第3期7話 通信中① ~冬休み~
🔷影山律 Kageyama Ritsu CV.入野自由
🔷暗田トメ Kurata Tome CV.種﨑敦美
🔷犬川豆太 Inukawa Mameta CV.山下誠一郎
🔷猿田尻彦 Saruta Shirihiko CV.濱野大輝
🔷雉子林春人 Kijibayashi Haruto CV.綿貫竜之介
「年が明けたらいよいよ市立の一般入試も始まる」
「来週から冬休みだ」
暗田トメ「え?」
暗田トメ「(もうすぐ卒業…?じ…時間ねぇ~~~~!)」
暗田トメ「よく聞きなさい。私と雉子林はあと3か月で卒業します。残るのは犬川と猿田だけ。きっと脳電部は自然消滅するでしょう。それって悲しくない?」
犬川豆太「何が悲しいんですか?」
暗田トメ「(もうすぐ卒業…?じ…時間ねぇ~~~~!)」
暗田トメ「よく聞きなさい。私と雉子林はあと3か月で卒業します。残るのは犬川と猿田だけ。きっと脳電部は自然消滅するでしょう。それって悲しくない?」
犬川豆太「何が悲しいんですか?」
猿田尻彦「トランプやったりゲームしたり」
暗田トメ「まだテレパシー研究の成果を出してないじゃない!今しかないのよ!」
雉子林春人「(泣く程のことか)」
暗田トメ「そりゃ本気よ…こんな変な目的についてきてくれるメンバーなんてあんた達しかいないのよ…私にとってここは特別な場所だったの」
暗田トメ「ねぇ…どう思うよ」
犬川豆太「え!?…まあここはまず…後輩の意見を聞こうかなぁ…」
猿田尻彦「えーと…テレパシーを…すみません目的ってなんでしたっけ?」
犬川豆太「おお…すごい肺活量…」
暗田トメ「今までありがとう3人共。脳感電波部はこれにて解散。まぁまぁ楽しかったわ」
雉子林春人「暗田は俺らが思ってた以上に真剣だったのかも知れないな…」
犬川豆太「読んでみます?ここら辺の本…全部」
影山茂夫「え?誰だろ」
影山律「大丈夫?」
影山茂夫「何が?」
影山律「(普通に受験を優先すべきだと思うんだけど…)」
白鳥海斗「僕らのテレパシーは兄弟間だけなんです」
影山律「そっか…」
白鳥海斗「ただ…もっと強い人に協力して貰えれば他のテレパシストを見つける事はできるかもしれない」
白鳥海斗「内容のあるメッセージを送信するのはムリでもノイズを周辺にまき散らす事はできる」
白鳥大地「テレパシストにしか聞こえないような不快な騒音です」
影山律「呼び寄せるってこと?」
影山律「そっか…」
白鳥海斗「内容のあるメッセージを送信するのはムリでもノイズを周辺にまき散らす事はできる」
白鳥大地「テレパシストにしか聞こえないような不快な騒音です」
影山律「呼び寄せるってこと?」
犬川豆太「寒いし、とりあえず部室で作戦会議しません?」
白鳥大地「今の僕らはテルさんとのトレーニングのお陰で本気を出せは3km離れても交信できるようになったんだ」
白鳥海斗「この間も“塾の帰りに納豆を買ってきて”って送られて来たんだ」
影山律「(本気出さなくても電話すればいいのに…)」
白鳥海斗「でも全方位のノイズだと頑張っても直径500メートルくらいかな」
白鳥大地「影山君の力で僕らの出力を増幅させてくれればノイズの範囲が2~3倍は広がると思うよ」
犬川豆太「っていか弟も超能力者だったのか!?」
影山律「僕より兄さんがやった方がいいよ」
白鳥大地「今の僕らはテルさんとのトレーニングのお陰で本気を出せは3km離れても交信できるようになったんだ」
白鳥海斗「この間も“塾の帰りに納豆を買ってきて”って送られて来たんだ」
影山律「(本気出さなくても電話すればいいのに…)」
白鳥海斗「でも全方位のノイズだと頑張っても直径500メートルくらいかな」
白鳥大地「影山君の力で僕らの出力を増幅させてくれればノイズの範囲が2~3倍は広がると思うよ」
犬川豆太「っていか弟も超能力者だったのか!?」
影山茂夫「もうちょっといけるけどやめておいた方がよさそうだね」
白鳥大地「大丈夫…ギリギリ我慢できます」
白鳥大地「大丈夫…ギリギリ我慢できます」
犬川豆太「テレパシストと探してる。彼ら超能力者なんだよ」
竹中「はあ!?マジで!?ははははっ!お前らまだそんな事やってたのかよ!引くわ~!」
雉子林春人「邪魔するなら出ってってくれ」
竹中「はいはい…ちょっと暖を取ったら出て行きますよ」
白鳥海斗「ではもう一回やってみましょう!」
「せーのっ!」
影山律「(僕も頭が痛くなってきた)」
竹中「くっ…お前らいい加減に…」
竹中「はあ!?マジで!?ははははっ!お前らまだそんな事やってたのかよ!引くわ~!」
雉子林春人「邪魔するなら出ってってくれ」
竹中「はいはい…ちょっと暖を取ったら出て行きますよ」
白鳥海斗「ではもう一回やってみましょう!」
「せーのっ!」
影山律「(僕も頭が痛くなってきた)」
雉子林春人「どうした竹中?顔色が悪いぞ」
竹中「うるさいんだよお前ら!」
竹中「そのノイズを…すぐに止めろ」
竹中「幼稚園の先生が頭で思っていることと口に出してる言葉が違うのに誰も気づかないんだ」
竹中「それで父親の本音を言い当ててみたら母親が泣き崩れてこれはやっちゃいけない事だと悟った」
竹中「他人の思考が勝手に聞こえてくるんだ。成長するにつれてそれらは大きくなるし受信する範囲も広がっちゃってひどく苦痛だったよ。小3くらいになってからかな…自分から心の声を飛ばせるようになったのは…」
「いいな~お前いつもお菓子持ち歩いているよな~」
「まだ家にいっぱいあるから今度持って来てあげよう」
「(また万引きしに行こう)」
竹中〈バカかお前!逮捕されるぞ!〉
「え!?」
雉子林春人「どうした?」
犬川豆太「俺の頭に直接?」
竹中〈雉子林先輩、猿田〉
「!!」
竹中「今はもう他人の声をシャットアウトする技を身につけたんだ。心の声は聞き飽きた。うんざりなんだよ。だからずっと耳栓をつけてる」
竹中「それなのに爆音が聞こえてくるから」
竹中〈雉子林先輩、猿田〉
「!!」
竹中「今はもう他人の声をシャットアウトする技を身につけたんだ。心の声は聞き飽きた。うんざりなんだよ。だからずっと耳栓をつけてる」
竹中「それなのに爆音が聞こえてくるから」
犬川豆太「ああ…そうだった…悪い悪い。俺らテレパシスト探してんだ。協力してくれねぇか?」
竹中「今更何でだよ…テレパシーなんかに興味ないだろ」
犬川豆太「いや真剣なんだって!心の声を聞けばわかるだろ!」
竹中「俺はもうテレパシーで嫌な想いはしたくないんだよ。耳栓は外すつもりはない。他をあたってくれ」
影山茂夫「仲間を探していたんでしょ?竹中君が入部した理由…自分と同じ人間がいるかもしれないって思ったから…でしょ?」
竹中「ああそうだよ。でも期待ハズレ。ただのオカルト研究会だった。俺はお前らの思い出作りに利用されるつもりはねぇよ」
影山茂夫「求めてくれる人がいたら少しは受け入れた方が楽しい時もあるんじゃないかな」
竹中「何を偉そうに知ったふうなこと…」
影山茂夫「本心だよ」
竹中「あ…まぁ…またノイズ出されても困るし…今回だけ特別に協力してやるか…」
犬川豆太「やった!恩に着るぜ竹中!」
影山律「竹中先輩…兄さんの…心を読んだんですか」
竹中「ふっ…適当に言っただけ。耳栓しても目を合わせれば何となく伝わる」
竹中「そういうのは大切にしたいんだ俺は…で、何をやればいいの」
霊幻新隆「どうぞ。最近ウチで通販を始めた清めの昆布茶です」
霊幻新隆「冬は霊的なアレの関係もあって乾燥しますし、なるべく水分を取ってください」
霊幻新隆「体内に水分が足りてないと血液の流れも悪くなって今回のように倦怠感や寝起きが悪いなどの症状を引き起こす悪霊が寄ってきますので」
「へぇ~」
「ありがとうございました。まだ次回もお願いします霊幻先生」
霊幻新隆「はぁ~俺も体が重いな」
霊幻新隆「ん?何やってんだ?」
竹中「そういうのは大切にしたいんだ俺は…で、何をやればいいの」
霊幻新隆「冬は霊的なアレの関係もあって乾燥しますし、なるべく水分を取ってください」
霊幻新隆「体内に水分が足りてないと血液の流れも悪くなって今回のように倦怠感や寝起きが悪いなどの症状を引き起こす悪霊が寄ってきますので」
「へぇ~」
「ありがとうございました。まだ次回もお願いします霊幻先生」
霊幻新隆「はぁ~俺も体が重いな」
霊幻新隆「ん?何やってんだ?」
芹沢克也「(よかったな霊幻さん)」
暗田トメ「私は行かないけど?塾の冬季合宿があるのよ。脳電部はもう解散したんだからやりたきゃ自由にやりなさいよ」
雉子林春人「来ないって…」
犬川豆太「マジっすか暗田部長…」
『そして大晦日』
霊幻新隆「え?」
霊幻新隆「電池切れてやがる!ウソだろおい!いつもモブに時間だけは守れって言ってるのに!」
影山茂夫「え?トメさんは来れないの?」
雉子林春人「結局音信不通」
雉子林春人「来ないって…」
犬川豆太「マジっすか暗田部長…」
『そして大晦日』
霊幻新隆「え?」
霊幻新隆「電池切れてやがる!ウソだろおい!いつもモブに時間だけは守れって言ってるのに!」
影山茂夫「え?トメさんは来れないの?」
雉子林春人「結局音信不通」
「あ…」
影山茂夫「普通にいる」
影山茂夫「普通にいる」
雉子林春人「塾の合宿は?」
暗田トメ「そんなのバックレてきたわよ。何よ…いちゃいけないわけ?」
犬川豆太「いや…何で電話出ないんすか」
暗田トメ「あぁそう?ケータイ壊れてて気づかなかったわ」
犬川豆太「(なんなんだよ)」
暗田トメ「で、アンタ達が見つけた例のテレパシストは?」
暗田トメ「集合時間朝9時でしょ?」
暗田トメ「あぁそう?ケータイ壊れてて気づかなかったわ」
犬川豆太「(なんなんだよ)」
暗田トメ「で、アンタ達が見つけた例のテレパシストは?」
暗田トメ「集合時間朝9時でしょ?」
竹中「ハァ…ハァ…悪ぃ悪ぃ寝坊した…」
暗田トメ「竹中…何でアンタがここにいるの?」
竹中「暗田部長、俺がテレパシストです」
暗田トメ「は?何それ…私をからかってんの!」
影山茂夫「安全運転でお願いします」