「どうだった今年の一年のテストは?」
「ざっと見た感じ芳しくなかったですね。問題が少し難しかったのかも」
「この学校で上に立つということは将来この国で上に立つということ。テストはただの1点の改竄さえあってはならん」
「この答案用紙は国の行く末を左右する重要書類だ。採点が終わるまで厳重に保管せねば」
ロイド「(オレの名は黄昏。東西平和のためオペレーションストリクスを遂行中だ)」
ロイド「(だがその作戦が今暗雲が漂っている。トニトがかかった中間テスト。アーニャの結果はおそらく…いや絶対)」
「せんせーさよーならー」
ロイド「うむ」
ロイド「(問題はこの学校のセキュリティだ。入試の管理システムほど厄介ではないが保管庫のある棟はガードが堅く侵入に手間がかかる)」
ロイド「(後々学校側に疑念を抱かせるような荒っぽい手段もとれないしな)」
ロイド「(なんの痕跡も残さず慎重にやりとげねば!)」
ロイド「(ん?誰だあれは?教員ではないな。関係者でも見ない顔だ)」
ロイド「(というか)」
ロイド「(あからさまに怪しい奴)」
東雲「(オレの名は東雲。とある企業お抱えのエリートスパイだ)」
東雲「(依頼内容はとある生徒の答案用紙の改竄。まったくちょろい仕事だぜ)」
東雲「(え?名前の由来?実はこの国では黄昏っつー西の凄腕スパイが暗躍してるらしいんだが、そいつに対抗しうる期待の星としてこのオレ自ら名付けたのさ!西の黄昏・東の東雲。どっちが一流スパイかってな!)」
東雲「(これがオレの初任務。見せてやるぜ)」
ロイド「(問題はこの学校のセキュリティだ。入試の管理システムほど厄介ではないが保管庫のある棟はガードが堅く侵入に手間がかかる)」
ロイド「(後々学校側に疑念を抱かせるような荒っぽい手段もとれないしな)」
ロイド「(なんの痕跡も残さず慎重にやりとげねば!)」
ロイド「(ん?誰だあれは?教員ではないな。関係者でも見ない顔だ)」
ロイド「(というか)」
ロイド「(あからさまに怪しい奴)」
東雲「(依頼内容はとある生徒の答案用紙の改竄。まったくちょろい仕事だぜ)」
東雲「(え?名前の由来?実はこの国では黄昏っつー西の凄腕スパイが暗躍してるらしいんだが、そいつに対抗しうる期待の星としてこのオレ自ら名付けたのさ!西の黄昏・東の東雲。どっちが一流スパイかってな!)」
東雲「(これがオレの初任務。見せてやるぜ)」
東雲「(伝説の幕開けを!)」
東雲「(巡回の警備員!?まずい!)」
ロイド「(ごまかせた!?全然意味わからんけどごまかせた!擬態なのか!?なんという筋力と胆力!実は人間の盲点を熟知した技術だったのか!?すごいやつなのか!?)」
東雲「(むっ、カギが)」
東雲「(くっ…どうする!?邪魔になるようなら建物に入られる前に排除するか。やつが扉の開錠に気を取られる隙に)」
ロイド「(ごまかせた!?全然意味わからんけどごまかせた!擬態なのか!?なんという筋力と胆力!実は人間の盲点を熟知した技術だったのか!?すごいやつなのか!?)」
東雲「(くっ…どうする!?邪魔になるようなら建物に入られる前に排除するか。やつが扉の開錠に気を取られる隙に)」
東雲「(うおーーーーーーーーい!?)」
ロイド「(バカなのか!?誰かに気づかれたらどうするんだ!?スパイじゃなく泥棒なのか!?いや泥棒にしてもお粗末だな!?)」
ロイド「(侵入の痕跡は改竄発覚のリスクを高める)」
ロイド「(部活の夜漣でやんちゃしてしまったことにしてごまかそう。すまんサッカー部)」
東雲「(北棟、北棟~っと)」
ロイド「(くそっ、無警戒にズカズカと…対処しようにも得体の知れないやつにうかつに手を出せん。やつの目的は何だ?静かにできんのかあいつ!)」
東雲「ゲッ!」
東雲「(オイオイオーイ!?中にも人がいるなんて聞いてねーぜオイオイ!これどう見てもあの守衛に扉開けてもらわなきゃ進めねーカンジだよオイ…どうする…)」
東雲「(道はここしか…) あっ!」
「誰だ!こんな時間になにしてる!?」
「保管庫に?失礼教員の方ですか?IDの提示を」
東雲「えっID?あー...えっと…オレだよオレ!ほら情報学の...しってるだろ?あのオレさ!」
東雲「えっID?あー...えっと…オレだよオレ!ほら情報学の...しってるだろ?あのオレさ!」
「IDをお持ちでないならお帰りください。警察呼びますよ」
東雲「え?オレはそんなもの知らな…」
ロイド「ゴホン!えーと新任のブラウンさん?これをお持ちなら中に入れますよ」
東雲「はっ!そ…そうそう!どこかで落としてしまって…ハハ!ありがとうキミ」
ロイド「(ん?こいつ!手のひらに任務内容メモってやがる!?冗談だろ!?罠か!?逆に何かの罠なのか!?)」
東雲「はっ!そ…そうそう!どこかで落としてしまって…ハハ!ありがとうキミ」
ロイド「(ん?こいつ!手のひらに任務内容メモってやがる!?冗談だろ!?罠か!?逆に何かの罠なのか!?)」
東雲「ちょいとばかし寝ててくれや」
東雲「えーと、一年の答案一年の答案」
東雲「(やつが去ったあとに仕事にかかった方が無難か。当身も雑だな…)」
東雲「あれっ!くそ開かない!くぬっ!」
ロイド「(早くしろ)」
東雲「これでオレの評判も上がり依頼もジャンジャンだな!?くぅ~新聞に名前が載っちまうかもなー」
ロイド「あ…」
東雲「てめぇ…起きてやがったか」
ロイド「(しまった!オレとしたことがツッコミを抑えきれなかった!) いや…すみません。ボクは何も見てないです!絶対口外しませんので命だけは…!」
東雲「オイオイナメてんのか!?口外しろやぁ!このオレの活躍をよぉ!」
東雲「オイオイナメてんのか!?口外しろやぁ!このオレの活躍をよぉ!」
ロイド「は?」
東雲「聞け!オレの名は東雲!このオレがいかに有能でかっこいいスパイだったかをさりげなく!それでいて華々しく広めて回るんだ!尾ヒレを足しても構わんよ?」
東雲「あ、具体的な任務内容はシークレットな?しくよろブラザー!ほんじゃアディオス!」
東雲「フハハハハハ」
東雲「聞け!オレの名は東雲!このオレがいかに有能でかっこいいスパイだったかをさりげなく!それでいて華々しく広めて回るんだ!尾ヒレを足しても構わんよ?」
東雲「あ、具体的な任務内容はシークレットな?しくよろブラザー!ほんじゃアディオス!」
東雲「フハハハハハ」
ロイド「(結局何者だったんだあいつは…デズモンドの成績はあんなやつに託すほど危機的なのか?)」
ロイド「(いや、逆か、赤点以下に改竄されている。やつの雇い主はおそらくデズモンドの敵対企業か政敵といったところか…)」
ロイド「(2人を退学にされてはオレが困る。元の答案に戻しておいてやるか。消された元の答案を判読し筆跡をトレースして…くそっ面倒な仕事を増やされた)」
ロイド「(いや、逆か、赤点以下に改竄されている。やつの雇い主はおそらくデズモンドの敵対企業か政敵といったところか…)」
ロイド「(2人を退学にされてはオレが困る。元の答案に戻しておいてやるか。消された元の答案を判読し筆跡をトレースして…くそっ面倒な仕事を増やされた)」
「テスト結果中庭に張り出されてるってよ!」
エミール「ステラゲットですね!ダミアンさますげぇ!」
ユーイン「おめでとうございます!」
ベッキー「うげ~~~あたし46位だって~~まあいい方かぁ。アーニャちゃんの名前ないね。何位だろ」
エミール「下から数えた方が早ぇだろ、ぷくく」
ユーイン「おめでとうございます!」
ベッキー「うげ~~~あたし46位だって~~まあいい方かぁ。アーニャちゃんの名前ないね。何位だろ」
エミール「下から数えた方が早ぇだろ、ぷくく」
ベッキー「……200…13位…」
ベッキー「き…気にすることないよアーニャちゃん。次がんばろう!」
ダミアン「よかったな、赤点はないみたいじゃん」
アーニャ「(そう!アーニャいっこもトニトとらなかったのだ!) えっへん!」