DETECTIVE CONAN
🖊原作者(Original Story):青山剛昌(Gosho Aoyama)
TVアニメ『名探偵コナン』 第R128話ネタバレ
♦放送日(Airdate): 2022年8月27日
第R128話 名陶芸家殺人事件(後編)
キャスト
🔷毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈
🔷目暮十三 Megure Juzo CV.茶風林
🔷阿笠博士 Agasa Hiroshi CV.緒方賢一
🔷菊右衛門 CV.辻村真人
🔷瀬戸 隆一 CV.高木渉
🔷有田 義彦 CV.松尾貴司
🔷大谷薫 CV.岩田光央
🔷土屋益子 CV.磯辺万沙子
🔷鑑識 CV.巻島直樹
🔷警官 CV.井上隆之
目暮警部「本当に大広間に全員そろっていたのかね?」
有田義彦「ええ、部屋を抜けたのは、奥様を起こしに行った大谷ぐらいっスわ。な?」
大谷薫「え?」
目暮警部「まさかあんた、起こしに行ったふりをして寝ている奥さんを吊るして」
大谷薫「ち…ちがいますよ!私が抜けたのは一瞬です!奥様の部屋は大広間の二つ隣ですから」
目暮警部「本当かね?」
瀬戸隆一「10秒もかかってないんじゃんいかな…」
目暮警部「そんな短い時間じゃ何もできんか…ほかに抜けたのは?」
瀬戸隆一「あ、僕も電話をかけにちょっとだけ。奥様が外出されたと思ったので…まぁ抜けたといっても大広間の前の廊下にある電話から奥様の携帯電話にかけただけですけど」
瀬戸隆一「あ、僕も電話をかけにちょっとだけ。奥様が外出されたと思ったので…まぁ抜けたといっても大広間の前の廊下にある電話から奥様の携帯電話にかけただけですけど」
目暮警部「携帯電話?奥さんの?」
菊右衛門「ああそうじゃ。益子さんには常時携帯電話を持たせておったよ。ワシらが作品づくりに専念するために外の事は全て益子さんに任せておったからのう」
目暮警部「外の事とは?」
有田義彦「作品の取り引きとか、発表会の日時とかですよ」
大谷薫「だから先生はめったに外出されないんです」
目暮警部「だが妙だな…奥さんの遺体のそばには携帯電話なんかなかったぞ」
鑑識「あ、携帯電話なら被害者の部屋からすでに発見されてます。敷かれたフトンの下にあったという事ですが…」
瀬戸隆一「奥様はいつも目覚ましがわりに携帯電話を枕元に置かれてたんです」
鑑識「携帯電話の電源は入ってなかったそうです」
目暮警部「なるほど…すぐそばからかけても音は聞こえんかったというわけか…で?他に部屋から抜けた方は?」
瀬戸隆一「誰もいないよなぁ」
目暮警部「じゃあ誰んだ?奥さんを倉に運んで殺したのは?遺体発見が首を吊るされた直後なら全員大広間にいたというアリバイがある」
目暮警部「とにかくもう少しこの倉の中を調べてみん事には先へは進めんな…皆さんはしばらく大広間で待機していてください」
コナン「(自殺…本当にそうなのか?それにしてはおかしな点が多過ぎる)」
コナン「(パックリ切れた奇妙な右足の傷…クツを履いてなかった不自然な行動と汚れてない足の裏…)」
コナン「(そして事件の前日、倉で風水丸が割れたそばで見つけたこのビー玉…それになんだろう…何かひっかかってんだよな…現場で見た何かに…)」
毛利小五郎「何だ、ビー玉か?んなもんに興味あるなんてやっぱガキだな!」
コナン「あ、しまった!」
毛利蘭「どっから出てくんのよ!?コナン」
コナン「あれだよあれ!」
コナン「ちょっと忘れ物しちゃって」
目暮警部「イカンよ!勝手に入っちゃ…」
コナン「あれ?おばさんの遺体は?」
目暮警部「警察病院に運んだよ」
コナン「(あった!これだ!やっと見つけたぜ。犯人が隠しそびれた痕跡を!)」
コナン「(こんな物がここにあるって事は…当然上には…)」
コナン「(やっぱりな…この方法を使えばこの場に居なくても殺人は可能ってわけか…)」
コナン「(しかしこの殺人を確実なものにするには、あれがあの辺りにあるはず…)」
目暮警部「その辺はさっき調べたが変な物は何もなかったぞ!危ないから早く降りなさい!」
コナン「(確かに焼き物以外は何もなさそうだな…ん?)」
コナン「(なるほど!さすが陶芸家ってわけだ)」
目暮警部「早く降りなさい!」
コナン「はーい!」
コナン「(となると犯人はあの二人に絞られるけど…多分あの人だ)」
コナン「(確かに焼き物以外は何もなさそうだな…ん?)」
コナン「(なるほど!さすが陶芸家ってわけだ)」
目暮警部「早く降りなさい!」
コナン「はーい!」
コナン「(となると犯人はあの二人に絞られるけど…多分あの人だ)」
コナン「(おーし、犯人もトリックもわかった。後はこれをどうやって目暮警部に伝えるかだが…)」
目暮警部「構わんよ。そのくらいなら部下に断ってくれれば…」
毛利小五郎「ガキがゴチャゴチャうるせーんだよ!」
コナン「(やっぱおっちゃんをこの麻酔銃で眠らせるっきゃねーな)」
コナン「エヘヘ♡」
有田義「おのーオレ達いつまで大広間に待機してなきゃいけないんスか?」
目暮警部「ああ…すみませんな。こっちはもうしばらくかかりそうだ」
瀬戸隆一「食事とっていいですか?朝から何も口にしてないんで…」
大谷薫「着替えもしたいんですけど…」
目暮警部「構わんよ。そのくらいなら部下に断ってくれれば…」
コナン「ダメだよ!そんな事勝手にされちゃせっかくの証拠が…」
目暮警部「証拠?」
毛利小五郎「ガキがゴチャゴチャうるせーんだよ!」
コナン「(やっぱおっちゃんをこの麻酔銃で眠らせるっきゃねーな)」
コナン「ねぇ、そういえばおじさんがいってたアレ見つけたよ」
毛利小五郎「ん?何だよ“アレ”って…」
小五郎(コナン)「おお!見つけてくれたか!でかしたぞ!」
コナン「エヘヘ♡」
目暮警部「おいおい、一体何を見つけたっていうんだね?」
小五郎(コナン)「そりゃあもちろん犯人が隠しきれなかった証拠ですよ」
菊右衛門「おー!これは面白い。眠りの小五郎の名推理を間近で拝めるとは光栄じゃ」
目暮警部「何なんだね?その証拠とは」
コナン「血だよ警部さん。変な血が落ちてるはずだから見て来てくれって小五郎のおじさんに頼まれたんだ」
目暮警部「犯人って…まさか」
小五郎(コナン)「ええ、奥さんは自殺なんかじゃない。殺されたんです。この中にいるある人物にね!」
菊右衛門「おー!これは面白い。眠りの小五郎の名推理を間近で拝めるとは光栄じゃ」
目暮警部「何なんだね?その証拠とは」
コナン「血だよ警部さん。変な血が落ちてるはずだから見て来てくれって小五郎のおじさんに頼まれたんだ」
コナン「ホラ、きっとこの血の事じゃない?」
目暮警部「こ…これは!」
目暮警部「遺体をここに運んだのは君らだったよな?」
有田義彦「ええ…まだ生きてるかもしれないって…」
瀬戸隆一「ああ…」
目暮警部「だとしたらやはり妙だなこれは…」
目暮警部「全部が全部その時落ちた血じゃない。他の血に混ざってわかりにくくなっているが、別のモノもある」
目暮警部「床に落ちた時の人間の血の形状は、落下する高さによってだいたい決まっているんだよ。高くなるほど円は大きくなり、円のまわりの散り方も派手になる」
目暮警部「奥さんの手足を持って運んだのなら、つま先と床との距離はせいぜい50cm…」
目暮警部「だがこの血痕は明らかに1m以上の高さから落下しかモノだ。そんな血がここにあるという事は…」
大谷薫「それじゃもしかして奥様はこの棚の上に…」
目暮警部「全部が全部その時落ちた血じゃない。他の血に混ざってわかりにくくなっているが、別のモノもある」
目暮警部「床に落ちた時の人間の血の形状は、落下する高さによってだいたい決まっているんだよ。高くなるほど円は大きくなり、円のまわりの散り方も派手になる」
目暮警部「奥さんの手足を持って運んだのなら、つま先と床との距離はせいぜい50cm…」
目暮警部「だがこの血痕は明らかに1m以上の高さから落下しかモノだ。そんな血がここにあるという事は…」
大谷薫「それじゃもしかして奥様はこの棚の上に…」
有田義彦「でも何で?」
小五郎(コナン)「首を吊った直後に大きな音がしたのは、ハリにくくり付けた縄の結び目の真下にツボを重ねておいたから」
小五郎(コナン)「首に縄をかけてあんな高さから落ちればほぼ即死。後は遺体の足が勝手にツボを蹴散らし、首を吊る時の踏み台を倒したように見えるというわけだ」
目暮警部「じゃあ奥さんの右足のふくらはぎの傷は?」
小五郎(コナン)「よーく見てください。棚の上を…クギが出てるでしょ?」
目暮警部「という事は、ふくらはぎの傷は偶然できたものなのか?」
小五郎(コナン)「ええ、あれは犯人には予想外の事。奥さんの傷を見てさぞかし驚いたでしょう。だが犯人なら傷の原因にすぐ気づくハズ。棚のそばに落ちている血痕にもね」
小五郎(コナン)「遺体が揺れて周りに血が飛び散っているといっても」
小五郎(コナン)「棚から離れすぎているこの血痕が見つかれば」
小五郎(コナン)「ええ、あれは犯人には予想外の事。奥さんの傷を見てさぞかし驚いたでしょう。だが犯人なら傷の原因にすぐ気づくハズ。棚のそばに落ちている血痕にもね」
小五郎(コナン)「遺体が揺れて周りに血が飛び散っているといっても」
小五郎(コナン)「棚から離れすぎているこの血痕が見つかれば」
小五郎(コナン)「トリックがバレる可能性があると恐れた犯人はみんなをうまく誘導し、遺体を元の血痕の所まで持っていったんだ。血で血を隠すために」
小五郎(コナン)「ですよね?昨夜の宴会の途中で大広間から抜け出し奥さんを倉まで運び今のトリックを仕掛けた」
小五郎(コナン)「瀬戸隆一さん!」
瀬戸隆一「おいおい待ってくれよ!宴会の途中で抜けたのは僕だけじゃない!それに名探偵のあなたが来ているのに、そんな大それた事するわけないじゃないですか!」
小五郎(コナン)「そうせざるを得なかったんですよ。奥さんが例の風水丸を割ってしまったから…」
小五郎(コナン)「あんたでしょ?風水丸の底にビー玉を挟んで傾け落ちやすくしていたのは。この殺人を“自分の不始末を苦にしての自殺”に見せかけるためにね」
目暮警部「なるほど…作品の取り引きを奥さんが仕切っていたのなら、倉から作品を出し入れするのもおそらく彼女…いずれツボを落とす羽目になったというわけか…」
小五郎(コナン)「しかし奥さんは宴会で泥酔して寝てしまっていた。昨夜は絶好のチャンスだったんですよ」
有田義彦「やめてくださいよ!何の証拠もなしにボクを犯人だなんて」
小五郎(コナン)「証拠なら今もあなたが身に着けているじゃありませんか!さあ警部殿、彼の上着の背中をめくってみてください」
目暮警部「これは!」
小五郎(コナン)「大広間の座椅子を調べてみてください。彼がもたれて口紅が少々付いた物がありますから」
小五郎(コナン)「二重底で内側の底に穴が空いてるこの特殊なツボの中の携帯電話をね」
小五郎(コナン)「その携帯電話の番号を調べればすぐにわかるハズですよ。瀬戸さんの物だとね」
瀬戸隆一「教えてくれ探偵さん…何で僕だとわかった?」
小五郎(コナン)「あんた確か電話をかけた時こう言ってたじゃないですか」
瀬戸隆一〈おかしいな…出ないぞ〉
小五郎(コナン)「ですが、発見された奥さんの携帯電話は電源が切れていた」
小五郎(コナン)「そういう場合携帯電話は必ず、“電源が入っていない”または“電波の届かない所にいる”と答えるんですよ。それを思い出して私は確信したんです。あなたはあの時どこか別の電話にかけていたとね」
瀬戸隆一「そうか…あの時つながらないって言えばよかったのか…」
有田義彦「でも信じられん…おまえが奥様を殺し、その為先生の風水丸を壊すなんて…」
小五郎(コナン)「そういう場合携帯電話は必ず、“電源が入っていない”または“電波の届かない所にいる”と答えるんですよ。それを思い出して私は確信したんです。あなたはあの時どこか別の電話にかけていたとね」
瀬戸隆一「そうか…あの時つながらないって言えばよかったのか…」
有田義彦「でも信じられん…おまえが奥様を殺し、その為先生の風水丸を壊すなんて…」
瀬戸隆一「あんな物粉々になったって構いやしないさ…だってあれは先生の風水丸を真似てオレが造った贋作なんだから」
有田義彦「贋作!?」
瀬戸隆一「ああ、本物はちゃんと別の所に保管してあるよ」
瀬戸隆一「しかしまあ…目の前で壊れたとはいえ、奥様の目までごまかすとは…僕の腕も結構きてるな…だからこそ奥様は僕の作品を高値で売ってたわけだけど…」
大谷薫「高値って…」
菊右衛門「何!?」
瀬戸隆一「気づいた時には何十個売られた後…もちろん奥様に問いただしたけど、あの人謝るところか…」
土屋益子〈こっちは感謝してほしいぐらいですよ。独創性のカケラもないあなたの造ったガラクタを売ってあげているんですからね〉
大谷薫「じゃあ…まさか最近の君のスランプって…」
瀬戸隆一「ああ!わざとだよ!これ以上先生の名に傷をつけたくなかったからな!でも“造らないとここから追い出す”って奥様に言われて…それでオレ腹に据えかねて…」
菊右衛門「バカモンが!」
土屋益子〈こっちは感謝してほしいぐらいですよ。独創性のカケラもないあなたの造ったガラクタを売ってあげているんですからね〉
大谷薫「じゃあ…まさか最近の君のスランプって…」
瀬戸隆一「ああ!わざとだよ!これ以上先生の名に傷をつけたくなかったからな!でも“造らないとここから追い出す”って奥様に言われて…それでオレ腹に据えかねて…」
菊右衛門「バカモンが!」
有田義彦「おまえ、どうしてそれを先生に言わなかったんだ?」
瀬戸隆一「言えるわけないだろ…物によっちゃ先生の本物より僕のニセ物がの方が高値で売れてたなんてな…」
阿笠博士「ホーそれが時価一千万の湯飲み…そんな風には見えんのう…」
毛利小五郎「見た目と中身は違うんだよ」
毛利小五郎「あつ!」
「あああああああ!」
毛利小五郎「なんてな!」
毛利小五郎「あははははははは!」
コナン「(おっちゃんの場合見た目と中身は変わんねぇな)」