ジョージの父「正式に合意に至った。締結は来月の10日だ」
「社長…お察しします」
ジョージの父「何も言うな。流れには逆らえん…我が社の経営は風前の灯だったのだ」
ジョージの父「…しかし息子には何と伝えたものかな…我がグルーマン製薬があと一か月足らず」
ジョージの父「消えてなくなることを…」
ベッキー「あ~テストも終わってヘイオンな日々ねー」
ジョージの父「…しかし息子には何と伝えたものかな…我がグルーマン製薬があと一か月足らず」
ジョージの父「消えてなくなることを…」
ベッキー「あ~テストも終わってヘイオンな日々ねー」
アーニャ「ちちは (にんむの) おに…かんぺきすぎしゃ」
ベッキー「そっかー、親のキタイが大きすぎると子供は大変よね」
ベッキー「でもおにのロイドさまもステキだわ♡」
ダミアン「デズモンド流」
ダミアン「ローリングスイィープッ!」
エミール「ギャハハハ!さすがですダミアンさま」
ベッキー「そっかー、親のキタイが大きすぎると子供は大変よね」
ベッキー「でもおにのロイドさまもステキだわ♡」
ダミアン「ローリングスイィープッ!」
エミール「ギャハハハ!さすがですダミアンさま」
「ねー、次の学期休みとかダミアンくんちでお勉強会しようよ」
「えー、私もー」
「えー、私もー」
アーニャ「どーゆーこと?」
ジョージ「(許すまじデズモンド)」
ジョージ「ちりとり持って来たよ、ダミアンくん」
アーニャ「あいつだれ?」
ベッキー「え?ジョージ?ジョージ・グルーマン、クラスメイトでしょ」
ジョージ「(…なぜだ…なぜこいつがステラを…)」
ジョージ「(計画は失敗だ。じいやに頼んでこいつのテストを赤点にするためのスパイを雇ったのに…ッ!)」
ジョージ〈ボクのおこづかい3か月分だ。これで凄腕のスパイを雇え〉
ダミアン「オイやめろ!違うって言ってんだろ!」
ジョージ「うわぁ!」
ダミアン「何やってんだおまえ!?」
先生「何事ですか?」
ジョージ「タバコを見つけて先生に報告しようとしたら彼にいきなり殴られて…いてて…」
ジョージ「うわぁ!」
ダミアン「何やってんだおまえ!?」
先生「何事ですか?」
ジョージ「タバコを見つけて先生に報告しようとしたら彼にいきなり殴られて…いてて…」
ダミアン「はあ!?」
先生「何だって!?説明しなさいダミアンくん」
先生「キミらはダミアンくんの取巻きだろう。信用できん!」
先生「(ヤバイ!この子はヤバイ!教員歴30年の勘が言っている!)」
アーニャ「きゅん?」
ベッキー「この想いダミアンにも伝わったよ♡ね?♡」
ベッキー「この想いダミアンにも伝わったよ♡ね?♡」
ダミアン「え…?」
ユーイン「そういやデズモンドグループがグルーマン製薬をどうのこうのってニュースやってたような…」
ジョージ「キミが赤点を取ったり退学になったりすればキミんちが混乱して倒産もウヤムヤになるかもって思ったんだ」
ジョージ「キミが赤点を取ったり退学になったりすればキミんちが混乱して倒産もウヤムヤになるかもって思ったんだ」
ダミアン「潰したって…父上の会社はそんなあくどいことしない!大体オトナの問題にオレを巻き込むな!」
ジョージ「倒産を阻止できなかった以上ボクんちは明日から路頭に迷うんだ。そうなれば当然この学校ともお別れさ…」
ジョージ「フフッ…キミがうらやましいよダミアンくん…家柄に恵まれて人気もあって…そりゃステラも取れるよね…ボクみたいなゴミとは大違いだよ」
エミール「ダミアンさまは実力でステラをとったんだ!家柄は関係ない!」
ジョージ「フフッ…キミがうらやましいよダミアンくん…家柄に恵まれて人気もあって…そりゃステラも取れるよね…ボクみたいなゴミとは大違いだよ」
エミール「ダミアンさまは実力でステラをとったんだ!家柄は関係ない!」
ジョージ「うるさい!うるさい!」
ジョージ「おまえらなんかにボクの気持ちがわかるかー!」
ジョージ「ボクだってもっとこの学校で青春を謳歌したかったんだ!だが今となってはそれも儚い夢さー!」
ジョージ「ゴミのような存在のボクがゴミ拾いだなんてシュールだと思ったかい?そうかいアハハハハー!」
ダミアン「だ…誰もそんなこと言ってねーだろ。落ち着け」
ジョージ「うう…チクショウ!世界を呪ってやる!」
ダミアン「げ…元気だせよ。ジュースでもおごってやるよ」
ダミアン「あ?」
ジョージ「ジュース…だって今日が最後の登校日なんだ。今飲まないともう永遠に…」
エミール「オレ買ってきます」
ダミアン「お…おう…」
ジョージ「…そういえば」
ジョージ「学食の最高級キャビア丼、結局一度も頼んだことなかったな…」
ジョージ「このまま食べずに退学になったら後悔が残ってやさぐれた人生になってしまいそうだ…」
ジョージ「…そういえば」
ジョージ「学食の最高級キャビア丼、結局一度も頼んだことなかったな…」
ジョージ「このまま食べずに退学になったら後悔が残ってやさぐれた人生になってしまいそうだ…」
ジョージ「そうだボク一度でいいから胸にステラつけてみたかったな。誰か貸してくれないかな」
ダミアン「てめ…」
ジョージ「いやボクもステラ獲得に向けてがんばってたんだ。でも倒産の話を聞いてからは勉強どころではなくて…」
ジョージ「筋違いなのはわかっていてもデズモンドへの怒りがボクを支配して…うぅ…」
ジョージ「あぁ~~~誰か写真とってくれ」
ダミアン「すぐ返せよ」
ジョージ「いやボクもステラ獲得に向けてがんばってたんだ。でも倒産の話を聞いてからは勉強どころではなくて…」
ジョージ「筋違いなのはわかっていてもデズモンドへの怒りがボクを支配して…うぅ…」
ジョージ「あぁ~~~誰か写真とってくれ」
ダミアン「すぐ返せよ」
エミール「オイおまえ!あんまチョーシ乗んなよ!」
ジョージ「来月くらいにはさ、きっとボクんちは一文無しになって…それできっとボクはジンシンバイバイとかでウェスタリスに売られたりしちゃうんだ…そこでは奴隷のような日々が待ってるんだ…あわれなボク」
ジョージ「だから今束の間を楽しむことくらい許されてもいいだろう!?ゴミのボクにはその資格もないのか!?」
アーニャ「だいじょぶ。にしはあんしんのくに (ちちもえらいひともいいやつ)」
ジョージ「(本当のウェスタリスを知りもしないくせに…なぐさめてくれてるのか…?)」
ジョージ「(みんなやさしいな)」
ジョージ「(あれ…?なんか…目から塩水が止まらないよ…)」
ジョージ「ねぇ最後ののワガママいいかな?ボク年度末の合唱コンクールが楽しみだったんだ!歌でみんなとひとつになりたかったんだ」
ジョージ「ダメかな…?ダメだよね…」
ジョージ「来月くらいにはさ、きっとボクんちは一文無しになって…それできっとボクはジンシンバイバイとかでウェスタリスに売られたりしちゃうんだ…そこでは奴隷のような日々が待ってるんだ…あわれなボク」
ジョージ「だから今束の間を楽しむことくらい許されてもいいだろう!?ゴミのボクにはその資格もないのか!?」
アーニャ「だいじょぶ。にしはあんしんのくに (ちちもえらいひともいいやつ)」
ジョージ「(本当のウェスタリスを知りもしないくせに…なぐさめてくれてるのか…?)」
ジョージ「(みんなやさしいな)」
ジョージ「(あれ…?なんか…目から塩水が止まらないよ…)」
ジョージ「ダメかな…?ダメだよね…」
「ボクの腕時計を」
ジョージ「みんな…うぅ…」
アーニャ「アーニャもみちばたにおちてたはっぱあげる」
ジョージの父「経営危機だったが我が社をデズモンドグループが救ってくれたのだ」
ジョージの父「経営陣は変わるが、私含め研究チームなども丸ごと迎え入れてくれた。この上ない好条件に感謝しきれんくらいだ」
ジョージの父「社長という肩書とグルーマンの社名を失うゆえおまえには何と伝えたものか考えあぐねていたが…」
ジョージ「じゃあウェスタリスでの奴隷生活は…学校は…」
ジョージの父「経営陣は変わるが、私含め研究チームなども丸ごと迎え入れてくれた。この上ない好条件に感謝しきれんくらいだ」
ジョージの父「社長という肩書とグルーマンの社名を失うゆえおまえには何と伝えたものか考えあぐねていたが…」
ジョージ「じゃあウェスタリスでの奴隷生活は…学校は…」