毛利小五郎「あ、永峯さんですか!今日の約束は午後の3時でしたね。お待ちしております」
永峯麻也子「それがちょっと道を間違えてしまって5分程遅れそうなんですが…」永峯麻也子「私の事は麻也子と呼んでください」
毛利小五郎「え!?お会いした事もないのによろしいんですか?」
毛利小五郎「何でそんな事まで!」
コナン「犯罪?」
毛利小五郎「最近、永峯さんが夜中に」
毛利小五郎「スーツケースを運んで来て」
毛利小五郎「ガレージに隠すのを目撃したらしい」
毛利小五郎「永峯さんが出かけた後、彼が隠していたスーツケースを取り出して中身を調べようとしたら」
毛利小五郎「最近、永峯さんが夜中に」
毛利小五郎「スーツケースを運んで来て」
毛利小五郎「ガレージに隠すのを目撃したらしい」
毛利小五郎「永峯さんが出かけた後、彼が隠していたスーツケースを取り出して中身を調べようとしたら」
毛利蘭「あの失礼ですけど、どこかお探しですか?」
毛利小五郎「はい毛利探偵事務所…あ、麻也子さん」
永峯麻也子「すみません…すぐ近くまで来てるハズなんですが…ハッ!今チラッと主人の姿が!やっぱり主人です!主人が私を尾行していたんです!」
毛利小五郎「麻也子さん!そこを動かないで!」
永峯麻也子「いえ、ダメです!探偵さんの所に行く事が知れたら大変です!一度主人をまいてからそちらに行くのでもう少し待っていてください」
毛利小五郎「大変だ!永峯さんに尾行されてるらしい」
毛利小五郎「はい毛利探偵事務所…あ、麻也子さん」
永峯麻也子「すみません…すぐ近くまで来てるハズなんですが…ハッ!今チラッと主人の姿が!やっぱり主人です!主人が私を尾行していたんです!」
毛利小五郎「麻也子さん!そこを動かないで!」
永峯麻也子「いえ、ダメです!探偵さんの所に行く事が知れたら大変です!一度主人をまいてからそちらに行くのでもう少し待っていてください」
毛利小五郎「大変だ!永峯さんに尾行されてるらしい」
コナン「だったら電話を切らずに繋ぎっぱなしにしといた方が…」
毛利小五郎「ダメだ。麻也子さんは公衆電話からかけてきているからな」
毛利小五郎「彼女の話によると夫の永峯さんはとてもキレやすい男で」
毛利小五郎「探偵に相談していてるなんて知られたら何をされるかわからない」
毛利小五郎「スマホも事細かにチェックされてるそうだ。だからここにかけてくる時はいつも公衆電話なんだ」
毛利蘭「ただいま」
毛利小五郎「ダメだ。麻也子さんは公衆電話からかけてきているからな」
毛利小五郎「探偵に相談していてるなんて知られたら何をされるかわからない」
毛利小五郎「スマホも事細かにチェックされてるそうだ。だからここにかけてくる時はいつも公衆電話なんだ」
毛利蘭「ただいま」
コナン「どうしたの蘭姉ちゃん」
毛利蘭「さっき道に迷ってる綺麗な女の人を見かけたんだけど…」
毛利蘭「そう、この人よ」
毛利小五郎「何!?」
永峯麻也子「毛利さん、今蔵雲公園にいるんですが…」
毛利蘭「お父さん!」
高木刑事「被害者は永峯麻也子さん31歳。主婦をされていてお住まいはかなり遠くですね」
コナン「ケータイは?」
高木刑事「バッグにも服のポケットにもなかったよ」
毛利小五郎「いえ、それは別人です」
永峯春彦「私は殺していない!麻也子に呼ひ出されてここに来たんだ!」
毛利小五郎「ウソをつけ!麻也子さんはたまたまここに逃げ込んだんだ!」
高木刑事「あなたにぶつかって来た男は黒いソフト帽を被っていて口元が服で隠れていた…」
高木刑事「あなたは…」
永峯春彦「お前は!」
荒垣一平「僕は会社の後輩の荒垣一平です」
毛利小五郎「ウソをつけ!麻也子さんはたまたまここに逃げ込んだんだ!」
高木刑事「あなたにぶつかって来た男は黒いソフト帽を被っていて口元が服で隠れていた…」
高木刑事「あなたは…」
永峯春彦「お前は!」
荒垣一平「僕は会社の後輩の荒垣一平です」
永峯春彦「何でお前が麻也子を尾行してたんだ!」
荒垣一平「社長命令です」
荒垣一平「先輩が会社の金を横領した事が発覚したんです。一億円程。会社の信用問題になるので警察に届ける前に先輩から横領した金を回収する様に命じられたんです」
荒垣一平「それでご自宅の方に伺ったんですが、奥さんしかいなかったので」
荒垣一平「先輩が会社の金を横領した事が発覚したんです。一億円程。会社の信用問題になるので警察に届ける前に先輩から横領した金を回収する様に命じられたんです」
荒垣一平「それでご自宅の方に伺ったんですが、奥さんしかいなかったので」
目暮警部「麻也子さんに横領の件を?」
目暮警部「その金はどこに?」
永峯春彦「スーツケースに詰めて自宅のガレージに隠しましたが、今はありません」
目暮警部「どういう事ですかな」
永峯春彦「麻也子が親しい人に預けたと言ってました。きっとそいつの山分けするつもりだったんです」
コナン「おじさん、ちょっといい?」
コナン「この公園の名前おじさんは知ってた?」
毛利蘭「そういえば蔵雲公園って名前、私今日初めて知ったわ。お地蔵さんがあるからみんな地蔵公園って呼んでるし」
コナン「さっき入口の柱に公園の名前が彫ってあるの見たけど、チラッと見ただけでは蔵雲公園なんて読めないし」
コナン「初めてこの町に来た麻也子さんが、ここが蔵雲公園なんて知るハズないと思うんだけど…でも電話の女性ははっきり“蔵雲公園”って言ったんだ」
コナン「この公園の名前おじさんは知ってた?」
毛利蘭「そういえば蔵雲公園って名前、私今日初めて知ったわ。お地蔵さんがあるからみんな地蔵公園って呼んでるし」
コナン「さっき入口の柱に公園の名前が彫ってあるの見たけど、チラッと見ただけでは蔵雲公園なんて読めないし」
コナン「初めてこの町に来た麻也子さんが、ここが蔵雲公園なんて知るハズないと思うんだけど…でも電話の女性ははっきり“蔵雲公園”って言ったんだ」
コナン「おじさんと電話で話していた女性は麻也子さんじゃないって事だよ。だっておじさんは麻也子さんに一度も会った事ないんでしょ?」
毛利小五郎「確かに…」
毛利蘭「でもコナン君、私は麻也子さんが道に迷ってるとこ見たのよ」
コナン「蘭姉ちゃんが目撃したのは、確かに麻也子さんだと思うけど、その時は探偵事務所に向かってたんたじゃなくて蔵雲公園の場所を探してたんじゃないかな」
毛利小五郎「だったら俺が話してた相手は誰だ?」
毛利蘭「でもコナン君、私は麻也子さんが道に迷ってるとこ見たのよ」
コナン「蘭姉ちゃんが目撃したのは、確かに麻也子さんだと思うけど、その時は探偵事務所に向かってたんたじゃなくて蔵雲公園の場所を探してたんじゃないかな」
毛利小五郎「だったら俺が話してた相手は誰だ?」
コナン「その人はきっと麻也子さんを殺害した犯人だよ」
毛利小五郎「犯人!?」
毛利小五郎「そうか!わかったぞ!麻也子さんと犯人は瓜二つ!つまり双子だったんだ!」
コナン「(いやいやおっちゃん…そうじゃないって…)」
小五郎(コナン)「失礼しました警部殿。やっと今事件の謎が解けました」
小五郎(コナン)「確かに私が電話で話していた相手は麻也子さんではなく、麻也子さんを殺害した犯人だったのでしょう」
小五郎(コナン)「犯人は最初からこの公園で麻也子さんを殺害しようと計画を立てていたに違いありません」
コナン「(いやいやおっちゃん…そうじゃないって…)」
小五郎(コナン)「失礼しました警部殿。やっと今事件の謎が解けました」
小五郎(コナン)「確かに私が電話で話していた相手は麻也子さんではなく、麻也子さんを殺害した犯人だったのでしょう」
小五郎(コナン)「犯人は最初からこの公園で麻也子さんを殺害しようと計画を立てていたに違いありません」
小五郎(コナン)「その一方で」
小五郎(コナン)「公園に呼び出した麻也子さんをナイフで殺害し」
小五郎(コナン)「その現場から私に今にも自分が殺害されそうだという電話をかけたんです。そして公園から抜け出し」
小五郎(コナン)「たとえ現場を目撃していなくても永峯さんが殺害したとしか思えない。コナン、さっき言った事を高木刑事に頼んでくれないか」
コナン「はーい!」
高木刑事「ご協力ありがとうございます」
高木刑事「あ、麻也子さんのスマホです」
高木刑事「先程麻也子さんのバッグをよく調べていましたら、二重底の中にこれがありました」
高木刑事「今コナン君に鳴らす様に頼まれて…」
小五郎(コナン)「犯人は私と公衆電話で話していましたが、麻也子さんにはスマホで指示を送っていたバズです。おそらく今日最後の着信は犯人からのものに違いない。だから高木刑事にその番号に返信して貰ったんです」
湯船沢郷子「私は関係ありません!このスマホはそこで拾ったんです!」
高木刑事「先程麻也子さんのバッグをよく調べていましたら、二重底の中にこれがありました」
高木刑事「今コナン君に鳴らす様に頼まれて…」
小五郎(コナン)「犯人は私と公衆電話で話していましたが、麻也子さんにはスマホで指示を送っていたバズです。おそらく今日最後の着信は犯人からのものに違いない。だから高木刑事にその番号に返信して貰ったんです」
永峯春彦「お前は!」
小五郎(コナン)「誰ですか?」
永峯春彦「麻也子の前に結婚していた女性で…麻也子が親しくしていた友達っていうのはお前だったのか!?」小五郎(コナン)「そして麻也子を殺害しその罪を永峯さんになすりつけ、一億円を独り占めにしようとしたんですね」
湯船沢郷子「そうよ!有名な名探偵が証人になってくれると思ってね!」
湯船沢郷子〈毛利さん、私の事は麻也子と呼んでください〉
湯船沢郷子〈その角を右に曲がったところにあるのが蔵雲公園よ。私もすぐ行くから待ってて〉
湯船沢郷子「そうよ!有名な名探偵が証人になってくれると思ってね!」
湯船沢郷子〈毛利さん、私の事は麻也子と呼んでください〉
湯船沢郷子〈その角を右に曲がったところにあるのが蔵雲公園よ。私もすぐ行くから待ってて〉
小五郎(コナン)「決め手となったのは、殺害現場で何も触っていないはずの蘭の手に血がついていた事だ」
コナン「蘭姉ちゃんの手に血が付いたのは、倒れた自転車を起こそうとして」
コナン「ハンドルを握った時。そこに犯人の手についていた麻也子さんを刺した時の返り血が付いてたんだ」
永峯春彦「何でこんな事を…」
コナン「蘭姉ちゃんの手に血が付いたのは、倒れた自転車を起こそうとして」
コナン「ハンドルを握った時。そこに犯人の手についていた麻也子さんを刺した時の返り血が付いてたんだ」
永峯春彦「何でこんな事を…」
湯船沢郷子「ずっと憎かったのよ…私から幸せを奪った麻也子もあんたも…殺してやりたい程ね…覚えてる?結婚してた頃私があんたに電話したら…」
永峯春彦〈麻也子、女房には出張って言ってあるから大丈夫だ〉
湯船沢郷子「私と麻也子を間違って私にウソをついて一緒に旅行に行く計画をペラペラ喋ったのよ!だから私が麻也子になりすまして電話してもあんたは気付きやしないと思ったのよ!」
毛利小五郎「永峯さんも奥さんの声と愛人の声を間違えるなんて…とんでもない失態をやらかしたもんだな」
永峯春彦〈麻也子、女房には出張って言ってあるから大丈夫だ〉
湯船沢郷子「私と麻也子を間違って私にウソをついて一緒に旅行に行く計画をペラペラ喋ったのよ!だから私が麻也子になりすまして電話してもあんたは気付きやしないと思ったのよ!」
コナン「おじさんだって麻也子さんの声だと思い込んじゃったくせに」