間ってねえ。手に入ったかと思ったものを失うのが一番惜しくなるっていう心理実験があるのよ。恋愛なんかまさにそうだよねえ」
浅霧幻「あれ?まさかビックリ。俺にジョーカー当たっちゃうとか困ったなぁ」
石神千空「何だいらねえのか?二度と手に入らねえ超プラチナチケットだぞ?新世界で人類初の飛行者だ」
浅霧幻「だよねえ。だけど気球ってちょびっと怖いなあ」
七海龍水「ハッハー!なら俺が代わってやってもいいぞ」
浅霧幻「ジーマーで?」
浅霧幻「でも~せっかく当たったチケットだし…さすがにタダってわけには~」
大木大樹「お金を払うはずが何がどうなってこうなったんだ?」
小川杠「もう恐ろしいんですけどゲン君が」
石神千空「こりゃソッコーでたまるな石油代」
マグマ「…ってハズレかよ」
浅霧幻「ラスト一人は運でいいよね?」
石神千空「ああ上空でビビんねえでやる気ある奴なら…」
クロム「あるぜぇえええ!ヤベーほどぉおおお!やる気ぃいいい!」
クロム「ハァ…ハァ…おう俺も引くぜ…その空飛びマシンに乗れるクジ引き…気合い一発で…当たり引いてやっからよ!」
金狼「クロム、走って戻ってきたのか!?」
クロム「この目で見てえじゃねえか…空から…世界ってホントはどうなってんのか…いや聞いたぜ千空に…地球は丸いって…でも一生ちっちぇ村で生きてた俺らは…」
クロム「聞いただけ…全部…ただもう知ってる千空に聞いただけなんだ…だからよ…」
浅霧幻「だよねえ。だけど気球ってちょびっと怖いなあ」
七海龍水「ハッハー!なら俺が代わってやってもいいぞ」
浅霧幻「ジーマーで?」
浅霧幻「でも~せっかく当たったチケットだし…さすがにタダってわけには~」
大木大樹「お金を払うはずが何がどうなってこうなったんだ?」
小川杠「もう恐ろしいんですけどゲン君が」
石神千空「こりゃソッコーでたまるな石油代」
マグマ「…ってハズレかよ」
浅霧幻「ラスト一人は運でいいよね?」
石神千空「ああ上空でビビんねえでやる気ある奴なら…」
クロム「あるぜぇえええ!ヤベーほどぉおおお!やる気ぃいいい!」
クロム「ハァ…ハァ…おう俺も引くぜ…その空飛びマシンに乗れるクジ引き…気合い一発で…当たり引いてやっからよ!」
金狼「クロム、走って戻ってきたのか!?」
クロム「この目で見てえじゃねえか…空から…世界ってホントはどうなってんのか…いや聞いたぜ千空に…地球は丸いって…でも一生ちっちぇ村で生きてた俺らは…」
クロム「聞いただけ…全部…ただもう知ってる千空に聞いただけなんだ…だからよ…」
クロム「う…浮かんだ!ヤベー!」
マグマ「マジで空飛びやがった!」
カセキ「オホー!成功しちゃったぞい!すごいのう…人って…欲張りで諦めないんだもの…作っちゃうんだもの…うう…科学で何百万年もかかって…」
クロム「丸いんだな…世界って…ホントによ」
クロム「おう…見たぜ…この目で…クッソ…もっと見てえ!この世界の全部が知りてえ」
七海龍水「今俺たちは、むき出しの生身一つで空にいる。ほかでは味わえないぜいたくだぞ!この不思議な感覚は!」
クロム「おお!鳥と一緒にいんぜ俺ら!」
石神千空「いや、喜んでる場合でもねえ」
石神千空「バードストライク。鳥との衝突はアホほど多い事故だ」
クロム「マジか」
七海龍水「フゥン!俺たちがかわせばいい。だが妙だな…思ったより上昇が弱い。気球の操縦は風次第。まさに空の帆船だ。なら俺が!この初フライトでゴールまでたどり着いて必ずモノにしてみせるぜ!」
クロム「ゴール?どこに向かってんだこの気球?」
千空・龍水「石神村」
クロム「何ィ!?2日はかかんぞ必死で歩いても」
石神千空「ああ、気球なら2時間ってとこだな」
七海龍水「それが風の力だ」
石神千空「まあ実はそう簡単でもねえ。石神村行きのこの西移動はちーっとややこしいぞ。日本の空っつうのは四六時中、東に向かう風が吹きっぱでな」
石神千空「いや、喜んでる場合でもねえ」
石神千空「バードストライク。鳥との衝突はアホほど多い事故だ」
クロム「マジか」
七海龍水「フゥン!俺たちがかわせばいい。だが妙だな…思ったより上昇が弱い。気球の操縦は風次第。まさに空の帆船だ。なら俺が!この初フライトでゴールまでたどり着いて必ずモノにしてみせるぜ!」
クロム「ゴール?どこに向かってんだこの気球?」
千空・龍水「石神村」
クロム「何ィ!?2日はかかんぞ必死で歩いても」
石神千空「ああ、気球なら2時間ってとこだな」
七海龍水「それが風の力だ」
石神千空「まあ実はそう簡単でもねえ。石神村行きのこの西移動はちーっとややこしいぞ。日本の空っつうのは四六時中、東に向かう風が吹きっぱでな」
七海龍水「ああ…東に飛ぶなら素人でもできる」
クロム「え?じゃあなんで今俺ら西に向かって飛べてんだ?」
七海龍水「低気圧だ」
七海龍水「本来は嵐を生む悪風だがな。低気圧の風が反時計回りなのを逆手に取り、捕まえて西移動に利用する」
七海龍水「ハッハー!この風で石神村まで飛べるスキルを手に入れれば、そこからさらに西!石油探しの冒険も可能ということだ」
七海龍水「難易度もリスクも高い。だが乗り越えてこそ、冒険のプロだ!違うか!貴様ら素人は大船に乗ったつもりで船長の俺に任せておけ!」
クロム「(冒険のプロ?おう素人とおっしゃいましたか?探索王のこの俺を?)」
クロム「確かに龍水、テメーは海の冒険のプロだろうな?ただ陸の冒険じゃどうかねえ。まだまだ若さがあるっつうかなぁ、地上近くじゃ地形が作る風っつうの?大体川に沿って吹いてんだよ」
石神千空「ん?確かにちーっと川沿いに流されてんな」
七海龍水「風で海まで流されたら戻れなくなる。上昇させるぞ」
クロム「ちゃんと自分の足で探索してる真の冒険のプロなら、肌感覚で知ってんだよな~こういうの」
クロム「乗り物ばっかし乗ってる素人さんとは違うっつうかよ」
石神千空「アホくせえ張り合いしてんじゃねえ」
石神千空「下の風見たけりゃな。こういうてるてる坊主的なの落としゃ、大体の流れは…」
七海龍水「フゥン…ここまで急変するとはな…西向き飛行は空の神との戦いだということか!」
クロム「で…でけえ」
七海龍水「お目見えだぜ。嵐を生む雲の魔神…積乱雲だ」
クロム「ヤヤ…ヤベー!何だこりゃ!?」
七海龍水「これ以上ヤツに近づけば、すさまじい力で吸い込まれる!気球など瞬殺だ!直ちに着陸態勢に入るぞ!ひもを引けクロム!気球の上部が開いて熱気を放出し急降下できる!」
クロム「おうよ!」
石神千空「引っ張って布が破れたら墜落すんぞ」
クロム「何で…」
クロム「何で…」
七海龍水「ない!この逃げ道ゼロの状態…」
石神千空「(脳をブン回せ。手を探せ。科学の持ち弾は何がある?タイムリミットは…急上昇の高山病で俺の脳が止まるまで)」
七海龍水「(ハッハー!最高のチャンスだ!この雲の魔神すら制するスキルを手に入れてやる!見つけてやるぜ!逃げ道を!風の穴を!)」
クロム「(クッソヤベー!逃げてえ!逃げ道なんかねえよ!逃げる?ホントにそうか?それが正解なのか!?)」
クロム「(人なんてクッソ弱えんだ。自然ん中で大ピンチに背中向けて逃げたってぜってえやられる!)」
クロム「(逃げるより…)」
クロム「頭とハートで全力突っ込んで、ブチ抜くしかねえだろ!その雲の魔神をよ!」
クロム「ヤベーか?」
石神千空「いや、降りるよか逆に今ソッコーで上空数千メートルまでブチ抜きゃあ絶賛成長中の積乱雲様のさらに上だ。むちゃくちゃな高度だが、ギリ酸欠で死にゃしねえよ」
七海龍水「クロムやるな貴様。そうと決まれば残りの燃料を全部!」
クロム「おう!」
石神千空「ククク…一気に加速して積乱雲ブチ抜くんだろ?」
クロム「それは…」
七海龍水「俺の石化を解いた復活液か!」
コハク「飛んでいる…飛んでいるぞ!本当に…クロム…龍水…千空ーー!」
浅霧幻「みんなーー!千空ちゃん達、石神村に着いたってよー」
銀狼「ええっ!?早すぎじゃない?」
マグマ「マジか!まだ数時間だろが」
金狼「一気に世界が近づいた気がするな」
大木大樹「よーし!俺たちも頑張ろうじゃないか!」
コハク「ハ!科学は気球だけじゃなく、人の心をも飛翔させるとはな」
浅霧幻「そうね、みんなテンション爆上がり~あっという間に船完成しちゃったりして」
西園寺羽京「ゲン、ずっと気になってたんだけど、船のアイデア対決、勝敗は最初から分かってたはずだよ?なのにどうして…」
浅霧幻「手品のフォーシングってさ、選ばせるカードは決まってる。でもね、自分たちで選ばせる。少なくともそう思わせる。大事なのよそこジーマーで」
クロム「着いたぜ…ゴールに…おうずいぶん余裕だったな。龍水、テメーの腕ならよ」
七海龍水「フゥン…やるな貴様らこそ。俺たち冒険のプロが頼り合い力を合わせれば、石油探しなど造作もないぜ」
石神千空「ああ!そういう河原でバトった男の友情的なのあとにしてまず俺を助けろ。そろそろ死ぬ」
石神千空「あぁ俺もだクロム」
クロム「何がだ?」
石神千空「この世界の全部、知らねえし見てえわ。石化光線の出た丸い世界の真裏に今何があんのか…」
七海龍水「いいだろう千空!俺が必ず連れていってやる。世界の裏側へな!」
石神千空「さぁて、この気球様で最強の燃料、石油をソッコーでゲットすんぞ!」
石神千空「唆るぜ…これは」