キャスト
松田陣平「ったくよォ…何で風呂場がこんなに汚れてんだ?」
伊達航「だから言ったろ?週末にある体育祭の予行演習でどの教場の奴らも泥だらけ。おまけに昨日は雨ん中でやってたからなあ」
降谷零「そういえば体育祭の教場旗のヒロのデザイン、ホントカッコよかったよ」
諸伏景光「サンキュー!まぁ警察で桜のデザインはベタかと思ったんだけどね」
松田陣平「この通り…ババーン!肌身離さず持ってるぜ?」
萩原研二「色もいいねぇ」
鬼塚八蔵「お前も気づいていると思うが他の教官からも苦情が来ている。最近風呂場が汚れすぎているとな…」
鬼塚八蔵「とにかくきさまら5人には一週間、風呂場と脱衣所の掃除を命じる!以上だ!」
諸伏景光「これは…」
鬼塚八蔵「ああ、それは昨夜この管区で捜索願が出された女児の写真だ。おつかいに出たっきり帰って来ないらしいが…」
鬼塚八蔵「何だ諸伏?その子の事知ってるのか?」
諸伏景光「あ、いえ、前に街中で見かけた事がある程度ですが…コレもらっていってもいいですか?何か思い出すかも知れないので…」
諸伏景光「あ、でも全然面白い話じゃないから…」
松田陣平「あーもう!止めだ!止め!」
松田陣平「諸伏が自分から言い出すまで待ってくれってゼロが言うから遠慮してたけどよ!お前、自分の父親と母ちゃんを殺した犯人を捜してんだろ!?」
松田陣平「んで、さっきの捜索願の女の子が幼なじみに似てるから事件を思い出してモヤってる!違うか!?」
諸伏景光「そ…そうなんでけど…ダメだ!これはオレが解決しなはゃならない事件…もう誰も巻き込みたくないんだ!また誰かが死んだりしたら…」
諸伏景光「今度はその男と言い争っていたけど、やがてその母の声も聞こえなくなり」
諸伏景光「鉄にも似た血の匂いが立ち籠め始めた…押し入れにいるオレにも匂うぐらいに…」
諸伏景光「“もういいよ~♪出ておいで~♪”って…」
降谷零「でも何でその男はヒロを捜してたんだ?」
諸伏景光「ああ、その男、血で足をとられた様でオレの隠れてた押し入れに体ごとぶつかったんだけど、その男が押し入れから離れる時に一瞬見えただ。その肩にあるゴブレットの様なタトゥーが!」
諸伏景光「ゼロに会うまでは失声症は治らなかったから」
萩原研二「じゃあここに入ったのはその犯人を捕まえる為に?」
諸伏景光「ああ、最近色々思い出して来たし、おれがどういう状況だったかを警察官の目でしっかり判断して兄に情報を伝えようと思ってね」
松田陣平「そうこうしている内に疑わしい3人に出会っちまったってワケね」
降谷零「じゃあ次は萩」
萩原研二「“外守一” 御年50歳で独り暮らし。元々叔父が経営していたクリーニング店をそのまま引き継いで今に至るらしい」
萩原研二「二の腕の観音像のタトゥーは20年前に交通事故で亡くした妻と母を弔う意味で入れたそうだ。あのオッサン大学の工学部出身で簡単な電化製品とかよく直してたらしいぜ?同郷のよしみで入江さんと卓球でペアを組んでたらしい」
松田陣平「ゴブレットに見えるっつたらバイク店の店員」
松田陣平「物部周三って名前で歳は35歳。外守のオッサンと同じ独り暮らしだな。首の後ろのサソリのタトゥーを入れたのは二十歳の頃だっつーからギリ15年前」
萩原研二「でも首の後ろだからな…ん?どうした二人共」
諸伏高明〈急攻近利…功を焦って十分な思慮の無いまま私に相談し利を求めるな。あの時、お前が隠れていたのは押し入れではなく観音開きのクローゼット。そもそもあの家は洋風で押し入れも襖も無いよ〉
降谷零「あの家は古くて押し入れや襖しかなかったから」
松田陣平「その外守さんのオッサンが長野の方言を話す入江と同郷ってんならもう間違いねぇ」
松田陣平「15年前諸伏の両親を殺したのは外守一だ!」
諸伏景光「はっ!外守有里!思い出した!有里ちゃんのフルネーム」
松田陣平「じゃその子は外守のオッサンの」
諸伏景光「有里ちゃんは遠足の途中、急な腹痛を起こして教員だったオレの父さんが急いで病院に連れていったが、虫垂炎が悪化してもう手遅れだった。もし外守さんが娘の死を受け入れられず、オレの父さんが有里ちゃんをさらったと思い込んでいたら」
松田陣平「他の洗濯機にも連動してるみてぇだから、この商店街が丸ごと吹っ飛ぶかもしれねぇな」
松田陣平「まあ、この右端のヤツが大元みてーだから、こいつを止めりゃーなんとか」
伊達航「とにかく松田は爆弾の解体!ゼロと萩原は周辺住民の避難誘導!俺と諸伏は外守さんを捜す!」
松田陣平「待った!俺は今手がこれだから細けェ作業は無理だ。萩原なら俺の代わりに…」
外守一「有里と仲が良かったお前のそばにいればお前の親がどこかに隠した有里にいつか会わせてくれると思ってな!」
外守一「わかったら下がれ。本当は有里が生まれた今日の午後4時半、仲良く旅立つつもりだったんだがな」
諸伏景光「そういえば遠足の日、有里ちゃん言ってましたよ。お父さんとケンカしたって。“もうこんな家帰らない”って家を出て来たって…」
外守一「し…死なせてくれよ」
諸伏景光「ダメです!自分の犯した罪はちゃんと償って貰いますから」
鬼塚八蔵「風呂掃除が終わってなかったら」
鬼塚八蔵「だが!肝心なのは風呂場だ!そこが済んでなかったら」
鬼塚八蔵「これを一週間続けるように!」
🔷降谷零 Furuya Rey CV.古谷徹
🔷諸伏景光 Morofushi Hiromitsu CV.緑川光
🔷諸伏景光 幼少期 CV.金元寿子
🔷諸伏高明 Taka'aki Morofushi CV.速水奨
🔷諸伏高明 幼少期 CV.岡本信彦
🔷鬼塚八蔵 Onizuka Hachizo CV.大塚芳忠
🔷外守一 CV.渋谷茂
松田陣平「ったくよォ…何で風呂場がこんなに汚れてんだ?」
伊達航「だから言ったろ?週末にある体育祭の予行演習でどの教場の奴らも泥だらけ。おまけに昨日は雨ん中でやってたからなあ」
降谷零「そういえば体育祭の教場旗のヒロのデザイン、ホントカッコよかったよ」
諸伏景光「サンキュー!まぁ警察で桜のデザインはベタかと思ったんだけどね」
萩原研二「確か今朝出来上がって届いたんだよな?」
松田陣平「オウよ!」
松田陣平「この通り…ババーン!肌身離さず持ってるぜ?」
萩原研二「色もいいねぇ」
諸伏景光「でしょ?」
萩原研二「あぁ…あの猫そういう事だったのね」
松田陣平「んで、クリーニングに出そうとした矢先に鬼公に呼び出し食らって…」
伊達航「ですが、それは我々のせいだけでは…」
鬼塚八蔵「であるからして!きさまら5人には毎日風呂掃除をしてもらう事にした!」
「はあ?」
降谷零「お…鬼塚教官…」
諸伏景光「それはいくら何でも…」
鬼塚八蔵「なーに…きさまらがこれまでやらかした悪行三昧を償うチャンスを与えてやろうと言ってるんだ」
萩原研二「悪行三昧って...」
鬼塚八蔵「とにかくきさまら5人には一週間、風呂場と脱衣所の掃除を命じる!以上だ!」
諸伏景光「これは…」
鬼塚八蔵「ああ、それは昨夜この管区で捜索願が出された女児の写真だ。おつかいに出たっきり帰って来ないらしいが…」
鬼塚八蔵「何だ諸伏?その子の事知ってるのか?」
諸伏景光「あ、いえ、前に街中で見かけた事がある程度ですが…コレもらっていってもいいですか?何か思い出すかも知れないので…」
鬼塚八蔵「ああ、構わんぞ。じゃあ入浴時間の17時までには掃除を完了しておけよ!」
松田陣平「なぁ、もっとテンション上がる話しながらやらねーか?」
萩原研二「テンションねぇ…そういえば諸伏ちゃん…さっき見てた捜索願の女の子何かあんじゃねーの?」
諸伏景光「まあその子は病気で亡くなったんだけど…気になる事が…」
伊達航「確かに…街で見かけただけであの反応はおかしいだろ?」
諸伏景光「ああ、あの子…子供の頃よく遊んでた女の子にそっくりで…」
諸伏景光「まあその子は病気で亡くなったんだけど…気になる事が…」
降谷零「幼なじみって事は僕もその女の子に会った事があるのか?」
諸伏景光「いや…長野にいた頃だから」
松田陣平「面白そうじゃねぇか!」
伊達航「話してみろよ!」
松田陣平「何でも聞くよォ!」
諸伏景光「じ…実は…」
諸伏景光「あ、でも全然面白い話じゃないから…」
松田陣平「あーもう!止めだ!止め!」
松田陣平「諸伏が自分から言い出すまで待ってくれってゼロが言うから遠慮してたけどよ!お前、自分の父親と母ちゃんを殺した犯人を捜してんだろ!?」
松田陣平「んで、さっきの捜索願の女の子が幼なじみに似てるから事件を思い出してモヤってる!違うか!?」
「死なねぇよ!」
伊達航「これまで散々…」
松田陣平「ヤベェ橋渡ってきたけどよォ」
降谷零「5人いれば」
萩原研二「何とかなったっしょ?」
松田陣平「だから話しちまいなよヒロの旦那。悪いようにはしねぇからよォ」
諸伏景光「ぷっ…“悪いようにはしない”って悪者の台詞みたいだよね?」
諸伏景光「わかった…話すよ」
諸伏景光「今から15年前、オレの中の時計の針を凍りつかせたあの鉄の匂いが立ち籠める恐怖の夜を…」
諸伏景光「それは父と母と3人で夕食を食べていた夜7時頃にやって来た」
諸伏景光「来訪者の男は父と知り合いだったらしく玄関で穏やかに会話する声がオレに聞こえていたけど、その内、男が声を荒げ始め、母が玄関に様子を見に行った途端」
諸伏景光「しばらくここに隠れてなさい。私がもういいって言うまで出て来ちゃダメ。そう言ってオレを押し入れの中に入れた母が」
伊達航「これまで散々…」
松田陣平「ヤベェ橋渡ってきたけどよォ」
降谷零「5人いれば」
萩原研二「何とかなったっしょ?」
松田陣平「だから話しちまいなよヒロの旦那。悪いようにはしねぇからよォ」
諸伏景光「ぷっ…“悪いようにはしない”って悪者の台詞みたいだよね?」
諸伏景光「わかった…話すよ」
諸伏景光「今から15年前、オレの中の時計の針を凍りつかせたあの鉄の匂いが立ち籠める恐怖の夜を…」
諸伏景光「それは父と母と3人で夕食を食べていた夜7時頃にやって来た」
諸伏景光「来訪者の男は父と知り合いだったらしく玄関で穏やかに会話する声がオレに聞こえていたけど、その内、男が声を荒げ始め、母が玄関に様子を見に行った途端」
〈があああ!〉
諸伏景光「父のうめは声がして血相を変えて戻って来た母がオレに言ったんだ」
諸伏景光「しばらくここに隠れてなさい。私がもういいって言うまで出て来ちゃダメ。そう言ってオレを押し入れの中に入れた母が」
諸伏景光「今度はその男と言い争っていたけど、やがてその母の声も聞こえなくなり」
諸伏景光「鉄にも似た血の匂いが立ち籠め始めた…押し入れにいるオレにも匂うぐらいに…」
松田陣平「んで?その後は?」
諸伏景光「歌が聞こえてきて…父の声でも母の声でもない…甲高い作ったような猫なで声で繰り返し繰り返し同じフレーズを…」
諸伏景光「だから恐る恐る押し入れの隙間から覗いたら…血まみれの包丁を手にした男が口遊んでいたんだ…」
諸伏景光「“もういいよ~♪出ておいで~♪”って…」
松田陣平「顔は?そいつの面は見なかったのかよ!?」
諸伏景光「うん…怖くて顔なんかとても…」
降谷零「でも何でその男はヒロを捜してたんだ?」
諸伏景光「いや、捜してたのはオレじゃないよ。“出ておいで”の後に女の子の名を呼んでたから…」
諸伏景光「オレが子供の頃よく遊んだ女の子…昨夜、捜索願の出された女の子にそっくりな」
諸伏景光「“有里”って子の名を」
諸伏景光「オレが子供の頃よく遊んだ女の子…昨夜、捜索願の出された女の子にそっくりな」
諸伏景光「“有里”って子の名を」
伊達航 「何で諸伏の家でその子を?」
降谷零「その子の名字は?」
諸伏景光「それがいつも名前で呼んでたから名字は覚えてないんだ…まだ小1だったし…」
萩原研二「犯人の顔は見なかったけど、タトゥーは見たんだよな?」
諸伏景光「ああ、その男、血で足をとられた様でオレの隠れてた押し入れに体ごとぶつかったんだけど、その男が押し入れから離れる時に一瞬見えただ。その肩にあるゴブレットの様なタトゥーが!」
諸伏景光「間違いないよ!その男、押し入れから離れた後、痛そうに肩を押さえてたんだけど、その時はさっき見えたタトゥーがその血まみれの手で隠れて見えなくなってたから」
諸伏高明〈景光、父と母が死んでいる。何があったか話せるか?〉
伊達航「それで?その後その男は?」
諸伏景光「わからない…いつの間にかオレ…寝ちゃってたから…そして扉とかが色々開け閉めされる音で目が覚めて“ヤバい!見つかる”と思って身構えた途端に押し入れの戸を開けられたんだ」
萩原研二「兄さんがいたのね?」
降谷零「今は長野県警の有能な刑事で長野の孔明って呼ばれてる人」
伊達航「それで?兄さんに犯人のタトゥーの事は話したのか?」
諸伏景光「いや、その後オレ事件のショックで軽い記憶喪失になった上…失声症にもなってしまって」
諸伏景光「兄は長野、オレは東京の親戚に預けられ環境も変わったけど」
諸伏景光「ゼロに会うまでは失声症は治らなかったから」
萩原研二「じゃあここに入ったのはその犯人を捕まえる為に?」
諸伏景光「ああ、最近色々思い出して来たし、おれがどういう状況だったかを警察官の目でしっかり判断して兄に情報を伝えようと思ってね」
松田陣平「そうこうしている内に疑わしい3人に出会っちまったってワケね」
諸伏景光「ああ…」
松田陣平「その3人なら話聞いて来てやったぜ?なあ?」
松田陣平「その3人なら話聞いて来てやったぜ?なあ?」
松田陣平「10年前?」
伊達航「ああ、あと奥さんに花や水をクレクレって言ってたなぁ」
諸伏景光「それ“花に水をくれてくれ”じゃなかった?」
伊達航「そう、それ!」
諸伏景光「長野の方言で“あげる”を“くれる”って言うんだ」
萩原研二「おい、だったら…」
松田陣平「だがタトゥーを入れたのか10年前じゃ計算が合わねぇぜ?」
降谷零「じゃあ次は萩」
萩原研二「“外守一” 御年50歳で独り暮らし。元々叔父が経営していたクリーニング店をそのまま引き継いで今に至るらしい」
萩原研二「二の腕の観音像のタトゥーは20年前に交通事故で亡くした妻と母を弔う意味で入れたそうだ。あのオッサン大学の工学部出身で簡単な電化製品とかよく直してたらしいぜ?同郷のよしみで入江さんと卓球でペアを組んでたらしい」
松田陣平「ゴブレットに見えるっつたらバイク店の店員」
松田陣平「物部周三って名前で歳は35歳。外守のオッサンと同じ独り暮らしだな。首の後ろのサソリのタトゥーを入れたのは二十歳の頃だっつーからギリ15年前」
萩原研二「でも首の後ろだからな…ん?どうした二人共」
伊達航「いや…何か引っ掛かって…」
降谷零「僕も…」
松田陣平「何だ?諸伏…お前もかよ?」
諸伏景光「ああ…この前とりあえず思い出した事だけでも兄に話そうと電話したら…」
諸伏高明〈急攻近利…功を焦って十分な思慮の無いまま私に相談し利を求めるな。あの時、お前が隠れていたのは押し入れではなく観音開きのクローゼット。そもそもあの家は洋風で押し入れも襖も無いよ〉
諸伏景光「って言われたの思い出して」
降谷零「ヒロ、もしかして東京の家と混沌してないか?」
降谷零「あの家は古くて押し入れや襖しかなかったから」
諸伏景光「そ…そうかもしれない」
松田陣平「だとしたら変じゃねぇか?隠れてたのが観音開きのクローゼットなら犯人がぶつかった時扉が閉まるはず…」
伊達航「だとすると、もしかして諸伏が覗いていた隙間は縦じゃなく横だったんだしゃねぇか?クローゼットのスリットなら扉が閉まったままでも外を覗く事は出来るだろ?」
諸伏景光「そうか!そうだったんだ!あの時オレはクローゼットの隙間越しに犯人を見ていた」
松田陣平「だとしたら変じゃねぇか?隠れてたのが観音開きのクローゼットなら犯人がぶつかった時扉が閉まるはず…」
萩原研二「確かに…その後、肩を押さえる犯人を見るにはもう一度扉を開ける必要がある」
松田陣平「お前その状況で扉開けたのかよ?」
諸伏景光「開けるワケないよ!」
伊達航「だとすると、もしかして諸伏が覗いていた隙間は縦じゃなく横だったんだしゃねぇか?クローゼットのスリットなら扉が閉まったままでも外を覗く事は出来るだろ?」
松田陣平「その外守さんのオッサンが長野の方言を話す入江と同郷ってんならもう間違いねぇ」
松田陣平「15年前諸伏の両親を殺したのは外守一だ!」
諸伏景光「はっ!外守有里!思い出した!有里ちゃんのフルネーム」
松田陣平「じゃその子は外守のオッサンの」
諸伏景光「有里ちゃんは遠足の途中、急な腹痛を起こして教員だったオレの父さんが急いで病院に連れていったが、虫垂炎が悪化してもう手遅れだった。もし外守さんが娘の死を受け入れられず、オレの父さんが有里ちゃんをさらったと思い込んでいたら」
降谷零「外守さんは独り暮らし…だけどコンビニ強盗に監禁された時」
伊達航「誰もいない」
松田陣平「他の洗濯機にも連動してるみてぇだから、この商店街が丸ごと吹っ飛ぶかもしれねぇな」
松田陣平「まあ、この右端のヤツが大元みてーだから、こいつを止めりゃーなんとか」
伊達航「とにかく松田は爆弾の解体!ゼロと萩原は周辺住民の避難誘導!俺と諸伏は外守さんを捜す!」
松田陣平「待った!俺は今手がこれだから細けェ作業は無理だ。萩原なら俺の代わりに…」
外守一「有里と仲が良かったお前のそばにいればお前の親がどこかに隠した有里にいつか会わせてくれると思ってな!」
外守一「わかったら下がれ。本当は有里が生まれた今日の午後4時半、仲良く旅立つつもりだったんだがな」
諸伏景光「そういえば遠足の日、有里ちゃん言ってましたよ。お父さんとケンカしたって。“もうこんな家帰らない”って家を出て来たって…」
降谷零「ふぅ…」
伊達航「間に合ったか」
萩原研「なんだ…バッチリ避難させたのに骨折り損かよ?」
松田陣平「しまった!2階にもあったのか!?」
諸伏景光「くそっ!」
伊達航「よせ諸伏!」
松田陣平「もう間に合わねぇ!」
萩原研二「引き返せ!」
降谷零「ヒロォー!」
諸伏景光「表!桜!」
諸伏景光「(次に息をしたら煙で肺がやられる!)」
諸伏景光「(だから大声で合図する事も窓の外を確認してるヒマもないけど…)」
外守一「今何時だい?」
降谷零「え?午後4時29分だけど」
外守一「すまなかったなボウヤ…あの世で親御さんに詫び入れるわ」
松田陣平「しまった!2階にもあったのか!?」
伊達航「よせ諸伏!」
松田陣平「もう間に合わねぇ!」
萩原研二「引き返せ!」
降谷零「ヒロォー!」
諸伏景光「表!桜!」
諸伏景光「(次に息をしたら煙で肺がやられる!)」
諸伏景光「(だから大声で合図する事も窓の外を確認してるヒマもないけど…)」
外守一「し…死なせてくれよ」
諸伏景光「ダメです!自分の犯した罪はちゃんと償って貰いますから」
鬼塚八蔵「はあ?たまたま誘拐された女児を見つけたまたまその誘拐犯を確保し、そいつがたまたま過去諸伏の両親を殺害した被害者だっただと!?」
降谷零「そうであります!」
鬼塚八蔵「ふざけるな!掃除をサボって外出した言い訳にしては質が悪過ぎる!」
鬼塚八蔵「風呂掃除が終わってなかったら」
鬼塚八蔵「だが!肝心なのは風呂場だ!そこが済んでなかったら」
鬼塚八蔵「これを一週間続けるように!」
降谷零「はいっ!」