第1066話 死が二人を分かつまで
キャスト
🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ
🔷毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也
🔷高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉
🔷千葉和伸 Chiba Kazunobu CV.千葉一伸
🔷横山伸晃 CV.掛川裕彦
🔷横山進歩 CV.小田久史
🔷山田岳人 CV.川原慶久
🔷永島ひろ子 CV.藤井ゆきよ
🔷水口菜穂 CV.種崎敦美
🔷今村佐代子 CV.上坂すみれ
🔷川須アレックス晴敏 CV.宮本充
「ワンワン!」
「こら~」
永島ひろ子「ハハッ…かわいいハプニングがありましたが、気を取り直して進行させて頂きますね」
永島ひろ子「お待たせしました。ここで新婦の入場です」
今村佐代子「ううっ…!苦しい…」
毛利小五郎「ダメだ…死んでる」
毛利小五郎「13時22分」
永島ひろ子「どうして…何でこのタイミングで死んじゃうの」
川須アレックス晴敏「早すぎる…この若さで…」
山田岳人「ちょうどいい。だったら俺も…」
水口菜穂「当然の報いね。むしろ遅すぎたくらいよ」
横山伸晃「もっと早く気づいていれば…この結婚は呪われていたんだ」
毛利小五郎「13時22分」
川須アレックス晴敏「早すぎる…この若さで…」
山田岳人「ちょうどいい。だったら俺も…」
水口菜穂「当然の報いね。むしろ遅すぎたくらいよ」
横山伸晃「もっと早く気づいていれば…この結婚は呪われていたんだ」
高木刑事「被害者の名前は今村佐代子さん24歳」
高木刑事「職業は家事手伝い。死亡時刻はみなさんが目撃したように今日の13時22分。鑑識の結果によると死因は毒殺ですね」
毛利小五郎「どんな毒を飲まされたんだ?」
永島ひろ子「花嫁のサポートするのが私の仕事です」
永島ひろ子「ペットボトルにストローをさしてお化粧が落ちないように気をつけながらちょいちょい水を飲ませるの」
高木刑事「今回の結婚式の準備でずいぶん振り回されたと聞きましたが」
永島ひろ子「殺したい程面倒なお客だったことは認めるわ。見てよこれ!息つくヒマもないくらいよ」
永島ひろ子「天性のワガママ娘って奴ねあの子」
永島ひろ子「ペットボトルにストローをさしてお化粧が落ちないように気をつけながらちょいちょい水を飲ませるの」
高木刑事「今回の結婚式の準備でずいぶん振り回されたと聞きましたが」
永島ひろ子「殺したい程面倒なお客だったことは認めるわ。見てよこれ!息つくヒマもないくらいよ」
永島ひろ子「天性のワガママ娘って奴ねあの子」
永島ひろ子「でも私はやってない。だってそんな事したら私が作った結婚式が台無しになっちゃうもの。結果的に台無しになっちゃったけどね」
コナン「“何でこのタイミングで”って言ってたけど、アレってどういう意味?」
永島ひろ子「花嫁の入場後に花火を使ったド派手な演出が待っていたのよ。許可とるの大変だったから」
毛利小五郎「ちなみに乱入してきた犬はどなたの犬だったんですかね?」
永島ひろ子「横山さんの犬です。リングドッグをやってもらう予定でした」
毛利小五郎「ちなみに乱入してきた犬はどなたの犬だったんですかね?」
永島ひろ子「横山さんの犬です。リングドッグをやってもらう予定でした」
千葉刑事「花婿の進歩さんの友人で同じ会社に勤めています」
コナン「わかった!行って来るね!」
山田岳人「実は俺彼女と付き合ってたんだ。2人が結婚すると知った上でね。“ちょうどいい”って言ったのは俺も新しい恋に走れるって意味さ」
コナン「(おいおいなんだよそりゃ…)」
山田岳人「実は俺彼女と付き合ってたんだ。2人が結婚すると知った上でね。“ちょうどいい”って言ったのは俺も新しい恋に走れるって意味さ」
コナン「(おいおいなんだよそりゃ…)」
千葉刑事「横山伸晃さん。花婿の父上です」
高木刑事「式の前に花嫁の控え室に行ったそうですね」
横山伸晃「彼女がチョコレートが大好きだと聞いたので差し入れしたんです」
今村佐代子「今食べたいんだけどネイルつけてたところだからお父さん食べさせて~」
今村佐代子「あ~ん」
コナン「ねぇおじさん、おじさんはこう言ってたよね?“もっと早く気づいていれば…やはりこの結婚は呪われていたんだ”って」
横山伸晃「実は探偵を雇って調査して貰ったんですが…佐代子さんは学生の頃から男性遍歴が派手だったみたいでして…一度息子にそれとなく伝えたのですが…聞く耳を持ってくれませんでした」
高木刑事「水口さん、あなた花嫁が倒れた時に当然の報いで遅すぎたとつぶやいたそうですね」
水口菜穂「佐代子は学生時代からの友達だけど、その頃から男をとっかえひっかえしまくってたから、いつかひどい目にあうんじゃないかと思ってたからそう言ったの」
水口菜穂「佐代子は学生時代からの友達だけど、その頃から男をとっかえひっかえしまくってたから、いつかひどい目にあうんじゃないかと思ってたからそう言ったの」
川須「確か12時45分くらいでしたが」
川須「言葉の通り彼女の様に若い女性が人生を終えるには早すぎる」
横山伸晃「デパートでチョコレートを買って差し入れたんだよ」
コナン「(ここが花嫁の控え室)」
コナン「(控え室を出て左手はエレベーターホール)」
コナン「(エレベーターホールの先は招待客の控え室)」
コナン「(可哀そうに…ひとりぼっちじゃん)」
コナン「(これは!?)」
コナン「ねぇお姉さん、結婚式のスケジュール表見せてほしいんだけど」
永島ひろ子「別にいいわよ」
コナン「ねぇ、この結婚式始まった時間がここの予定と違ってたけど何でなのかな」
永島ひろ子「そうなのよ!直前になって花婿の靴が片方なくなっちゃって…結局トイレにあったんだけど、5分始まるのが遅れちゃったのよね。今回はワンちゃんが逃げ出したりとか靴がなくなったりとかホント予定通りいかなかったわ」
コナン「ねぇ、この結婚式始まった時間がここの予定と違ってたけど何でなのかな」
永島ひろ子「そうなのよ!直前になって花婿の靴が片方なくなっちゃって…結局トイレにあったんだけど、5分始まるのが遅れちゃったのよね。今回はワンちゃんが逃げ出したりとか靴がなくなったりとかホント予定通りいかなかったわ」
毛利小五郎「あ?俺はそんな事…」
横山伸晃「これが眠りの小五郎か!」
小五郎(コナン)「今回の事件のポイントは被害者の今村佐代子さんへの強い復讐心と言ってもいいでしょう。結婚式当日の殺害」
小五郎(コナン)「それだけでもずいぶんショッキングでもありますが、犯人はもっと劇的なタイミングで彼女の命を奪うつもりだった。おそらく誓いのキスの瞬間にね」
横山伸晃「これが眠りの小五郎か!」
小五郎(コナン)「今回の事件のポイントは被害者の今村佐代子さんへの強い復讐心と言ってもいいでしょう。結婚式当日の殺害」
小五郎(コナン)「それだけでもずいぶんショッキングでもありますが、犯人はもっと劇的なタイミングで彼女の命を奪うつもりだった。おそらく誓いのキスの瞬間にね」
小五郎(コナン)「実際にはできなかった。しかし犯人はそうなるように時間を逆算していたんです」
千葉刑事「それであの毒キノコを!」
小五郎(コナン)「そう、今回の毒キノコの成分は少量でも摂取すれば、約一時間で命を落とすと言われています。幸せの絶頂からの転落、それは完璧な復讐劇となるのです。そうですよね?」
小五郎(コナン)「MATIVAのチョコレートの存在を知っていてそれをすり替える事ができるのはあなただけなんですよ。伸晃さんが花嫁のチョコレート好きを知ったのは結婚式のリハーサルの時。あなたもリハーサルに参加していましたよね。伸晃さん、チョコレートを買ったのはいつですか」
小五郎(コナン)「メーカーがわかっても全く同じチョコレートを買うには」
小五郎(コナン)「買う瞬間を見届ける必要がある。だからあなたは伸晃さんを尾行した」
小五郎(コナン)「店で伸晃さんがチョコレートを買うのを見届けてから」
小五郎(コナン)「まったく同じものを購入した」
小五郎(コナン)「あなたはチョコレートに予め用意していた毒を入れ、隙をみて伸晃さんのそれとすり替えた」
小五郎(コナン)「そして伸晃さんが花嫁にチョコレートを食べさせる姿を見届け結婚式に臨んだ。これを見てください。コナン!」
コナン「はーい!」
高木刑事「結婚式のスケジュール表…」
小五郎(コナン)「被害者がチョコレートを食べたのが12時45分」
小五郎(コナン)「花婿が靴をなくし、チワワが乱入して進行が約10分遅れています」
高木刑事「毒を飲んだ一時間後の13時45分は」
小五郎(コナン)「買う瞬間を見届ける必要がある。だからあなたは伸晃さんを尾行した」
小五郎(コナン)「店で伸晃さんがチョコレートを買うのを見届けてから」
小五郎(コナン)「まったく同じものを購入した」
小五郎(コナン)「あなたはチョコレートに予め用意していた毒を入れ、隙をみて伸晃さんのそれとすり替えた」
小五郎(コナン)「そして伸晃さんが花嫁にチョコレートを食べさせる姿を見届け結婚式に臨んだ。これを見てください。コナン!」
コナン「はーい!」
高木刑事「結婚式のスケジュール表…」
小五郎(コナン)「花婿が靴をなくし、チワワが乱入して進行が約10分遅れています」
高木刑事「毒を飲んだ一時間後の13時45分は」
千葉刑事「誓いのキスをする時間だ!」
永島ひろ子「それじゃ靴を隠したのって…」
小五郎(コナン)「少しずつタイムスケジュール遅らせて花嫁の倒れるハズの時間へと調整したんですよ」
高木刑事「毛利さんに言われて調べましたが、あなたには息子さんがいたそうですね。彼は佐代子さんと同じ大学に通っていた。しかも息子さんは佐代子さんとお付き合いしていたそうですね。大学4年の時にひどい別れ方をしてその数か月後に交通事故で亡くなったと聞きました」
小五郎(コナン)「被害者への証言を鑑みれば息子さんも大変な目にあったことは容易に想像できる。復讐の動機としては充分と言えるでしょう」
小五郎(コナン)「今回の事件、動機の強い復讐の念を感じました。さらに言えばチョコレートをすり替えられかつ永島さんのスケジュール表の中身を見る事ができる人物はあなたしかいないんですよ」
小五郎(コナン)「それからもう一つ、チョコレートまだ持ってますよね?あなたのような人がどこかに捨てたりすることは考えづらい」
川須「あの女は息子を弄び死に追いあったくせに葬儀にも来なかった」
川須「その悪魔、悪の限りを尽くした挙句、幸せそうな顔して結婚するなんて私には絶対許せなかった!幸せの絶頂に殺害してやろうと毒を飲ませた!なのに誓いのキスをする前に死んでしまった!一時間で毒が回るはずだったのに!」
川須「眠りの小五郎、その慧眼恐れ入ります。そしてありがとうございます」
コナン「ダメだ!」
映画『名探偵コナン』2023年