第3話 調子に乗る ~100%~
Getting Carried Away ~100%~
キャスト
🔷影山茂夫 モブ Kageyama Shigeo CV.伊藤節生
🔷霊幻新隆 Reigen Arataka CV.櫻井孝宏
🔷エクボ Dimple CV.大塚明夫
🔷影山律 Kageyama Ritsu CV.入野自由
🔷芹沢克也 Serizawa Katsuya CV. 星野貴紀
🔷花沢輝気 テル Hanazawa Teruki CV.松岡禎丞
🔷暗田トメ Kurata Tome CV.種﨑敦美
🔷米里イチ Mezato Ichi CV.嶋村侑
🔷浄堂麒麟 Jodo Kirin CV.丹沢晃之
「ねぇツボミ、帰りカラオケ行かない?」
高嶺ツボミ「え?ごめ~ん、今風邪気味なんだよねぇ」
高嶺ツボミ「ぶえッキシュッ!」
高嶺ツボミ「(やっば!鼻水がモロに出ちゃった)」
高嶺ツボミ「何でもない」
「うわっ!えぐーい!」
影山茂夫「うん」
高嶺ツボミ「ありがとう!じゃまたね」
影山茂夫「またね!?」
影山茂夫「あ~~~♡」
米里イチ「モブ君!日曜の夜に例のサイコヘルメット教の大きな集会があるんだけど、来てくれないかな」
影山茂夫「ごめん。やっぱりそういうのは…」
影山茂夫「またね!?」
影山茂夫「あ~~~♡」
影山茂夫「ごめん。やっぱりそういうのは…」
影山茂夫「あ…はい…」
影山茂夫「モテモテ…僕が?」
影山茂夫「ハッ!」
影山茂夫「(でも確かに今日はたくさんの女子と会話したぞ)」
影山茂夫「(ちょっとだけど、ツボミちゃんとも2人きりで話したし)」
影山律「兄さん?今帰り?一緒に帰ろうよ」
影山茂夫「ハッ!」
影山茂夫「(でも確かに今日はたくさんの女子と会話したぞ)」
影山茂夫「(ちょっとだけど、ツボミちゃんとも2人きりで話したし)」
影山茂夫「律…ちょっと聞いてくれるかな」
「アレが神樹!?」
「でっけ!」
『このブロッコリーはもはや一種の神の象徴として成立してしまった。信者達の想いのエネルギーは膨大。その力で神樹はさらに成長して行く』
モブ母「シゲ!電話よ!女の子から」
影山茂夫「もしもし…ああ米里さん…あれの話ね。何度も言うけど僕そういうの向いてないから」
米里イチ「神樹が町に出現してからサイコヘルメット教の教祖を名乗り出る人がどんどん現れて来てるの」
米里イチ「で、その中から教祖を決めるオーディションになったのよ」
米里イチ「このままだとモブ君以外の人がサイコヘルメット教の教祖に決まっちゃうの。困るわそんなの」
米里イチ「つまんなくない?」
エクボ「よく言ったシゲオ」
影山茂夫「エクボ!びっくりした!最近見ないと思ったら…何があったの?」
エクボ「何がって…そりゃこっちのセリフだよ」
エクボ「何だよその顔と声…何があった?」
エクボ「なるほど…“またね”って言われて勘違いしちゃったか」
影山茂夫「エクボ!びっくりした!最近見ないと思ったら…何があったの?」
エクボ「何がって…そりゃこっちのセリフだよ」
エクボ「何だよその顔と声…何があった?」
影山茂夫「いや、勘違いじゃなくてそれは事実だから」
エクボ「女子と会話しただけでその気になるのは、思春期BOYによくある事だろ!女子たちの視線も勘違いだぞ。想像以上に誰もシゲオのこと気になっていないからな」
影山茂夫「何でそんな事言うの?見てたわけじゃないのに」
エクボ「女子と会話しただけでその気になるのは、思春期BOYによくある事だろ!女子たちの視線も勘違いだぞ。想像以上に誰もシゲオのこと気になっていないからな」
影山茂夫「何でそんな事言うの?見てたわけじゃないのに」
エクボ「俺様はお前のためを思って言ってんだぜ。今のお前は別にモテてないって」
影山茂夫「何の用で現れたの」
影山茂夫「何で?」
影山茂夫「これはエクボには関係ない話でしょ」
エクボ「いや…元々サイコヘルメット教の前身の(笑)は俺様が立ち上げた団体だし」
影山茂夫「あれは洗脳して人を集めてたんでしょ?」
影山茂夫「サイコヘルメット教は自主的に集まった人達で平和に楽しくやってるらしいから邪魔するのはよくないよ」
エクボ「で…でもよ、優勝なリーダーが必要だろうよ。あの集団が求めてるのは神秘の力を持つ者だ!」
影山茂夫「これはエクボには関係ない話でしょ」
エクボ「いや…元々サイコヘルメット教の前身の(笑)は俺様が立ち上げた団体だし」
影山茂夫「あれは洗脳して人を集めてたんでしょ?」
影山茂夫「サイコヘルメット教は自主的に集まった人達で平和に楽しくやってるらしいから邪魔するのはよくないよ」
エクボ「で…でもよ、優勝なリーダーが必要だろうよ。あの集団が求めてるのは神秘の力を持つ者だ!」
影山茂夫「うん、わかってる」
影山茂夫「だからエクボじゃないんだ。みんなが求めているのは僕であってエクボじゃない」
エクボ「(調子こいてんなこの野郎)」
エクボ「俺様とお前が力を合わせれば超メジャー級の宗教が出来上がるんだぜ!」
エクボ「つまり!」
エクボ「新しい神の誕生だ!」
影山茂夫「その神って言うのはエクボの事?神になってどうしたいの?」
エクボ「まだ決めてねぇが、まぁ想像を絶する程の力が手に入るだろうな」
影山茂夫「だからエクボじゃないんだ。みんなが求めているのは僕であってエクボじゃない」
エクボ「(調子こいてんなこの野郎)」
エクボ「つまり!」
エクボ「新しい神の誕生だ!」
影山茂夫「その神って言うのはエクボの事?神になってどうしたいの?」
エクボ「まだ決めてねぇが、まぁ想像を絶する程の力が手に入るだろうな」
影山茂夫「僕は力に興味はないから、少なくともエクボには協力できないよ」
エクボ「おまっ!俺様を関わらせないつもりか!そんな寝ぼけた事言ってると他の連中に横取りされちまうぞ!あの半端じゃない神聖エネルギーをよぉ!?」
影山茂夫「エクボのパワーアップはブロッコリーのエネルギーを奪い取ったからだね。それは別に構わないけど、横取りしようとしてるのはエクボも同じでしょ?他の連中って言う人達と何が違うの?」
影山茂夫「エクボ、もう悪だくみやめたら?」
影山律「あ、エクボ」
影山律「久しぶり」
影山茂夫「エクボのパワーアップはブロッコリーのエネルギーを奪い取ったからだね。それは別に構わないけど、横取りしようとしてるのはエクボも同じでしょ?他の連中って言う人達と何が違うの?」
影山茂夫「エクボ、もう悪だくみやめたら?」
影山律「あ、エクボ」
影山律「久しぶり」
『土曜日』
霊幻新隆「夜間の学校はどうよ?芹沢」
霊幻新隆「夜間の学校はどうよ?芹沢」
芹沢克也「緊張するけどやって行けそうです。友達作りは半分諦めてますけど頑張れそうです」
霊幻新隆「ふーん、モブは?最近なんか面白いこととかあった?」
影山茂夫「ええ…まぁ」
霊幻新隆「なんださっさと話せよ」
影山茂夫「霊幻師匠の方から聞きたがるなんて珍しいですね」
霊幻新隆「何もなさすぎて退屈なんだよ。見ろよこの依頼。建物の急速な老朽化が怪奇現象のせいか調査してほしいってのが4件も来てる。どうも便利屋か何かと勘違いされてる節がある」
霊幻新隆「なんださっさと話せよ」
影山茂夫「霊幻師匠の方から聞きたがるなんて珍しいですね」
霊幻新隆「何もなさすぎて退屈なんだよ。見ろよこの依頼。建物の急速な老朽化が怪奇現象のせいか調査してほしいってのが4件も来てる。どうも便利屋か何かと勘違いされてる節がある」
芹沢克也「お先に失礼します」
影山茂夫「あ、もう一つありました。明日宗教団体の集会に行くことになって」
霊幻新隆「なっ!お前それ大丈夫なのか?」
影山茂夫「招待されたんですよ。僕の活躍がきっかけで設立されたらしくて。なんか教祖になってほしいそうです」
影山茂夫「あ、もう一つありました。明日宗教団体の集会に行くことになって」
霊幻新隆「なっ!お前それ大丈夫なのか?」
霊幻新隆「教祖になる…」
影山茂夫「なろうと思えばなれるんですけど。とりあえずみんなに会ってみないとわからないですね」
霊幻新隆「(めちゃくちゃ調子こいてんな)」
霊幻新隆「サイコ…何だっけ?」
影山茂夫「サイコヘルメット教です」
霊幻新隆「お、これか、雑なつくりだな」
影山茂夫「なろうと思えばなれるんですけど。とりあえずみんなに会ってみないとわからないですね」
霊幻新隆「(めちゃくちゃ調子こいてんな)」
霊幻新隆「サイコ…何だっけ?」
影山茂夫「サイコヘルメット教です」
霊幻新隆「お、これか、雑なつくりだな」
霊幻新隆「(おいしいビジネスのにおいがする~~!)」
霊幻新隆「集会行ってこい…」
霊幻新隆「男たるもの!一度は教祖になっておくべきだ!信者達にはちゃんと自分に師匠がいることを伝えておくんだぞ!」
影山茂夫「はあ…」
霊幻新隆「で?どんな格好していくんだ?過去最大の晴れ舞台」
霊幻新隆「ネット配信もするみたいだしお前の姿が何十万人にも見られることになるんだぞ」
影山茂夫「服装どうしよう…」
霊幻新隆「手ぇ出せモブ。ボーナスだ」
霊幻新隆「これで服でも買ってこい」
影山茂夫「師匠…ありがとうございます!」
花沢輝気「影山君?やっぱりそうだ!」
花沢輝気「なるほどね。そういうことなら僕に任せてよ。いくつかいい店知ってるからさ」
花沢輝気「あの子達がどうかした?」
影山茂夫「実は…最近よく女の人からの視線を感じる気がして…勘違いなのはわかってるけど気になっちゃって」
影山茂夫「実は…最近よく女の人からの視線を感じる気がして…勘違いなのはわかってるけど気になっちゃって」
影山茂夫「いやいや…そんなわけ…そんなわけ…」
影山茂夫「あるのかな。まいったな」
花沢輝気「そういうことにしておこうよ。さ、かっこいい服買いに行こ」
影山茂夫「う…うん!」
花沢輝気「お、これなんかいいんじゃない?」
影山茂夫「あ…でもこれ予算オーバー」
花沢輝気「そっか、どれもちょっとお高めだからね」
花沢輝気「これは!流行のブランドスマートモンキー!」
影山茂夫「できれば5千円以内に収めたいんだ」
花沢輝気「オッケー。きっとあるよ」
影山茂夫「あるのかな。まいったな」
花沢輝気「そういうことにしておこうよ。さ、かっこいい服買いに行こ」
影山茂夫「う…うん!」
影山茂夫「あ…でもこれ予算オーバー」
花沢輝気「そっか、どれもちょっとお高めだからね」
花沢輝気「これは!流行のブランドスマートモンキー!」
影山茂夫「できれば5千円以内に収めたいんだ」
花沢輝気「オッケー。きっとあるよ」
影山茂夫「(多忙だ)」
影山茂夫「(トメさん来ないなぁ…)」
影山茂夫「(悩みすぎて最後よくわからなくなっちゃったけど…そんなにこの服かっこいいのかな?)」
影山茂夫「(電話も出ないし…トメさん何かあったのかな?)」
「教祖オーディション参加の方は奥へお進みください」
「人類代表は地球からのメッセージです」
「神樹は伝説の竜の巣」
「神樹は自然の怒りの現れ」
浄堂麒麟「あれは我が日輪霊能連合会の下で管理する」
「そういう主張もどうぞ奥でお話ください。ご案内しますので」
「すごい人数ですね…」
「サイコヘルメット教って半分ジョークの宗教ですよね?それが急にこんな…」
「暴動とか起きないですかね…」
「大丈夫。あのお方が言うんだから間違いないさ」
「昨日突然姿を現した我々の教祖、そして神樹の代弁者、サイコヘルメット様が」
📱「お客様がおかけになった電話をお呼びしましたがおつなぎできませんでした」
「初めまして皆さん。僕がこれからリーダー役として教祖を務めさせていただくサイコヘルメットです」
霊幻新隆「おいおい…モブじゃねーぞ。どうなってんだ一体?」
霊幻新隆「電源切れてやがる」
「しかし先日のテロ事件を受けこの街を守る存在が必要だと確信しました。これからは僕が皆さんを幸福へと導いていきます」
「この荒んだ世界をサイコヘルメット教の皆さんと変えていくつもりです」
影山茂夫「あ、電池切れてる」
「そして僕は神樹の創造主でもあります。逞しく自由にあるサイコヘルメット教の象徴と言えます」
「神樹は皆さんの想いの力で成長し世界に幸福をもたらします。あの神樹を僕だと思って祈りを捧げてください」
「しかし先日のテロ事件を受けこの街を守る存在が必要だと確信しました。これからは僕が皆さんを幸福へと導いていきます」
「この荒んだ世界をサイコヘルメット教の皆さんと変えていくつもりです」
影山茂夫「あ、電池切れてる」
「そして僕は神樹の創造主でもあります。逞しく自由にあるサイコヘルメット教の象徴と言えます」
「神樹は皆さんの想いの力で成長し世界に幸福をもたらします。あの神樹を僕だと思って祈りを捧げてください」