ロイド「(最新ヨルさんの帰りが遅い。とやかく詮索するような間柄ではないので何も聞かんことにしているが…)」
アーニャ「ちちー、ごはんまだー?」
ヨル「ただいまです、アーニャさん」
ロイド「…そうですか」
ヨル「そうなんです。先日私が作った朝食のせいで主人が一日中トイレに…このままでは夫婦の危機です!(つまり仕事の危機!)どなたか私にご指導いただけませんでしょうか!?」
シャロン「いや…ウチは家政婦さんが作ってるし…」
カミラ「教室行けよ」
ミリー「あたし缶詰なら開けられるよー☆」
カミラ「やーよ、何で私が…」
ドミニク「いいじゃん。教えてやれよ。よーしじゃあこいつんちに集合な」
カミラ「(これが先輩の弟くん?なんか写真のイメージと違う)」
カミラ「だからアンタいらない物まで買いすぎだってば!これ何に使うのよ?」
カミラ「ピーラーは武器じゃねーよ!?」
ヨル「うぅ…」
ユーリ「(何だこの女。姉さんに失礼な奴だ。処刑しようか)」
カミラ「先輩、見込みないです。諦めた方がいいです。あのイケメンとは離婚した方がいいです」
ユーリ「(おっ、いいこと言うじゃないか。そうだ、別れろ姉さん)」
ヨル「お願いしますカミラさん!ロイドさんに離縁されたら私…私…!(再び逮捕の不安が…)」
カミラ「さっさと切った具材火にかけてください。味付けはその都度説明しますから。さっさと作ってさっさと帰ってちょうだい」
ドミニク「あいつ意外といいやつなんだ」
ユーリ「(何だこの女。姉さんに失礼な奴だ。処刑しようか)」
カミラ「先輩、見込みないです。諦めた方がいいです。あのイケメンとは離婚した方がいいです」
ユーリ「(おっ、いいこと言うじゃないか。そうだ、別れろ姉さん)」
カミラ「さっさと切った具材火にかけてください。味付けはその都度説明しますから。さっさと作ってさっさと帰ってちょうだい」
ドミニク「あいつ意外といいやつなんだ」
ヨル「すみません、すみません」
ヨル「栄養さえ取れればそれでOKと思ってたので…」
ドミニク「ユーリくん、元気に育ってくれてよかったよ…」
ヨル「ああ!目玉焼きが乗ってるやつ!」
カミラ「よし、それを作ってみましょう。味をよく思い出してみてください。たぶんベースはカンタンな南部シチューだと思う」
カミラ「先輩ってさなんか雰囲気変わりましたよね。前はもっとロボットみたいなつまらない顔してましたけど」
ヨル「え?え?そうですか?け…結婚したからでしょうか?」
カミラ「あ?なに勝ち組気取ってるんですか?ちょっとメイク変えただけとかそんなでしょ」
ドミニク「はいはい、カミラも充分素敵なレディだよ?」
カミラ「ちょっ…」
ドミニク「いや、可愛い奴だなって」
カミラ「えっ!うっさい」
ロイド「まて」
ロイド「よし(やはり基本的には賢いようだな。すぐにでも警備訓練を施そう)」
アーニャ「ちちーアーニャ“まて”できない…おなかすいた」
カミラ「えっ!うっさい」
ロイド「よし(やはり基本的には賢いようだな。すぐにでも警備訓練を施そう)」
アーニャ「ちちーアーニャ“まて”できない…おなかすいた」
ロイド「えっ、どうしたんですヨルさん!?」
ヨル「すみません。お2人の顔を見て何だか安心してしまったのかも…」
ヨル「(殺しの仕事を続けるためにこの暮らしを守らねばと思ってましたが)」
ヨル「(お2人に認めてもらえるのが)」
ヨル「(笑ってもらえるのが単純に)」
ヨル「(こんなにも嬉しいだなんて…)」
ヨル「私ちょっとだけ自信がつきました!フォージャー家の妻として!母として!」
ロイド「これからもよろしく頼みます」
ヨル「そうだ、もう一品作ってみたのでよかったら!こちらは私のオリジナルですが!」
ヨル「ああッ」
ロイド「そうか、よかったな、それじゃ」
ロイド「コツは“がんばる”だ。それじゃ」
フランキー「まて薄情者!おまえの情報、秘密警察に売っちゃうぞ!?」
フランキー「いやウソ!ウソです!そうだホラ、おまえ新型の小型録音機開発してほしいって言ってたろ!?おれタダで引き受けてやるからさ!交換条件で!ね!?」
フランキー「いやウソ!ウソです!そうだホラ、おまえ新型の小型録音機開発してほしいって言ってたろ!?おれタダで引き受けてやるからさ!交換条件で!ね!?」
フランキー「引くな!おまえだって相手のこと入念に調べるだろ!」
フランキー「バカヤロウ!お前ら情報部だってデータの収集と評価・分析の部署は別々だろ!オレは集めるまでが専門なのだ!」
フランキー「頼む!本気なんだ!彼女目当てに味もわからん葉巻をふかしに店に通う毎日なんだ!この卑しいモジャメガネにお慈悲を!」
ロイド「情報の分析と作戦の立案をすればいいんだな?」
フランキー「頼む!本気なんだ!彼女目当てに味もわからん葉巻をふかしに店に通う毎日なんだ!この卑しいモジャメガネにお慈悲を!」
ロイド「情報の分析と作戦の立案をすればいいんだな?」
フランキー「あああありがとうございます!黄昏さま!いよっ大統領!」
ロイド「まずは彼女に“1”という質問をしたとする。たとえば好きな食べ物とかな。これに対し想定される解答A・B・C・Dを書き出した。そして各解答に対しておまえのベスト返答を記し、さらにそこから続く会話の分岐A・B・C・Dすべての流れにも同じように最適解を用意した」
ロイド「このチャートをすべて記憶し空気を読みつつ適宜組み込んでいけば確実に…」
フランキー「できるかボケェ!何万通りあるんだよ!大体その適宜がわかんねーんだよ!もっとこう普遍的に通用する万能のシナリオをくれよ!」
ロイド「そんなのあったら情報部も苦労せん。ならいっそオレが変装して後ろの席から指示を…」
フランキー「おまえに会話を聞かれるのはヤダ!」
ロイド「では地道に会話の練習をするしかないな」
フランキー「え~おまえ相手に?キモチワリ~いや冗談です!お願いします!」
フランキー「よし、かなりの練度に仕上がった。小官は明日この戦略的話術をもってモニカ攻略戦に挑んでくるであります」
フランキー「報告を楽しみに待つであります」
フランキー「よし、かなりの練度に仕上がった。小官は明日この戦略的話術をもってモニカ攻略戦に挑んでくるであります」
フランキー「報告を楽しみに待つであります」
フランキー「え?ああデートのことか?いやバッチリ誘えたんだけどよ、彼女家のガス栓閉め忘れたみたいで今日は帰るって」
フランキー「また後日一緒に映画観に行ってくれるってよ!やるだろオレも?あー今日はヒマだから飲みにでも行くかー」
フランキー「何だよ!?」
フランキー「チクショー何だよ結局顔ですか!?デートの1回くらいいいじゃんかよ!食い気味NOってあんまりだよ!」
フランキー「んだよ、うるせーな!オラもう一杯持ってこい!一番安いやつな!」
フランキー「あいつの仕事タダで受ける約束しちまったしな…金もねー彼女もいねー」
「マッカラン18年ロックです」
フランキー「こんなクソ高い酒頼んでねーよ」
フランキー「あいつの仕事タダで受ける約束しちまったしな…金もねー彼女もいねー」
「マッカラン18年ロックです」
フランキー「こんなクソ高い酒頼んでねーよ」
ロイド「ヨルさんに任せてある」
フランキー「何だよ、オレを笑いに来たのか?」
ロイド「オレのは任務だってば」
フランキー「くそーっ!今日はおまえの金でしこたま飲んでやる!」