Chainsaw Man
🖊原作(Original Story) : 藤本タツキ(Fujimoto Tatsuki)
姫野「コベニちゃんダブルピースでじっとしてて」
姫野「ありゃりゃ…」
東山コベニ「え~!?えっええっえ~!?」
姫野「アキ君…なんだこりゃ…」
早川アキ「悪魔の力でしょうね…コベニ!そこに立ってろ」
早川アキ「はぁ?」
早川アキ「なんで窓の向こうにも部屋が…」
東山コベニ「ええ~!?」
早川アキ「それがまったく反応がなくなりました」
姫野「さっきの悪魔を囮にまんまとハメられたってわけか…こんなトリッキーなことしてくる悪魔初めてだね」
荒井ヒロカズ「でも俺たちがここからずっと帰ってこなかったら他のデビルハンターが助けにきてくれるんじゃ…」
姫野「そのデビルハンターが私たちみたいにハメられないことを祈るしかないね」
東山コベニ「私たち全員ここで死んじゃうんだ…おなかペコペコで死んじゃうんだ…」
荒井ヒロカズ「こっ…コベニちゃん!気張れ!デビルハンターやって兄を大学に行かせたいんだろう!?」
東山コベニ「半分無理やりなんです…親が優秀な兄だけは大学に行かせたいからって私に働かせたんですぅ…風俗かデビルハンターしか選択肢なかったんですう…私も大学に行きたかったんですう!でもここで死んじゃうんですう~!」
早川アキ「部屋の時計…さっきから8時18分です…」
早川アキ「どの部屋の時計も8時18分で止まっていました…」
早川アキ「この8階だけ悪魔の力で時間が止まっている可能性があります。その場合助けは来ないかもしれません」
デンジ「すげえ!じゃあ寝放題じゃねえか!」
荒井ヒロカズ「バカか貴様は…俺たちはここで永遠に閉じ込められるかもしれないんだぞ…」
早川アキ「どの部屋の時計も8時18分で止まっていました…」
早川アキ「この8階だけ悪魔の力で時間が止まっている可能性があります。その場合助けは来ないかもしれません」
デンジ「すげえ!じゃあ寝放題じゃねえか!」
荒井ヒロカズ「バカか貴様は…俺たちはここで永遠に閉じ込められるかもしれないんだぞ…」
姫野「残念ながらまだ無理っぽい。デンジ君が寝てる間に水と電気は使えることがわかったよ。食べ物は宿泊客が逃げるとき置いていった荷物に少しだけあった。正直さ~みんなまいってきてるんだよ~」
姫野「荒井君も最初こそアキ君を手伝ってたんだけど…今は状況に怖がって部屋に閉じこもってる」
姫野「コベニちゃんはおかしくなってトイレの水を飲もうとしたから気絶させた」
姫野「それで魔人ちゃんなんだけど…」
デンジ「パワーがどうかしたんです?」
パワー「ワシは暇だからノーベル賞を考えておった!ノーベル賞を発明すれば人間はワシにひれ伏すじゃろうて!」
パワー「手始めに消費税は100%じゃ!」
デンジ「いつも通りっすね」
姫野「あ…ならよかった。3人でコベニちゃんと荒井君を見張ろう。私1人じゃトイレも行けないからね」
姫野「あ…ならよかった。3人でコベニちゃんと荒井君を見張ろう。私1人じゃトイレも行けないからね」
姫野「あーあ最後のタバコ」
パワー「ウヌは落ち着いててつまらんの」
姫野「今アキ君が頑張ってるから私はゆっくり休んでていーの」
姫野「あとニコチンの力~依存できるもんがあるといいよね~何かに寄りかかって生きたい人生ですよ」
パワー「ウヌは落ち着いててつまらんの」
姫野「今アキ君が頑張ってるから私はゆっくり休んでていーの」
姫野「あとニコチンの力~依存できるもんがあるといいよね~何かに寄りかかって生きたい人生ですよ」
デンジ「それアイツと同じタバコじゃん」
姫野「なんで公安来たのか当てたげる。銃の悪魔を殺すためでしょ?」
姫野「公安に来る暗めの人は全員そうだから。公安だけが銃野郎の肉片持つこと許されてるもんね。デビルハンターなんて短命なんだから吸っちゃえばいいのに」
姫野「公安に来る暗めの人は全員そうだから。公安だけが銃野郎の肉片持つこと許されてるもんね。デビルハンターなんて短命なんだから吸っちゃえばいいのに」
早川アキ「俺は簡単には死なない」
姫野「そうしてね」
姫野「バディが死ぬのは面倒だからさ…」
早川アキ「なんだ今の?」
姫野「あれは前のバディの彼女さん」
姫野「死んだバディの遺族とかとトラブルになるのはよくあること。悪魔に仕返しできる力がないから私に当たるの。まあそういうのもデビルハンターの仕事のうちだって思うことにしてるけど」
早川アキ「殴ったヤツの服にこっそりガムつけてやった」
姫野「へ~?」
早川アキ「やられたらやり返すべきだ。アンタの問題じゃない。俺がムカつくんだ。だからやり返しといてやった。ざまあみろ。アイツは服についてるガムに気付かず生きていくんだ」
姫野「アハハハハハっ!!」
姫野「そういや師匠が言ってたな~悪魔が恐れるデビルハンターは強いヤツでも勇敢なヤツでもないって」
姫野「頭のネジがぶっ飛んでるヤツだって。だからアキ君は長生きできそう」
早川アキ「そりゃ嫌みか?」
早川アキ「杏仁豆腐いらないならもらうぞ」」
姫野「へ~?」
早川アキ「やられたらやり返すべきだ。アンタの問題じゃない。俺がムカつくんだ。だからやり返しといてやった。ざまあみろ。アイツは服についてるガムに気付かず生きていくんだ」
姫野「アハハハハハっ!!」
姫野「頭のネジがぶっ飛んでるヤツだって。だからアキ君は長生きできそう」
早川アキ「そりゃ嫌みか?」
早川アキ「杏仁豆腐いらないならもらうぞ」」
姫野「えぇ~?長いつきあいになりそうだから吸ってほしいな~」
早川アキ「1本だけ吸ってやる。一生で吸うタバコはこの1本だけだ」
早川アキ「姫野先輩…タバコ残ってます?」
姫野「残念!これ最後の1本!」
早川アキ「じゃそれくださいよ」
姫野「え~しょうがないなあ~」
デンジ「キスだ!ずるい!間接キスだ!」
早川アキ「黙れ。悪いニュースがある。俺たちが殺した悪魔がいたろ…」
パワー「ワシが殺したヤツじゃな!」
早川アキ「ソイツがどんどん大きくなってる」
パワー「確かにワシが殺したはずじゃ…」
姫野「ホテルから出られない…見たこともない形状…こりゃなんの悪魔だ?」
永遠の悪魔「人間…人間達よ…愚かな人間たちよ…私は契約を交渉する」
姫野「残念!これ最後の1本!」
早川アキ「じゃそれくださいよ」
姫野「え~しょうがないなあ~」
デンジ「キスだ!ずるい!間接キスだ!」
早川アキ「黙れ。悪いニュースがある。俺たちが殺した悪魔がいたろ…」
パワー「ワシが殺したヤツじゃな!」
早川アキ「ソイツがどんどん大きくなってる」
パワー「確かにワシが殺したはずじゃ…」
姫野「ホテルから出られない…見たこともない形状…こりゃなんの悪魔だ?」
永遠の悪魔「人間…人間達よ…愚かな人間たちよ…私は契約を交渉する」
デンジ「喋った!」
早川アキ「契約だと…?」
早川アキ「契約だと…?」
永遠の悪魔「そこのデンジという人間を私に食わせろ…ソイツの死体でもいい…私に食わせろ…そうしたら他のデビルハンターは全員無事に外へ返す」
永遠の悪魔「無事に返す…契約しろ!」
東山コベニ「きゃエエエエエ!」
永遠の悪魔「あはははははははは」
姫野「うっさいな~アキ君、キツネで飲み込めば終わるんじゃない?」
早川アキ「コン」
早川アキ「…やっぱりキツネは来ませんね。ここは外と断絶されてるんだ」
姫野「キツネの体は京都にあるからね」
姫野「じゃ私のゴーストでやるか」
永遠の悪魔「いたた!」
永遠の悪魔「無駄…だ…これは私の本体ではない…ここに私の心臓はない…ここは胃の中…私の弱点は8階にはない…私と契約する以外生きては帰れない」
デンジ「はん!ど~せ俺を殺しても外には出さねえくせによ!」
姫野「それはないよ」
姫野「契約ってあの悪魔は言ったでしょ?悪魔が使う契約って言葉には強い力があるの。契約を片方が守ればもう片方も絶対に守らなければならない。守れず破った方は死ぬ。だからデンジ君を殺せば出られるのは本当だよ」
荒井ヒロカズ「姫野先輩…ソイツは殺すべきです…一度ソイツを殺して外に出たあとに対策を練ればいい…このままじゃみんなホテルで餓死ですよ…デビルハンターが悪魔と契約することは法律でも認められている…!その悪魔の契約を受けるべきです!」
早川アキ「悪魔はデンジを殺したがっている。デンジの死が悪魔側の利益になるんだろう」
早川アキ「だから契約は受けない」
姫野「じゃ私も~」
パワー「ワシは殺す派じゃア!」
デンジ「え~」
パワー「ノーベル賞を思いついても外に出られなければ発表できないからのお…!ノーベルのために死んどくれ」
早川アキ「魔人と悪魔は契約を結べない。だからお前がデンジを殺しても悪魔は外に出す義理はない。とにかくデンジは殺さない。俺たちはデビルハンター…殺すのは悪魔だけだ」
パワー「ちぇ…暇だから押し相撲するか!」
早川アキ「魔人と悪魔は契約を結べない。だからお前がデンジを殺しても悪魔は外に出す義理はない。とにかくデンジは殺さない。俺たちはデビルハンター…殺すのは悪魔だけだ」
パワー「ちぇ…暇だから押し相撲するか!」
デンジ「すぐ俺を殺そうとするからヤだ!」
デンジ「腹減った…」
姫野「アキ君…実際なんか外に出る作戦はあるの?」
早川アキ「悪魔の言葉を信じるならヤツを殺すことはできない。でもデンジも殺すつもりはない」
姫野「だけどこのままじゃ餓死しちゃうぞ」
早川アキ「どうしようもなくなったら刀を使います」
姫野「それはダメ」
デンジ「刀使えば解決できんならよぉ…使えばいいじゃん」
姫野「どうしようもなくなっても刀は使わない。そのときは悪いけど…デンジ君が死んで?」
姫野「アキ君…実際なんか外に出る作戦はあるの?」
早川アキ「悪魔の言葉を信じるならヤツを殺すことはできない。でもデンジも殺すつもりはない」
姫野「だけどこのままじゃ餓死しちゃうぞ」
早川アキ「どうしようもなくなったら刀を使います」
姫野「それはダメ」
デンジ「刀使えば解決できんならよぉ…使えばいいじゃん」
姫野「どうしようもなくなっても刀は使わない。そのときは悪いけど…デンジ君が死んで?」
デンジ「え~」
荒井ヒロカズ「な~い~!?ないっ!ベッドに置いておいた食料が全部ない…なんで…」
荒井ヒロカズ「貴様が…全部食べたのか…」
パワー「ワシじゃない。デンジが食べておったわ」
荒井ヒロカズ「すぐバレるウソを…!」
東山コベニ「わかっちゃった…私わかっちゃった…その魔人の力で8階から出られないんだあ!絶対そうだあああ!」
荒井ヒロカズ「落ち着けコベニちゃん!コイツは血の魔人で…!」
東山コベニ「魔人を庇うの…?私たちデビルハンターなのに…!荒井くんは悪魔の仲間なんだああ!スパイだったんだあああ!」
東山コベニ「魔人を庇うの…?私たちデビルハンターなのに…!荒井くんは悪魔の仲間なんだああ!スパイだったんだあああ!」
パワー「スッパイじゃ」
荒井ヒロカズ「お…俺は悪魔の仲間なんかじゃ…」
姫野「悲鳴?」
永遠の悪魔「デンジを殺して…心臓をよこせ…よこせ…私は恐怖で膨らみ…恐怖に捕らえる者…もっと恐怖しろ…死を恐れろ…すべてを怖がれ…チェンソーを殺すのはこの私…永遠の悪魔だ」
姫野「その刀を使えば外には出られるだろうけど使うと契約でアキ君の寿命がかなり減るの。アキ君はまだやらなきゃいけないことがたくさんあるんだ…だからごめんねデンジ君」
荒井ヒロカズ「スマぁン!」
デンジ「あ!?おい触んな!」
東山コベニ「死んでエエエ!!」
姫野「どうしよう…ど~しよう!?アキア アキ アキくんっ!ど~しよっ!?」
東山コベニ「わたア私のせいじゃない!アナタ!アナタのせいだから!アナタがおとなしく食べられてたら解決したのに!」
デンジ「あ~ハイハイ!じゃあ食われてやらあ!」
東山コベニ「わたア私のせいじゃない!アナタ!アナタのせいだから!アナタがおとなしく食べられてたら解決したのに!」
デンジ「あ~ハイハイ!じゃあ食われてやらあ!」
パワー「勝つ算段があるのか?」
デンジ「クソ痛えけど…チェンソーになる」
東山コベニ「チェ…チェンソー…」
デンジ「あの悪魔なんだか知らねえが俺のチェンソーにビビってやがる!だから自分じゃ手出せなくてテメエらに俺を殺すよう言ってんだ!」
デンジ「それにあの悪魔…!攻撃を受けたときに痛いって言ってやがった。だったらよお~アイツが死にたくなるまで痛めつけて自殺させりゃいい!」
デンジ「クソ痛えけど…チェンソーになる」
東山コベニ「チェ…チェンソー…」
デンジ「それにあの悪魔…!攻撃を受けたときに痛いって言ってやがった。だったらよお~アイツが死にたくなるまで痛めつけて自殺させりゃいい!」
パワー「悪魔みたいな発想じゃな!」
デンジ「テメエ俺を庇いやがって…」