名探偵コナン | 第R132話『競技場無差別脅迫事件(後編)』ネタバレ | Detective Conan

DETECTIVE CONAN

🖊原作者(Original Story):青山剛昌(Gosho Aoyama)

TVアニメ『名探偵コナン』 第R132話ネタバレ

♦放送日(Air date): 2022年12月17日

第R132話 競技場無差別脅迫事件(後編)

キャスト

🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ

🔷吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子

🔷円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江

🔷小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉

🔷灰原哀 Haibara Ai CV.林原めぐみ

🔷目暮十三 Megure Juzo CV.茶風林

🔷佐藤美和子 Sato Miwako CV.湯屋敦子

「埋め合わせのチャンスをやろう。日売TVさんに追加料金を払ってもらうんだよ」

「10億円だ！試合終了までに10億円をバッグに詰めて同じ18番ゲートに積んでおけ。時間までに用意できなければ観客を一人撃ち殺す！」

「10憶！？」

金子「そんな無茶な！」

目暮警部「何だ！オレの分は払えねぇっていうのか！？」

コナン「(オレの分！？残る仲間は一人か！)」

目暮警部「今携帯電話を使ったいる奴はいないか？」

「いえ警部。こちらは試合に観入っています」

「こちらも同じく、そんな素振りはありません」

「ムダムダ！あんたらサツがいくら目を凝らしても俺の姿は見えねぇよ」

目暮警部「何！？」

「そうそう、観客席をうろついてるデカ連中には今すぐ引き上げて貰おうか」

「わかってるだろうが、こっちには5万6千人の人質がいるんだ。逆らえばどうなるか」

目暮警部「わかった…今すぐ全員を撤退させる」

「ごまかすなよ！こっちは全てお見通しなんだ」

「正面スタンド最上階通路の左サイドよりでタバコを吸ってる男」

「正面スタンド中央の下から二列目、新聞で顔を隠してる女」

「その斜め前の最前列の手スリにもたれかかってる男二人。みんなデカだろ？」

コナン「おい元太！歩美！光彦！お前ら今バックスタンドにいるって言ってたな？近くに双眼鏡かなんかを覗いてる奴いねぇか？」

円谷光彦「いますよいっぱい」
コナン「奴が見ているのはグラウンドじゃなくて観客席だ」

コナン「しかも奴は今電話を使ってるんだ」

吉田歩美「あ！いた！双眼鏡で辺りを見回している変な人！バックスタンドの真ん中階段のとこよ！」

吉田歩美「でも電話じゃなくて音楽聞いてるみたい」

コナン「音楽？」

吉田歩美「うん、だってイヤホンしてるんだもん」

コナン「(そうか！携帯電話にイヤホンマイクをつけてたんだ！)」

コナン「歩美！オレもそっちに行くから絶対にそいつから目を離すな！」

小嶋元太「歩美、犯人はどいつだ！？」

吉田歩美「あの人よ」

元太・光彦「た…高木刑事！？」

小嶋元太「ったく…刑事のくせに紛らわしい格好すんな」

高木刑事「仕方がないだろ。無線機が壊れていたんだから…僕のだけ調子が悪くてね携帯電話だと犯人と紛らわしいからイヤホンマイクをつけて警部と連絡を取っていたんだ」

コナン「それで？犯人の相棒は？」

高木刑事「金を持って競技場を堂々と出て行ったらしいよ」
コナン「競技場を出たのはその人だけ？」

高木刑事「ああそうだよ。他には誰一人出ていない」

円谷光彦「でもずいぶん欲張りな犯人ですね。10億円も上乗せしろなんて」

灰原哀「いいえ、たぶん今度はお金が目当てじゃないわ。10億円なんて45分で用意できる金額じゃないもの」

コナン「犯人は最初から誰かを撃ち殺すつもりなんだ。試合終了のホイッスルと共にな！」

高木刑事「警部、正面スタンドにもバックスタンドにもその不審人物はどこにも見当たりません」

目暮警部「競技場に来てるマスコミはチェックしたのか？望遠レンズ付きの写真機ならかなり遠くまで見渡せるはずだぞ」

刑事「カメラマン席には私が張り込んでいましたが、そんな人物はいませんでした」

コナン「(誰も気づかれずに一体どうやって！)」

金子「警部さん、お金は一応1億ちょっと用意できましたが…」

目暮警部「仕方ない。足りない分は新聞紙か何かでごまかして犯人の出方を…」

コナン「ねぇおじさん、犯人からかかってきた電話ってみんな同じ人だった？」

金子「ああ、3回とも声はこもっていたけど、同じ男だったと思うよ」

コナン「んじゃ電話してきた人とボールを撃った人が別人なんだから、お金を取りに来た人がボールを撃った人って事だよね？」

金子「ああ、金を取りに来た男が持っていた電話から奴の声がしていたから」

コナン「でもお金を取りに来た人って拳銃持ってなかったんでしょ？何でだろうね？」

目暮警部「ま…まさか！仲間に拳銃を渡した！？」

目暮警部「よし！ボールを撃たれた前半10分過ぎから金を取りに来たロスタイムまでの35分間のビデオを全てチェックし直すんだ！金を取りに来た男が観客席で接触した人間を探し出せ！そいつがもう一人の犯人だ！」

高木刑事「はい！」

高木刑事「いました警部。あの男がビデオに映っています。ただ通路を歩いてるだけで…」

「くそ…画面から外れてしまった！」

コナン「(くそ…もう時間がねぇ！どこにいるんだ！)」


灰原哀「あせっちゃダメ。時の流れに人は逆らえないもの。それを無理矢理にねじ曲げようとすれば人は罰を受ける」

コナン「何言ってんだ？おまえ」

小嶋元太「あー惜しい！」

円谷光彦「これでもう三回目ですよ」

コナン「こんな時に試合観てはしゃいでんじゃねーよ！」

吉田歩美「ちがうもん！」

円谷光彦「ボク達もちゃんと皆さんが探してる不審人物を探してましたよ」

小嶋元太「その怪しい男が画面からすぐ消えちまうんだよ！」

コナン「消える？」

吉田歩美「ホラ、左端に映ったと思ったら…カメラが動いて消えちゃうもん」

「これは13カメだろ？」

コナン「(そういえばさっきも…)」

コナン「(そうか！そうだったんだ！)」

コナン「やっとわかったよおじさん。おじさんでしょ？日売TVを脅迫してた犯人って」

コナン「おじさんならテレビカメラで辺りを見回しても不自然じゃないし」

コナン「携帯電話につなげたイヤホンマイクをインカムの下に付けて喋っていても怪しまれない」

コナン「それに日売TVを脅しているのが、同じテレビ局のカメラマンだなんて誰も思わないしね」

「よくわかったな小僧」

コナン「おじさんが撮った映像のビデオを観たんだよ。犯人の仲間が4回映ってたけど、4回ともすぐフレームアウトした。それでわかったんだ。偶然撮れなかったじゃなく仲間をかばってわざと撮らない様にしてるって」

コナン「それに犯人が電話で指摘した刑事の位置は全て正面スタンド。その姿を捕らえられるのはバックスタンド側に一台しかないそのテレビカメラのみ」

コナン「つまりすべての条件を兼ね備えたいるのはおじさんしかいないってわけさ。どうする？」

コナン「自首する？」

「ああ…仕方ないな…そうするよ」



コナン「しまった！」

「と言いたい所だが、そうはいかねぇんだ。こっちにも色々事情ってもんがあるんでね」

コナン「ベレッタ…トカレフじゃないね…」

「ああ、相棒のチャカなら競技場のどっかのゴミ箱の中だ。ベレッタもトカレフもみんな一年前の銀行強盗のために用意したもんだ」

「三年間ありたっけの金をつぎ込んで練りに練った計画は完璧だった。決行の日、その銀行がタレントの一日支店長なんてくだらねーイベントでごったがえしてなきゃな…」

「その金をあてにしてたオレの女は落ち込んで酒浸りになり、挙げ句の果てには自殺…あの日、日売TVが企画したバカなイベントのせいでな！」

コナン「なるほど…その恨みを晴らすために日売TVのカメラマンになったってわけか…」

コナン「でもどうするの？今ここでボクを撃つと誰かに気づかれちゃうんじゃない？」

「フン…わかりゃしねーよ。見てみろ」

「観客の視線は試合にくぎづけた。この大歓声でサイレンサー付きの拳銃の音なんて微塵も聞こえやしねー」

「試合終了！」

コナン「ナムスー！ナイスクリアー♡」

『犯人は試合終了と共に突入した刑事たちに逮捕され』


『その30分後、彼の家にいた仲間もお縄に着き』

『天皇杯は何事もなかったかの様にフィナーレを迎えた』

円谷光彦「少年探偵団いいトコなしでしね…」

コナン「んな事ねーよ！事件解決はオメーらのおかげでもあるって警部さん言ってたぞ」

「ほんとーー！？」

灰原哀「さすがね工藤君。ますます興味深い魅力的な素材だわ」

コナン「フン…84歳のババアにいわれたかねーよ」

灰原哀「あら、私ホントはあなたとお似合いの18歳よ…なーんてね…」

コナン「はあ？」

 

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