Chainsaw Man
🖊原作(Original Story) : 藤本タツキ(Fujimoto Tatsuki)
第2話『東京到着』
Arrival in Tokyo
キャスト
🔷デンジ DENJI CV.戸谷菊之介
デンジ「俺んハラの音っす」
マキマ「キミ、名前は?」デンジ「デンジっす」
マキマ「先に一つ言っておくね。デンジ君はこれから私に飼われる事になります。返事は“はい”か“ワン”だけ。いいえなんて言う犬はいらない」
デンジ「い…いらないって…」
マキマ「鑑識課の知り合いから聞いたんだけど、使えないウチの犬は安楽死させられるんだって」
デンジ「(優しい人だと思ったのに…ちょっと好きになってのに…こんな恐い女だったなんて!人を犬みたいに扱いやがってよぉ!)」
ポチタ「ワン!」
デンジ「(ポチタ死んだの思い出しちまった…)」
マキマ「私達も朝まだだったね。パーキングエリアで適当に食べよ」
デンジ「すいません…俺カネないんすけど…」
マキマ「好きなのいいなよ。私お金出すから」
デンジ「あっ俺うどんと…うどんとフランクフルト!いいすか!?」
デンジ「すんません。チェンソーで自分の体も切れちゃって…血ィ出すぎて貧血になるみたいっす」
マキマ「キミの状態は歴史的に見ても前例がとても少ないよ。名前もまだついてないくらいにね」
マキマ「その話信じるよ。私は特別に鼻が利くんだ。だからわかる」
マキマ「キミの親友はキミの中で生きてる。浪漫的な意味じゃなく体から人と悪魔二つの匂いがするもん」
デンジ「そっか…すげー…そりゃすげ~よか…」
デンジ「俺もマキマさんが好きです」
マキマ「デンジ君!こっちこっち!ここがデビルハンター東京本部だよ」
マキマ「東京には民間も含めてデビルハンターが千人以上いるけど、公安は有休多いし、福利厚生一番いいんだよ」
マキマ「デンジ君!こっちこっち!ここがデビルハンター東京本部だよ」
マキマ「東京には民間も含めてデビルハンターが千人以上いるけど、公安は有休多いし、福利厚生一番いいんだよ」
デンジ「(マキマさんが俺を好きっつー事は一緒に仕事してくうちそういう関係になってくんじゃねーか?)」
マキマ「デンジ君、ウチは基本制服だからこれ着てね」
マキマ「着替えたらキミの同僚に会わせるから」
マキマ「彼の名前は早川アキ。デンジ君より三年先輩。今日は早川君について行きな」
デンジ「え!?俺、マキマさんと一緒に仕事すんじゃないんすか?」
マキマ「デンジ君、ウチは基本制服だからこれ着てね」
マキマ「着替えたらキミの同僚に会わせるから」
マキマ「彼の名前は早川アキ。デンジ君より三年先輩。今日は早川君について行きな」
デンジ「え!?俺、マキマさんと一緒に仕事すんじゃないんすか?」
早川アキ「ちよっとこい」
早川アキ「お前仕事やめろ。明日も来たらまたボコるからな」
デンジ「何でだよ」
早川アキ「俺の優しさが伝わらないかなぁ…軽い気持ちで仕事やるヤツは死ぬぜ?俺の同僚も給料だけ見てデビルハンターなって奴は全員悪魔に殺されたよ。生きてるヤツはみんな根っ子に信念があるヤツだけだ」
早川アキ「お前さ…マキマさん目当てでデビルハンターなったろ」
早川アキ「お前仕事やめろ。明日も来たらまたボコるからな」
デンジ「何でだよ」
早川アキ「俺の優しさが伝わらないかなぁ…軽い気持ちで仕事やるヤツは死ぬぜ?俺の同僚も給料だけ見てデビルハンターなって奴は全員悪魔に殺されたよ。生きてるヤツはみんな根っ子に信念があるヤツだけだ」
早川アキ「お前さ…マキマさん目当てでデビルハンターなったろ」
デンジ「ピンポーン」
早川アキ「じゃあ殴って正解だったな」
早川アキ「マキマさんには俺から言っといてやるよ。お前は悪魔にビビって逃げたってな」
デンジ「先輩は優しい人なんだなぁオイ…」
デンジ「俺は!男と!喧嘩する時ゃ!」
デンジ「股間しか狙わねぇ!」
デンジ「俺は今日はじめてウドン食ったぜ…フランクフルトもな…はじめて人並の扱いされたし、はじめてメシ食わせてくらった。俺にとっちゃ夢みてぇな生活だ」早川アキ「マキマさんには俺から言っといてやるよ。お前は悪魔にビビって逃げたってな」
デンジ「先輩は優しい人なんだなぁオイ…」
デンジ「俺は!男と!喧嘩する時ゃ!」
デンジ「股間しか狙わねぇ!」
デンジ「俺は軽~い気持ちでデビルハンターなったけどよぉ、この生活続ける為だったら死んでもいいぜ」
デンジ「死んでもいいっつーのはやっぱし俺だけの命じゃなかったわ」
早川アキ「マキマさんはなぁ…お前みたいなチンピラが好きになっていい人間じゃねえんだよ!」
早川アキ「こいつクズですよ」
マキマ「仲良くできそうでよかった。デンジ君は早川君の部隊に入ってもらう」
早川アキ「このチンピラがですか!?ウチはただでさえめんどくさいのが多いんですよ!?これ以上変なヤツが増えたら…」
マキマ「仲良くできそうでよかった。デンジ君は早川君の部隊に入ってもらう」
早川アキ「このチンピラがですか!?ウチはただでさえめんどくさいのが多いんですよ!?これ以上変なヤツが増えたら…」
マキマ「部隊を作った時言ったよね。他じゃ見ないような実験的な体制で動かしてみるって」
デンジ「どうだ!すげぇだろ!」
早川アキ「マジの話ですか?そういうの噂半分でしか聞いたことありませんけど」
早川アキ「マジの話ですか?そういうの噂半分でしか聞いたことありませんけど」
デンジ「それってどういう事?」
マキマ「死ぬまで一緒に働こうって事」
マキマ「死ぬまで一緒に働こうって事」
デンジ「なあ、マキマさんって悪い人なの?」
早川アキ「そう思うならマキマさんは諦めろ。お前悪魔なら殺されないだけ感謝しろよ。俺達はデビルハンターなんだぞ」
デンジ「じゃあいい人なのか?」
早川アキ「はぁ?お前義務教育受けてないのか?」
デンジ「お~オレ受けてねぇよ」
早川アキ「人の死体を乗っ取った悪魔…それが魔人だ」
デンジ「ふ~ん、それじゃオレ魔人じゃね?」
早川アキ「違う。魔人は頭の形状が特徴的だ。まあ見れば一発でわかる」
早川アキ「魔人の人格は悪魔だ。今回はお前が殺せ。悪魔になって力を見せてみろ。それで使えるモンかどうか判断する」
「見るな!殺すぞ殺すぞ殺すぞデビルハンター共が!」
早川アキ「おい、何で悪魔の力使わなかった?」
早川アキ「違う。魔人は頭の形状が特徴的だ。まあ見れば一発でわかる」
早川アキ「魔人の人格は悪魔だ。今回はお前が殺せ。悪魔になって力を見せてみろ。それで使えるモンかどうか判断する」
「見るな!殺すぞ殺すぞ殺すぞデビルハンター共が!」
早川アキ「おい、何で悪魔の力使わなかった?」
デンジ「まあ~俺の力使ってで悪魔を殺すとよぉ、すっげぇ痛そうなんだわ。だから…俺もコイツみてぇな魔人になってたかもしれねぇからな、それでなんか楽し殺してやりたくて…」
早川アキ「いいか覚えとけ。魔人も立派な悪魔だ。デビルハンターが悪魔に同情するな」
早川アキ「俺の家族は全員目の前で悪魔に殺された。下にいる警察とも飲み行った事あるけどなぁ、奥さんとか子供を守る為に命がけで仕事してる」
早川アキ「お前以外全員本気なんだよ。俺は悪魔をできるだけ苦しむように殺してやりたいぜ。お前は悪魔と仲良しにでもなりたいのか?」
デンジ「友達になれる悪魔がいたらなりてぇよ。オレ友達いねぇもん」
早川アキ「その言葉覚えとくぜ」
マキマ「公安では小規模任務とかパトロールは安全の為、二人一組で行動する事になってるんだ」
マキマ「気をつけてね。彼女は魔人だから」
デンジ「全っ然悪魔いねーじゃん!」
パワー「多分ワシのせいじゃのお!ワシは魔人になる前は超恐れられた悪魔じゃったからのお!ワシの匂いで雑魚悪魔は逃げてくんじゃろう!」
デンジ「はあ~?じゃ俺たち結果出せねぇじゃん」
マキマ「何か聞きたい事があったら早川君な聞きな。彼がキミ達を組ませたから」
デンジ「(ヤロぉ~俺をハメやがったなァ!)」
デンジ「(パワーと組ませて俺を活躍させないようにして俺をやめさせる気なんだ!)」
パワー「血の匂いじゃ!」
デンジ「あっおいおい!テメェ!どこ行く!?」
パワー「勝負じゃ!勝負じゃ!戦いじゃ!」
デンジ「足速っ!」
パワー「がハハハハハハ!」