江戸川乱歩「それはもうやった。敵は奸智の権化。奴が綿密に準備した罠を時間内に覆すのは不可能だ」
中島敦「乱歩さんでも…」
国木田独歩「それは…ポートマフィアと戦うか退くかの二択を今選べと…」
江戸川乱歩「そうだ。だが悩む時間はないぞ。社長が安全な異能空間にいると知ればポートマフィアは脅迫策に移る。社員の家族、友人、大事な人を人質に取り社長を出さねば一人ずつ殺すと脅すだろう。そうなれば探偵社といえども膝を屈するしかない」
与謝野晶子「私もやるよ。森先生とはちょっとした因縁があってね。あの人ならこういう終幕も納得ずくのはずさ」
泉鏡花「あの人は怖い。でもポートマフィアでの知識が探偵社のために生かせるなら私も行く」
宮沢賢治「正しいとか正しくないとか僕にはわかりません。でもみんなが危険な方に行くならそっちに行って皆を助けます」
江戸川乱歩「国木田、お前はどうする?」
国木田独歩「社長は…街の均衡と平穏を守れと命じられた。フョードルによる街の崩壊から人々を守るのが社長のご意志です」
江戸川乱歩「国木田、お前は探偵社で最も高潔で強い。だから敵は最初にお前を壊そうとした。それを忘れるな」
中島敦「(ポートマフィアと戦っちゃ駄目なんだ。そんなことしたら黒幕の思う壺なんだ。でも…みんなだってそれくらいわかってるんだ)」
江戸川乱歩「来ないのか?敦…それとも黒幕を追う具体的な策がお前にはあるのか?」
中島敦「それは…これから考えます…」
江戸川乱歩「以前お前は花袋に死の家の鼠の件を調査依頼しただろう?調査は継続中だったな。万に一つの可能性として花袋が黒幕の居場所を掴んでるかもしれない。そっちは頼んだぞ」
中島敦「はい!」
宮沢賢治「いたたたた痛いです。さすがはポートマフィアさんです」
宮沢賢治「それじゃあ僕も張り切っちゃいまーす!」
中原中也「正面口を突破された!?ボスを死守しろ!俺も今すぐ行く!」
江戸川乱歩「それは困るな素敵帽子君。僕の推理では君が混じると勝率が下がる。というわけで僕が君の足止め役だ」
中原中也「おいおい正気か?確かにあんたは探偵社の主軸だが戦闘能力はねぇはずだぞ?」
江戸川乱歩「でも君…前に太宰に負けたんでしょ?」
中原中也「重力に潰すされてぇのか」
江戸川乱歩「フフッ…名探偵に不可能はない」
泉鏡花「無益な殺しはしない。でも解除番号を吐かないのなら…銃の撃てない体になってもらう」
樋口一葉「この仕事に就いた時から覚悟はできています」
泉鏡花「そう…残念」
芥川龍之介「久しいな鏡花」
樋口一葉「芥川先輩!」
芥川龍之介「お前は侵入の報せを上に伝えよ。この場はやつがれが受ける」
樋口一葉「わかりました!」
芥川龍之介「ククク…久々に骨のある敵が来た!」
樋口一葉「この仕事に就いた時から覚悟はできています」
泉鏡花「そう…残念」
芥川龍之介「久しいな鏡花」
樋口一葉「芥川先輩!」
芥川龍之介「お前は侵入の報せを上に伝えよ。この場はやつがれが受ける」
樋口一葉「わかりました!」
芥川龍之介「ククク…久々に骨のある敵が来た!」
江戸川乱歩「推理小説は好きかい?」
江戸川乱歩「登場人物は千人!しかもその半分が殺人鬼」
江戸川乱歩「異能力の使えない小説世界でお互い死ななきゃまた会おう」
エドガー・アラン・ポオ「乱歩君が勝負と言うから喜んで書いたのに…うまく利用されてしまったのである。しかしかの殺戮小説ならばポートマフィアの幹部はもちろん乱歩君ですら脱出には数日かかろう」
江戸川乱歩「登場人物は千人!しかもその半分が殺人鬼」
江戸川乱歩「異能力の使えない小説世界でお互い死ななきゃまた会おう」
エドガー・アラン・ポオ「乱歩君が勝負と言うから喜んで書いたのに…うまく利用されてしまったのである。しかしかの殺戮小説ならばポートマフィアの幹部はもちろん乱歩君ですら脱出には数日かかろう」
芥川龍之介「隠密と奇襲を旨とする暗殺者が標的に挑む時点で半分敗北。やはり探偵社がお前の理想の生き方とは思えぬ」
泉鏡花「私はもう…あなたの知る私じゃない!」
芥川龍之介「(非物質化して拘束を抜けた!?物理攻撃では干渉すらできぬか!)」
芥川龍之介「ならば!空間断裂!」
泉鏡花「人を殺さねば無価値とあなたは言った」
芥川龍之介「(夜叉は囮!)」
泉鏡花「さよなら」
🔊中島敦「それと…花袋さんが消されました」
与謝野晶子「国木田に伝えな。これからもっと人が死ぬ。親友の死を嘆く贅沢は後に取っとけってね」
泉鏡花「(天魔纏鎧…刃が動かない!)」
芥川龍之介「確かに変わったな鏡花。その目、やつがれと見えた時とは別物だ」
与謝野晶子「国木田に伝えな。これからもっと人が死ぬ。親友の死を嘆く贅沢は後に取っとけってね」
芥川龍之介「確かに変わったな鏡花。その目、やつがれと見えた時とは別物だ」
芥川龍之介「ならば何だ?」
泉鏡花「夜叉白雪を斬って…両親の仇を…そして夜叉の主…私を…私を殺して」
芥川龍之介「かつてのお前の目にあるのは復讐だった。その目は己の人生に価値を見ていなかった」
泉鏡花「なぜあなたにそんなことがわかるの!?」
芥川龍之介「お前と同じ目をした男が在った故」
泉鏡花「その男はどうしたの?」
芥川龍之介「お前と同じだ。ある人に会い、ある組織に入り死を望む目をやめた」
芥川龍之介「鏡花、よかったな」
🔊樋口一葉「先輩!一度退いてください!檸檬花道が来ます!」
泉鏡花「夜叉白雪を斬って…両親の仇を…そして夜叉の主…私を…私を殺して」
芥川龍之介「かつてのお前の目にあるのは復讐だった。その目は己の人生に価値を見ていなかった」
泉鏡花「なぜあなたにそんなことがわかるの!?」
芥川龍之介「お前と同じ目をした男が在った故」
泉鏡花「その男はどうしたの?」
芥川龍之介「お前と同じだ。ある人に会い、ある組織に入り死を望む目をやめた」
芥川龍之介「鏡花、よかったな」
🔊樋口一葉「先輩!一度退いてください!檸檬花道が来ます!」
与謝野晶子「まさかあの中身全部!?」
梶井基次郎「この世は最初から空虚。幸福も脳が見せる振動に過ぎない。故に科学を以て世界と戯れ舞い遊ぶ者こそ最も心理に近いもの!その支配者たる宇宙大元帥を殺すことは僕が許さないのだー!」
福沢諭吉「旧き友に会いに」
与謝野晶子「あのバカの爆弾がある限り敵の建物にすら近づけないね」
与謝野晶子「何だって!?社長が消えた!?」
樋口一葉「全員戦闘構築を中止!ボスが…病床より消えた」
春野綺羅子「でも賢いミィちゃんが戻らない時は決まって悪い事が起こるの。市庁舎の爆破未遂事件、その前は軍の不正発覚事件…すぐ連れ戻さないと社長に何か悪い事が…」
谷崎ナオミ「ミィちゃんは大丈夫です。心配なのはあなたですわ!」
春野綺羅子「社長は…あの人は私達を救うため病床を推してたった一人でどこ
谷崎ナオミ「ミィちゃんは大丈夫です。心配なのはあなたですわ!」
春野綺羅子「社長は…あの人は私達を救うため病床を推してたった一人でどこ
太宰治「それで谷崎君、社長の行方は?」
谷崎潤一郎「それが…総出で探しているのですが手掛かりすら掴めず…」
太宰治「だろうね。社長は私達が到達し得ない場所を選んだはずだ。居場所がわかるとすればかつての二人の関係者だが…こういう時…あの人ならどうするのかな」
谷崎潤一郎「それが…総出で探しているのですが手掛かりすら掴めず…」
福沢諭吉「部下は呼んだか?」
森鷗外「呼べば部下同士の組織戦が再生産されるだけです」
福沢諭吉「組織戦の死者を産まぬ方法は一つ。我らが1対1で決闘し敗者の死を以て共喰いを止める」
森鷗外「お互い守るものが増えましたな」
福沢諭吉「10年だからな。貴君と共闘してから」
森鷗外「ええ、そしてここがあなたの死に場所となる」
森鷗外「ヰタ・セクスアリス」
福沢諭吉「組織戦の死者を産まぬ方法は一つ。我らが1対1で決闘し敗者の死を以て共喰いを止める」
森鷗外「お互い守るものが増えましたな」
福沢諭吉「10年だからな。貴君と共闘してから」
森鷗外「ええ、そしてここがあなたの死に場所となる」