♦放送日(Airdate) : 2014年8月17日
第1期20話『及川徹は天才ではない』
"Oikawa Tōru is not a Genius"
🔷及川徹 Oikawa Toru(S) CV.浪川大輔
🔷岩泉一 Iwaizumi Hajime(WS) CV.吉野裕行
🔷金田一勇太郎 Kindaichi Yutaro(MB) CV.古川慎
影山飛雄「(中学に上ったら凄え選手が居た)」
影山飛雄「(中学ってすげぇトコなんだなって思った)」
影山飛雄「(でもそういうワケじゃなかった)」
影山飛雄「(その人が凄かったんだ。この人を超えれば)」
「すげー烏野のセッター!1年なのに及川に張り合ってる」
影山飛雄「たとえ総合力県No.1の人だろうとセッターとしては負けねえ」
日向翔陽「でもお前、次サーブだよな?後衛だよな?“次も同じのやる”って後衛でツーアタックは反則なんじゃ」
影山飛雄「うっせえ!つ…次前衛に回って来たらって事だよ!」
影山飛雄「(ヤベッ)」
日向翔陽「でもお前、次サーブだよな?後衛だよな?“次も同じのやる”って後衛でツーアタックは反則なんじゃ」
影山飛雄「うっせえ!つ…次前衛に回って来たらって事だよ!」
影山飛雄「(ヤベッ)」
岩泉一「何がお手本だ!普通に拾われてんじゃねーか!」
滝ノ上祐輔「おう、視線でひっかけるのは音駒のセッターがやってたな、そう言や」
及川徹「あんな神業トス反則だよ全く!」
武田一鉄「よく上げましたね西谷君~あ、でも西谷君に打っちゃったのは及川君の失敗だったのかなぁ…」
及川徹「あんな神業トス反則だよ全く!」
武田一鉄「よく上げましたね西谷君~あ、でも西谷君に打っちゃったのは及川君の失敗だったのかなぁ…」
烏養繋心「いや、西谷を狙ったんだと思う。西谷がとれないってだけで他の面子に与える精神的ダメージは大きい。それを狙ったんじゃねぇかな (助かった…本当によく上げてくれた西谷…)」
金田一勇太郎「すみません…俺ひっかかってばっかで…」
金田一勇太郎「すみません…俺ひっかかってばっかで…」
金田一勇太郎「いや別に…」
及川徹「いいんだいいんだ。中学時代、飛雄がお前を“あんま使えない下僕”だと思っていたとしてもな。この及川さんが神業速攻なんか使わなくても“金田一はちゃんとすごいんだぞ”と証明してあげよう」
及川徹「安心してとべ」
及川徹「安心してとべ」
澤村大地「なんだろうな…気のせいかな…あの12番練習試合の時より高く跳んでる気がする」
日向翔陽「トスくれっ」
及川徹「うん」
及川徹「先生!先生!」
及川徹「多分間違ってないと思います」
及川徹「“来い”と“くれ”です」
影山飛雄「早えなクッソ」
及川徹「最初はさ、チビちゃんが“何か叫びながら突っ込んで行くな~頭悪そうだな~”くらいに思ってたんだけど」
及川徹「神業速攻の時は“持って来い”とか“おれに来い”とか“来い”って単語が入ってるっぽい。で、普通の速攻の時は」
及川徹「最初はさ、チビちゃんが“何か叫びながら突っ込んで行くな~頭悪そうだな~”くらいに思ってたんだけど」
及川徹「神業速攻の時は“持って来い”とか“おれに来い”とか“来い”って単語が入ってるっぽい。で、普通の速攻の時は」
岩泉一「“くれ”って単語か」
及川徹「うん、でもね、あのチビちゃんの武器は囮。彼にばかり目が行けばそれこそ向こうの思う壺。だから簡単な決まり事だけ作っちゃおう」
及川徹「“来い”の時はチビちゃんのマークは一人だけにしよう。“くれ”の時はトスがどこに上るか見てから跳ぼう。OK?」
「オス!」
及川徹「きっと多少なりとも飛雄は焦る」
西谷夕「オーイ、深刻な顔してらしくねぇな!」
田中龍之介「いや、ノヤっさん、こいつは大体いつもこんな顔だ」
田中龍之介「いや、ノヤっさん、こいつは大体いつもこんな顔だ」
西谷夕「俺中坊ん時、あのサーブ取った事あるわ。確かに入れば凄いサーブだったけど、けっこうミスもしてたし、あんなコントロールもなかった。相当練習したんだろうな」
西谷夕「一人サーブが凄い奴が居るとか、セッターが万能とか、それだけでずっと4強で居られるとは思えねぇ。気ぃ抜いたら持ってかれる。気張るぜ」
田中龍之介「おう!」
西谷夕「一人サーブが凄い奴が居るとか、セッターが万能とか、それだけでずっと4強で居られるとは思えねぇ。気ぃ抜いたら持ってかれる。気張るぜ」
田中龍之介「おう!」
影山・日向「オス!」
影山飛雄「(くそ…すげえプレッシャーだ…もう4点差だし、こっちは日向無しで前衛は2枚…早くローテ回さねえと…)」
及川徹「焦ってる時のツー程止めやすいものはないよね」
田中龍之介「ソアァア!ハイヤーッ!
影山飛雄「(くそ…すげえプレッシャーだ…もう4点差だし、こっちは日向無しで前衛は2枚…早くローテ回さねえと…)」
及川徹「焦ってる時のツー程止めやすいものはないよね」
田中龍之介「ソアァア!ハイヤーッ!
田中・西谷「ッシャアァァ!」
「!!」
武田一鉄「影山君がファーストタッチ!」
武田一鉄「トス上げられない!」
烏養繋心「(咄嗟にピンチをチャンスに変える…それが本番でできるという強さ…試合の慣れ方が違う!)」
及川徹「いつも威勢の良いムードメーカーが大人しくなった時の空気の重さはないよね」
及川徹「(サーブレシーブの連続ミスは相当なプレッシャーになる。まずは元気なボーズ君を静かにさせて、次はエース。攻撃の要のレフト二人が折れれば優秀な囮も意味を成さない)」
影山飛雄「すみませんした!焦りました!」
烏養繋心「自覚があんならいいや」
烏養繋心「ツーが駄目なんじゃない。攻撃のバリエーションが多いって事を相手に認識させておくのも有効だ。ただ、ツーは読まれたらほぼ止められるからリスクが高い。使いどころは慎重に選べよ」
影山飛雄「うす」
烏養繋心「ツーが駄目なんじゃない。攻撃のバリエーションが多いって事を相手に認識させておくのも有効だ。ただ、ツーは読まれたらほぼ止められるからリスクが高い。使いどころは慎重に選べよ」
影山飛雄「うす」
烏養繋心「あと、何と戦ってんのか忘れんなよ。及川じゃなくて青葉城西だ。それで戦ってんのはお前だけじゃなく烏野だ」
日向翔陽「田中さん!」
烏養繋心「先生!」
嶋田誠「繋ぎが命のバレーで肝心要のサーブレシーブを連続でミスってる時のあの罪悪感と孤独感は尋常じゃない…」
滝ノ上祐輔「しかもそこに追い打ちのドシャット…あのボーズ大丈夫か…」
日向翔陽「(何か言った方がいいのかな…おれ凹みそうになると、田中さんいつも何か言ってくれるし…)」
西谷夕「龍!しょうがない事もあんだろ!今のトスはムズかったし3枚ブロックだったし」
田中龍之介「俺、今トス呼ばなかった!一瞬ビビったんだちくしょう!」
田中龍之介「後悔は試合が終わってからクソ程する!大して取り得も無え俺がてめーのミスに勝手に凹んで足引っばってちゃどうしようもねえ!次は決めますっ!」
烏養繋心「今それを言える事が充分取り得だ!」
西谷夕「旭さんも龍みたいになると良いですよ!」
田中龍之介「俺、今トス呼ばなかった!一瞬ビビったんだちくしょう!」
田中龍之介「後悔は試合が終わってからクソ程する!大して取り得も無え俺がてめーのミスに勝手に凹んで足引っばってちゃどうしようもねえ!次は決めますっ!」
烏養繋心「今それを言える事が充分取り得だ!」
西谷夕「旭さんも龍みたいになると良いですよ!」
東峰旭「できたらやってるよ!」
「なぁ、さっきのタイムの時もだけどさ、及川っやつ様子おかしくない?」
「あ、それ集中力切らさない様にしてんだってさ」
「あのヤバイサーブの流れを切る為に殆どのチームはタイムとるから」
「なぁ、さっきのタイムの時もだけどさ、及川っやつ様子おかしくない?」
「あ、それ集中力切らさない様にしてんだってさ」
「あのヤバイサーブの流れを切る為に殆どのチームはタイムとるから」
「下手したら顔面だぞ!」
田中龍之介「レェェフトォォォ!」
影山飛雄「田中さん!」
烏養繋心「(普段からミスが少ない訳じゃない。すぐに挑発に乗っちまったりする。でも東峰に次ぐチームNo.2のパワーと、なにより崖っぷちに追い込まれた時にパフォーマンスを落とさないメンタルの強さ)」
田中龍之介「レェェフトォォォ!」
影山飛雄「田中さん!」
烏養繋心「(普段からミスが少ない訳じゃない。すぐに挑発に乗っちまったりする。でも東峰に次ぐチームNo.2のパワーと、なにより崖っぷちに追い込まれた時にパフォーマンスを落とさないメンタルの強さ)」
及川徹「(高校2年の時、優秀だった中学の後輩の異名を聞いた)」
及川徹「(でも試合を見て意味が違うとわかった)」
及川徹「(力がうる。才能がある。勝負に対して貪欲。他人よりも圧倒的に。それが飛雄を強くし)」
及川徹「(そして唯一の弱点になる)」
及川徹「(お前は一人でなんとかしようとしすぎなんだよ飛雄。そしてほんの二月足らずじゃその癖は簡単には直らないよ)」
菅原孝支「日向、例の合図な作戦変更だ」
日向翔陽「うほっ!もしかして新しいやつ」
及川徹「(でも他はどうだ?3番の彼はもう少しゆったり上げてあげればちゃんとブロックと勝負できる力量があるんじゃないの?眼鏡君はお前のトスを信頼して本気で打っているのか?)」
澤村大地「押し込め影山!」