チェンソーマン | 第1話『デンジとポチタの契約』ネタバレ | Chainsaw Man

Chainsaw Man

🖊原作(Original Story) : 藤本タツキ(Fujimoto Tatsuki)

TVアニメ『チェンソーマン』 第1話 犬とチェンソー

放送日(AirDate) : 2022年10月11日

第1話『犬とチェンソー』

Dog and Chainsaw

キャスト

🔷デンジ DENJI CV.戸谷菊之介

🔷デンジ(幼少期) DENJI Young CV.井上麻里奈 

🔷ポチタ POCHITA CV.井澤詩織

🔷マキマ MAKIMA CV.楠木ともり

🔷ヤクザ CV.廣田行生

🔷ゾンビの悪魔 CV.宮田幸季

デンジ「仕事行くか」
ポチタ「ワン！」

デンジ「木ィ切って月収6万だろ～この間売った腎臓が120万…右目が30万」

デンジ「金玉片方売って…いくらで売れたっけ？10万もしなかったんだっけ？」

デンジ「残りの借金がぁ…3804万円」

ポチタ「ワン！」

デンジ「ポチタ～わかってるって！さっさと殺しちまうか！」

デンジ「悪魔を一体殺せばだいたい30万。やっぱデビルハンターが一番儲かるな」


デンジ「コイツぁトマトの悪魔ですね～種から復活するんで焼いといてください」

ヤクザ「よくやったデンジ。闇市でコイツの死体売りゃ相当いい値になる」

ヤクザ「報酬は40万だ」

デンジ「あざっす！」

ヤクザ「そっから借金と利子引いて17万さらに仲介手数料と…」

ヤクザ「その他諸々を引いて…」

デンジ「残りが7万…」

デンジ「この7万から水道代を払って、他んトコにしてる借金を払うと…不思議だなぁ。もう残り1800円なっちゃった」

デンジ「家に食いモンねぇし…今月はこの金で暮らさなきゃいけねぇから…ポチタ…今日のメシ、食パン１枚だぜ」

子分「なんでんなガキをデビルハンターに雇ってるんです？」

ヤクザ「俺達にしている借金を返させてんだよ。正直にはアイツの死んだ糞親父のだがな」
子分「悪魔を飼ってるヤツにデビルハンターが務まるんですかねぇ？」

ヤクザ「ちゃんとしたデビルハンターはなぁ…俺達ヤクザに悪魔の死体流しちゃくれねぇぞ？それにデンジのいいトコは逆らわねえトコだ」

子分「おい！犬！このタバコ食ったら100円やるよ」

デンジ「マジっすか！？」

デンジ「いただきます！」

子分「アハハハハハハ！」

ヤクザ「また悪魔出たら呼ぶ。逃げたらブタのエサだからな！」


デンジ「べっ」

デンジ「これで3日は食えるな」

デンジ「この間聞いたんだけどさ、普通食パンにジャム塗って食うらしいぜ」

デンジ「まー、オレたちゃ普通なんて夢の話だけどな。死ぬまで借金返し終わる気ねーし」

デンジ「…俺ぁ死ぬまで女と付き合えねえんだろうな～こんなボロ小屋にゃ女呼べねーし、デートする金もねぇ」

デンジ「夢ェ叶うなら女抱いてから死にてえな」

ヤクザ〈今月の分も払わねぇ内に首吊りやがって…ガキ…物乞いするなり、体売るなりして明日まで70万用意しろ。じゃなきゃお前の死体をバラして売る〉


デンジ〈チェ…チェンソー！？〉 

デンジ〈悪魔だ！〉

デンジ〈俺を殺すなら殺せよ…どうせ死ぬんだ…〉

デンジ〈ケガ…〉

デンジ〈お前も死ぬのか…〉


デンジ〈噛め！悪魔は血ィ飲めばキズ治るって聞いた事がある！死にたくないなら噛め！〉

デンジ〈俺の血はタダじゃねぇ…これは契約だ…〉

デンジ〈お前を助けてやるから俺を助けろ。やっぱ俺も死にたくねえ…〉



デンジ〈俺をデビルハンターで雇ってくれませんか？〉

デンジ「ハラへって眠れねぇ…」

デンジ「寝れねぇと借金の事考えてもっと寝れねぇ…」

デンジ「…決めた。今日寝たら見た夢、食パンにジャム塗ってポチタと食って女とイチャイチャしたりして一緒に部屋でゲームして抱かれながら眠るんだ…」

デンジ「いいだろ？」

ポチタ「ワンッ！」

デンジ「ゲホッゲホッ！」

デンジ「俺の母ちゃんさ…心臓の病気で血ィ吐いて死んだんだとよ…」

ヤクザ「デンジ、悪魔が出た。仕事だぞ」

デンジ「(夢くらい見させて欲しいよな)」

デンジ「こんなトコに悪魔出たんすか？見当たらないっすけど…どっか隠れたんすかね…」

ヤクザ「デンジよぉ…俺達ぁテメェに感謝してんだぜ。犬みてぇに従順だし犬みてぇに安い報酬で働いてくれる。でも俺ぁ犬ぁ臭くて嫌ぇだ」




ヤクザ「俺達ヤクザもよぉ、もっと強くなって稼ぎてえからよぉ、テメェみてぇに悪魔と契約するコトにしたんだ…」

ヤクザ「俺達が望むのは悪魔の力…」
ゾンビの悪魔「僕が望むのはデビルハンターの死！」

ゾンビの悪魔「デビルハンターく～ん、マジこいつらバカだよ！めっちゃバカ！悪魔の力あげるっつったらさぁ！自分達から僕の奴隷になってやがんのな！その力でゾンビになっちゃうんだけどね！僕、ゾンビの悪魔だから！」

ゾンビの悪魔「デビルハンターは僕ら悪魔殺すから嫌い！だから殺しちゃうんだ！みんな、そいつバラバラにしてゴミ箱にでも捨てちゃって」


デンジ「(なにも金持ちになりてぇわけじゃねぇ…)」

デンジ「(ただ普通の生活がしたいだけなのに…んな事も叶えられねぇのかよ)」

デンジ〈ポチタ…ポチタ…仕事に行くぜ！〉


デンジ〈ポチタ…俺は悪魔と戦ってるうちに死ぬかも知れねぇ〉

デンジ〈そうしたらポチタだけが心残りだ〉

デンジ〈ハラ空かして死ぬかもしれねぇし、他のデビルハンターに殺されるかもしれねぇ〉

デンジ〈悪魔には…死んだ人の体を乗っ取れるヤツもいるらしい。ポタチにそれができるんだったら…俺の体をポチタにあげてーんだ…〉

デンジ〈墓入った後だったらヤクザも追ってこれないだろ…そんで町を出て…そんで…うん…〉

デンジ〈普通の暮らしをして普通の死に方をしてほしい〉

デンジ〈俺の夢を叶えてくれよ〉

デンジ「ポチタ…」

ポチタ「ワン！」

デンジ「俺の体ちゃんと奪えたか？」

ポチタ「私は…デンジの夢の話を聞くのが好きだった。これは契約だ」

ポチタ「私の心臓をやる。かわりに…」

ポチタ「デンジの夢を私に見せてくれ」

デンジ「ポチタ！」

デンジ「傷が…」

デンジ「ポチタ…！」

ゾンビの悪魔「どういうこと？バラバラにしても生きてんの！？なんで！？キモっ！やっぱ僕デビルハンター嫌い！みんなァ、そいつ食べちゃって！」

デンジ「(なんでコイツらは十分恵まれてんのにもっといい生活を望んだ？…俺も同じか…)」

デンジ「(ポチタがいる幸せだけじゃ満足できなくてもっといい生活を夢に見たんだ…そーか、みんな夢見ちまうんだなぁ。じゃあ悪い事じゃねぇ。悪い事じゃねぇけど)」

デンジ「邪魔ァすんなら」

デンジ「死ね！」

ゾンビの悪魔「さすが食い殺しゃ死ぬだろ…」

ゾンビの悪魔「なんだオマエ…！さっきの雑魚悪魔が体を乗っ取ったのか！？じゃあ仲間だな！？」

デンジ「アンタ達の方は心まで悪魔になっちまったみてぇだな」

デンジ「デビルハンターとして雇われてるからにゃ悪魔は…」

デンジ「ぶっ殺さねぇとなあ！」


デンジ「そっか！テメェら全員殺せばよぉ！借金はパアだぜ！ギャアーハッハハァ！」

マキマ「先を越されたね」


「生きてるのがいますね」

マキマ「ふうん…キミ変わった匂いがするね。人でも悪魔でもない匂い」

マキマ「キミがこれやったの？」

デンジ「だ…抱かせて…」



マキマ「人だ…」

「悪魔による乗っ取りの可能性は？」

マキマ「ないね。乗っ取りは顔見ればわかるもん」

マキマ「私はゾンビの悪魔を殺しに来た公安のデビルハンターなんだ。」

マキマ「キミの選択肢は二つ。悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」

マキマ「飼うならちゃんと餌はあげるよ」


デンジ「餌って…朝メシはどんなの？」

マキマ「う～ん…食パンにバターとジャム塗って…サラダ、コーヒーあと…デザートかな…」

デンジ「最高じゃあないっすか…」